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2019/10/14

江戸時代のコスプレパーティーを描いた水彩画「長崎屋宴会図」と葛飾北斎の「日本橋本石町長崎屋」

少し前に興味深い記事を読売新聞で読んだので覚え書きとして。

下の記事は日経(共同通信)の記事ですが、江戸を訪れたオランダ商館長らが和装し、日本の学者等が洋装したところを描いた水彩画が見つかったそうです。

読売にはもう少し詳しく書いてあり、オランダの古書店から神田外語大の松田清・同大客員教授(日本洋学史)に連絡があったとのこと。

 


https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50080100R20C19A9CR0000?s=5
江戸で日蘭仮装パーティー 出島商館長らと親密交流
2019年9月21日

江戸時代後期に長崎・出島のオランダ商館長らが和装し、日本の蘭学者が洋装して、商館長一行の江戸滞在時の定宿「長崎屋」で"仮装パーティー"を楽しむ様子を描いた水彩画がオランダで見つかった

長崎屋は、蘭学者の前野良沢や大槻玄沢も訪れた日蘭学術交流の拠点だった。絵を調査した松田清・京都大名誉教授は「蘭学者の語学力が飛躍的に向上し、オランダ人と親密に文化交流していたことを裏付ける貴重な史料だ」としている。

「長崎屋宴会図」と命名され、購入した神田外語大(千葉市)が11月に付属図書館で公開する。

長崎屋を巡っては、浮世絵師の葛飾北斎が窓外の見物人を描いた版画「日本橋本石町長崎屋」が有名。商館付き医師が10年に描いた広間の絵も知られていたが、商館長らと日本人との宴席を活写した絵が確認されるのは初めてという。

水彩画は縦32センチ、横42.5センチで、余白にオランダ語で書かれた説明と署名から、徳川将軍家の侍医で植物学者の桂川甫賢(ほけん)の作と判明。ドイツ人医師シーボルトが商館に赴任する前年の1822(文政5)年の宴会を描いたことも分かった。

長崎屋2階の広間での宴会は、商館長ブロンホフと商館員フィッセルが着物姿で帯刀して座布団に座り、いす席には帽子やコート、キュロットを着用した甫賢と幕府天文台翻訳官の馬場貞由、中津藩主側近の神谷弘孝が描かれている。

長崎屋の主人らも同席。甫賢ら3人の絵には前任の商館長が授けたオランダ名が書き添えられており、3人が上座に、商館長らが下座に就いているのも余興の一環とみられる。〔共同〕

 

オランダで見つかったという絵は下の絵です。

 

20191002_nikkei_holland

 

長崎屋とは江戸幕府御用達の薬種問屋であり、宿屋であったとWikipediaにも書かれています。場所は「新日本橋」(総武線)の駅の近く(日本橋本石町三丁目/現在の住所:東京都中央区日本橋室町4-2)で、描かれている座敷は別邸とのこと。

後に書記役が書いた本によると、日本側が洋装を集め、江戸の礼儀作法やおもてなしを教えようと企画したものだそうですが、コスプレをする必要はなさそうなので、余興のようなものなのでしょうか。絵は惜別に当たって商館長側に贈られたそうなので、送別パーティなのかも知れません。

画風から日本人の絵師が描いたと思われますが、水彩画というのも面白いと思います。

記事にも葛飾北斎が窓外の見物人を描いた版画「日本橋本石町長崎屋」が有名とありますが、このような絵です。

 

20191002_yomiuri01

 

江戸時代の好奇心旺盛な庶民の姿が描かれたより精細な画像は早稲田大学のサイトPDFで公開されています。

これらの絵は11月1日~14日まで、神田外語大の付属図書館で公開(入場無料)されるとのこと。

 

 

  


 

 

 

2019/09/19

茶室の躙(にじ)り口は犬の出入り口!?

茶室にある「躙(にじ)り口」というをご存知でしょうか。

下の画像はWikimediaから直接表示しているものですが、島根県松江市にある明々庵(めいめいあん)という古庵の茶室で、ここに映っている小さな入り口が躙り口です。

 

Meimeian08n4592

 

幅1尺9寸5分、高さ2尺2寸5分が定法とあるので、高さは90cm弱、当然、頭を下げて身体をかがめ、躙(にじ)って入らなくてはなりません。千利休が取り入れたと言われています。

このエントリーを書くために調べて見たのですが、Wikipediaの「茶室」の項にはこのような説明がなされています。

 


躙口は、千利休(ブログ主註:1522~1591)が河内枚方の淀川河畔で漁夫が船小屋に入る様子を見てヒントを得たという伝説がある。しかし、躙口の原型とみられる入り口は、武野紹鴎(※)の時代の古図にも見られ、また商家の大戸に明けられた潜りや能舞台における切戸(囃し方の入り口)など同類の試みは多種見られることから、利休の発明とは言えない。

※武野紹鴎 たけのじょうおう【紹鷗】 ゼウ‥
室町後期の茶人。泉州堺の納屋衆の一人。もと武田氏、のち武野(たけの)氏。一閑居士・大黒庵と号。珠光の門人宗陳・宗悟に茶道を学び、侘(わ)び茶の骨格を作り、千利休に伝えた。(1502~1555)

 

他には、「狭い茶室を広く見せる効果」云々という説明もありました。

何からヒントを得たのかは知られていないようですが、躙り口を説明するときには、武士でさえ刀を預け、頭を下げて茶室に入ることから、身分に関わらず一人の人間として一対一で向き合う...などと言われます。

個人的には、視覚的効果よりは精神的効果を狙ったものだとは思いますが。

いずれにしても、躙り口の原型は不明のようですが、以前のエントリーでご紹介した『醜い韓国人―われわれは「日帝支配」を叫びすぎる』(朴 泰赫著/1993年)にこのようなことが書いてありました。

 

「金持ちの両班(ヤンパン)の家は高いダムと呼ばれる塀が敷地全体を囲んでいた。(中略)内棟の厨房から塀までは、小さな溝が掘られていて、厨房からの洗い物などの水を流した。厨房から流れた水を流すためと、犬の出入り口として塀の下の方に『躙口』(スゥチェクニョク)が設けられている。(中略)この汚水と犬の出入り口の躙口がどうして日本では茶室の躙り口という言葉になったのか、今でも不思議に思っている。」

 

(゚Д゚)ファッ!

 

まあ、塀に空けられた口であって建物の出入り口ではないので、これを真似たとは思えませんが、名称が同じなのは面白いと思いました。

ただ、実際、草庵風の茶室は朝鮮の古い民家によく似ています。

だから、絵で見た朝鮮の民家にインスピレーションを受けたとしても不思議ではありません。

 

躙り口は「躙る」(膝をおしつけるようにして、じりじりと動く)+「口」でしょうが、むしろ、韓国語の方がそのような用途なのに何故「躙口」なのだろう?と不思議に思います。

ちなみに、「躙」という漢字は「蹂躙(じゅうりん)」の「りん」で、「踏む」とか「踏みにじる」とか、そのような意味です。

ただし、茶道では、利休の時代(つまり、豊臣秀吉の時代)に朝鮮の雑器に「わび・さび」を見いだし、高麗茶碗と呼んで珍重されたので、朝鮮半島の文化が採用されても不思議ではないのですが。(その後、茶器として使うために注文して作らせるようになった。)

 

 

Korea Ido teskål - chawan

 

 

 

あ、豊臣秀吉が朝鮮の陶工を日本に拉致してしまったので、朝鮮の陶芸が廃れた、というのは半分は嘘だと思います。

もし、失われた工芸技術があるとしたら、李朝時代は儒教思想のために職人のような技能者が蔑まれていたので、技術が途切れてしまったのでしょう。

前述の本には、面白いことが書いてありました。

日本では、○代続くうどん屋とかカステラ屋とか、尊敬の対象になりますが、韓国では特に「食堂」は恥ずかしいことなのだそうで、夫の職業を聞かれてトラックの運転手とか理髪店、調理師といった技能職は恥ずかしくて言えず、例えば、就職の面接で実家の職業を尋ねられた時には「事業主」と答えるそうです。(この本が書かれた当時の話かも知れませんが。)

そして、「そういう職業を堂々と言う、日本人は恥を知らない一段下のやつらだ」と、『侮日』に繋がるのだそうです。

 

Huma

 

韓国の産業界の構造もこれなんでしょうね。

規模で言えばサムスンはトヨタよりずっと大きい。が、トヨタを支えている、部品を供給する中小企業は韓国では育たないから、ネジ1本だって日本に頼らなくてはならない。

 

おまけ。

 


https://www.recordchina.co.jp/b682572-s0-c30-d0058.html
韓国の伝統文化財を日本人が修理?韓国議員の発言が物議
Record china 配信日時:2019年1月25日(金)

2019年1月25日、韓国・聯合ニュースによると、韓国与党・共に民主党の孫恵園(ソン・ヘウォン)議員が、韓国の螺鈿漆器の保存処理技術について「大きな問題がある」と指摘した。

孫議員は23日、「国立中央博物館の人事に介入した」との疑惑に関する記者会見を行った際、韓国の螺鈿漆器の保存処理技術を問題視した。孫議員は「韓国は螺鈿漆器の修理を日本人に依頼している」とし、「日本は可逆的に修理するが、中央博物館には20年以上にわたり螺鈿漆器修理の間違った組織があり、韓国が螺鈿漆器を修理すると15世紀の遺物も新品のようになってしまう」と説明した。

しかしこれに対し、韓国の保存処理専門家や学者からは反論の声が上がっているという。ある木材保存処理専門家は「日本では高麗螺鈿についての研究が多く行われていたが、主なテーマは文様と様式だった。漆の技法についての科学的調査は韓国の方でより多く行われた」と主張。また「中央博物館は文化財を保存、復元する際、可能な限り伝統の材料と技術を用いて国際的規範を守っている」と強調した。

美術史を専攻したある教授も「螺鈿漆器の保存処理に詳しい職人が日本にいるとは思わない」とし、「日本では螺鈿より蒔絵が発達した」と述べたという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「韓国の文化財を日本式で修理するなんてあり得ない」「韓国の親日派は日本=最高と思い込んでいる」「たとえ技術が劣っていても、韓国の技術者に修理させるべきでは?」「他の技術は日本に及ばないかもしれないが、螺鈿漆器は朝鮮半島のものだから日本に優れた技術があるわけない」など、孫議員の発言に不満を示す声が上がっている。

一方で「韓国のどこに専門家がいるの?」「螺鈿漆器の専門家の意見は?これじゃあ生物専門家が科学博士の言葉を批判しているようなものだ」「韓国で螺鈿漆器はずいぶん前に消えた。専門家がいるとは思えない。『韓国の方が知識が多い』とか『あなたの知識では不十分』といった幼稚な主張を日本は笑ってみているだろう」「日本では工芸品を高く売っても買う人たくさんがいるけど、韓国は誰も買わない。だから修理技術も発展しない」などと指摘する声も上がっている。

 

ブログ主はNHK BSで時々やっているドキュメンタリー、例えば、新しく寺の宝物殿などを建立するときに、その装飾を担当する工芸家とか、古いものを修復する作業を紹介する番組を観ることがありますが、そうそう需要がある技術ではないと思われるのに連綿として続いていることに驚きます。

そう言えば、何年か前に韓国の南大門が火災で焼失、復元していましたが、その復元技術の稚拙さが話題になっていたことがありましたね。(龍の絵とかググると出てくると思います。)

 

 

  


 

 

 

2019/08/10

なぜ「安重根の記念碑」が宮城県の大林寺にあるのか?

公開: 2019-08-10 12:31:12  最終更新: 2019/09/16 7:10

以前、たまたまTwitterで見かけた、安重根の記念碑を示す案内板。

 

Anjukon01

 

「こんな物を税金で建てるな!」というコメントと共にupされていた画像です。

今日もたまたまこの碑と徴用工像、慰安婦像を同列視するツイートを見かけたので、今回は、なぜ宮城県に安重根の記念碑があるのか?というお話です。

 

このような案内板が立っていると言うことは、安重根の“整地”として訪れる韓国人観光客が多いのかも知れません。

「安重根記念碑」という名称も実はおかしいのですが、その記念碑の意味が正しく韓国人に伝わっているのでしょうか...

 

 

『日韓2000年の真実』(名越 二荒之助)によると、この碑は安重根と千葉十七の友情を顕彰する碑なのだそうです。

 

千葉十七は明治18年に宮城県に生まれ、今はこの碑のある大林寺に眠っています。

彼が旅順刑務所で安重根(1879~1910)の看守の任務を命ぜられたのは27歳の時。安とはほぼ同年代です。

 

この本を読んで知ったのですが、逮捕後に安を取り調べてみると、安重根は事実を正しく認識しておらず、伊藤博文に恨みを持ったのは様々な誤解からでした。

無知な愛国者というわけです。

逮捕されて後、自分が誤解をしていたと気付いた安は獄中で伊藤公やその家族にお詫びしたいと真情を吐露し、千葉もそんな安に筆や墨、紙などを差し入れて、できる範囲の処遇をしました。(安重根は書が上手だったそうです。)

明治43年(1910年)2月14日に安は死刑判決を受けますが、罪を認めていた彼は控訴はせず、3月26日に処刑の日を迎えます。

そして、刑場に向かう直前、安は千葉に、世話になったお礼として書をしたためて贈ります。

千葉は日本に帰国しても安の遺墨や遺影を仏壇に供えて供養し続けました。

月日が流れ、昭和54年の安重根の生誕百周年が韓国で行われることとなり、千葉十七の遺族はその遺墨を寄贈します。

こうしたことがきっかけで、二人の友情を称える碑を建てようということになり、有志によって寄付された金で1年半後に千葉の眠る大林寺に記念碑が建てられたのです。

現在はこのようなエピソードは忘れられているか、あるいは韓国では違うストーリーになっているのかも知れませんが、せめて日本人は事実を知っておくべきでしょう。

 

【追記】ふと思ったのですが、安重根の裁判記録や調書ってなぜ公開されないんでしょう。ブログ主が知らないだけかも知れませんが。

安重根が自分の過ちに気付いて伊藤博文やその家族に謝罪の意を表していたことなどは、上述の本に書かれているくらいですから、どこかに書かれたものがあるはずですよね? それを公にしたくない力が働いているような気がします。

 

【2019/09/16追記】その後、和田政宗議員の働きにより、案内板は撤去されたそうです。(リンク先は撤去をアナウンスする和田議員のツイート)

 

201909_anjukon

 

 

  


 

 

 

2019/08/04

韓国紙幣のホログラムは日本製。と言うか、精巧な偽造防止を施した札を刷れるのは世界で2社しかないらしい

日本製品の排除運動が行われている韓国ですが、5千ウォンと1万ウォンのホログラムは日本製という記事がネットで紹介されていました。

2008年の記事で、まあ、よく見つけるものだと感心します。

 

https://japanese.joins.com/article/155/103155.html
韓国紙幣に独島の絵…ホログラムは日本製
2008年08月04日15時10分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 市中に出回っている1万ウォン札と5千ウォン札には独島(トクト、日本名・竹島)が韓国領土に属している。

偽造防止のため、中央左側に付着している銀色のホログラムの地図に描かれている。偽装紙幣防止用のホログラムには太極の模様、額面の数字、太極旗(テグッキ、韓国の国旗)の師卦とともに独島を含む韓半島の地図が描かれている。見る角度によって、3種類の絵が浮かび上がる。2005年、貨幣図案諮問委員の1人がホログラムの模様として韓半島の地図と太極の模様を提案した。ほかの委員が地図に独島を入れる条件で賛成した。韓半島の地図には済州島(チェジュド)、鬱陵島(ウルルンド)、独島が鮮明に表示されている。

韓国銀行の関係者は「地図がとても小さく、代表的な島だけ強調して入れた」と話している。制作過程で独島が太極旗の師卦と重なり、はっきり見ることができず、これを修正するために2カ月を要したという。

実はこの独島が描かれているホログラムは日本製だ。韓国銀行と造幣公社によると、日本の図版社は2005年に国際入札を通じ、ホログラムの供給業者となった。造幣公社側は「韓国の5000ウォン札と1万ウォン札に使えるホログラムを作っている会社が世界に2カ所ある」とし「このうち、日本の業者が安い価格を提示したため、このホログラムを使っている」と話している。

 

ひとしきり笑った後でブログ主が気になったのは「韓国の5000ウォン札と1万ウォン札に使えるホログラムを作っている会社が世界に2カ所ある」という部分。

調べて見たら、日本の紙幣の印刷機は小森コーポレーションという企業が独占していているのだそうです。

 

http://www.komori.co.jp/hp/ir/
KOMORIは日本で唯一の紙幣印刷機メーカーです

あなたのお財布の中にある紙幣。実は、当社の印刷機械で印刷しています。
半世紀にもわたる納入実績を持つ日本をはじめ、ドイツ、ナイジェリア、そしてインドなどでも当社の印刷機械が使われています。
言うまでもなく紙幣には、偽造が非常に困難な最先端の印刷技術が利用されています。当社の技術が、我が国の経済の安定や信用に貢献しているのです。

 

「ホログラムを作っている」とありますが、正確には、「高度なホログラムを施したお札を印刷できる印刷機を作っている」という意味でしょう。

ということは、韓国の2種類のお札はこの会社の印刷機で刷られていることになります。

 

そして、もう一社とはどこか。

こちらはソースがはっきりしないのですが、何かの記事を引用したらしいブログ記事が見つかりました。一部を引用させていただきます。

もう一社というのはスイスにある企業なのですね。

 

https://blogs.yahoo.co.jp/yynatunatu1108yysummer/16966396.html
日本の紙幣印刷機は優秀だった!
2015/11/27(金) 午前 2:52

印刷機は、どういうワケか、スイスにあるグローバル企業がほぼ独占市場なのだそうだ。

しかし、独占であるが故に印刷機の部品不足、故障の対応の遅延、機械の高騰などと、問題が噴出。

そこに割って入ってきたのが日本の紙幣印刷機だ。

その点を日本の大蔵省お抱えメーカー(小森コーポレーションという)が正攻法で突き、最終的にこのスイスのメーカーと一騎打ちの末に、落札したのが、インドの新しい紙幣を印刷する印刷機(実際には、ルピーの下落などの憂き目に会い、両者で1工場ずつになったそうだ)は日本製だったのだ!

 

お笑いネタから思わぬことを知りました。

 

 

  


 

 

 

2019/06/04

災害時、避難所で使われる「段ボールベッド」はどうやって届く?

6月3日付読売新聞夕刊に『段ボールベッド 避難所快適に/供給協定の自治体急増」という記事がありました。

最近は災害時に避難所でこのような段ボールベッドを見かけることが多くなりました。

 

Cardboard_bed

 

このベッドの開発エピソードと供給システムの話題の記事ですが、興味深かったので覚え書きとしてエントリーします。

 

この段ボールベッド、現在使われているものは、縦190cm、横90cm、高さ35cmと、大人が一人で横になれるサイズです。6トンの重さまで耐えられ、組み立ての際にはガムテープなどは不要で、わずか3分で組み立てられるそうです。

これを考案されたのは、大阪府八尾市の段ボール製造会社「Jパックス」だそうで、東日本大震災で床に雑魚寝している被災者の姿を見たのがきっかけだそうです。普及のために情報は惜しみなく公開。設計図は業界団体を通じて配布したとのこと。

 

段ボールベッドは通販などでも買えるとのことですが、災害時に迅速に届くために、まずは、①都道府県が管轄の段ボール業界団体と提携を契約します。

神奈川県を例にすると、平成29年(2017年)に東日本段ボール工業組合と提携を結びました。この組合は静岡以北の18県を管轄しています。

②市町村、例えば、ブログ主の住む川崎市が被災した場合、自治体から県(神奈川県)にベッドを要請。すると、

③神奈川県は上記組合に発注。

④組合は段ボール業者に製造を発注。

⑤業者から被災地に直接搬入、組み立てを指導。

というシステムになっているそうです。

 

おそらく、④は被災しておらず、川崎市に比較的近くの業者に製造を依頼するのでしょう。段ボールなので、発注を受けてから製造しても、時間もあまり掛からないのだと思います。

ちなみに、「神奈川県 段ボールベッド 提携」とかそんなキーワードで検索したら、下のプレスリリースが見つかりました。

 

平成29年12月20日

東日本段ボール工業組合と「災害時における段ボール製品の調達に関する協定」を締結しますー東日本段ボール工業組合が災害時に避難所等に段ボール製品を提供ー

 

 

  


 

 

 

2019/05/29

日本の「高専教育」の輸出が本格化/タイに「KOSEN」5月開校

ブログ主の覚え書きです。

掲題の通り、日本の支援を得てタイに高専型教育が導入されました。その1校目が5月に開講したとのことです。

これに関しては、2月に読売新聞の特集記事があり、興味深かったので保存していました。開校の記事とともに記録しておこうと思います。

 

高専(高等専門学校)とは、専門職業教育と普通教育とを施す学校で、工業または商船に関する学科を置き1962年から開設されました。

5年制で、現在(読売新聞記事/2019/02/15時点)、国立51校の他、高率、私立各3校があります。機会、電気・電子、情報、建築なdの工学系を中心に実験・実習を重視した専門教育を15歳から行い、教員には博士号を有する者も多いそうです。卒業時に準学士(短期大学と同等)の称号を得ることができます。

準学士は米国式だと「AA」(Associate of Arts)degreeですね。

タイに開校する以前にも、モンゴルで日本の高専への留学経験者等が中心となって3校が開設され、今年、1期生が卒業するそうですが、開校から日本が関わるのはタイが初で、昨年夏に日タイ間で高専型教育の導入に関する協定を締結しています。

今後も他国での導入が進みそうで、既にベトナムにはノウハウを提供するために高専機構の事務所が開設され、マレーシアやインドネシア等も関心を寄せているそうです。

アジアでの展開に伴い、高専機構では「KOSEN」の商標登録手続きも進めているそうです。

 

下は読売の記事(一部)です。

 

 

参考記事

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43811780W9A410C1LKA000/
日経: タイに「KOSEN」 高専機構、現地の国立大と
2019/4/16 19:58

国立の高専を運営する国立高等専門学校機構(高専機構)は16日、奈良市でタイ・バンコクの国立モンクット王工科大学トンブリ校と包括的学術交流協定を結んだ。日本が協力するタイでの高専設立プロジェクトの一環で、同校が運営母体となる「KOSEN」の2020年開校を目指す。

タイ側の関係者10人が奈良高専(奈良県大和郡山市)や鳥羽商船高専(三重県鳥羽市)、明石高専(兵庫県明石市)を視察する日程で来日。スウィット学長は調印式で「社会の課題を解決する人材を育成したい」と話した。

タイでは5月、同大学ラカバン校が運営する高専が開校する予定。日本同様、5年一貫の技術者教育を導入し、高専機構は7人の教員を派遣し運営支援にあたる。カリキュラムは主にメカトロニクス(機械工学)分野という。トンブリ校は2校目となる。

日本の高専の教育システムは産業立国を目指すアジア各国から注目されており、モンゴルでは留学経験者らが学校を設立。高専機構は運営支援を行ってきたが、開校から関わるのはタイのケースが初めてという。昨年8月、文部科学省とタイ教育省が日本型高専設置に向けた協定を締結した。

 

* * * *

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190512/k10011913351000.html
NHK:タイ 日本式の高専が開校 日本企業への就職も期待
2019年5月12日 15時30分

日本企業が多く進出するタイで、即戦力となる技術系の人材を育成するため、日本の高等専門学校=高専の教育手法を取り入れた学校が12日開校し、新入生24人が入学しました。

 

Kosen_20190512_nhk

 

この学校は日本とタイの両政府が進めるプロジェクトに基づいて、独立行政法人・国立高専機構などの支援で、首都バンコクにある大学内の敷地内に新たに設けられました。

日本からは合わせて教員8人も派遣されていて、開校式で国立高専機構の谷口功理事長は「世界が求めるレベルの実践力を持つ、創造力豊かな技術者になってほしい」とあいさつしました。

続いて新入生の代表のニチャパットさん(15)は「立派な技術者になって、タイのさらなる発展に貢献したい」と抱負を述べました。

今回入学した24人は、10倍以上の志願倍率を勝ち抜いてタイ全土から選抜され、授業料が免除されるだけではなく、奨学金の支給を受けながら、日本の高専が行っている技術系の人材を育成するためのカリキュラムに基づいて学ぶということです。

なかには日本語の授業も組まれていて、卒業生はバンコク近郊の経済特区などに進出している日本企業への就職も期待されています。

日本の高専の教育手法を取り入れた学校が海外で開設されるのは、モンゴルに続いて2か国目だということで、国立高専機構は今後も海外への展開を続けることにしています。

 

 

  


 

 

 

2019/05/28

【MMTとは?】MMTの基礎が分かる動画。まずはこれだけ観てみよう!

最近よく耳にする「MMT」。

「Modern Monetary Theory」の略なので、「現代貨幣理論」と呼ぶのが正しいのですが、新聞などでは「現代金融理論」と呼ばれることが多いようです。

MMTとは?については、下にWikipediaの説明を引用しますが、まず、よく言われるのは、①机上の理論ではなく、実態から導き出された理論である、②日本の経済状況(長いデフレ)はMMTで説明できる(と言うか、日本が「MMTが正しいことを証明してしまった」)、ということ。

MMT論者と反MMT論者とで議論していますが、「日本がデフレを脱却するには何をすべきか?」ということは一致しているはずです。

その議論の内容はともかく、MMT論者が説明する「手段(方法)」くらいは知っておこうよ、というのがこのエントリーの目的で、理解に役立つ動画をご紹介します。

 

【Wikipedia『現代貨幣理論』より】

現代貨幣理論 (げんだいかへいりろん、英語: Modern Monetary Theory、略称はMMT)、現代金融理論(げんだいきんゆうりろん)、あるいは新表券主義(しんひょうけんしゅぎ、英語: Neo-Chartalism)とは、現代経済の貨幣が借用書により成立していることを捉え、政府は税収に制約される必要はなく、任意の自国通貨建て国債発行により財政支出量を調整することで、望ましいインフレレベルを目指す経済政策を行うことを理論的主柱としている。

 

MMT論者は、例えば、「政府は財政出動(公共事業など政府の支出を通じて景気を向上させる経済政策)をせよ。そうすれば国民のお金が増える。」ということを言っているのですが、なにやら、“風が吹けば桶屋が儲かる”的に聞こえるのか、頭ごなしに“トンデモ理論”のように言われると、そこで思考停止してしまいがちです。

まずは、どういう理屈で、「政府が支出すれば私たちのお金が増える」と言っているのかを理解してみましょう。

 

「政府が支出すれば」云々は後述する中野剛志氏の動画では図-1で言っています。(画像は動画のキャプチャ。※印と緑色の枠はブログ主が付けました。)

 

Mmt_00

(図-1)

  

そこで、基礎の基礎として、下の2つの動画をお薦めします。(但し、お薦めの見方があります。)

 

  1. 第2回「日本の未来を考える勉強会」ー貨幣と租税ー 平成29年4月27日 講師:評論家 中野剛志氏
  2. 「日本の未来を考える勉強会」ーMMTポリティクス〜現代貨幣理論と日本経済〜ー令和元年5月17日 講師:経世論研究所 所長 三橋 貴明氏

 

2つの動画はどちらも50分弱の動画ですが、レジュメ(プレゼン資料)が画面に表示されるので、説明が分かりやすいかと。

動画の“見方”ですが、1の中野剛志氏の動画だけでもいいのですが、先に2の三橋貴明氏の動画を~20:53辺りまで観てから、1の動画を観たらいいかと思います。

その理由は、下の図-2を使った中野氏の説明は三橋氏の動画では16:42~20:53辺りで説明(図-3)されるのですが、この部分の説明は三橋氏の動画の方が分かりやすいかと思うからです。そして、中野氏の動画を最後まで見終わって余力があったら、三橋氏の動画の残りを見て下さい。

 

Mmt_03

(図-2)

 

Mmt_04

(図-3)

 

この図を使った説明の“キモ”は、政府が国債を発行するのに、国民の「お金」(「預金」)は使わないということだと思います。そして、国債発行によって得た金で企業に仕事を発注すれば、結果として「従業員(国民)に『お金』が分配される」ということです。

中野氏の図は、三橋氏の図の2つの「BANK」(別の民間銀行)をトータルで「民間銀行」としているので、循環している図になってます。

 

そこで、暇なブログ主 は2つの図を合体させた図を作ってみました。(図-4)

項番=丸数字は三橋氏の図に合わせてあります。

 

Mmt_01_1

(図-4)

  

「民間(=国民)のお金は使わない」というのは、「政府と民間銀行との間での決済は「日銀の『当座預金』同士で“付け替わって”いるだけ」からです。そして、これを単純化したのが下の図(図-5)です。

 

Mmt_05

(図-5)

 

 

「お金」(=「預金」)はどうやったら生まれるのか?

順序が逆になりましたが、動画では最初の方で「銀行が貸し出しを行った時に預金が生まれる」という説明がなされます。そのレジュメが下図(図-6)です。

 

Mmt_06

(図-6)

 

これは「天動説」(×)と「地動説」(○)くらい違っていますね。

“目からウロコ”だと思います。

上の図は中野氏のレジュメですが、三橋氏の動画は最初の方で、この部分をもう少し時間を掛けて説明しています。

 

MMT(現代貨幣理論)における財政の考え方

下の画像は、実は、三橋氏の動画の始めに使われるレジュメですが、これがまとめ(結論)です。

 

Mmt_mitsuhashi01

 

もう少し詳しく知りたい、本で読みたい、という場合はこちらの本をどうぞ。中野剛志氏の著書です。

 

 

  


 

 

 

2019/05/15

【語源・翻訳語】銀行の語源は?/英語とドイツ語の「bank」はなぜ「土手」や「ベンチ」と同じ綴りなのか

公開: 2019-05-15 20:23:04  最終更新: 2019/05/17 7:37  

先日、読売新聞の『翻訳語事情』というコラムに「BANK」が「銀行」という翻訳語にとして定着した経緯が書いてありました。

結論から書くと、漢語(中国語)の「銀行」を輸入したようですが、それまで、銀行に当たる言葉は「為替問屋」、「銀坐」、「金館」などと様々で、「銀行」なる言葉が定着したのは明治5年の「国立銀行条例」の制定によるもの、だそうです。

この条例の名称を定めたのが、2024年から1万円札の肖像画となる渋沢栄一なので、日本では渋沢が命名者と言っても良いのですが、前述のように元々は清時代の漢語で、ロブシャイド版の『英華字典』(English and Chinese Dictionary/1866~69年)や『智環啓蒙』(1864年)にBANKの訳語として見られるそうです。(リンク先は成立年のソース)

 

20190513_yomiuri_bank_etymology01

 

下の画像は上の『智環啓蒙』にリンクさせた論文(PDF)のP.9ですが、実際の『智環啓蒙』の記述は青枠の部分です。

20190513_yomiuri_bank_etymology03

bank note(現在の訳は「銀行券、紙幣」)の説明に「銀行銭票」という漢語での訳を当てていたという説明をしています。

 

 

なお、辞書『漢字源』によると、「銀行」は元々「金銀の両替店」という意味だそうで、銀行の「行」には名詞として「問屋」や「同業組合」の意味があり、転じて「大きな商店」や「専門の職業」という意味になったそうです。

 

ついでに、ブログ主が長年の疑問だった「BANK」の語源を辞書(※)で調べて見ました。

疑問というのは、何故、英語の銀行(bank)と土手(bank)が同じ単語(綴り)かと言うことです。正確には、英語だけでなく、ドイツ語を勉強したときに、銀行(die Bank)とベンチ(die Bank)が同じ綴り、但し、複数形は前者が「Banken」、後者が「Bänke」と異なりますが、これを不思議に思ったのです。

ベンチは英語では「bench」ですが、これも何やら綴りが似ています。

 

20190513_yomiuri_bank_etymology02

 

結論から書くと、これらは古ノルド語。ゲルマン語と言っていいかと思いますが、原義は「盛り上がったもの」なのだそうです。

従って、「土手」がbankというのは容易に理解できます。

ちなみに、川底や海底の盛り上がった所のことも、英独ともbank(Bank)というそうです。日本語では(日本海にある)大和堆などの「堆」にあたります。

「盛り上がったもの」ということで、そこから「長いす」や「テーブル」という意味になりました。

「銀行」(英:bank、独:Bank)の直接の語源はイタリア語のbancoやbancaで、「両替商のテーブル」から来ているのだそうです。

 

※研究社英和大辞典、ジーニアス英和大辞典、DUDEN(デューデン/独独大辞典)

 

 


 

 

 

2019/04/21

ベルギー・アントワープの「フランダースの犬」の石碑が中国資本の像に変わったという話

毎日新聞の記事ですが、消えてしまうのが惜しい良い記事なので、本文を保存しておきます。

サイトには写真も掲載されているので、ご興味があれば、是非、毎日のサイトでお読み下さい。

 

https://mainichi.jp/articles/20190419/k00/00m/030/272000c
トヨタ寄贈の「フランダースの犬」記念碑はなぜ中国資本寄贈の石像に置き換わったのか
毎日新聞2019年4月20日 12時10分(最終更新 4月20日 12時31分)

 名作童話として読み継がれ、日本では1970年代にテレビアニメも大ヒットした「フランダースの犬」。ベルギー北部フランダース地方のアントワープにある聖母大聖堂は、主人公の少年ネロが最期を迎えた舞台として、今なお日本人観光客の「巡礼地」であり続けている。大聖堂の前にはかつて、日本とアントワープの友好の象徴として、物語をモチーフに建てられた記念碑があった。ところが2年半前に取り壊され、現在では中国資本が寄贈した新たな石像に置き換わっている。欧州で拡大する中国の影響力は、ここにも表れているのだろうか。フランダース地方出身のインターン記者と共に取材した。

 

大聖堂前の広場から消えた「日の丸」

 <パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ。パトラッシュ…>

 真冬のアントワープ聖母大聖堂。憧れの巨匠ルーベンスの祭壇画を目にすることができた少年ネロはその場で力尽き、愛犬パトラッシュを抱いて冷たい石の床に横たわったまま最期の時を迎えた。75年に放映されたアニメシリーズ「フランダースの犬」の印象的なエンディングである。

【画像省略】 「フランダースの犬」の舞台となったアントワープの聖母大聖堂=アントワープで2017年2月11日、八田浩輔撮影

 このシーンを想起させる少年と犬の白い石像が、アントワープ中心部にある大聖堂前の広場に完成したのは、2016年12月のことだった。寄贈したのは中国・深センに本社を置くジュエリーブランド「周大生」。石像のわきにあるパネルには、中国の人々と周大生が、アントワープのダイヤモンド産業に貢献したことへの謝意が記されている。港湾都市アントワープは、世界で流通するダイヤモンドの原石の8割が集まるダイヤ取引の中心地だ。

 広場の同じ場所にはかつて、日本の関係者の協力で03年に建てられた記念碑が存在していた。「フランダースの犬」は英国の作家ウィーダが19世紀後半に発表した作品だが、舞台として描かれたベルギーのフランダース地方では、物語を知る人は多くない。ゆかりあるアントワープにも「フランダースの犬」にちなんだ記念碑などは存在せず、現地の日本人社会が建造を働きかけたのだった。

 03年5月9日。記念碑の完成式典には当時の駐ベルギー日本大使やアントワープ市幹部らが出席し、日ベルギーの友好の証しとして両国の国旗も記念碑の上にかけられた。御影(みかげ)石で作られた記念碑は縦1メートル・横2メートル・高さ45センチの箱形で、ネロとパトラッシュを描いた円形のガラスが中心部にはめ込まれていた。夜間になるとガラス部分の内側から赤い照明がともり、日の丸のように浮かび上がる仕掛けもあった。4万ユーロの建設費はトヨタ自動車の現地法人が寄付し、上面には日本語でこう刻まれていた。

 <この物語は悲しみの奥底から見出す事の出来る本当の希望と友情であり、永遠に語り継がれる私達の宝物なのです>

【画像は別掲】大聖堂前の広場に新しく建てられたネロとパトラッシュの石像=アントワープで2019年2月1日、久野華代撮影

 碑文を考えたのは、ウェブデザイナーの日本人男性(50)だ。男性はそれまでベルギーを訪れたこともなかったが、「フランダースの犬」に関する情報を紹介するウェブサイト「PATRASCHE.NET」(パトラッシュ・ドット・ネット)を90年代後半から運営する筋金入りの愛好家として白羽の矢が立った。

 電話取材に応じた男性は「『フランダースの犬』は自分の人生にとって大切な宝もの。聖書と同じようなものです」と物語への思いを語る。テレビでアニメシリーズが放映されたのは、小学生の低学年のころだった。母がいない主人公ネロと同じ境遇で育った自分を重ね合わせて共感し、作品の持つキリスト教的なメッセージは、後にクリスチャンになるきっかけになったという。

 男性は数年前、記念碑が移動するかもしれないとの情報を現地の知人を通して耳にした。「最初はフランダースの犬が多くの人に広まるのであれば、残念だけどやむを得ないと思いました。でも……」。それからしばらくして記念碑は取り壊され、同じ場所にネロとパトラッシュの新しい石像ができたことを知った。

 男性は経緯を尋ねるために、現地の関係者や日本の外務省、在京のベルギー大使館などに問い合わせたが、現在に至るまで納得できる回答は得られていない。

 「寂しい思いしかない」。男性は何度も繰り返した。

 

「正しい方向であればスポンサーは誰でも構わない」

 記念碑はなぜ撤去されなければいけなかったのか。新しい石像の建造とスポンサー探しにかかわったアントワープの観光ガイド、タンギー・オットマーさん(37)を訪ねた。飼い犬をパトラッシュと名付ける彼もまた「フランダースの犬」に魅せられた一人である。

 「いつも記念碑が壊れているのを見るのが悲しかった」。オットマーさんは、建て替えが必要と考えた理由について、説明を始めた。記念碑は、広場を取り囲むレストランを回る配送トラックがたびたび接触し、破損と修復を繰り返していた。時には壊れたまま2カ月近く放置されることもあった。「フランダースの犬」を知らない地元の人たちから記念碑として関心を寄せられず、45センチというちょうどいい高さ故に腰掛けとして使われて「トヨタベンチ」と呼ばれていたことも残念に感じていたという。

 

フランダースの像

 オットマーさんは16歳のころ、アントワープの歴史を調べる中で、ネロとパトラッシュの物語を偶然知った。観光ガイドとなってからその魅力に改めてひかれ、人気の背景を知ろうと日本を訪れたこともある。アントワープ市が観光資源として「フランダースの犬」を十分活用していない状況を変え、フランダース地方を含むベルギー全体で知名度を高めたいという思いを持ち続けていたという。

 オットマーさんは10年、「フランダースの犬」をモチーフにした新しい像の建造に向けた国際デザインコンクールを企画したが、市側の協力を得られずに開催には至らなかった。この時、日系企業のスポンサーも探したが、「良い反応は得られなかった」という。状況が変わったのは16年だった。ガイドの顧客だった中国のジュエリーブランド「周大生」の関係者を通して、同社から金銭的な支援を得られることになったのだ。

 市側の事情も変わっていた。アントワープ市政は13年からフランダース地方の分離独立を掲げる中道右派の新フランデレン同盟(N―VA)が握った。破損を繰り返す記念碑の修復費用を負担していた市側は、新しい像の寄贈を持ちかけたオットマーさんらの提案に乗った。

 観光客の動向も影響した可能生がある。アントワープ市を訪れる日本からの観光客は近年、顕著に減っている。07年には1万4700人だった日本人観光客は、17年には5500人まで落ち込んだ。取って代わるように中国からの観光客は増加を続けている。12年を境に日本人観光客を上回り、17年は9800人と日本人観光客の倍近くが訪れた。

 「フランダースの犬は、友情や信念、そして前向きな思考の大切さを伝える普遍的な物語です。(像が示すメッセージが)正しい方向であれば、スポンサーは誰であっても構わないはずです」とオットマーさんは言う。

 同じ16年の5月、「フランダースの犬」の原作にならって、受賞者がアントワープの王立芸術アカデミーで1年間勉強できる市長主催のデザインコンクールが開かれた。優勝したベルギー人アーティストがデザインした白い大理石のネロとパトラッシュ像は、記念碑の跡地に12月に完成した。くしくもこの年は、日本とベルギーが外交関係を樹立して150周年にあたる節目の年だった。

【画像省略】「フランダースの犬」の新しい石像の制作にかかわったアントワープの観光ガイド、タンギー・オットマーさん=アントワープで2018年3月19日、ヤーロー・マナート撮影

 オットマーさんは「私がガイドした多くの日本人からは、新しい像についてとても良い反応をもらっています」と笑顔を見せた。

 

軽視された物語の価値

 「記念碑が撤去されたことは残念でした。石像と互いに補完することができたはずだからです」。そう語るのは、ベルギーのドキュメンタリー作家、ディディエ・ボルカールトさん(47)だ。フランダース地方で知名度の低い物語が、日本で愛され続ける背景に迫ったドキュメンタリー映画「パトラッシュ、フランダースの犬 メイド・イン・ジャパン」を07年に製作し、これを基にした編著は「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」(岩波書店)として邦訳もされている。

 「フランダースの犬は、異なる文化を結びつける力がある物語です。しかし、アントワープ市はその重要性を十分に認識しているとは思えません」とボルカールトさんは言う。実際、日本側の協力で記念碑が建てられた後も、アントワープでは「フランダースの犬」を使った観光キャンペーンなどは行われず、それを避ける雰囲気すらあった。その理由について、ボルカールトさんは「フランダース人の目から見ると、これは貧しく、何よりも人生に失敗する物語であり、自分たちが打ち出したいイメージとは違う」と著書で指摘している。

 欧州を代表する港湾都市アントワープは、ダイヤモンド産業のほかにもファッションの街として知られ、ベルギー経済を支える活力あふれる街だ。「アントワープにとって『フランダースの犬』は関心事ではありません。重視するのはダイヤモンドやチョコレートなど観光客に売れるものです。『フランダースの犬』は文化であり、アントワープには(経済的利益を)何ももたらしません。日本の人たちは、それは違うと言うかもしれません。しかし、ダイヤモンドがもたらすものとは比較にならないのは明らかです」

 「日本のアニメを見て育った」というボルカールトさんは、日本のアニメとオタク文化の研究で博士号を取得した。「フランダースの犬」をテーマにしたドキュメンタリー映画を製作したのは、ベルギーの人々に物語を広めると共に、「日本に恩返しをして、より良い関係につなげたいと考えた」からだという。

 ボルカールトさんたちの調査によると、フランダース地方の公用語オランダ語で「フランダースの犬」の完訳版が初めて発売されたのは85年と遅かった。きっかけとなったのは、アントワープに「巡礼」に訪れる日本人観光客だったという。英国人作家がフランダースを描いた物語は、日本を経由してその地で暮らす人々に知られることになったのだ。

【画像省略】「フランダースの犬」をテーマにした作品もあるドキュメンタリー作家のディディエ・ボルカールトさん=ブリュッセルで2019年3月27日、八田浩輔撮影

 映画の発表から10年以上がたったが、ベルギー国内での状況は「何も変わらなかった」とボルカールトさんは嘆く。「本当の希望と友情」の証しだった記念碑の撤去は、それを象徴する出来事だった。【ヤーロー・マナート、八田浩輔】

 

地元出身インターン記者の思いは……

 私はフランダース地方のデンデルモンデという街で育ちました。現在はルーベン・カトリック大学大学院でビジネス・コミュニケーションを専攻しています。2018年8月まで1年間、九州大学に留学していました。

 「フランダースの犬」を初めて知ったのは、ベルギーの大学で受けた日本語の授業でした。日本語と日本に興味を持っていなければ、私は自分が育った地域を描いた話を知ることがなかったかもしれません。ベルギーで「フランダースの犬」は子供向けの本も漫画もなく、学校でも教わりません。日本で製作されたアニメシリーズは、さまざまな言葉に翻訳されていますが、ベルギーでは一度も放映されたことがありません。こうした事実は、フランダース地方とベルギーにおいて、この物語がどれほど知られていないかを示すものです。

 アントワープ聖母大聖堂の前の広場にあった日本とベルギーの友好を象徴する記念碑は、中国企業がスポンサーになった石像に置き換わりました。最初は中国による干渉も頭をよぎりました。しかし実際には、関わった人たちに悪意はなく、ネロとパトラッシュの物語への敬意から何かがしたいと考えた結果だと分かりました。

【画像省略】中国のジュエリーブランド「周大生」が、「フランダースの犬」の石像のスポンサーであることを記すパネル=アントワープで2017年2月11日、八田浩輔撮影

 私は、記念碑は取り壊されるべきではなく、新しい石像と共存することができたと考えています。記念碑が何度も損傷したことから、アントワープ市が撤去を決めたことも理解できますが、物語の価値と日本とのつながりを認識していない市を擁護する気にはなれません。

 日本でもテレビシリーズの放映から40年以上がたち、若い世代でこの物語を知らない人たちが増えることを心配しています。私の日本の20代の友人も「フランダースの犬」を知りませんでした。

 ネロとパトラッシュが日本とベルギーで忘れられないために、三つのことが必要だと思っています。一つはアントワープ市が、この物語を通して政治・経済を超えたレベルで日本とつながる重要性を認識することです。次に、フランダースの人々がこの物語を知り、たとえ自分が持つフランダースのイメージと異なるとしても、それを受け入れること。最後に日本の若い世代にこの物語を知る機会が増えてほしいと思います。友情の物語が、子供や孫たちの世代にも長く生き続けることを願っています。【ヤーロー・マナート(毎日新聞ブリュッセル支局インターン)】

 

  

「フランダースの犬」の物語はアニメ化され、日本の子どもに愛されました。多分、今でも人気がある物語だと思います。

ブログ主はそのアニメは観ていないのですが、子どもの頃に本で読んだ記憶があります。おそらく、アニメは再放送もされたでしょうし、この物語を知らない日本人は少ないでしょう。

そして、特にアニメに思い入れがある方は、この記事を読んで、落胆するのではないでしょうか。

 

ただ、気になって調べてみて、撤去された石碑を見たら、撤去自体はしかたがないのかも、と思いました。(画像は後ほど掲載します。)

 

ブログ主はアントワープへは98年に旅行したのですが、その当時、ネロとパトラッシュの像が物語の舞台の村にあり、しかし、アントワープの郊外なので、是非、ルーベンスの絵のあるアントワープ市内に像を設置したいと、募金箱が置かれていたことを記憶しています。(確か、募金箱が置かれていたのは聖母大聖堂の中だったと記憶していますが、やや記憶は不確かです。)

その募金箱は何となく覚えているのですが、熱心な日本人が設置したらしい、明らかに日本人観光客を対象にしたもので、上記のことは、募金箱に日本語で書かれた説明で読みました。

ブログ主は、舞台の村(アントワープから市電で15分程の場所)を見に行くほどは思い入れがなかったので見に行きませんでしたが、手元にある『地球の歩き方』(97~98年版「ヨーロッパのいなか」)によると、下のような銅像だそうです。

 

Antwerp01

 

たまたま、この話題についてブログ主がツイッターで呟いたのが、これを取材したヤーロー・マナート氏の目に留まったようで、ツイッターを通じてやり取りをして、この像はまだホーボーケンにあることを知りました。

 

別のガイドブック(90年頃のJTBのもの)によると、アントワープを訪れる日本人に「フランダースの犬」が愛されていたことを知った観光局の方が、2年掛けて舞台の村を探し出し、銅像を設置してくれたそうです。

そして、これがきっかけで、「フランダースの犬」の物語がベルギー人にも知られ、戯曲も作られて劇が上演されるようになったと書いてありました。

 

Antwerp04

 

 

ベルギーでは知られていなかった「フランダースの犬」

物語自体は、タイプとしては「マッチ売りの少女」みたいな話で、悲劇ですが、もっと親しまれてもいいのにとは思いますが、記事にもあるように、作者はイギリス人、そして、ネロの周囲の人々、つまりベルギー人がネロに冷たいのですから、ベルギーでは人気が出なかったようです。架空の話とは言え、場所の設定にリアリティがあるのも問題だったのかもしれません。

ちょっと想像力を働かせれば、外国人作家によって日本人が子どもを虐める小説を書かれ、それがどこかの国で共感を得たとしても、素直にその物語を愛せるでしょうか?

また、ブログ主が旅行した数年後にアメリカで映画化されましたが、ハッピーエンドとバッドエンド(原作通り)の二種類作られました。(後述)

 

トヨタがスポンサーとなって設置された碑文とは

その形状から、ベンチにされたり、車がぶつかって破損することも多かった、と記事にあるので調べて見たら、Google Earthではまだ画像がありました。

それが下のキャプチャです。

 

Antwerp02

 

これを見たら、正直に言って、邪魔だったろうなあ、と思いました。

自動車がぶつかって石碑が破損すると言うことは、自動車にとっても障害物だったわけですから。もうちょっと、デザインはどうにかできなかったのでしょうか。そして、ライトが点くということは、その後のメンテナンスも必要になるので、管理する側の手間もコストもかかるわけです。

 

この石碑には、石碑の設置に尽力された日本人の方のHPで知ったのですが、英語、オランダ語と共に日本語の文字も刻まれていました。(オランダ語はおそらく、英文と同じ文面でしょう。ブログ主はオランダ語は分かりませんが、ドイツ語とよく似ているので、英文の助けを借りれば何となく読めます。)

 

http://www.patrasche.net/nello/stone/01.html

Nello and his dog Patrasche,main characters from the story "a dog of flanders",symbols of true and eternal friendship,loyalty and devotion.

Nello en zijn hond Patrasche,hoofdpersonages uit het verhaal "a dog of flanders",symbolen van echte en eeuwige vriendschap,trouw en toewijding

「フランダースの犬」この物語は悲しみの奥底から見出す事の出来る本当の希望と友情であり、永遠に語り継がれる私達の宝物なのです。

 

中国資本がスポンサーとなった新しい像が設置された詳しい経緯は分かりませんが、記事にある、新しい像の画像を見ると、邪魔加減は石碑と変わり無さそうですが、白い石で作ったのは、おそらく、ドライバーの注意を引くためでしょう。また、敷石が布団のようになっているのは雪を模しているのだと思いますが、なだらかに盛り上がっていて、これも、車が乗り上げても像と車双方に傷が付かない工夫でしょう。このことから、逆に、従来の石碑の「欠点」がよく分かります。

尤も、ネロやパトラッシュの姿が、アニメに思い入れがある方には「これじゃない」感があり、落胆するのも分からないではありません。

 

Antwerp03

 

とは言え、一番印象深いラストシーンを再現してくれた訳で、スポンサーのプレートはともかく、再び像を設置することに尽力してくれた観光局には感謝するしか無いのでは無いでしょうか。

 

撤去されてしまった石碑の設置に協力した方、アントワープでこの石碑を見た方が撤去を残念がる気持ちはブログ主も共有できます。しかし、ネットの反応を見ていると、なにか、「中国」が、「日本とベルギー【だけ】の友情に割り込んできた。許せない。」という怒りのようなものを感じるのです。しかし、それは狭量で傲慢ではないでしょうか。例えば、新たな像がきっかけで中国人にも『フランダースの犬』の物語が広まったら、それは良いことだと考えられないのでしょうか?

 

「フランダースの犬」の映画の話題でなぜかトランプ批判をする毎日コラムの馬鹿さ

前述の記事からリンクしている2016年の毎日の記事を開いて見ました。

映画に関しては、ブログ主の記憶では、エンディングは二種類用意されていて、放映する国で選べるようになっていたはずです。これは、当時、友人とも話題にしたので良く覚えています。 

それはともかく、映画からトランプ批判や日本の政権批判に持っていくとは、斜め上過ぎて、「やっぱり毎日だw」としか感想がありません。

 

https://mainichi.jp/articles/20161218/ddm/001/070/110000c
「フランダースの犬」の物語は…
毎日新聞2016年12月18日 東京朝刊

「フランダースの犬」の物語は、今の季節に最終章を迎え、クリスマスに終わる。すべてを失ったネロはイブの大聖堂で、あこがれのルーベンスの絵を目に焼き付けると力尽き、冷たい床に崩れ落ちる。パトラッシュが寄り添うと天使たちが舞い降り、主人公と愛犬の魂を天国へ誘(いざな)う

▲原作は英国の作家ウィーダが1872年に書いた。日本では1970年代に放映されたテレビアニメが人気を集めた。当時3000万人が見たそうだ。繰り返し再放送されたから、あの最終回に涙を誘われた人も多いだろう

▲ところが、所変われば品変わるというわけか、米国ではこの悲劇がハッピーエンドに変わる。ベルギー・フランダース地方の研究者らが、「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」(岩波書店)で、日米の国民性の違いを分析している

▲日本では「他人の悲しみに共感する能力」や「感動的な自己犠牲」が尊ばれ、悲劇的な結末が好まれる。一方、「厳しい状況から抜け出して幸運をつかむことや自己実現の大切さ」を重んじる米国では、ネロが裕福な家庭に引き取られ、幸せに暮らすという映画になったそうだ

▲その米国で、来年1月に発足するトランプ政権の姿が見えてきた。実業家や元軍人を重用した布陣は実利最優先をうかがわせ、波乱含みだ。ハッピーエンド志向のお国柄が、自国第一主義に収まってしまうようでは寂しい

▲翻(ひるがえ)って日本。きのう閉会した臨時国会の終盤は政府・自民党の強引さが際立った。TPP、年金改革を採決強行で決着させ、最後はカジノ法だった。悲劇を好む国民性であっても、この結末は歓迎できまい。

 

 

  


 

 

 

2019/04/13

イスラエルの「超正統派」(ハレディム)とは

ブログ主の覚え書きです。

4月9日に行われたイスラエルの総選挙はネタニヤフ首相率いるリクードが最終的に36議席獲得し、第1党となり、首相の続投も決まりました。

日本ではそれなりに報道されていても、イスラエルの問題はどうもトランプ米大統領と絡めたもの(※後述NHKの記事)で、それほど日本では関心を持たれていないような気がします。

ブログ主もその一人なのですが。

このエントリーも、イスラエルの問題を取り上げるのではなく、たまたま報道などで知った、「超正統派」と呼ばれる人達のことをメモしておこうというものです。

  

  

Jew_haredi

 

上の画像は以前観た動画のキャプチャで、分かりやすい画像なので使いました。

千葉県芝山遺跡から出土したユダヤ人のような埴輪を紹介するものですが、右上に「典型的なユダヤ教徒スタイル」というキャプションがついた画像があります。

このようないでたちをした人達はハラディ(Haredi/pl. Haredim)と呼ばれるユダヤ教正統派教徒です。

 

イスラエルの総選挙前に読売新聞が『イスラエル 争点の現場』という上、中、下3回に渡る特集記事を連載していたのですが、その「中」で、この正統派を取り上げており、その記事と、後ほどご紹介する動画で初めてこの人達が表面的なユダヤ正統派教徒だけでない意味合いがあるのだと知りました。

 

下はその記事の一部です。

 

Jew_haredi

 

この記事の趣旨は、徴兵を免除されている超正統派に対し、ユダヤの戒律に柔軟な世俗派の国民の反発が高まっており、それが選挙の争点の一つになっている、というものですが、超正統派は政治勢力(2政党)でもあり、ネタニヤフ首相も彼等と連立を組んでいました。

そして、世俗派の不満の受け皿になっていたのが、今回の選挙で敗れたガンツ元参謀総長が率いる野党の「青と白」です。

「青と白」は「例外なき徴兵」を公約に掲げていたためです。

 

では、世俗派の国民が反発するという超正統派とはどのような人達でしょうか。

まず、記事の見出しにもあるように、兵役が免除されていることと、彼等の待遇、そしてその増加率です。

彼等の大半の男性は職に就かず、国から月4,000シュケル(約12万円)の生活保護を受け取って生活しているのだそうです。しかも、戒律上、避妊が許されないため、一人の女性が生涯に生む子どもの数はなんと6.9人だそうです。

乱暴な言い方をすれば、世襲できる生活保護世帯。

しかも、記事の画像に映っているように、「自主申告」で超政党派と称することができるのです。

 

読売の記事ではここまでの説明ですが、チャンネル桜『Front Japan桜』の高山正之氏がもう少し突っこんだ説明をしてくれています。

 


【Front Japan 桜】ゴラン高原 イスラエル領有は間違い / 大阪 中華街構想[桜H31/3/27]
キャスター:髙山正之・saya

 

産経新聞の記者時代にイスラエル政府高官との会食をしたとき、生ハム、つまり、ユダヤの戒律に背く豚肉とワインが出てきたそうですが、それを前置きとして、以下のようなことを語っていらっしゃいます。

 


豚肉を食ったり酒も飲むくらいなら、旧約聖書にあるカナンの地に拘ることもないだろうにと思うが、そう言われないように、黒装束に、白いシャツに、黒いネクタイに、髭生やした人見かけるじゃない?あれ、全部、国家公務員みたいなもの。

ああいう装束をして嘆きの壁でお祈りをする人達を特別に養成したの。社会保障を与え、兵役も免除して、旧約聖書を守ってるポーズをするユダヤ人を育てて。

最初は2000人くらいを準国家公務員みたいにしたら、生活保護がつくから、子ども産み放題。どんどん増えちゃった。そして国の2割が狂信的なユダヤ教徒になっちゃった。最初は世界に対する広告塔で、国連議決を取るために、神から与えられたイスラエルに戻ることが悲願だというアピールで職業的宗教人を作ったの。

 

読売の記事によると、(最初は2,000人程だった)超正統派の人口比は現在12%で、約40年後には40%になるという推測もあるそうですが、その裏事情というのが高山氏の説明です。

上記以外にも、彼等が首相を暗殺したことに言及していましたが、ラビン首相のことかと思います。

 

【補足】正統派教徒が日常で守っているユダヤの教え

 

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【補足】イスラエル総選挙(2019)の結果

 

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190411/k10011880141000.html
イスラエル首相続投の公算も難しいかじ取り
2019年4月11日 4時14分

中東のイスラエルでは総選挙の結果、ネタニヤフ首相が続投する公算が大きくなりました。ネタニヤフ首相は今後、連立政権を樹立するための協議に入りますが、各政党との調整やみずからへの汚職疑惑をめぐる起訴の問題などを抱える中、引き続き難しいかじ取りを迫られそうです。

9日行われたイスラエルの総選挙は開票作業がほぼ終了しました。

選挙は比例代表制で各党はそれぞれの得票率に応じて議席が配分される仕組みで、選挙管理委員会によりますとネタニヤフ首相が党首を務める右派政党「リクード」の得票率が26.2%、イスラエル軍のトップを務めたガンツ氏が率いる中道会派「青と白」が25.9%とその差はわずかで、獲得議席はほぼ互角になる見通しです。

ただ、与党リクードは連立を組んできた極右政党や宗教政党が獲得する議席を合わせると議会での過半数を制すると見込まれていて、ネタニヤフ首相が連立交渉を主導して、続投となる公算が大きくなりました。

連立交渉ではネタニヤフ首相は閣僚ポストをはじめ、各政党の要求の調整を迫られることから協議は難航することが予想されます。

さらに、ネタニヤフ首相はみずからの汚職事件をめぐり、収賄罪などでの起訴に向けた検察による詰めの捜査の対象となっていて、起訴されれば国内で反発が一段と高まるのは必至で、続投の公算が大きくなる中でも引き続き難しいかじ取りを迫られそうです。
ネタニヤフ首相「途方もない支援に感謝」
ネタニヤフ首相は、10日、ツイッターでアメリカのトランプ大統領から総選挙の勝利を祝う電話があったと明らかにしました。

この中でネタニヤフ首相は、「トランプ大統領が大統領専用機のエアフォース・ワンから電話をかけてきて、私とイスラエル国民に祝意を伝えてくれた」と書き込みました。

そのうえでトランプ政権が選挙前に占領地のゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めたことやイランの革命防衛隊をテロ組織に指定するなど援護射撃とも受け取れる決定をしたことに触れ「途方もない支援に感謝する」としています。

そのうえで、「イスラエルとアメリカはこれからも緊密に連携していくことを確認した」として、さらなる関係の強化を図っていく考えを示しました。

 

ガンツ氏 敗北認める

中道会派「青と白」の代表ガンツ氏は、10日夜、イスラエル中部のテルアビブで会見を開き、「国民が決めたことを受け入れる」と述べて総選挙での敗北を認めました。

そのうえで、今後、連立政権を組むために大統領が行う組閣の要請について「大統領の決定がどのようなものでも尊重し、受け入れる」として、ネタニヤフ首相が組閣することになっても受け入れる考えを示しました。

一方、選挙結果については、「私たちは政権に対する代替案を示すことができた。ネタニヤフ首相が極右政党と連携したことが私たちが並外れた結果を獲得したことにつながった」と述べました。

 

米大統領「和平の可能性高まった」

イスラエルの総選挙の結果、ネタニヤフ首相が続投する公算が大きくなっていることについてアメリカのトランプ大統領はホワイトハウスで10日、記者団に対し、「まだ少し早いかもしれないがネタニヤフ首相にお祝いを伝えたい。彼はすばらしい盟友だ」と述べ歓迎する考えを示しました。

トランプ大統領はイスラエルとパレスチナの中東和平交渉の仲介に意欲を示していて、トランプ政権はイスラエルの総選挙のあとに、新たな和平案を示すという見方が広がっています。

これについてトランプ大統領は「中東和平の実現はみな無理だと言っていたが、私はチャンスはあるし、ネタニヤフ首相が勝利したことで、その可能性はより高くなったと思う」と述べ、事態の打開に向けて前向きな姿勢を示しました。

トランプ大統領はイスラエルの総選挙を直前に控えた先月下旬にはネタニヤフ首相との首脳会談に合わせてイスラエルが占領するシリア領のゴラン高原について、イスラエルの主権を認めました。

さらに投票日前日の8日にはイスラエルと敵対するイランの精鋭部隊「革命防衛隊」を外国政府の機関として初めてテロ組織に指定すると発表し、イスラエル寄りの姿勢を一層強く打ち出し、いずれも苦戦が伝えられていたネタニヤフ首相への援護射撃だったという見方が広がっています。

  

  


 

 

 

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