■グレートサミッツ 世界の名峰 グレートサミッツ アルプスの聖なる頂 オーストリア最高峰めざして(10/15)
アルプス東部、オーストリアの最高峰・グロースグロックナー(3,798m)は、19世紀オーストリア帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフが愛した氷河の岩山。
中世以来キリスト教とも深いつながりがあり、夏には数千人の信者が巡礼のために山ろくの村を訪れる。
頂上には130年前に皇帝にささげられた巨大な十字架がある。

美しい高山植物の咲く季節、取材班は、200年前の初登頂と同じルートをたどり、切り立った岩の尾根を登って山頂を目指す。
帝国時代の歴史と信仰から生まれた山岳文化を満喫できる山旅だ。

■シリーズ東京 第2回 「街はこうして輝いた ~青山・石津謙介~」(10/15 60分)
50年前、あの男がやってくるまで、青山にはファッションのニオイが全くなかった。その男とはVANの創業者、石津謙介。彼が売り出したアメリカ東部の名門大学、アイビーリーグのファッションは10代の若者たちの心をわしづかみにした。時は1964年、東京オリンピックの開催目前。青山練兵場跡に国立競技場が建ち、道路は拡幅され街は日々激しく変貌していた。ここに拠点を置いた石津VANは急成長、青山は「VAN TOWN」と呼ばれるようになる。さらに石津は東京オリンピック・選手公式ユニフォームの真っ赤なブレザーのデザインを手がけ、まさに時代の寵児となった。青山の変貌を石津謙介の足跡と重ねて描く。

■アスリートの魂「終わりなき探究 弓道 増渕敦人」(10/16 45分)
増渕敦人はかつて9割を超える的中率を誇り、29歳で天皇杯を史上最年少優勝。40~60代が最も充実すると言われる弓道の常識を覆した。しかし翌年、予選敗退。理由は「単なる的当てで弓道ではない」というものだった。弓道の本分は極限の緊張の中で自らの心や体の乱れに打ち勝つ精神性にある。己に足りないものは何か?20年以上探究し続け挑んだ今年の天皇杯。究極の弓道を求める増渕の壮絶な闘いを見つめる。語り:杉本哲太

■名作選 HVスペシャル「天才画家の肖像 ゴッホとゴーギャン 二人のひまわり」(10/20 135分)
19世紀末、パリを中心に、多くの若き画家たちが集まり、競い合いながら絵画の新しい表現を模索していた。その代表格が、ゴッホとゴーギャン。この二人が出会い、それぞれの世界を築く上で大きな転機となったのが、南仏アルルでの9週間の共同生活だった。ゴッホの「耳きり事件」という悲惨な破局を迎えたこの共同生活は、何をもたらしたのか。番組では、二人が描いた「ひまわり」を中心に、絵画に込めたメッセージをひも解く。

■名作選 プレミアム8「シリーズ巨匠たちの肖像 ルソー 奇跡の素人」(10/22 105分)
フランスの画家、アンリ・ルソーの絵は、ピカソを始めとする当時の若い芸術家たちに大きな影響を与えた。税官吏として働きながら独学で絵を学び、貧乏のどん底で絵を描き続けたルソー。純粋素朴な人間だったという説と、時には犯罪にすら手を染めるこうかつな人間だったという説があり、その人物像は今も謎と伝説に包まれている。同時代人の証言をもとに、数々のエピソードをドラマで再現し、謎に満ちたルソーの人物像に迫る。