【ドールハウス工作番外編】 フリーの壁紙素材を使って柄の大きさを調節した布を作る【Word2013】
テーマは「ドールハウス工作」としましたが、これは普通のWord2013(Excel2013)のテクニックです。
ミニチュア工作をしていると苦労するのが,柄の小さな布を見つけることです。布小物、例えば、青海波(せいがいは)模様の風呂敷を作りたいと思っても、ミニチュアサイズの柄を見つけることは困難です。
布だけでなく、包装紙なんかも細かい柄のものはなかなか見つかりません。
これをフリーの画像を使って、自分で作ってみようというのがこの記事の趣旨です。
フリーの画像と書きましたが、もう少し正確に書くと、web製作で壁紙や背景に使えるフリー素材のパターン画像です。
例えばGoogleなどで、「壁紙 パターン フリー」といったキーワードで検索すると様々な画像が検索されます。(下図-1/※)
(図-1)
※「フリー」というキーワードを指定したからといって、必ずしも検索された画像が無料であったり自由に使えたりするわけではないので、必ずそのページにアクセスして確認して下さい。
また、フリー素材であっても、画像そのものの二次配布は禁止されているなど、そのサイトによって規定は様々です。
【サンプル】
具体的にどんなことができるのか、サンプルを使って説明します。(補足説明は後ほど行います。)
下は、Word2013の白紙文書にまずオートシェイプ(図形)の「矩形」(四角)を挿入して、塗りつぶしに「かまわぬ」柄のパターンを指定したところです。
このパターン画像は1280×1280px(ピクセル)という比較的大きな画像で、矩形の中に画像の一部が表示されているような感じです。
WordやExcelのオートシェイプは枠線の四隅などにある「○」をドラッグすると伸縮できるので、横に広げてみると...(図-2/①)
窓を開くような感じでパターンが現れます。(図-3)
更に、パターンの拡大率を変更(ex. 縦横とも50%)すると...
オートシェイプの大きさはそのままで、中の柄、つまりパターンだけ50%に縮小されます。
ここまでで、オートシェイプの扱いに慣れている方はもう理解されたと思いますが、矩形をmm単位で好きなサイズに設定して、パターンの拡大率を変えれば、好みの柄の大きさの画像が作れることになります。
「かまわぬ」は比較的大きな画像と言いましたが、小さい画像を使うとどうなるかというと...
パターンが連続して表示されます。
なお、このように連続して表示されたときに柄が連続、つまり継ぎ目が分からないようにするためには、あらかじめそのようにデザインされた画像を使う必要があります。
このような画像はたいてい“シームレス”(seamless:seam=継ぎ目〔が〕less=ない)と謳われています。壁紙パターンにはシームレスになるようデザインされたものがたくさんあるので、キーワードに「シームレス」を追加したり、無料の壁紙パターンを提供してくれるサイトで探してみて下さい。
あとは、インクジェットプリンターで印刷できる布やプリンター用紙に印刷して使います。
補足説明
【おすすめ背景素材サイト】
- Bg-Patterns URL:http://bg-patterns.com/
WEBやDTP、ビジネス資料などで使える背景素材を商用可でフリー(無料)ダウンロードできる『Bg-Pattrens』。
色や形、サイズも自由にカスタマイズして自分のオリジナルの背景を作ろう。
- wargo Pattern URL:http://www.japanese-pattern.info/
和柄フリー素材、和風フリー画像が【日本最大級、毎週更新全て無料!!】のワーゴパターン
サイトの謳い文句をそのままコピペしました。おすすめと書きましたが、他にもたくさんあります。検索キーワードに「かわいい」とか「花柄」、「ボーダー」などと追加して探してみて下さい。
【手順】
- あらかじめ使いたいパターンをダウンロードしてPCに保存。
- Wordの新規文書を開き、オブジェクトの矩形を挿入する。(こちらの記事の「4.背景に色を付ける」を参照してください。別ウィンドウで開きます。)
- 矩形を任意のサイズに変更する。(同記事の「2.画像のサイズを変更」を参照してください。サイズをmm単位で指定できる設定方法も説明しています。)
- 「図形の書式設定」でパターンを読み込み、縮小率を任意に設定。
【4に関する補足説明】
オブジェクトを挿入すると、まず、「塗りつぶし」、「線」共に青が設定されています。これを変更するには、オブジェクトクリックしてを選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから、「図形の書式設定」をクリックします。
すると、右側に下のようなサブメニューが表示されます。(縦に長いので2つに分けて表示しています。)
「塗りつぶしと線」メニューで、「塗りつぶし(図またはテクスチャ」を選択(②)し、パターン(画像)を指定(③、④)、「図をテクスチャとして並べる」にチェックを入れます。(⑤)
「線」は「線なし」を指定します。(⑦)
あとは、拡大率(縮小率)を任意に設定します。(⑥)
この例では必要ありませんが、「図形に合わせて回転する」のチェックを外すと、オブジェクトを傾けた場合でも、パターンは元の角度を保ったままです。(下図-7)
(図-7)
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