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2019/04/21

ベルギー・アントワープの「フランダースの犬」の石碑が中国資本の像に変わったという話

毎日新聞の記事ですが、消えてしまうのが惜しい良い記事なので、本文を保存しておきます。

サイトには写真も掲載されているので、ご興味があれば、是非、毎日のサイトでお読み下さい。

 

https://mainichi.jp/articles/20190419/k00/00m/030/272000c
トヨタ寄贈の「フランダースの犬」記念碑はなぜ中国資本寄贈の石像に置き換わったのか
毎日新聞2019年4月20日 12時10分(最終更新 4月20日 12時31分)

 名作童話として読み継がれ、日本では1970年代にテレビアニメも大ヒットした「フランダースの犬」。ベルギー北部フランダース地方のアントワープにある聖母大聖堂は、主人公の少年ネロが最期を迎えた舞台として、今なお日本人観光客の「巡礼地」であり続けている。大聖堂の前にはかつて、日本とアントワープの友好の象徴として、物語をモチーフに建てられた記念碑があった。ところが2年半前に取り壊され、現在では中国資本が寄贈した新たな石像に置き換わっている。欧州で拡大する中国の影響力は、ここにも表れているのだろうか。フランダース地方出身のインターン記者と共に取材した。

 

大聖堂前の広場から消えた「日の丸」

 <パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ。パトラッシュ…>

 真冬のアントワープ聖母大聖堂。憧れの巨匠ルーベンスの祭壇画を目にすることができた少年ネロはその場で力尽き、愛犬パトラッシュを抱いて冷たい石の床に横たわったまま最期の時を迎えた。75年に放映されたアニメシリーズ「フランダースの犬」の印象的なエンディングである。
「フランダースの犬」の舞台となったアントワープの聖母大聖堂=アントワープで2017年2月11日、八田浩輔撮影

 このシーンを想起させる少年と犬の白い石像が、アントワープ中心部にある大聖堂前の広場に完成したのは、2016年12月のことだった。寄贈したのは中国・深センに本社を置くジュエリーブランド「周大生」。石像のわきにあるパネルには、中国の人々と周大生が、アントワープのダイヤモンド産業に貢献したことへの謝意が記されている。港湾都市アントワープは、世界で流通するダイヤモンドの原石の8割が集まるダイヤ取引の中心地だ。

 広場の同じ場所にはかつて、日本の関係者の協力で03年に建てられた記念碑が存在していた。「フランダースの犬」は英国の作家ウィーダが19世紀後半に発表した作品だが、舞台として描かれたベルギーのフランダース地方では、物語を知る人は多くない。ゆかりあるアントワープにも「フランダースの犬」にちなんだ記念碑などは存在せず、現地の日本人社会が建造を働きかけたのだった。

 03年5月9日。記念碑の完成式典には当時の駐ベルギー日本大使やアントワープ市幹部らが出席し、日ベルギーの友好の証しとして両国の国旗も記念碑の上にかけられた。御影(みかげ)石で作られた記念碑は縦1メートル・横2メートル・高さ45センチの箱形で、ネロとパトラッシュを描いた円形のガラスが中心部にはめ込まれていた。夜間になるとガラス部分の内側から赤い照明がともり、日の丸のように浮かび上がる仕掛けもあった。4万ユーロの建設費はトヨタ自動車の現地法人が寄付し、上面には日本語でこう刻まれていた。

 <この物語は悲しみの奥底から見出す事の出来る本当の希望と友情であり、永遠に語り継がれる私達の宝物なのです>
大聖堂前の広場に新しく建てられたネロとパトラッシュの石像=アントワープで2019年2月1日、久野華代撮影

 碑文を考えたのは、ウェブデザイナーの日本人男性(50)だ。男性はそれまでベルギーを訪れたこともなかったが、「フランダースの犬」に関する情報を紹介するウェブサイト「PATRASCHE.NET」(パトラッシュ・ドット・ネット)を90年代後半から運営する筋金入りの愛好家として白羽の矢が立った。

 電話取材に応じた男性は「『フランダースの犬』は自分の人生にとって大切な宝もの。聖書と同じようなものです」と物語への思いを語る。テレビでアニメシリーズが放映されたのは、小学生の低学年のころだった。母がいない主人公ネロと同じ境遇で育った自分を重ね合わせて共感し、作品の持つキリスト教的なメッセージは、後にクリスチャンになるきっかけになったという。

 男性は数年前、記念碑が移動するかもしれないとの情報を現地の知人を通して耳にした。「最初はフランダースの犬が多くの人に広まるのであれば、残念だけどやむを得ないと思いました。でも……」。それからしばらくして記念碑は取り壊され、同じ場所にネロとパトラッシュの新しい石像ができたことを知った。

 男性は経緯を尋ねるために、現地の関係者や日本の外務省、在京のベルギー大使館などに問い合わせたが、現在に至るまで納得できる回答は得られていない。

 「寂しい思いしかない」。男性は何度も繰り返した。

 

「正しい方向であればスポンサーは誰でも構わない」

 記念碑はなぜ撤去されなければいけなかったのか。新しい石像の建造とスポンサー探しにかかわったアントワープの観光ガイド、タンギー・オットマーさん(37)を訪ねた。飼い犬をパトラッシュと名付ける彼もまた「フランダースの犬」に魅せられた一人である。

 「いつも記念碑が壊れているのを見るのが悲しかった」。オットマーさんは、建て替えが必要と考えた理由について、説明を始めた。記念碑は、広場を取り囲むレストランを回る配送トラックがたびたび接触し、破損と修復を繰り返していた。時には壊れたまま2カ月近く放置されることもあった。「フランダースの犬」を知らない地元の人たちから記念碑として関心を寄せられず、45センチというちょうどいい高さ故に腰掛けとして使われて「トヨタベンチ」と呼ばれていたことも残念に感じていたという。
フランダースの像

 オットマーさんは16歳のころ、アントワープの歴史を調べる中で、ネロとパトラッシュの物語を偶然知った。観光ガイドとなってからその魅力に改めてひかれ、人気の背景を知ろうと日本を訪れたこともある。アントワープ市が観光資源として「フランダースの犬」を十分活用していない状況を変え、フランダース地方を含むベルギー全体で知名度を高めたいという思いを持ち続けていたという。

 オットマーさんは10年、「フランダースの犬」をモチーフにした新しい像の建造に向けた国際デザインコンクールを企画したが、市側の協力を得られずに開催には至らなかった。この時、日系企業のスポンサーも探したが、「良い反応は得られなかった」という。状況が変わったのは16年だった。ガイドの顧客だった中国のジュエリーブランド「周大生」の関係者を通して、同社から金銭的な支援を得られることになったのだ。

 市側の事情も変わっていた。アントワープ市政は13年からフランダース地方の分離独立を掲げる中道右派の新フランデレン同盟(N―VA)が握った。破損を繰り返す記念碑の修復費用を負担していた市側は、新しい像の寄贈を持ちかけたオットマーさんらの提案に乗った。

 観光客の動向も影響した可能生がある。アントワープ市を訪れる日本からの観光客は近年、顕著に減っている。07年には1万4700人だった日本人観光客は、17年には5500人まで落ち込んだ。取って代わるように中国からの観光客は増加を続けている。12年を境に日本人観光客を上回り、17年は9800人と日本人観光客の倍近くが訪れた。

 「フランダースの犬は、友情や信念、そして前向きな思考の大切さを伝える普遍的な物語です。(像が示すメッセージが)正しい方向であれば、スポンサーは誰であっても構わないはずです」とオットマーさんは言う。

 同じ16年の5月、「フランダースの犬」の原作にならって、受賞者がアントワープの王立芸術アカデミーで1年間勉強できる市長主催のデザインコンクールが開かれた。優勝したベルギー人アーティストがデザインした白い大理石のネロとパトラッシュ像は、記念碑の跡地に12月に完成した。くしくもこの年は、日本とベルギーが外交関係を樹立して150周年にあたる節目の年だった。
「フランダースの犬」の新しい石像の制作にかかわったアントワープの観光ガイド、タンギー・オットマーさん=アントワープで2018年3月19日、ヤーロー・マナート撮影

 オットマーさんは「私がガイドした多くの日本人からは、新しい像についてとても良い反応をもらっています」と笑顔を見せた。

 

軽視された物語の価値

 「記念碑が撤去されたことは残念でした。石像と互いに補完することができたはずだからです」。そう語るのは、ベルギーのドキュメンタリー作家、ディディエ・ボルカールトさん(47)だ。フランダース地方で知名度の低い物語が、日本で愛され続ける背景に迫ったドキュメンタリー映画「パトラッシュ、フランダースの犬 メイド・イン・ジャパン」を07年に製作し、これを基にした編著は「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」(岩波書店)として邦訳もされている。

 「フランダースの犬は、異なる文化を結びつける力がある物語です。しかし、アントワープ市はその重要性を十分に認識しているとは思えません」とボルカールトさんは言う。実際、日本側の協力で記念碑が建てられた後も、アントワープでは「フランダースの犬」を使った観光キャンペーンなどは行われず、それを避ける雰囲気すらあった。その理由について、ボルカールトさんは「フランダース人の目から見ると、これは貧しく、何よりも人生に失敗する物語であり、自分たちが打ち出したいイメージとは違う」と著書で指摘している。

 欧州を代表する港湾都市アントワープは、ダイヤモンド産業のほかにもファッションの街として知られ、ベルギー経済を支える活力あふれる街だ。「アントワープにとって『フランダースの犬』は関心事ではありません。重視するのはダイヤモンドやチョコレートなど観光客に売れるものです。『フランダースの犬』は文化であり、アントワープには(経済的利益を)何ももたらしません。日本の人たちは、それは違うと言うかもしれません。しかし、ダイヤモンドがもたらすものとは比較にならないのは明らかです」

 「日本のアニメを見て育った」というボルカールトさんは、日本のアニメとオタク文化の研究で博士号を取得した。「フランダースの犬」をテーマにしたドキュメンタリー映画を製作したのは、ベルギーの人々に物語を広めると共に、「日本に恩返しをして、より良い関係につなげたいと考えた」からだという。

 ボルカールトさんたちの調査によると、フランダース地方の公用語オランダ語で「フランダースの犬」の完訳版が初めて発売されたのは85年と遅かった。きっかけとなったのは、アントワープに「巡礼」に訪れる日本人観光客だったという。英国人作家がフランダースを描いた物語は、日本を経由してその地で暮らす人々に知られることになったのだ。
「フランダースの犬」をテーマにした作品もあるドキュメンタリー作家のディディエ・ボルカールトさん=ブリュッセルで2019年3月27日、八田浩輔撮影

 映画の発表から10年以上がたったが、ベルギー国内での状況は「何も変わらなかった」とボルカールトさんは嘆く。「本当の希望と友情」の証しだった記念碑の撤去は、それを象徴する出来事だった。【ヤーロー・マナート、八田浩輔】
地元出身インターン記者の思いは……

 私はフランダース地方のデンデルモンデという街で育ちました。現在はルーベン・カトリック大学大学院でビジネス・コミュニケーションを専攻しています。2018年8月まで1年間、九州大学に留学していました。

 「フランダースの犬」を初めて知ったのは、ベルギーの大学で受けた日本語の授業でした。日本語と日本に興味を持っていなければ、私は自分が育った地域を描いた話を知ることがなかったかもしれません。ベルギーで「フランダースの犬」は子供向けの本も漫画もなく、学校でも教わりません。日本で製作されたアニメシリーズは、さまざまな言葉に翻訳されていますが、ベルギーでは一度も放映されたことがありません。こうした事実は、フランダース地方とベルギーにおいて、この物語がどれほど知られていないかを示すものです。

 アントワープ聖母大聖堂の前の広場にあった日本とベルギーの友好を象徴する記念碑は、中国企業がスポンサーになった石像に置き換わりました。最初は中国による干渉も頭をよぎりました。しかし実際には、関わった人たちに悪意はなく、ネロとパトラッシュの物語への敬意から何かがしたいと考えた結果だと分かりました。
中国のジュエリーブランド「周大生」が、「フランダースの犬」の石像のスポンサーであることを記すパネル=アントワープで2017年2月11日、八田浩輔撮影

 私は、記念碑は取り壊されるべきではなく、新しい石像と共存することができたと考えています。記念碑が何度も損傷したことから、アントワープ市が撤去を決めたことも理解できますが、物語の価値と日本とのつながりを認識していない市を擁護する気にはなれません。

 日本でもテレビシリーズの放映から40年以上がたち、若い世代でこの物語を知らない人たちが増えることを心配しています。私の日本の20代の友人も「フランダースの犬」を知りませんでした。

 ネロとパトラッシュが日本とベルギーで忘れられないために、三つのことが必要だと思っています。一つはアントワープ市が、この物語を通して政治・経済を超えたレベルで日本とつながる重要性を認識することです。次に、フランダースの人々がこの物語を知り、たとえ自分が持つフランダースのイメージと異なるとしても、それを受け入れること。最後に日本の若い世代にこの物語を知る機会が増えてほしいと思います。友情の物語が、子供や孫たちの世代にも長く生き続けることを願っています。【ヤーロー・マナート(毎日新聞ブリュッセル支局インターン)】

 

  

「フランダースの犬」の物語はアニメ化され、日本の子どもに愛されました。多分、今でも人気がある物語だと思います。

ブログ主はそのアニメは観ていないのですが、子どもの頃に本で読んだ記憶があります。おそらく、アニメは再放送もされたでしょうし、この物語を知らない日本人は少ないでしょう。

そして、特にアニメに思い入れがある方は、この記事を読んで、落胆するのではないでしょうか。

 

ただ、気になって調べてみて、撤去された石碑を見たら、撤去自体はしかたがないのかも、と思いました。(画像は後ほど掲載します。)

それと、記事には「大聖堂前の広場から消えた『日の丸』」とありますが、石碑自体には日の丸はなさそうで、調べたら、除幕式の時に日本とオランダの国旗がかけられていたので、日の丸とはそのことのことでしょう。

せっかくいい記事なのに、やはり毎日らしく、フェイクを入れているようです。

 

ブログ主はアントワープへは98年に旅行したのですが、その当時、ネロとパトラッシュの像が物語の舞台の村にあり、しかし、アントワープの郊外なので、是非、ルーベンスの絵のあるアントワープ市内に像を設置したいと、募金箱が置かれていたことを記憶しています。(確か、募金箱が置かれていたのは聖母大聖堂の中だったと記憶していますが、やや記憶は不確かです。)

その募金箱は何となく覚えているのですが、熱心な日本人が設置したらしい、明らかに日本人観光客を対象にしたもので、上記のことは、募金箱に日本語で書かれた説明で読みました。

ブログ主は、舞台の村(アントワープから市電で15分程の場所)を見に行くほどは思い入れがなかったので見に行きませんでしたが、手元にある『地球の歩き方』(97~98年版「ヨーロッパのいなか」)によると、下のような銅像だそうです。

 

Antwerp01

 

たまたま、この話題についてブログ主がツイッターで呟いたのが、これを取材したヤーロー・マナート氏の目に留まったようで、ツイッターを通じてやり取りをして、この像はまだホーボーケンにあることを知りました。

 

別のガイドブック(90年頃のJTBのもの)によると、アントワープを訪れる日本人に「フランダースの犬」が愛されていたことを知った観光局の方が、2年掛けて舞台の村を探し出し、銅像を設置してくれたそうです。

そして、これがきっかけで、「フランダースの犬」の物語がベルギー人にも知られ、戯曲も作られて劇が上演されるようになったと書いてありました。

 

ベルギーでは知られていなかった「フランダースの犬」

物語自体は、タイプとしては「マッチ売りの少女」みたいな話で、悲劇ですが、もっと親しまれてもいいのにとは思いますが、記事にもあるように、作者はイギリス人、そして、ネロの周囲の人々、つまりベルギー人がネロに冷たいのですから、ベルギーでは人気が出なかったようです。

また、ブログ主が旅行した数年後にアメリカで映画化されましたが、そのエンドはハッピーエンドとバッドエンド(原作通り)の二種類作られました。(後述)

ちょっと想像力を働かせれば、外国人作家によって日本人が子どもを虐める小説を書かれ、それがどこかの国で共感を得たとしても、素直にその物語を愛せるでしょうか?

 

トヨタがスポンサーとなって設置された碑文とは

その形状から、ベンチにされたり、車がぶつかって破損することも多かった、と記事にあるので調べて見たら、Google Earthではまだ画像がありました。

それが下のキャプチャです。

 

Antwerp02

 

これを見たら、正直に言って、邪魔だったろうなあ、と思いました。

自動車がぶつかって石碑が破損すると言うことは、自動車にとっても障害物だったわけですから。もうちょっと、デザインはどうにかできなかったのでしょうか。

 

この石碑には、石碑の設置に尽力された日本人の方のHPで知ったのですが、英語、オランダ語と共に日本語の文字も刻まれていました。(オランダ語はおそらく、英文と同じ文面でしょう。ブログ主はオランダ語は分かりませんが、ドイツ語とよく似ているので、英文の助けを借りれば何となく読めます。)

 

http://www.patrasche.net/nello/stone/01.html

Nello and his dog Patrasche,main characters from the story "a dog of flanders",symbols of true and eternal friendship,loyalty and devotion.

Nello en zijn hond Patrasche,hoofdpersonages uit het verhaal "a dog of flanders",symbolen van echte en eeuwige vriendschap,trouw en toewijding

「フランダースの犬」この物語は悲しみの奥底から見出す事の出来る本当の希望と友情であり、永遠に語り継がれる私達の宝物なのです。

 

中国資本がスポンサーとなった新しい像が設置された詳しい経緯は分かりませんが、記事にある、新しい像の画像を見ると、邪魔加減は石碑と変わり無さそうで、また、ネロやパトラッシュの姿が、アニメに思い入れがある方には「これじゃない」感があり、落胆するのも分からないではありません。

 

Antwerp03

 

とは言え、一番印象深いラストシーンを再現してくれた訳で、スポンサーのプレートはともかく、再び像を設置することに尽力してくれた観光局には感謝するしか無いのでは無いでしょうか。

 

フランダースの犬」の映画の話題でなぜかトランプ批判をする毎日の馬鹿さ

前述の記事からリンクしている2016年の毎日の記事。

映画に関しては、ブログ主の記憶では、エンディングは二種類用意されていて、放映する国で選べるようになっていたはずです。これは、当時、友人とも話題にしたので良く覚えています。 

それはともかく、映画からトランプ批判や日本の政権批判に持っていくとは、斜め上過ぎて、「やっぱり毎日だw」としか感想がありません。

 

https://mainichi.jp/articles/20161218/ddm/001/070/110000c
「フランダースの犬」の物語は…
毎日新聞2016年12月18日 東京朝刊

「フランダースの犬」の物語は、今の季節に最終章を迎え、クリスマスに終わる。すべてを失ったネロはイブの大聖堂で、あこがれのルーベンスの絵を目に焼き付けると力尽き、冷たい床に崩れ落ちる。パトラッシュが寄り添うと天使たちが舞い降り、主人公と愛犬の魂を天国へ誘(いざな)う

▲原作は英国の作家ウィーダが1872年に書いた。日本では1970年代に放映されたテレビアニメが人気を集めた。当時3000万人が見たそうだ。繰り返し再放送されたから、あの最終回に涙を誘われた人も多いだろう

▲ところが、所変われば品変わるというわけか、米国ではこの悲劇がハッピーエンドに変わる。ベルギー・フランダース地方の研究者らが、「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」(岩波書店)で、日米の国民性の違いを分析している

▲日本では「他人の悲しみに共感する能力」や「感動的な自己犠牲」が尊ばれ、悲劇的な結末が好まれる。一方、「厳しい状況から抜け出して幸運をつかむことや自己実現の大切さ」を重んじる米国では、ネロが裕福な家庭に引き取られ、幸せに暮らすという映画になったそうだ

▲その米国で、来年1月に発足するトランプ政権の姿が見えてきた。実業家や元軍人を重用した布陣は実利最優先をうかがわせ、波乱含みだ。ハッピーエンド志向のお国柄が、自国第一主義に収まってしまうようでは寂しい

▲翻(ひるがえ)って日本。きのう閉会した臨時国会の終盤は政府・自民党の強引さが際立った。TPP、年金改革を採決強行で決着させ、最後はカジノ法だった。悲劇を好む国民性であっても、この結末は歓迎できまい。

 

 

  


 

 

 

2019/04/13

イスラエルの「超政党派」(ハレディム)とは

ブログ主の覚え書きです。

4月9日に行われたイスラエルの総選挙はネタニヤフ首相率いるリクードが最終的に36議席獲得し、第1党となり、首相の続投も決まりました。

日本ではそれなりに報道されていても、イスラエルの問題はどうもトランプ米大統領と絡めたもの(※後述NHKの記事)で、それほど日本では関心を持たれていないような気がします。

ブログ主もその一人なのですが。

このエントリーも、イスラエルの問題を取り上げるのではなく、たまたま報道などで知った、「超政党派」と呼ばれる人達のことをメモしておこうというものです。

  

  

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上の画像は以前観た動画のキャプチャで、分かりやすい画像なので使いました。

千葉県芝山遺跡から出土したユダヤ人のような埴輪を紹介するものですが、右上に「典型的なユダヤ教徒スタイル」というキャプションがついた画像があります。

このようないでたちをした人達はハラディ(Haredi/pl. Haredim)と呼ばれるユダヤ教正統派教徒です。

 

イスラエルの総選挙前に読売新聞が『イスラエル 争点の現場』という上、中、下3回に渡る特集記事を連載していたのですが、その「中」で、この正統派を取り上げており、その記事と、後ほどご紹介する動画で初めてこの人達が表面的なユダヤ正統派教徒だけでない意味合いがあるのだと知りました。

 

下はその記事の一部です。

 

Jew_haredi

 

この記事の趣旨は、徴兵を免除されている超政党派に対し、ユダヤの戒律に柔軟な世俗派の国民の反発が高まっており、それが選挙の争点の一つになっている、というものですが、超政党派は政治勢力(2政党)でもあり、ネタニヤフ首相も彼等と連立を組んでいました。

そして、世俗派の不満の受け皿になっていたのが、今回の選挙で敗れたガンツ元参謀総長が率いる野党の「青と白」です。

「青と白」は「例外なき徴兵」を公約に掲げていたためです。

 

では、世俗派の国民が反発するという超政党派とはどのような人達でしょうか。

まず、記事の見出しにもあるように、兵役が免除されていることと、彼等の待遇、そしてその増加率です。

彼等の大半の男性は職に就かず、国から月4,000シュケル(約12万円)の生活保護を受け取って生活しているのだそうです。しかも、戒律上、避妊が許されないため、一人の女性が生涯に生む子どもの数はなんと6.9人だそうです。

乱暴な言い方をすれば、世襲できる生活保護世帯。

しかも、記事の画像に映っているように、「自主申告」で超政党派と称することができるのです。

 

読売の記事ではここまでの説明ですが、チャンネル桜『Front Japan桜』の高山正之氏がもう少し突っこんだ説明をしてくれています。

 

【Front Japan 桜】ゴラン高原 イスラエル領有は間違い / 大阪 中華街構想[桜H31/3/27]
キャスター:髙山正之・saya

 

産経新聞の記者時代にイスラエル政府高官との会食をしたとき、生ハム、つまり、ユダヤの戒律に背く豚肉とワインが出てきたそうですが、それを前置きとして、以下のようなことを語っていらっしゃいます。

 

豚肉を食ったり酒も飲むくらいなら、旧約聖書にあるカナンの地に拘ることもないだろうにと思うが、そう言われないように、黒装束に、白いシャツに、黒いネクタイに、髭生やした人見かけるじゃない?あれ、全部、国家公務員みたいなもの。

ああいう装束をして嘆きの壁でお祈りをする人達を特別に養成したの。社会保障を与え、兵役も免除して、旧約聖書を守ってるポーズをするユダヤ人を育てて。

最初は2000人くらいを準国家公務員みたいにしたら、生活保護がつくから、子ども産み放題。どんどん増えちゃった。そして国の2割が狂信的なユダヤ教徒になっちゃった。最初は世界に対する広告塔で、国連議決を取るために、神から与えられたイスラエルに戻ることが悲願だというアピールで職業的宗教人を作ったの。

 

読売の記事によると、(最初は2,000人程だった)超政党派の人口比は現在12%で、約40年後には40%になるという推測もあるそうですが、その裏事情というのが高山氏の説明です。

上記以外にも、彼等が首相を暗殺したことに言及していましたが、ラビン首相のことかと思います。

 

【補足】正統派教徒が日常で守っているユダヤの教え

 

Jew_haredi02

 

【補足】イスラエル総選挙(2019)の結果

 

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190411/k10011880141000.html
イスラエル首相続投の公算も難しいかじ取り
2019年4月11日 4時14分

中東のイスラエルでは総選挙の結果、ネタニヤフ首相が続投する公算が大きくなりました。ネタニヤフ首相は今後、連立政権を樹立するための協議に入りますが、各政党との調整やみずからへの汚職疑惑をめぐる起訴の問題などを抱える中、引き続き難しいかじ取りを迫られそうです。

9日行われたイスラエルの総選挙は開票作業がほぼ終了しました。

選挙は比例代表制で各党はそれぞれの得票率に応じて議席が配分される仕組みで、選挙管理委員会によりますとネタニヤフ首相が党首を務める右派政党「リクード」の得票率が26.2%、イスラエル軍のトップを務めたガンツ氏が率いる中道会派「青と白」が25.9%とその差はわずかで、獲得議席はほぼ互角になる見通しです。

ただ、与党リクードは連立を組んできた極右政党や宗教政党が獲得する議席を合わせると議会での過半数を制すると見込まれていて、ネタニヤフ首相が連立交渉を主導して、続投となる公算が大きくなりました。

連立交渉ではネタニヤフ首相は閣僚ポストをはじめ、各政党の要求の調整を迫られることから協議は難航することが予想されます。

さらに、ネタニヤフ首相はみずからの汚職事件をめぐり、収賄罪などでの起訴に向けた検察による詰めの捜査の対象となっていて、起訴されれば国内で反発が一段と高まるのは必至で、続投の公算が大きくなる中でも引き続き難しいかじ取りを迫られそうです。
ネタニヤフ首相「途方もない支援に感謝」
ネタニヤフ首相は、10日、ツイッターでアメリカのトランプ大統領から総選挙の勝利を祝う電話があったと明らかにしました。

この中でネタニヤフ首相は、「トランプ大統領が大統領専用機のエアフォース・ワンから電話をかけてきて、私とイスラエル国民に祝意を伝えてくれた」と書き込みました。

そのうえでトランプ政権が選挙前に占領地のゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めたことやイランの革命防衛隊をテロ組織に指定するなど援護射撃とも受け取れる決定をしたことに触れ「途方もない支援に感謝する」としています。

そのうえで、「イスラエルとアメリカはこれからも緊密に連携していくことを確認した」として、さらなる関係の強化を図っていく考えを示しました。

 

ガンツ氏 敗北認める

中道会派「青と白」の代表ガンツ氏は、10日夜、イスラエル中部のテルアビブで会見を開き、「国民が決めたことを受け入れる」と述べて総選挙での敗北を認めました。

そのうえで、今後、連立政権を組むために大統領が行う組閣の要請について「大統領の決定がどのようなものでも尊重し、受け入れる」として、ネタニヤフ首相が組閣することになっても受け入れる考えを示しました。

一方、選挙結果については、「私たちは政権に対する代替案を示すことができた。ネタニヤフ首相が極右政党と連携したことが私たちが並外れた結果を獲得したことにつながった」と述べました。

 

米大統領「和平の可能性高まった」

イスラエルの総選挙の結果、ネタニヤフ首相が続投する公算が大きくなっていることについてアメリカのトランプ大統領はホワイトハウスで10日、記者団に対し、「まだ少し早いかもしれないがネタニヤフ首相にお祝いを伝えたい。彼はすばらしい盟友だ」と述べ歓迎する考えを示しました。

トランプ大統領はイスラエルとパレスチナの中東和平交渉の仲介に意欲を示していて、トランプ政権はイスラエルの総選挙のあとに、新たな和平案を示すという見方が広がっています。

これについてトランプ大統領は「中東和平の実現はみな無理だと言っていたが、私はチャンスはあるし、ネタニヤフ首相が勝利したことで、その可能性はより高くなったと思う」と述べ、事態の打開に向けて前向きな姿勢を示しました。

トランプ大統領はイスラエルの総選挙を直前に控えた先月下旬にはネタニヤフ首相との首脳会談に合わせてイスラエルが占領するシリア領のゴラン高原について、イスラエルの主権を認めました。

さらに投票日前日の8日にはイスラエルと敵対するイランの精鋭部隊「革命防衛隊」を外国政府の機関として初めてテロ組織に指定すると発表し、イスラエル寄りの姿勢を一層強く打ち出し、いずれも苦戦が伝えられていたネタニヤフ首相への援護射撃だったという見方が広がっています。

  

  


 

 

 

2019/03/25

小笠原の甘露ハチミツ/甘露ハチミツって何?

古い新聞を整理していたら、『小笠原ハチミツ 正体は「甘露」』という記事がありました。

「甘露」って何?というのは記事に書いてありますが、樹液を吸うアブラムシやカイガラムシが分泌する蜜のことで、花の蜜の代わりにこの蜜を集めるミツバチがいるようです。

更に調べると、「甘露」とは、これらの虫が吸収しきれなかった樹液だそうで、そう言えば、アブラムシがお尻に露のようなものを出しているのを見たことがあります。

人間がアブラムシのおこぼれを貰うというのも、何かおかしな気がしますね。

   

Honeydew01

   

   

記事の中で、このような甘露ハチミツにはドイツやブルガリア産がある、とあるので、調べて見たら、ドイツ語では「Honigtauhonig」(honigは英語のhoney=ハチミツ)で、「tau」(タオ)は「露」のこと。英語で言うと「dew」です。(従って、「甘露」は英語で「honeydew)

そう言えば、「マウンテンデュー」とかいう飲み物がありました。この「デュー」です。

   

具体的に画像を検索したら、こんな商品の画像がありました。(画像は検索一覧からのキャプチャ)

   

Honeydew02

   

ちょっと見た目がメープルシロップぽいですね、と思ったら、やはり、元となる樹液はカエデやエノキ、カシなどが多いそうです。

   

   

  

  


  

2019/03/20

面白ニュースと思いきや...大阪メトロのサイト誤訳「堺筋→Sakai muscle」

昨日(2019/03/19)、大阪メトロのサイトで「堺筋→Sakai muscle」等の誤訳が面白ニュース的に報道されていました。

既に日中、SNSなどでも話題になったので真剣にはニュースを見ていなかったのですが、昨日の読売夕刊でこのニュースを見たら、別の部分に興味を持ちました。(画像赤枠部分)

   

 

20190319_yomiuri_osaka_metro

 

   

「利用者がページにアクセスする度に自動翻訳される」とあります。

ブログ主はてっきり、マイクロソフトの自動翻訳を使って翻訳した結果をコピペしていたのかと思っていたのですが、ダイナミック(動的)に翻訳しているのですね。

そして、「訳語が毎回異なる可能性」とは、恐らく、AIで学習して(本来は、)より適切な訳に変わっていく(はず)なのでしょうが...さて。

 

現在は閲覧できないそうなので、「Microsoftによる自動翻訳」とかなんとか表示されていたのかどうか、確かめることができませんが、文責は大阪メトロにあるのですから、どのような誤訳が表示されるのか、アクセスするタイミングによって異なるのですから、お手軽ですが、チェックしきれないので危険ですね。

しかも、英語はともかく、タイ語とかチェックできる人いるの?って思います。

 

 

 

 


 

 

2019/02/17

ラグビーの神様/京都・下鴨神社の「雑太社」(さわたしゃ)

産経新聞に興味深い記事があったので、覚え書きとして。

京都の下鴨神社には「雑太社」(さわたしゃ)というラグビーの神様を祀る祠があるそうです。

始め「「雑社」と見間違い、「雑」大社だと思ったのですが、「雑太」(さわた)という地名なのだと、宮司さんのブログで知りました。

以下、冒頭部分だけ引用させて頂きます。記事に出てくる「第一蹴の地」の石碑の画像もあるので、詳しくはブログ全文をお読み下さい。

 

 

 

 

雑太社・さわたしゃー再建

御祭神 神魂命

 元は、鴨社神舘御所内の雑太(さわた)という字地に御所の鎮祭社として祀られていた神社です。

雑太社、さわたしゃ、と読みます。しかし読みにくいこともあって、物の本には、澤田社と書かれている方が多いようです。

奈良、平安時代にこの社から分霊された佐渡國雑太郡(さわたのこうり)加茂の加茂神社の地は、養老五年(七二一)四月、雑太郡を加茂と羽茂の二郡に分けたと、『和名類聚抄』にあります。郷名も岡、石田、与知、髙屋、八多、竹田、小野、雑田(さわた)とあります。いずれも元の鎮座地の字名や社名が用いられています。加茂神社も國府の近くに祀られていました。その他にも例があります。伊豆國賀茂郡仁科村澤田をはじめこのような例が各地にみられます。

 

 

解答乱麻『すべてを包み込む日本の神道』(高坂節三氏)

Rugby01

 

記事に書かれている3日の論説(論説委員「日曜に書く」/別府郁郎)から上記記事に書いていない事を補足すると、W杯の組み合わせ抽選会の際には各国の代表が社に集まり、W杯の優勝国に贈られる「ウェブ・エリス・カップ」(Webb Ellis Cup)も到来した、とあります。(リンク先はWikipedia)

Webb Ellisとは、ラグビーの発明者の名前だそうです。

面白いのは、ニュージーランド学生代表による戦いの舞(war cry/ウォー・クライ=鬨〔とき〕の声)「ハカ」(haka)も奉納されたそうです。(リンク先はニュージーランド観光局の「ハカ」の説明)

よく、神社では舞踊や演奏などの芸能を奉納するのを見かけますが、こういう奉納もあるのですね。

 

記事に書いてあるように、お祀りしている「神魂命」(かんたまのみこと)の「魂」の発意が「球」に通じるというのはよく理解できません。「丸いもの」というイメージなのでしょうか。

そう言えば、映画「KANO」にもなった台湾の嘉義農林の野球部の近藤兵太郎監督が「球は霊(たま)なり」と選手に教えていたというエピソードを読んだことがあります。(リンク先は当ブログの該当エントリー)

 

ちなみに、漢字辞典(『漢字源』)によると、「魂」は「雲」と同系の言葉で「もやもやとこもる」という意味なのだそうです。「云」=「雲」。

 

* * * *

 

こういう、牽強付会の説(こじつけ)みたいな、と言ったら失礼ですが、何か関連性を見つけて、「○○の神様」というのはよくあります。

ブログ主の家の近所にある「金山神社」は今は「かなまら祭り」という奇祭で有名ですが、これは伝統のある祭ではなく、観光用のイベントです。とは言え、戦後しばらくは中止していたという話を聞いたので、それなりに昔からやっていたイベントらしいです。

御祭神は金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)という神様です。

 

Kanayama01

 

伊邪那美命(いざなみのみこと)が火の神を生んだ際、下腹部に大火傷をしたのを、治療看護した神とされており、お産、下半身の病にご利益があると言われているそうです。また、この神は鞴(ふいご)祭の神でもあり、古くから鍛冶職人に信仰されてきました。

上の画像をご覧になって、ちょっと変わった社殿だと思われるかも知れませんが、製鉄会社(社名は忘れました)が奉納したものです。

社殿内部には鍛冶屋の作業場が再現されていることから、鍛冶で使う鞴(ふいご)や炉が置かれており、鞴で火をおこすときの動作が男女の和合に似ていることから、お産や下半身の病に御利益があると言われています。

商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合のご利益があると云われ、境内にはそれらを祈願する絵馬が数多く見られます。

 

 

 

 


 

2018/12/21

「赤鼻のトナカイ」はいじめの曲!?、アメリカ社会の行きすぎたポリコレ(ポリティカルコレクトネス)

最近、アメリカでは多文化共生の観点からクリスマスに「メリー・クリスマス」と言えないと聞きます。

これは宗教におけるポリコレ(ポリティカルコレクトネス)。

ポリコレは性(性別)や宗教、人種など様々な分野で、その表現が公平で差別があってはならないとする考えで、そのターゲットは言葉(用語)に向けられることが多いので、「言葉狩り」と言ってもいいでしょう。

それがクリスマスソングにも及んできた、というお話です。

 

 

 

 

これは、チャンネル桜の『世界は今』という、海外在住の方からのレポートで知りました。

 

【世界は今… #135】ポリコレに晒されるXmasソング/ もう神々のための罪はいらない/ スーパーのチラシから垣間見える「Xmasを控えたドイツの生活」/ 北海道レポート24[桜H30/12/20]

https://youtu.be/GKY1gdDsWZY (該当箇所:17:40~

 

ここで3曲が紹介されます。

 

まず1曲目は『赤鼻のトナカイ』。

これは原文を見なくとも理解できるので、日本語の歌詞をご紹介します。

 

真っ赤なお鼻の
トナカイさんは
いつもみんなの
笑いもの
・・・

 

これが、いじめを助長すると言うことで問題視されているそうです。

 

この曲の「真っ赤なお鼻」は原曲では「ピカピカ光る鼻」(Rudolph the red-nosed reindeer Had a very shiny nose)なのだそうで、これでブログ主の長年の疑問が解けました。

曲のタイトルは「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」なので正確な訳なのですが、なんで、「赤い鼻」が夜道で役立つのかよく分からなかったのですが、出だしから「赤くてピカピカ光る鼻」という歌詞なのですね。

 

歌詞全体を読むと「個性」を素晴らしいものと肯定している歌で、言ってみるとSMAP(槇原敬之)の『世界に一つだけの花』の元ネタのような歌なのですが、この歌が問題視されるのは、「(身体的)個性や特徴を笑いもの」にすることにあるようです。

 

小学校低学年の頃、フランス人、ジュール・ルナールの『にんじん』いう物語を読んだことがあります。

これは、今調べて知ったのですが、作者の自伝的な小説で、赤い髪でそばかすだらけの容貌から「にんじん」(Poil de carotte/英語に訳すとCarrot Head or Carrot Top)と呼ばれ、虐げられた子どもが人間的に成長していく、という話です。

しかし、これも「容姿のせいで虐められる」という描写があるから、この規準で行くとダメでしょう。また、親から邪険に扱われる描写は、今だと「児童虐待」にあたるかも知れません。

 

となると、その内、ベラスケスの小人の道化師の絵も飾れなくなるかも知れません。(ちなみに、ブログ主が使っている日本語変換ソフトのATOKでは「こびと」は漢字変換できませんでした。「しょうじん」→「小人」と入力・変換。ATOKは言葉狩りで有名なソフトです。)

ベラスケスの時代、王様が道化師や侍女として小人を雇っていたそうで、ベラスケスもたくさんその絵を描いています。

有名なマルガリータ王女の絵にも小人症の女性が端に描かれていますが、特に有名な小人の道化師の絵のモデルは、実際に優秀だったので王に寵愛されたとどこかで読んだことがあります。

侍女はいいとしても、その姿故に「道化」として扱ったという部分でアウトかもしれません。

 

話をクリスマスソングに戻すと、『赤鼻のトナカイ』だけでも頭がクラクラしてくるのですが、2曲目はこれ。

『ひいらぎ飾ろう』という曲で、タイトルはご存じなくても曲を聴けば誰でも知っているメロディーのはずです。(リンク先はYouTubeで適当に探しました。Wikipediaのページでは米空軍吹奏楽団による演奏が聴けます。)

 

ひいらぎかざろう ファラララ ラーラ ラララ
晴れ着に着かえて ファラララ ラーラ ラララ
カロルを歌おう ファーラ ラーラ ラララ
楽しいこのとき ファラララ ラーラ ラララ
・・・

 

問題は「晴れ着」の部分で、ここは原曲では「gay apparel」(ゲイ アパレル)となっているそうです。

アパレルは「服」ですが、「ゲイ」(gay)を辞書で引くと、「華やかな」とか「美しい」という意味があります。

と言うか、「同性愛の」という意味は比較的最近加わった意味(俗語)で、原義は辞書にあるように、「立派な、美しい」なので、まさしく日本語の歌詞の通り、「晴れ着」なのです。

 

gay /ɡéI/
原義:立派な, 美しい
━━[形](~・er[est])
1 (比較なし)同性愛の(homosexual), ホモセクシャル[レズビアン]の《◆同性愛者および彼らを支持する人たちが用い, 軽蔑けいべつ的な含みはない》
~ marriage
同性愛者同士の結婚.
2 [やや古](うきうきとして)陽気な, 快活な, 明るい, 楽しい(⇔sad)
the ~ voices [songs] of children
子供たちの楽しげな声[歌]
in the ~ nineties
はなやかな1890年代に《◆当時, 経済が急速に発展した米国に関していう》.
3 [やや古][限定]〈人・生活などが〉うわついた, ふしだらな;軽率な
lead a ~ life
放埒ほうらつな生活をする.
4 [やや古]〈色・服装などが〉はでな, 鮮やかな
~ colors
はでな色.

 

しかし、これが、「ゲイを攻撃している」と捉える人がいるそうなのです。

でも、この曲は日本で言えば明治時代の曲なので、「同性愛の」なんて意味が無かった時代の歌詞です。しかも、原曲は賛美歌です。

 

最後は、ブログ主は知らない曲ですが、ディーン・マーチン(Dean Martin、1917年6月7日- 1995年12月25日)の『Baby It's cold outside』(ベイビー、外は寒いよ)というデュエット曲。

これは、夜も遅くなり帰ろうとする女の子をを男性が外は寒いよなどと言って引き留めるという歌詞の歌で、言わば、若い男女の「恋の駆け引き」の歌なのですが、これがなんと、デート・レイプを助長するということで、あるラジオ局がこの曲をかけないと宣言し、30局くらいがこれに同調したのだそうです。

 

これはもしかしたら、トランプ氏が最高裁判事に指名したカバノー判事の件が影響しているかもしれませんね。

ブログ主はよくBS1のワールドニュースを観ている(正確には、テレビを点けているだけ)ですが、ひと頃は、ワールドニュースの度にこの話題で辟易しました。

 

以前のエントリーで少しご紹介した、ジェイソン・モーガン氏は、ポリコレ、特に、LGBTなど性の分野では日本はターゲットになっている、という警告をしていらっしゃいました。

これについては別途記事にします。

 

 

 

 

 


 

2018/11/19

韓国統治は併合か植民地というおかしな議論

よく、「韓国を植民地にした」というと「植民地ではない併合だ」ということを言う方がいます。

「植民地」を辞書で引くと、確かに、

 

【明鏡国語事典】

  1. ある国からの移住者によって開発・形成された地域
  2. ある国の経済的・軍事的侵略によって支配され、政治的・経済的に従属させられた地域

 

と、侵略して搾取するというニュアンスの意味が書かれています。

ブログ主も、このニュアンスがあるために韓国の日本統治について「植民地」という言葉は誤解を与えるので使いません。

 

 

 

 

実際、1の意味は、古代ギリシアの植民市やローマのコロニア(colonia)のような移住地のことで、帝国主義の時代を経て、新たに追加された概念が2です。

ただ、「搾取」というニュアンスは、結果として搾取したからという“後付け”の定義だと思っています。

 

もう一つ、「併合」と「植民地」を対比させるのは国語の問題としておかしい。

「併合」は『動作あるいは行為』、「植民地」は『状態』を表す名詞です。

「○併合する」とは言えますが、「×植民地する」とは言えず、「○植民地化する」のようにいう必要があります。

従って、韓国についてこういう言い方が正しいかどうかは別として、「○併合して植民地とする」というのは文法的、論理的には正しいのです。

 

また、「併合」という言葉自体は少なくとも日本語ではニュートラル(中立的)な言葉ですが、「平和的な併合」もあれば「武力で脅してむりやり併合」することもあり得ます。ただ、「併合」という言葉はそういった特殊な“色”が付いていない『プロセス』を表す言葉として使われているだけだと思います。

注意しなくてはならないのは、これは日本語での話。

日本語で「併合」や「植民地」という単語を使う場合は、互いに共通の認識があり、それを前提として使います。

調べてはいませんが、そもそも、欧米人にとって、「植民地」という言葉にネガティブな意味があるのかは疑問です。おそらく、彼等はかつての植民地支配に罪悪感など持っていないだろうし、「植民地」もニュートラルな言葉でしょう。

 

こんなことを考えたのは、『THE NEW KOREA』という本を読んだからです。

 

 

この本の著者を説明する「出版社のコメント」をAmazonの商品ページから引用して紹介しますが、著者は日本の韓国統治も「植民地経営」と見なしています。

 

著者のアレン・アイルランド(Alleyne Ireland)は、1871年-1951年イギリス生まれの世界の植民地統治研究の専門家、第一人者です。シカゴ大学委員、王立地理学会特別会員であり、アメリカの雑誌などに広く執筆活動を行なっていました。
1901年、米シカゴ大学の招きにより、極東の植民地運営を研究するための委員会の責任者に任命され、3年間極東に派遣され、イギリス、フランス、オランダ、そして日本による植民地経営のシステムを研究しました。6カ月間のフィリピン滞在の後、アメリカに戻り、新しく設立されたシカゴ大学の植民地・商業学部の責任者に就任。日本による朝鮮の合邦政策について研究をまとめ、1926年にニューヨークで「THE NEW KOREA」を出版しました。「THE NEW KOREA」は韓国で翻訳出版された以外はその存在は知られていませんでしたが、87年の年月を経て2013年に弊社で完全対訳本として出版致しました。
アレン・アイルランド氏は、中立の立場、または欧米の立場にいた学者です。彼が実際の朝鮮半島を見た上でまとめた本書は、大変貴重な第一級資料であり、研究論文です。
その研究方法は、様々な客観的データを用いて中立的な立場で現実を把握することに努めており、研究は学術的に高い評価を受けています。当時広く執筆活動を行ない、著書は10冊あります。
本書は、朝鮮史を語る上で欠くことができない書籍です。

 

この本は、原文(英語)と翻訳(日本)を見開きの左右に並べた、いわゆる「対訳」ですが、例えばこんな文が出てきます。

 

“It is my purpose to examine Jaanese rule in Korea as a concrete example of colonial administration, ...”

(日本の朝鮮統治を植民地統治の具体例として検証するのが本書の目的であり...)

“The annexation of weak country by strong countries is a phenomenon which has persisted since the beginning of recorded time; practically every strong nation has practiced the habit.”

(強国による弱小国の併合は有史以来存続している歴史的事実であり、実際、全ての強国が繰り返し行ってきたことである。)

 

日本語で「植民地」という言葉に拘るなら、もっと正確に知るべきです。

下はマイペディア(平凡社)の説明の冒頭。

 

本国の政治的・経済的支配下に置かれた地域をいい、完全に本国の主権下にある領土(狭義の植民地)のほか、自治領、保護領、租借地、信託統治、委任統治領なども含まれる。

(中略-古代ギリシアやローマの移住地の例)

現在では一般に15世紀の「大航海時代」以降、西欧諸国がアジア、アフリカ、アメリカに進出して割取した地域をいう。これは単なる移住地ではなく、本国の政治的支配下に置かれた略奪貿易の対象であり、資本主義の生成期における資本の原始的蓄積の要因であり、更に進んで本国の原料供給地および過剰資本・資本の投下・販売地となった。始めはスペイン、ポルトガル...(以下略)

 

国語の問題になってきますが、中略の前が定義、後ろは「植民地」の名の下で行われた行為や事象を説明しています。ブログ主には後半までを含めて定義とするのは抵抗があります。

 

ちなみに、朝鮮について書くと、1876年(明治9年)の日朝修好条規(江華島条約)では朝鮮を独立国として各国が承認します。これに先立つ江華島事件は日本で言えば、黒船に象徴される列強の威嚇で、日本はこの黒船の立場。

尤も、日本の目的は中国の属領として不安定な朝鮮が自主自立してくれれば良かったので、これで朝鮮が実際に独立国としてしっかりしてくれればこれだけで良かったのですが、国内に動乱が起こるとすぐに清に頼る李王朝のふがいなさのせいで日清戦争。

日清戦争で日本が勝利しても、三国干渉を受ける日本を見て馬鹿にし、今度はロシアにすり寄り、依然として一族の中で覇権争い。国内の反閔派(反閔妃)派と日本人により閔妃が暗殺されると、高宗はロシア公使館に引きこもり。

1904年に結んだ第1次日韓協約では、日本は外交・財政権を取得して保護領に。

国内の愛国者等が結成した一進会(李容九)は対等な合併を望むも、1905年の日韓保護条約(第2次日韓協約)併合

ちなみに一進会は韓国の歴史の中では取るに足らないものとして扱われているそうです。

 

大雑把ですが、こんなプロセスを経ての併合です。

 

* * * *

 

以下は雑談。

こうした朝鮮の歴史に(歴史を直視すれば)劣等感を持ったり屈辱を感じたりするのは、まあ、分かります。

そして、その屈辱を味合わせた日本を恨むのも感情の問題だからとやかくは言いません。(感情を「正しい」、「間違っている」とジャッジはできないことですからね。)

しかし、これって、例えば、日本が開国前に散々列強にやられたことで、我が国はいくつもの不平等条約を結ばされました。

先月、フランスで、日仏交流160周年の記念式典が行われ、日本の自衛隊が堂々とシャンゼリゼをパレードをしましたが、その時、ふと、160年前に何があったっけ?と思って、調べたら、「安政五箇国条約」(米、英、仏、蘭、露)と知り、思いっきり不平等条約やないかい! と思ったことがありました。

日本はこうした不平等条約を独力で改定してきたので、フランスやオランダなどを一千年恨むなどということはありません。

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)とは、三国干渉を受けた日本の合い言葉になりましたが、この復讐心も克服しました。

Tシャツだのミュージックビデオだので溜飲を下げるようなみみっちいことをやっていて恥ずかしくないのかと。

いや、恥ずかしくないのだろうなあ。

 

 

 

 


 

2018/11/08

【false equivalence】大臣答弁を『ご飯論法』と言って悦に入ってるが...

昨日、ブログのアクセス解析を見たら、以前書いた記事「【国会】『ご飯論法』-上手い喩えだが、実は的外れ」へのアクセスが伸びていることに気づきました。

その時は理由は分からなかったのですが、しばらく経って、ユーキャンの流行語大賞候補に「ご飯論法」がノミネートされていると知りました。

おそらく、「ご飯論法って何だっけ?」と調べた方がアクセスして下さったのでしょう。

 

 

 

 

「ご飯論法」とは、「ご飯食べたか?」-「(実際に食べたのはパンなので)ご飯は食べていません」というような「はぐらかし」のことですが、上記記事に書いたように、提喩(ていゆ)という比喩の一種で、「ご飯(白米)」=部分=で「食事」=全体=の代用をさせることを意味します。(部分や特殊なものを表す言葉で全体や類を指す。)

別の例では「『手』が足りない」の「手」(hand)で「労働者」(workman)を指すのも提喩。

逆に、「『花』の命は短くて...」のように、「花」=全体=を「桜」=部分=の意味で使うのも提喩です。

 

Gohan

 

そこで、以前書いたブログエントリーをツイートしたところ、コメント(リプライ)で教えて戴いたのが、「false equivalence」(直訳:偽の等価性)という言葉。(Twitterをやっていると、頭の良い方、語学に堪能な方から教えて戴く機会が多々あり、勉強になります。)

 

Wikipediaでこの項(英語)を見ると、次のような例が出てきます。

 

  • "They're both living animals that metabolize chemical energy. There's no difference between a pet cat and a pet snail."
    「ペットの猫もペットのカタツムリも、エネルギー代謝をする生き物である。故に両者に違いは無い。」

 

  • "The Deepwater Horizon oil spill is no different from your neighbor dripping some oil on the ground when changing oil in his car."
    「ディープウォーター・ホライズン(BP社の石油掘削施設-2010年に原油流出時期を起こした)の原油流出はあなたの隣人が車のオイル交換をする際にオイルをこぼすのと違いは無い。

 

「エネルギー代謝をする」、「オイルをこぼした」という共通部分を持ってして、「両者が等しい」とする論法のようです。

 

* * * *

 

以前のブログエントリーでは加藤大臣や佐川理財局長の答弁を「ご飯論法」と呼ぶのは的外れでは?ということを書いたわけですが、この「的外れ」と言うか、「詭弁」を指すのが「false equivalence」です。

そして、「一瞬等価に思えるので変な説得力があり、受け手が反射的に納得して分かった気になってしまう」から気をつけろ、と、危険性に重きをなす文脈で使われるそうです。(これも教えて戴きました。)

 

図にするとこういうこと。

 

Synecdoche

 

「ご飯論法」というネーミング自体は上手いと思いますが、すっかり忘れられたこの言葉を引っ張り出してきたユーキャンは、単に政権批判をしたいんでしょうね。

 

 

 

 


 

2018/10/22

自衛隊の警備犬とは?

読売新聞で自衛隊呉基地の海自犬の訓練の様子などを追った『海自犬 瀬戸内を走る』という記事が10月10日から連載されています。

読売にしては珍しく、このシリーズはweb版でも公開されているようです。後ほどURLをご紹介しますので、興味のある方はお読み下さい。

災害の多い日本では、しばしば災害現場で働く救助犬を目にしますが、「海自犬」と聞くと、「あれ、陸自犬とか空自犬とかもいるのかな?」とか、「警察の警察犬は違うのかな?」と思わずにいられません。それで、少し調べてみました。

 

 

 

 

(下は読売の第1回記事。リンク先の記事の「続く」から次の記事を読むことができます。)

 

海自犬が行く(1)「海自犬 瀬戸内を走る」

2018年10月10日

 穏やかな瀬戸内の潮風と光。きれいな目をした犬の精悍せいかんな走り。心地よくて、つい忘れそうになる。ここは海上自衛隊呉基地(広島県呉市)の一角。明治時代から軍港として栄え、今も護衛艦や潜水艦などを擁する国内屈指の海自拠点だ。

 その基地に、災害救助の厳しい国際基準をクリアした優秀な犬が複数飼育されていると耳にしたのは、梅雨時だった。東日本大震災など各地の災害現場で活動した実績もあるらしい。しかし、北朝鮮や中国に神経をとがらせるあの基地に、どうして救助犬が?(以下略)

 

それによると、正式には「警備犬」と呼ぶそうですが、海自の軍用犬を「海自犬」、空自の犬は「歩哨犬」と呼ばれていましたが、2013年(平成25年)10月1日に「警備犬」へ改称されたそうです。

歩哨とは「警戒・監視の任務にある兵」のことですが、想像するに、「歩哨」という“軍隊”的な言葉に反応する方々がいたのではないでしょうか。(自衛官の階級も日本は“軍国”色を排除した名称になっていますね。元航空自衛隊空将の織田邦男氏はどうせ英語で言えばGeneralだから別に構わない、というようなことを仰っていましたが。)

 

話を警備犬に戻すと、要するに、正式名称は「警備犬」で、その用途や所属によって、「海自犬」とか、「地雷犬」とか呼ばれているようです。

 

下のツイートは“ヒゲの隊長”こと自民党の佐藤正久氏。(画像はアメリカの軍用犬のようです。)

 

 

 

米軍の軍用犬があまりにもかっこいいので画像を戴きました。

 

Military_dog

 

警察にも「警備犬」はおり、犯人の追跡などを行う「警察犬」とは異なり、爆発物の捜索やテロリストの制圧、災害救助などの警備任務を目的として運用されている、とのことです。(Wikipedia『警備犬』の項参照) 警察の警備犬もまた用途によっては「麻薬犬」などと呼ばれます。

 

しかし、自衛隊の警備犬はベストや靴といった装備がないなんて...。

冗談ですが、「差別だー」がお得意な方達はこれも問題にしてあげれば?

共産党の方々はこの警備犬も「人殺し装置」と呼ぶのでしょうか?

 

読売の記事の第二回に書いてありますが、そもそも自衛隊に『犬』が導入されたのは施設の警備のためのだそうです。なるほど、空自で『歩哨犬』と呼んでいたのも尤もですね。要するに『番犬』です。従って、特に部隊名のようなものもありません。

 

警備犬の訓練が82年に始まった経緯にも戦後史が絡む。いわゆる左翼の過激派に、まだ力が残っていた時代。呉の海自施設でゲリラ事件が起きた。大量の燃料を扱う貯油所には、60年代から「番犬」がいたものの、訓練されていない秋田犬や雑種たちだった。

 

陸上自衛隊には「警備犬」がいないのは不思議な気がしますが、第3回にその理由らしきものが書いてありました。

 

駐屯地内に多くの隊員を抱える陸自と違い、艦船などを中心に構成される海自の部隊には、警備に回す人的余力がない。これを補うのが警備犬だ。ただ、導入は基地ごとの判断で行われてきた。その点、全国15か所に約50頭いる海自の犬のうち、20頭近くを擁する呉の力の入れ方は違う。

 

陸自には番犬の必要性がなかったようです。

また、上にもありますが、導入は基地毎の判断で、日本警察犬協会が開く競技会への参加も自主的に行っているようです。米海兵隊との共同訓練も行っており、年4回、山口・岩国基地に出向いて爆発物操作の技術を学んでいます。

 

東北防衛局のサイトに、『自衛隊と軍用犬』というテーマで増田局長のインタビューがありますが、警備犬にジャーマンシェパードが使われる理由を語っていらっしゃいます。

 

 そうですね、犬の種類は、ジャーマン・シェパードです。そもそも、日本の軍用犬の始まりは、第1次大戦でドイツの租借地であった青島、ここを日本の陸軍が攻略したときの戦利品としてですね、ドイツの軍用犬を入手したのが始まりというふうに聞いていますけれども、そのときの犬の種類がジャーマン・シェパードでありました。それ以来、軍用犬といえばジャーマン・シェパードが主体なわけですけれども、この犬は素直だし情緒が安定していて良いというふうに聞いています。

全文: http://www.mod.go.jp/rdb/tohoku/kyouryoku_kakuho/fmradio/2309gatuhousou-yamagata.html

 

 

 

 

 


 

2018/10/12

【日本式教育】エジプトで導入された背景は?

先日、 『「日本式教育」の学校、エジプトで35校開校』というエントリーを書きましたが、偶然、この背景を伝えるニュース動画(YouTube)を見つけました。

元のタイトルは不明ですが、動画は「エジプト 小学校に日本式の教育手法導入へ」と銘打たれた1分半ほどの短いものです。

後ほどJICAの記事をご紹介しますが、発端は、2015年1月、エルシーシ大統領が、エジプトを訪問した安倍晋三首相に、日本の教育への強い関心を示したことだそうです。

メディアがあまり積極的に報じない理由が分かった気がします。

YouTubeの動画には放送された日付等は書かれていないのですが、ニュースは2016年頃のもののようです。

下は、覚え書きとして、動画のナレーションを書き取ったものです。

 

 

 

 

 

中東のエジプトでは、5年前に起きた民主化運動「アラブの春」のあと、社会の混乱や経済の低迷が続き、特に若者への教育が課題になっています。

 

Egypt01

 

こうした中、エジプト政府は規律や協調性を重んじる人材の育成を強化しようと、今年から各地の小学校に日本式の教育手法を導入していくことを決め、22日、首都カイロで日本の専門化を招いた教育セミナーを開きました。

セミナーでは初等教育が専門の國學院大學の杉田洋教授が、教員が児童と対話しながら問題解決へと導いていく学級会の仕組みなど、日本式の教育手法などについて説明しました。

 

セミナーに参加した教員の育成に携わる大学講師などは、授業時間が日本よりも少ないエジプトのカリキュラムなどに日本式の教育手法をどう反映させるかといった課題について意見を交換していました。

 

Egypt03

 

 

エジプト教育省の担当者は、押しつけではなく、教員の皆さんに納得してもらいながら導入を進めていきたいと話していました。

 

Egypt05

 

エジプト政府はJICA(国際協力機構)の協力を得て、まずは12の小学校に日本式の教育手法の導入を進めることにしています。

 

Egypt06

 

この時は12校の予定だったのが、先日のニュースでは35校に増えていたのは、実際に導入した後にその効果が理解されたのだと想像されます。

 

以下は、JICAのサイトからの引用ですが、日直が大人気とは意外です。ブログ主なんて、面倒くさくて嫌だったのですが。

 

日本式教育をエジプトの子どもたちへ——健やかな発達と学力向上のカギは「特別活動」 (リンク先に画像有り)
2016年10月20日

子どものころ、誰もが学校生活で経験した掃除や日直。それら学級活動を中心とした、教科授業以外の「特別活動(以下、特活)」が、エジプトで広がろうとしている。特活は、身体的、情緒的、また知的側面からもバランスのとれた発達を目的とした、日本式教育の基本構成要素だ。

人気は「日直当番」、なぜ?

2015年1月、エルシーシ大統領が、エジプトを訪問した安倍晋三首相に、日本の教育への強い関心を示したことが、エジプトへの日本式教育導入の発端。「アラブの春」以降、政情不安や経済低迷といった状況に直面してきた同国では、国の未来を担う子どもたちへの教育が大きな課題となっている。

これを受けJICAとエジプト教育・技術教育省(以下、教育省)は、同年10月から2校の小学校において、手洗い、日直当番、掃除、体力測定、計算ドリルを使った5分間補習など、日本の学校で行われている10の活動を試行的に導入した。

特に好評だったのは、日直当番。エジプトでは成績の良い子どものみが学級のリーダーとして先生の手伝いなどを行う傾向にあったが、日直になれば、誰もが一日のリーダーになれる。そのことが子どもたちはうれしくて、順番を楽しみに待っているという。

掃除については、「子どもを働かせるべきではない、子どもがやることではない」という考えから、当初は保護者の反対の声もあった。しかし、子どもたちが家庭でも掃除を始めたことで、理解が得られた。

特活はエジプトにきっと根付く——。こうした試みから、特活が同国でも有効性があるものと期待されている。さらに、各教科を能動的に学ぶ基礎を養えることから、学力向上のカギとしての可能性にも期待がかかる。

現在、特活を取り入れたJICA初の技術プロジェクトとなる「学びの質向上のための環境整備プロジェクト」を準備中だ。

教諭も意欲大!「すぐに取り組みたい」

JICAと教育省は、新学年のスタートに先立ち、2016年9月19~22日の4日間にわたり、特活の実践に向けたセミナーを首都カイロで開催した。教育省は、試行対象校を12校に拡大する方針。その教諭、日本式教育に関心を寄せる大学関係者など、延べ300人参加した。

本セミナーには、日本の教育委員会や文部科学省において特活の指導に当たってきた國學院大學の杉田洋教授を招へい。参加者からは、「すぐにでも取り組んでみたい!」などという積極的な声が多数上がり、大好評のうちに終了した。

指導する教諭が、日本の特活を参考に、エジプトに適するように構想し、定着させることができるか。子どもたちがよりよい人間関係を築き、自らが問題を解決する力を養っていくために、JICAはそのプロセスを支援していく。

 

【追記】こちらのニュース動画は当初12校でスタートしたモデル校の一つ。公立の小中一貫校のレポートです。

 

以前は半数が遅刻していた のが、朝礼を行うことで時間を守る習慣が付いてきたとか、最初は嫌だった掃除も友達と一緒にやると楽しいと感じたり、廊下などの共用の場を掃除することの意義を理解しているようです。(しかし、エジプトで、しかも校舎内も土足のままですから、砂埃が大変ですね。)

また、学級会では遠足の行き先を決めるのに意見を言い合い、最後は多数決で決めるのですが、少数派の子どもは最後まで納得せず、学級会の運営の難しさにも直面します。

 

 

 

 


 

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