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【国内】兵庫県庁

2025/06/15

【兵庫県文書問題】弁護士団体「自由法曹団」が「週刊誌に情報漏洩した人物に対する告発を取り下げろ」と言い出しのは...

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

※このエントリーを最初に公開したとき、編集途中のものを公開してしまいました。手違いで、最終的な編集が繁栄されていない、一世代前の文のまま公開していたので、一旦非公開にして手直ししました。

 

* * * *

時系列に沿って、まずは兵庫県が、元県民局長の公用PCの中身を週刊誌等に漏洩した人物〔※既に立花孝志氏の暴露により氏名は公表されている〕が氏名不詳のまま刑事告発した記事から。 〔日経の記事だが、元記事は協同通信。〕

 

* * * *

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF02A560S5A600C2000000/
兵庫県元幹部の私的情報漏洩、容疑者不詳の告発状受理 県警
2025年6月2日 19:16 (2025年6月2日 20:17更新)

斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を告発した元県幹部の私的情報が漏洩し、SNS上で拡散した問題で、容疑者不詳の地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで県が提出した告発状が2日、県警に受理された。県の第三者委員会は5月に公表した調査報告書で漏洩元は特定できなかったが県職員の関与の可能性が高いとし、県警が捜査を進める。

私的情報データは元県幹部の公用パソコン内にあったとされ、昨年11月以降、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏らがユーチューブやX(旧ツイッター)に投稿し、拡散された。

告発の対象はこの情報を漏洩した人物や、元副知事が元県幹部を聴取した際の音声データなどを漏らした人物ら。音声データの内容は週刊文春電子版で報じられており、県警への告発は取材源の秘匿を脅かす恐れがあるとの指摘も出ている。

専修大の山田健太教授(言論法)は「県や知事の情報漏洩の責任を明確にすべきところが、告発によって県が被害者になってしまった」と指摘。報道機関へのデータ提供も告発対象にしたことで「組織内で不祥事が起きても情報提供をためらう人が出てくるのではないか」と懸念を示した。

斎藤氏は「県として捜査に協力していく」とのコメントを出した。〔共同〕

 

* * * *

これに対し、共産党系弁護士団体である「自由法曹団」から、「兵庫県は刑事告発を取り下げろ(被疑者を捜索するな)」という要求を6月10日に公に発しました。〔記事後述〕

立花孝志氏の14日の漏洩者名暴露はこれが原因だと立花氏はYouTubeで語っていますが、情報提供者の承諾を得ずに公表したのはいかがかと思います。

ただ、既に公表されてしまった以上、次の一手を考えると、この方こそ真の公益通報者として我々は護る必要があり、むしろ、この方からの情報提供を適切に扱わなかった奥谷百条委員会委員長や文春を批判すべきでしょう。

兵庫県が訴えた以上、警察は対処するしかありませんが、立花氏によると、既に1ヶ月前に警察には名前を教えていたとの事で、そうすると捜査も行われていたと思うので、立花氏が背景事情を公開した事で、兵庫県警やメディアが断片的な情報をリークして印象操作する機先を制したとも言えます。

情報提供者は、「事実を伝えたかっただけ」みたいな感じで、良い意味で開き直ってほしいです。後述する神戸新聞の記事ではそのようなことを仰った様です。

「なんでこんなにダラダラするのか。全部情報を出して、みんなに審判を仰いだらいい」

 

立花氏の暴露を擁護するのではなく、上記は「事ここに至っては... 」という事を書きました。

 

兵庫県の問題は、分かっている人は大凡の全体像は分かっていて、それ故に斎藤知事支持派である人も、やもすれば「黒幕は○○」、「○○利権が原因」という単純な陰謀論を語る方もいたのですが、おそらくは、県民局長のちょっとした復讐劇(告発文)をきっかけに、様々な思惑のある人々が便乗した...という所ではないかと思います。

県民局長の告発文の動機は、せいぜい人事上の不満と、これから仲間に入るOB会に対して披露する手柄話を作りたかった程度では無いかと。

県民局長が ”脛に傷を持つ身”(公用PCの中に恥ずかしいデータがあった)だった事で墓穴を掘って自滅しただけでしょう。しかし、一旦動き出した歯車が止まらなかった... 。

その間に新たに自滅した人達も個人的な理由で自滅しただけのように思えます。竹内英明県議とか、加古貴一郎氏とか... 。

これらの事の因果関係が正確に分からない為に斎藤知事のパワハラのせいにしたり、立花孝志氏の ”犬笛” によるSNS攻撃のせいにしたりされていますが、ここは原点に立ち返り、県民局長の告発文が本当に ”善意の告発” であったのかで戦う必要があります。そしてその鍵は言うまでもなく公用PCの中身。

県民局長の告発文が善意の告発などではなく、個人や県内企業に対する名誉毀損を含む、斎藤知事に対する攻撃の、”愉快犯”的な嫌がらせ文書であった事を証明することに注力する必要があります。

 

* * * *

以下はソースをメモとして。

◆自由法曹団の声明

朝日以外にも神戸新聞やNHK等が報じています。

https://www.asahi.com/articles/AST6B2TQFT6BPIHB00SM.html
「兵庫県は刑事告発の取り下げを」 情報漏洩めぐり弁護士団体が声明
2025年6月10日

兵庫県の内部告発文書の週刊誌報道をめぐり、県が容疑者不詳のまま地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで刑事告発したことについて、弁護士53人でつくる自由法曹団県支部が10日、県には告発の取り下げを、県警には捜査の自粛をそれぞれ求める声明を出した。
県支部は「今回の告発は公益通報を萎縮させ、知る権利や報道の自由を実質的に損なわせるものだ」と主張している。
「週刊文春電子版」は昨年8~9月、県が告発者を元西播磨県民局長(故人)だと特定した過程などを報道した。〔以下略〕

 

◆立花孝志氏の暴露

20250615_bunkajin_20241204

この時、立花孝志氏は自分が受け取ったデータのフォルダーレベルの一覧を見せて三枝玄太郎氏に解説しているが、複数の女性との不倫の証拠に拘ってて、指を指している辺り(智子写真集?)「ここにあると思ったけど出てこなかった」、みたいな事言っている。それで、自分が受け取ったデータは完全では無いのでは?と疑っている。「100智子」と「300小説関係」の間に「200○○」フォルダがあったのではないかと思うが。

また、情報提供者から聞いた話として、「サーバー内の局長データは誰でもアクセスできる状態だった」とも言っている。

 

◆神戸新聞が情報提供者を取材

取材は14日という事なので、立花孝志氏の暴露の直後に接触したようです。

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202506/0019108870.shtml
神戸新聞NEXT:【独自】元県民局長の私的情報、兵庫県職員「運んだだけ」 立花氏と接触認める 演説で実名挙げられ
配信 2025年6月15日 05:15更新 2025年6月15日 12:34

 兵庫県の告発文書問題で、文書を作成した元西播磨県民局長(故人)の私的情報が漏えいした問題を巡り、県職員の男性が14日、神戸新聞の取材に応じ、政治団体代表の立花孝志氏と会ったことを認めて、「私は単に(情報を)運んだだけ」と漏えい行為への関与をほのめかした。男性は同日、立花氏が尼崎市内で行った街頭演説で、同氏に私的情報を渡した人物として名前を挙げられていた。

 男性は取材に対して、立花氏と会って名刺交換をしたと回答。私的情報を渡したかは「記憶にない」「何とも言えない」などと明言を避ける一方で「私はオレオレ詐欺で言ったら、出し子とか受け子みたいな末端」などとも語った。

 男性は一連の告発文書問題について「なんでこんなにダラダラするのか。全部情報を出して、みんなに審判を仰いだらいい」と不満を口にした。また、立花氏に実名を挙げられたことには「当惑している」とした。

 私的情報は元県民局長の公用パソコン内にあったとされ、立花氏らが昨年11月末以降、交流サイト(SNS)などに投稿し、拡散された。県の第三者調査委員会は5月、情報は県保有の情報と同一で、県職員から漏れた可能性が極めて高いなどとする報告書を公表。兵庫県警は今月、県が容疑者不詳のまま地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで提出した告発状を受理している。

 

  


 

 

 

2025/05/30

【兵庫県文書問題】元総務部長に停職3月…斎藤知事は自分で自分の首を絞めている

兵庫県は県議に公用PCの中身(印刷した物)を見せたという廉(かど)で井ノ本元総務部長に停職3月という処分を行いました。

 

神戸経済ニュース: 兵庫県、元総務部長に停職3月 根回しで県議に漏えい・第三者委が認定
2025/05/28
>兵庫県は27日、元総務部長で現在は総務部付の男性職員(57)を停職3月の懲戒処分にすると発表した。2024年4月、県議3人に対して職務上知った秘密である元西播磨県民局長の私的情報を、故意に漏らしたため。元総務部長は紙に印刷したものの一部を提示し、あわせて内容の一部を口頭で述べたという。兵庫県の人事課が第三者委員会の調査をもとに事実を認定し、処分を決めた。

 

* * * *

そもそも論ですが、斎藤知事や片山安孝元副知事は、元西播磨県民局長がとんでもない人物だと知った上で、なるべく穏便に事を納めようとしました。

これが大前提。

 

井ノ本元総務部長が「議員レク」という形で、(自分の判断で?)公用PCの中身を議員に見せたのも、これを有力県議に教えれば県議達もこれ以上事を荒立てないだろうと判断したからでしょう。

その意味では、「斎藤知事は直接、公用PCの中身を県議に見せる様に指示はしていない」としても、井ノ本元総務部長を守るべきでした。

ただし、知事が井ノ本氏の処分を望んでいないとしても、もはや側近と言える人物が周りにいない状態ではどうにもならないのだとは思います。

 

もはや、斎藤知事は「指示した事は無い」などと局地的な答弁をするのではなく、大局的に語るべきなのですが、これをやらないからジリジリと自分の首を絞める羽目に陥っています。

斎藤知事が説明しないなら、井ノ本氏は不服申し立てをして全体像を明るみに出すべき。

『SAKISHIRU』の新田哲史氏が一見斎藤知事を攻撃するような訴訟を起こして全体像を明らかにしようとしているのと一緒です。

 

ブログ主は、斎藤知事自身が救われるには、自分の周りの ”死屍累々” を拾い上げるべきだと思っています。だから、それをしない知事に対して批判めいた事を言っているのです。

具体的には、斎藤ー片山ー井ノ本ラインでやった事の正当性を主張すべき。

 

「斎藤さんは悪くない!」一点張りの人達はこれが分からない。

 

 

  


 

 

 

 

2025/03/21

【兵庫県文書問題】第三者委員会報告書

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

3月19日に兵庫県文書問題を調査していた第三者委員会が報告書を発表しました。

 

神戸経済ニュース:兵庫県の第三者委員会、通報者探索を違法と認定 「告発文」問題で報告書
2025/03/19

死亡した兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事に対する「告発文」を作成した問題(文書問題)について調査してきた兵庫県の第三者委員会は19日に報告書を公表し、県が違法な通報者探索を実施したと認定した。元局長が作成した「告発文」は公益通報に該当すると認定。そのうえで、斎藤知事が通報者を探索した理由として挙げた「誹謗(ひぼう)中傷の拡大を阻止すること」については、公益通報者保護法に基づく指針が示す「やむを得ない場合」に該当しないと指摘した。〔以下略〕

 

報告書は、「ダイジェスト版」が34ページ、「公表版」とする詳細な報告書は数百ページにも亘る膨大なものですが、ダイジェスト版を読んだだけでも、疑問を感じる内容でした。

 

◆報告書の構成

少し分かりにくいのが、報告書はレベル(階層)の違う複数の内容で構成されています。

まず、1.県民局長が各所にばら撒いた告発文の7項目〔後述〕の事実認定(事実か否か)、2.局長の告発文は公益通報者保護法・外部通報の要件を満たしているのか?(真実相当性=局長がそう思う相応の理由があったのか否か、要件を満たしているなら通報者捜しは違法)の大きく2種類の事が述べられていて、更に、3.県民局長に対する兵庫県の処分は妥当だったか否かの3点で、これらが渾然としているので分かりにくいと言えば分かりにくいです。

 

◆県民局長の処分は妥当

この内、3に関しては、兵庫県(=斎藤知事側)に公益通報者保護法違反があったか否かに関わらず、公用PCの私的な利用や他職員に対する誹謗中傷(ハラスメント)で処分は妥当だと判定しています。

 

◆7つの項目それぞれの事実認定は?

1の事実認定に関しては、7つの項目についてパワハラだけが斎藤知事に対して ”黒” 判定と言っても良く、他の6項目については概ね ”白” 判定です。

しかし、ここで不可解なのは、パワハラが公益通報の要件を満たす為には、脅迫や暴行、傷害の様な刑事事件に該当する場合とされており、斎藤知事の言動が度を超した叱責だとしても、公益通報者保護法の対象とは見なされないはずですが、これを第三者委員会は ”みなす” と判定しています。

 

◆結局、告発文は公益通報に該当するのか?

また、例えば、「阪神・オリックス優勝パレードの資金調達に寄付をした金融機関にキックバックがあったのか?〔=背任罪〕」について言うと、”白” 判定なのに、「外形的には、局長がその様に思ってもしかたが無い」という趣旨の擁護をして、真実相当性があったかの様に判定してます。

外部通報に関しては、徳永信一弁護士などは、真実相当性(証拠の提示)が必要だと仰っており、実際に兵庫県警は告発文を外部通報とは見なさなかった事から、「証拠も添付されて無いのにどうしろと... 」と判断したのではないかと思います。

 

しかし、2に関しては、「公益通報(3号通報)に該当する」と判定して、通報者捜しは公益通報者保護法違反だと見なしています。

ここが一番問題になる部分ですが、これは消費者庁が作成した「指針」の解釈が弁護士によって見解の分かれる為で、公益通報者保護法の原文を重視する弁護士は「告発文は公益通報者保護法の対象にならない」、指針を重視する弁護士は「なる」という見解に分かれ、現実問題、後者が多数派の様です。

この指針がそれ程効力があるものなのか?という疑問を持ちますが、これは「公益通報者保護法 第11条4項」に基づいて作成された法定指針であり、単なるガイドラインとは異なり、重みがあるのだそうです。〔福永活也弁護士石丸幸人弁護士:リンク先は解説動画〕

4 内閣総理大臣は、第一項及び第二項(これらの規定を前項の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の規定に基づき事業者がとるべき措置に関して、その適切かつ有効な実施を図るために必要な指針(以下この条において単に「指針」という。)を定めるものとする。

 

◆告発文は「不当な目的」ではないのか?

更に報告書に対して不信感を抱かせるのは、公益通報者保護法の要件に、「『不正の利益を得る目的』や『他人に損害を与える目的』で無い事」というのがありますが、これは、既にある程度公用PCの中にある文書の内容を知っていて、「クーデター目的」、「斎藤知事を貶める目的」と認識している一般人とは認識が乖離しています。

第三者委員会が、告発文の最後にある「関係者の名誉を毀損する目的ではないので、取り扱いには配慮するように」という一文や、県民局長は間もなく退職するからという理由で、「不正の目的や他人に損害を与える目的ではない」と断定しているのには呆れます。〔詳細な報告書より〕

実際には休職中の職員の病名をバラしたり(→その後その職員は自殺)、個人名や企業名を根拠(証拠)もなく挙げて誹謗中傷しているのに、その一文が免罪符になるのか?と疑問に思うのが普通の感覚でしょう。

 

第三者委員会の報告書は、全体的に、県民局長を擁護する目的で書かれていると言っても過言ではありません。

事実認定に関しては百条委員会の報告書より精緻に調査したとは言えますが、”結論ありき” 度では、百条委員会よりもたちが悪いと思いました。

 

* * * *

念の為、告発文の7つの項目についての第三者委員会の事実認定、つまり、白・黒判定〔○・●〕をメモしておきます。何人かの識者の動画も観ましたが、概ねブログ主と同じ意見でした。

  1.  『ひょうご震災記念21世紀研究機構』の役員人事が五百旗頭真理事長の死因となった。【白黒判定の問題外だが→ ○】
  2.  知事選挙の事前運動〔公職選挙法違反、地方公務員法違反〕【○】
  3.  選挙投票依頼〔公職選挙法違反、地方公務員法違反〕【○】
  4.  贈答品の山(おねだり)〔書かれてはいないが、贈収賄?〕【○】
  5.  パーティ券購入の強要【○】
  6.  優勝パレードのキックバック〔公金横領、公費の違法支出→背任罪?〕【○】
  7.  パワハラ【●】

 

◆パワハラについて

第三者委員会では、県民局長が指摘した ”パワハラ” 以外のパワハラ事実認定を行い、全部で10項目あります。ダイジェスト版ではpp.16-21で、まず表形式で「パワハラ該当性」を「○(該当する)、△、×(該当しない)」で判定し、その後に解説が続きますが、ここでは、表をテキスト化して、「○、△、×」を転記します。

***

①出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止とされていたため、20m程手前で公用車を降りた際、出迎えた職員を激しく叱責した。【○】

②齋藤知事が事前に聞いていなかったアワイチ (淡路島を自転車で一周すること)の起終点に設置した写真撮影用の記念碑の除幕式がテレビで取り上げられたことを問題視して立腹し、これを他の職員を通じて知った責任者が齋藤知事に謝罪した。 【×】

③空飛ぶクルマについて企業との連携協定の締結式前に新聞で報道が行われたことを問題視し、担当職員が知事室に入るやいなや、この記事は何なのかと問い詰めるとともに、「空クルは知事直轄」、「勝手にやるな」等と厳しい口調で論難し、担当職員が説明しようとしたが、「やり直し」と述べて聞く耳を持たず、協議は短時間で打ち切られた。 【○】

④県立美術館が夏休み期間中に休館するとの新聞報道を見て、「聞いていない」と激怒し、側近職員に向けたチャットで「こんなことでは県立美術館への予算措置はできません。」 等と強い措置を取ることを示唆した。 翌日、齋藤知事は、知事室に関係者を呼び、責任者から事情を聞くことなく、知事室入室直後から、「聞いていない」 等と述べて叱責した。関係職員は、既に予算化されている問題であることや同期間に休館するやむを得ない事情を説明したが、齋藤知事は、「聞いていない」と強弁するばかりで、納得しなかった。同職員は、やむをえず、謝罪の言葉を繰り返し述べた。 【○】

⑤兵庫県が受賞したSDGs未来都市等の選定証授与式について、マスコミが現地取材に来ないことを問題視し、夜間、休日にも側近職員にチャットを送り、個別に売込みをする等して報道各社が現地取材に来るよう交渉すること等を繰り返し求めた。 【○】

⑥報道からインタビューを受けたことについて報告がないと、報道がなされたことについて報告がなかったこと等を問題視し、担当職員を叱責した。 【○】

⑦机を叩いて職員を叱賢した。 【○】

⑧叱責するとともに、付箋を投げた。 【△】

⑨スポーツイベントで知事用の個室を用意しなかったこと、昼食が冷えていたことの不満を側近職員に伝えた。知事の意向を聞いた側近職員は、担当職員を叱責した。【×】

⑩AIによるマッチングシステムに関する知事協議で、担当者が説明を始める前に、内容を知らないのに会見で発表するかの判断はできないと一蹴した。担当者らは、「内容を説明します。」と述べたが、「なぜ今聞かないといけないのか。今聞いて判断できるわけがない。部長を呼んで来るように。」と述べて、中身の説明に入らせなかった。【○】

①介護テクノロジー導入・生産性支援センターに関する知事協議で、中身に入ることなく、「こんな話聞いていない。」「なんでこんな支援センターを勝手に作っているのか。」等と述べて担当者らを叱貴した。担当者らは、 既に予算化されている等として、説明しようとしたが、齋藤知事は、「こんな資料については知らない。資料に入っていたら知事が全部知っているとは思わないように。」と述べて、それ以上の協議を行わなかった。 【○】

⑫はばたんペイの知事協議で、キャンペーン用のうちわを見ながら舌打ちし、大きなため息をついた。齋藤知事が問題にしたのは、齋藤知事の肝煎事業であるのに、知事のメッセージと顔写真がないことであった。 【○】

⑬知事であることを強調する発言 【×】

④長期間にわたって継続的に繰り返されてきた夜間、休日のチャットによる叱責や業務指示 【○】

⑤人事処分 【○】

⑩齋藤知事の名前が入っていない既発行のココロンカードの全部差替え【○】

***

 

もう一度書きますが、傷害罪などに当たらない限り、パワハラは公益通報の対象ではありません

但し、世間一般、と言うか厚生労働省の「パワハラ」の定義は、

>職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすもの

です。

確かに、机を叩いたり、舌打ち、ため息をつく、物に当たる(付箋の件)等、斎藤知事は感情を露わにするタイプの様で、恐らく ”叱責” の口調もややきつめだったのでしょう。そして、厚生労働省のパワハラ定義に当てはまるとは言えます。

 

解説を読むと面白いのですが、例えば①(考古学博物館入り口の手前に車止めがあるのを事前に把握していなかった事... 知事は「動線の確保ができていない」と叱責した事)と⑧(片山元副知事との面談中にいらついたのか、付箋を丸めてパーティションに投げた事)は、共に相手はパワハラだと思わなかったと証言していますが、それを伝え聞いた他の職員が萎縮したという理由で「○」です。

このような調子で、パワハラについてだけは厳しめの判定で、概ね ”黒” 認定されました。

 

しかし、これでマスコミが鬼の首を取ったように、『公益通報対応は違法、パワハラ10件認定 第三者委が報告書公表 斎藤知事を厳しく指弾』〔産経〕などと書くのは印象操作ではないでしょうか。また、知事職を辞職する程の事でしょうか? パワハラの部分は、「今後気をつける」とか、「相談窓口を作るといったシステム作り」で改善すれば良い事では無いでしょうか。

マスコミは未だに事の軽重を(意図的に?)取り違えています。

 

 

  


 

 

 

2025/03/07

【兵庫県文書問題】百条委員会調査報告書採決/片山元副知事意見表明/斎藤知事「猥褻な文書」発言

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

3月4日~5日の流れを記録しておきます。

まず、4日に「兵庫県議会 文書問題調査特別委員会 調査報告書案」が公開されました。〔リンク先は日経サイト〕

そして、5日11時から開催された兵庫県議会本会議でこの報告書案が可決されますが、増山誠県議が反対討論を行い、傍聴席から拍手が起こります。採決には岸口みのる県議が退席、増山県議と白井たかひろ県議が反対(起立せず)するも、賛成多数で可決されます。

増山県議の反対討論で最も本質を突いていると思う部分は、「百条委員会の途中で知事に対する不信任決議をした時点で、百条委員会はその判断を追認する為のものになってしまった」という趣旨の発言でしょう。

これ以降の委員会は茶番劇でしか有りませんでした。

報告書の内容も、県民局長の告発文の7つの項目について、例えばパワハラに関しては、「齋藤知事の言動、行動については、パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なものだった。」の様に断定を避けつつ過失を認めるニュアンスは出していますが、他の項目も同様です。

失職の理由になるほどの事とは言えず、ブログ主が予想していた...というより、「パワハラは認定の方向で」などと報道されていた割には全体にトーンダウンした印象を持ちます。ちなみに、パワハラは傷害事件でも起きていれば別ですが、公益通報の対象ではありません。

 

採決を受け、片山元副知事が意見表明。そして、午後の斎藤元彦知事記者会見で、西播磨県民局長の公用PCに「猥褻な文書」があった事に知事が言及します。ようやく、斎藤知事を応援した人達に知事が少し応えたと言えます。

猥褻な文書だろうが学術論文だろうが、仕事をさぼって公用PCを不適切に利用した事は同じですが、これは局長の自殺の原因に関わる(かも知れない)重要な事実です。

 

これとは別に、『SAKISIRU』の新田哲史氏は3日頃に「兵庫県政の真相を究明する会」(仮)を立ち上げ、兵庫県民を対象に会員を募って、住民監査請求→住民訴訟(表面的な目的は兵庫県に対し、県民局長の遺族に対して業務をサボった分の賃金返還を求める事)を通して真実を追究する活動が開始されました。

 

ここまでの動きに関しては、色々な方が動画で解説をしていますが、増山誠県議の反対討論と片山元副知事のコメントが完璧に百条委員会の問題点を突いていると思います。

そこで、このエントリーでは片山元副知事のコメントを引用・ご紹介します。

 

* * * *

https://nordot.app/1269870654790255253?c=768367547562557440
読売テレビニュース:【速報】片山元副知事がコメント「真摯に対応してきたが残念」「公用パソコンの文書の開示を求める」 斎藤知事の疑惑調べる百条委の調査報告
2025/03/05

〔前略〕片山元副知事のコメントは以下のとおりです。

『斎藤兵庫県知事を失職に追い込んだ県議さんで構成された県議会の文書問題調査特別委員会がこのような報告を出すことは予測していた通りでした。

私はこれまで不公正な委員会運営と感じつつも、副知事時代の説明責任を果たすため、私なりに真摯に証言に対応してきましたが、非常に残念です。

このたびの一件は、中立な立場から事実を調査究明するために設置されたはずの文書問題特別委員会がまだ結論を出していない段階であるにもかかわらず、県議会において知事の不信任決議を行い、知事を失職に追い込みましたが、その間の偏った調査手法や、日々報道されていた事実関係とその評価について、多くの県民が疑念を持ち、いったん失職に追い込まれた知事が再選を果たすという、極めて特異な経緯を辿りました。文書問題特別委員会が、県民によって提起された疑問に対して誠実に向き合おうとしないまま、予想された通りの内容の報告を出すに至ったことは。誠に残念でなりません。私は、百条委員会として中立公正さを欠いていると感じられた点について、兵庫県議会議長及び文書問題特別委員会委員長宛に要望書を提出し、調査を求めるなどして参りましたが、誠意ある回答は全く得られませんでした。

委員会から「説明責任を果たすこと」を要求されていることを踏まえ、まずは、いわゆる「公用パソコン内の文書」の必要部分について、自主的な開示を知事に求めたいと考えています。

引き続き、ご理解いただいている皆さんの支援をいただきつつ、県民の皆さんにより一層のご理解を得ることができるよう、必要な対応を行ってまいります。

令和7年3月5日 片山安孝

〔後略〕

 

  


 

 

 

2025/02/23

【兵庫県文書問題】立花孝志氏、TBS『報道特集』の偏向報道に物申す/県民による住民訴訟

公開:2025-02-23 08:57:12  更新:2025/02/23 16:53(23日の会見で得た情報を追記)

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

◆兵庫県に対する住民訴訟の動き

本題に入る前に、兵庫県民による住民監査請求→住民訴訟の動きがある事を書き留めておきます。

『SAKISIRU』の新田哲史氏がYouTubeで呼びかけたものですが、これは兵庫県民で無いとできないからです。恐らく、請求内容は「県民局長が仕事をさぼった200時間相当の給与の返還を、兵庫県に求める」、つまり、税金の無駄遣いをそのままにしている「県の不作為」を問うものになるでしょう。原告側は一銭の得にもなりませんが、真の目的は真実を明らかにする事にあります。

手順としては、まずは住民監査請求を県に対して行い、(大抵は却下だがそれは想定済み)次に少人数の代表者が住民訴訟という流れになります。権利があるのは住民であること、発覚してから1年以内の案件である事が条件なので、1年の起点は県民局長の処分内容が公表された時点(開示請求によって処分事由を万人が知る事になった時点)になるはずです。

 

* * * *

◆『報道特集』(2月22日)

2月22日放送のTBS『報道特集』は、竹内英明県議を自殺にまで追いつめたのは維新の県議、特に増山誠県議と岸口みのる県議が ”真偽の不確かなメモ” や片山前副知事の音声データを立花孝志氏に渡した事、それを立花氏が公開したことにある、という趣旨の内容でした。

これに対して、立花孝志氏がYouTubeで反論しました。

 

番組の録画ビデオを流しながら立花氏が解説を加えるという形式で、場合によっては著作権違反で消されるかもしれないので、視聴はお早めに。

 

このエントリーでは、主に岸口みのる県議との密会の経緯をメモしておこうと思います。(17:00辺り~

 

* * * *

2024年11月1日に、立花氏と千葉県四街道市の宮城市議、そして岸口県議とAさん(民間人)がホテルオークラで会った事は知られていますが、番組はこのAさんを取材したようです。〔※以下、敬称略〕

 

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ナレーション: Aさんが取材に応じた。岸口県議とは長年の付き合いだと言うAさん。文書を立花氏に託したのは誰なのか。正言を元に検証する。

知事選挙告示日の10月31日、Aさんは知人から相談を受けたと言う。「片山元福知事が立花さんに会いたがっているので繋いでくれないか」。Aさんは立花氏と面識がないため立花氏を知るごぼうの奥野卓志(おくの たかし)代表に相談した。

奥野: 片山前副知事が立花さんに会いたいという事で、「はい、分かりました」と。〔奥野氏はLINEで立花氏に連絡を取り、Aさんと立花氏を繋いだとの事。〕

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ナレーション: Aさんは神戸市のホテルオークラで立花氏に片山元副知事と会ってくれるよう約束を取り付けた。だが、その日の夜、知人からこんな連絡が入ったという。「片山さんは風邪で行けなくなった。別の者が代わりに文書を持って行くよ。」

 

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Aさんは片山元副知事が来られなくなると聞き、片山氏と交流がある岸口県議を誘ったと言う。そして翌日の11月1日午後3時、Aさんと岸口県議が待ち合わせ場所に行くと見知らぬ男性 が文章を持ってきたと言う。

※当日急に岸口県議が呼び出された事になっているが本当だろうか... ?
※2月23日の維新の3県議記者会見で、自分がA氏に誘われる前の段階(”片山元副知事が立花氏に会いたい” 云々)の話は全く知らなかったと証言。

A(声優の声で): 立花さんと会う直前、私の知らない男性が来て文書を渡していきました。岸口さんはその文書の中身を確認していましたが私は見てもいません

※何故A氏は見ないのか?

ナレーション: およそ1時間後、立花氏がホテルに到着。

〔実際に密会のあったホテルの一室を村瀬健介キャスターが取材し、その時の状況を説明。下のように着席したが、A氏は挨拶しただけで席を外したとの事。〕

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村瀬: 岸口副委員長と立花氏はこの場所でおよそ40分間にわって会話を続けたということなんです。

ナレーション: 先週(2月14日)、岸口県議に文書を立花氏に渡したかどうか聞いたのだが... 

〔2月14日のVTRが流れ、村瀬キャスターが岸口県議に誰が文書を渡したのか追及するが、この時は岸口県議は同席したA氏が渡したと答える。〕

ナレーション: だが、今週水曜日(2月19日)には...

〔2月19日のVTRが流れ、岸口県議が「自分が渡したとされても否定しない」とやや表現を変える。立花氏に渡す前に文書を見たことも認めるが、「書いてある内容は事実かどうかは判断つかない部分もあったし、それ程、秘匿性が高い文書だとは思わなかった」と説明。〕

立花: これは(岸口さんから)言われてる。中身を確認してくれって。〔複数の証言と突き合わせたと言う。特筆すべきは、次の発言→〕兵庫県の記者クラブにいる若手を中心とした記者が「こんな事でいいのか」と私に情報をくれているんです。(Aさんを含めた一般人の情報は秘匿している。県会議員の名前も最近まで秘匿していたのは、名前を出すと)百条委員会の委員を外されてしまうから。しかし、もう百条委員会の結果などどうでも良くなったから。(「3月5日に百条委員会の結果を出す」と漏らした上野って奴こそ百条委員会から外せよ!)

※片山元副知事も、若手の記者達は分かっていると言っていた。〔デスクが記事をねじ曲げてしまうというニュアンス〕

なぜ3月5日かというと、第三者委員会の結果の前に出したいから。百条委員会の結果が後から出ると、誰も読まないから。第三者委員会は弁護士、判事をしていたような人達で構成されているが、こいつら(百条委員会)なんてアホばっかりやん。

岸口さんが言うとおり、「文章の中身を精査してほしい」とは言われた。それを精査したのが白井たかひろ県議だったり、他のマスコミ関係者や事情通の人。

〔次に兵庫県知事選の立花氏の街宣場面のVTRが流れ、「結果、立花氏によりデマが拡散された」と言いたいようである。〕

岸口: (片山元副知事が行くはずだった事は知っていたか?という質問に)聞いていない。後から色々な噂が出て、片山さんということは聞きましたけどね。

ナレーション: 我々はその場でAさんに連絡〔電話を掛ける〕。認識の食い違いについては... 

岸口: 〔Aさん相手に電話で〕片山さんが来なくなって僕が来たという趣旨のもんではなかったと思ったんですけど... 。でも、これも水かけになるんでしょうけど... 言ったか言ってないか言ったら、なかなか思い出せないものね。

ナレーション: 記憶が定かでは無いという。だが、文書を作成した人物については、片山元副知事ではないと頑なに否定した。

岸口: 片山さんから貰った文書だとは言わない... て言うか、言えないですよね。

立花: 僕は岸口さんの何を信じたかというと、この文章じゃないんですよ。岸口さんは去年の7月の8日に百条委員会の副委長として奥谷委員長と2人で 県民局長のパソコンの中身をプリントアウトした書類を見た人なんですよ。その見た時のシチュエーションをこ細かく教えてくれたんです。こんなの見るのやめときましょうよみたいな感じでやったんだけど もとりあえず正副委員長が見とかないと中身何があるのか分からないから委員長の奥谷と副委員長の岸口さんが2人で見たんで。

そこにはね、膨大な数のファイルがあって、多分200とか300とかあるって、そういイメージですよ、僕は聞いたのは。〔中略〕話を聞いて、めちゃめちゃリアリティ があるでしょ。7月の8日っていうことは県民局長が亡くなった次の日なんですよ。めちゃめちゃリアルな話を教えてくれたから僕はこの人信用できると思ったんです。

〔この後片山元副知事や代理人弁護士への取材を試みるVTRが流れるが、拒否される。〕

*** 番組の再現はここまで ***

 

ここまでを見た限り、細かい嘘があることは前提で、片山元副知事が立花氏と連絡を取ろうとしたのは疑わしいと思います。

もし片山氏が立花氏と会いたい/情報を渡したいのなら、立花氏と連絡が付くかどうかが分からないA氏の知人に依頼するよりは、片山氏の弁護士なりを通じて立花氏に直接連絡を取るでしょう。

また、問題の文書をホテルオークラに持ってきたのはA氏の見知らぬ人というのも怪しい。

岸口県議とA氏が親しいことは確実です。一方、岸口県議は、立花氏にホテルで会っていないと嘘をついてほしいと頼むような人物です。大まかな筋書きは岸口県議とA氏との間で口裏合わせができているように思えます。

 

ここでもう一度、立花氏に増山誠県議が10月31日に渡した文書と11月1日に岸口県議が渡した文書を比べると、明らかにトーンが異なります。

以下に文字起こしを再掲しますが、増山メモは、伝えたいことを箇条書きにしたような、恐らく増山県議が書いたと思われる内容ですが、岸口メモは内容がやや ”下衆(ゲス)” で、個人的には岸口県議が書いたとは思えないのですが、主に県議達のゴシップなので、書いた人物も県議会議員ではないかと思います。

※2月23日の記者会見で、増山県議のメモは自分の備忘録、つまり自分で作成したメモであると証言。立花氏に渡すつもりは無かったが、所望されたので渡したとの事。

岸口県議が書いたとは思えないというのは、もし岸口氏が自分で書いたメモを立花氏に渡したいのなら、色々な人を巻き込まず、直接連絡の取りようがあったでしょう。

ホテルオークラで岸口県議とA氏が落ち合って、立花氏が来るまで1時間ほどの時間があったので、十分打ち合わせできる時間があったはずなのに、岸口氏だけメモを読んだというのは疑わしい。知人のA氏に託されたメモなら兎も角、見知らぬ人物の持ってきたメモを立花氏に渡して更に40分に亘って説明する義理はないでしょう。

 

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◆2つのメモ再掲

【増山メモ】

・公用PCに保存されていたプライベートファイルについて

不倫相手とのわいせつ画像、10年間に渡る複数の職員との不倫日記が保存されていた

・自死されたパレード担当課長について

関係者への証人尋問の結果、パレード担当課長は不正を行っていないことが判明した。(当時の上司である局長、片山副知事)。局長の証言によると、短期間でのパレード実施は激務であり、体調を崩してしまったが、斎藤知事からのパワハラは受けていない。知事レクの場で知事が直接課長に指示を与えることは無く、斎藤知事と自死は関係ない。局長は告発文で課長の病名や不正への関与を指摘されたことに対し憤慨している。もしこの内容で告発するとしても、課長についての記載は必要ではないのに記載されている。課長は部下思いで人格者、皆に慕われる存在であった。もしこの告発文を課長が目にしてしまっていたら、責任は重い。

・クーデター、革命、斎藤政権転覆などの資料について

メールの調査を要求したが、プライベート情報ということで、奥谷委員長が一人で確認し委員会に報告した。その結果はクーデターなどの文言はあるが実際にクーデターを画策したとは到底言えないものであったので資料は開示不要であるとのことであった。しかし片山元副知事への尋問によって、公用PCの中には具体的にクーデターを画策、実行した資料が存在するこが判明した。内容は証人尋問の音声を参照のこと。

・週刊現代の記事にある自民県議と県OBが渡瀬氏を恫喝した件について

会合は東播磨県民局で行われたとの情報がある。(なお現在、出席者など詳細について調査中)

・渡瀬氏の再就職先について

渡瀬氏は退官後、元副知事であり斎藤元知事と選挙で戦った金澤元副知事が理事を務める姫路女学院への再就職が決まっていた。

***

【岸口メモ】

○ 百条委員会を主導した井戸派県会議員が、マスコミに一方的な情報のリーク及び根拠の乏しい無記名アンケートによって、元県民局長の自殺を知事の責任に見えるように印象操作
□ 黒幕(主犯格)は竹内(県民連合)、藤田・長岡(自民)、丸尾(無所属左派)。知事失職が彼らの最終的な狙い。
□ 竹内(県民連合)と産経新聞女性記者との緊密な仲は有名。竹内は元局長と同じ姫路西高校で以前から情報交流を実施
□ 加えて、迎山しほ(県民連合)も齋藤前知事を貶めるために竹内と結託。竹内と迎山は当初から稲村擁立を画策
□ アンケートは丸尾(無所属左派)。虚偽・捏造可能な無記名アンケートを考案

○元県民局長は過去10年以上にわたって複数の職員と不倫。この間、人事課長、教育次長、職員局長など職員の強力な人事権を有する職を歴任していた。(証拠はすべて公用パソコンにあり)。

○百条委員会委員による職員への脅し 竹内による職員への脅しのライン。文書の調査項目に関して竹内お気に入りの新聞社からの職員の取材対応が気に入らず、『この期に及んで姿勢を誤れば証人尋問に呼ぶことになる』と百条委員会の強制力を背景に職員に圧力をかけるほか、特定の新聞社だけ優先的に資料を出すように職員に指示。

 

 

 

  


 

 

 

2025/02/22

【兵庫県文書問題】腰の据わらぬ日本維新の会(吉村代表)

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

初めはこのエントリーは「正直者が馬鹿を見る『兵庫県百条委員会』」みたいなタイトルで、百条委員会の情報を漏らしたことを認めた日本維新の会の県議だけが責任を取って、それ以外の、情報をダダ漏れさせている他会派の議員は不問にされる不条理さを書くつもりでしたが、まずは日本維新の会の迷走っぷりを記録しておこうと思います。

* * * *

2月21日のNHK党定例記者会見で立花孝志氏が岸口みのる県議について語っていましたが、その中で、岸口氏からの又聞きの形ではありますが、日本維新の会が斎藤知事を切り捨てたのは、「このままでは(2024年10月15日投開票の)衆議院選に負ける」という危機感からだということでした。

公正を期す為に書いておくと、そもそも斎藤元彦知事を推したのは自民党の改革派(反井戸前知事派)で、彼らもまた斎藤知事を守るべきでしたが、メディアによる斎藤バッシングの強烈さで井戸前知事派の勢力が盛り返したのか、出直し選挙の時には斎藤知事派の自民党は全く存在感がありませんでした。これ以降の自民党は論外です。

 

結局、日本維新の会は斎藤元彦氏の対抗馬として、任期半ばの参議院議員である清水貴之氏を擁立し、アンチ斎藤元彦の立場を取りました

 

しかし、これに反発したのは一部の維新の兵庫県議や市議であり、この兵庫県議が増山誠氏、岸口みのる氏、白井たかひろ氏の3氏だったわけです。

https://mainichi.jp/articles/20250221/k00/00m/040/186000c
兵庫の維新・白井県議「立花氏と電話」認める 元局長のうわさ話など
2025/2/21 15:18(最終更新 2/21 21:03) 597文字

 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する情報を日本維新の会所属の県議らが政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、維新の白井孝明県議(41)は21日、立花氏と電話でやりとりをしたことを明らかにした。「(立花氏が2024年の知事選期間中に発信した内容の)情報源になったとの認識はない」とした上で「処分を受けるなら厳粛に受ける」と報道陣の取材に述べた。知事選を巡って立花氏との接触が判明した維新の県議は3人となった。

 白井県議によると、立花氏への情報提供を目的に24年11月1日から計3回、電話で連絡した。文書などの提供は否定し「(告発した)元県西播磨県民局長に関するうわさ話も含め、情報をつまびらかにすべきだと思った」と説明。知事選期間中に具体的なことは話していないとしている。

 

で、今や党本部はこの3県議も突き放した形です。恐らく世論を眺めているのでしょう。

一応、吉村氏は増山・岸口両県議に記者会見をさせるおつもりのようです。

そして、立花孝志氏は「白井たかひろ県議も同席させるべきで、自分(立花氏)も呼んでほしい」とYouTube等で訴えています。

党としての説明会見としては異例にはなりますが、第三者の立花氏を呼ぶことで、維新に批判的な記者達の一方的な ”サンドバッグ” にならなくて済む(緩衝材になる)のではないでしょうか。

尤も、立花氏は維新県議の保身の為の嘘も容赦しないだろうから ”諸刃の剣” です。

 

吉村洋文(よしむら ひろふみ)代表の政治的嗅覚が問われる所です。

 

NHK党定例記者会見などによると... 岸口みのる県議と立花氏は千葉県四街道市の宮城市議同席の下、ホテルオークラのスイートルームで3人で話したと言います。

仲介した民間人A氏は別室にいたとのこと。

メモを取り出したのは岸口氏で、単に渡すだけでは無く、その内容を説明したそうです。

 

ここからは立花氏の推測ですが、

A氏は岸口みのる県議の有力な後援者で、同時に立花氏にメモを渡したがっていた。彼の頼みを受け入れた岸口氏は立花氏に会った。しかし、清水貴之氏を推す党本部に逆らう行為なので、今年の参議院選に出たい岸口氏としては、立花氏に暴露された後でも「会ったけどメモは渡していない」などとしどろもどろの言い訳をした...

様です。

 

立花孝志氏は煮え切らない日本維新の会に対しても憤っているのだと思います。彼が守ろうとしたのは斎藤元彦氏だけだからです。

 

岸和田市長の件も関係しているのかもしれません。

育ての親のような岸和田市長夫妻を裏切った前田将臣(まえだ のぶみ)府議を見て見ぬ振りをしているからです。

 

ここで日本維新の会党本部が、増山誠県議や岸口みのる県議、更には白井たかひろ県議を記者会見の矢面に立たせるだけなら、ただでさえ人気が凋落気味の維新は全国区的には更に没落していくでしょう。

大阪の有権者(や、大阪圏内の地方自治体有権者)が維新を支持する理由は理解できます。しかし、大阪府から遠く離れた有権者が見ているのはあくまでも国政「日本維新の会」であり、再びローカル政党に戻るのか、全国区の政党としての立ち位置を確保できるのか...

日和見主義的な吉村洋文さんで大丈夫?とは感じています。

 

 

  


 

 

 

 

2025/02/20

【兵庫県文書問題】ReHacQに増山誠県議(維新)出演/立花孝志氏が昨年11月1日に公開した文書の出処は増山県議だった

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

昨日(2月19日)に維新の兵庫県議 増山誠氏がネットメディアの『ReHacQ』(リハック)に出演し、10月25日の百条委員会(秘密会)での片山前副知事の音声データを立花孝志氏に渡したのは自分だと告白しました。

また、それに先立ち立花氏は自身のYouTubeで、情報は増山誠県議と岸口みのる県議、白井たかひろ県議(いずれも維新)から得たという事を話していました。

 

そして更に本日...

以前のエントリー『【兵庫県知事選】NHK党 立花孝志候補が謎の文書を公開(2024/11/01)【文字起こし】』でご紹介したメモの出処は増山誠県議だと、立花孝志氏が暴露しました。

 

 

 

以下、文字起こし再掲

* * * *

・公用PCに保存されていたプライベートファイルについて

不倫相手とのわいせつ画像、10年間に渡る複数の職員との不倫日記が保存されていた

・自死されたパレード担当課長について

関係者への証人尋問の結果、パレード担当課長は不正を行っていないことが判明した。(当時の上司である局長、片山副知事)。局長の証言によると、短期間でのパレード実施は激務であり、体調を崩してしまったが、斎藤知事からのパワハラは受けていない。知事レクの場で知事が直接課長に指示を与えることは無く、斎藤知事と自死は関係ない。局長は告発文で課長の病名や不正への関与を指摘されたことに対し憤慨している。もしこの内容で告発するとしても、課長についての記載は必要ではないのに記載されている。課長は部下思いで人格者、皆に慕われる存在であった。もしこの告発文を課長が目にしてしまっていたら、責任は重い。

・クーデター、革命、斎藤政権転覆などの資料について

メールの調査を要求したが、プライベート情報ということで、奥谷委員長が一人で確認し委員会に報告した。その結果はクーデターなどの文言はあるが実際にクーデターを画策したとは到底言えないものであったので資料は開示不要であるとのことであった。しかし片山元副知事への尋問によって、公用PCの中には具体的にクーデターを画策、実行した資料が存在するこが判明した。内容は証人尋問の音声を参照のこと。

・週刊現代の記事にある自民県議と県OBが渡瀬氏を恫喝した件について

会合は東播磨県民局で行われたとの情報がある。(なお現在、出席者など詳細について調査中)

・渡瀬氏の再就職先について

渡瀬氏は退官後、元副知事であり斎藤元知事と選挙で戦った金澤元副知事が理事を務める姫路女学院への再就職が決まっていた。

* * * *

 

Xのポストで語っているように、複数の県議から同様の情報が寄せられた事から立花氏は「真実相当性」があると判断して公開したことになります。

 

  


 

 

 

2025/02/19

【兵庫県文書問題】百条委員会報告案「県民局長の処分撤回を」←また情報漏洩?

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

昨日(2月18日)夕方、朝日新聞が『告発した元県民局長の処分撤回を提言 兵庫百条委の報告書案が判明』とweb版記事を出したのを皮切りに、各社同様の記事を出しました。

例えば、

産経:パワハラ疑惑「おおむね事実」「懲戒処分の撤回を」 兵庫百条委の調査報告書案判明
2025/2/18

斎藤元彦・兵庫県知事の告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)の調査報告書の内容が18日分かった。各会派の意見を踏まえた「統合案」として同日の協議会で示され、文書に記された斎藤氏のパワハラ疑惑については「おおむね事実だった」と記載。告発者を懲戒処分とした県の対応も、公益通報者保護法に照らして問題があり「大変遺憾」と指摘するとともに、懲戒処分の撤回を提言した。...

 

▼朝日の記事より
20250218_asahi

 

◆度重なる情報漏洩

「”また” 情報漏洩」と言うのは、1月22日にMBSが「【独自】斎藤知事の『パワハラを認定へ』兵庫県の百条委員会が調整 業務時間外の多数チャット、公用車から降ろされ叱責など 』〔画像/web記事は既に削除済み〕という記事を出し、百条委員会の最終報告書案が漏れていたからです。

この時は奥谷健一委員長が記者会会見で抗議をし、記事の撤回を求めましたが、MBSは、『斎藤知事の「パワハラ認定へ」報道は「裏が取れている」 民放が訂正に応じずと百条委員長』〔産経 2025/1/23 14:53〕などと強気で、よほど信頼の置ける筋から得た情報だと推測されました。

そして今度は朝日や産経が報じる様に、調査報告案が再び漏れたのです。

『SAKISIRU』の新田哲史氏情報によると、昨日(2月18日)、百条委員会協議会が開催され、その後におしゃべり県議が漏らしたとの事。朝日新聞が抜け駆けしたので、他の新聞社も続いたとの事。

 

◆県民局長に対する懲戒処分の是非は問わないはず

昨年12月25日の百条委員会で、奥谷委員長は、県民局長に対する兵庫県の処分の是非はこの百条委員会の審議の『対象外』だと言っていました。

上野栄一県議(ひょうご県民連合)が片山前副知事に対し、「(局長のプライバシー情報には触れない事になっているのに、)10月25日の百条委員会で何故、公用PCの内容について言及しようとしたのか?」と質問し、片山氏は、「プライバシーを話したのではなく、内容を述べて、懲戒処分の理由を言いたかった」という趣旨の反論をします。

すると、奥谷委員長が片山氏を遮って、「それは勘違いで、この委員会では『懲戒処分の妥当性』は範囲外」と言います。

これは、今回漏れた 最終報告書案と矛盾 します。

 

▼百条委員会の該当のシーン

 

 

 

◆今回の情報漏洩は奥谷委員長?

元々、報告書を纏めるに当たって、奥谷委員長は、「1から委員会で議論するのは大変なので、自分が ”叩き台” の様な案を作り、それを元に最終報告書をまとめる」という趣旨の事を言っていました。

実際に、各会派の意見は割れていて、読売(2025/02/09付け)では、『兵庫県議会の百条委、主要4会派の見解判明…知事パワハラ疑惑・内部告発への対応巡り意見割れる』という記事と共に、各会派の意見を纏めた表が公開されていました。

この時、立憲民主党系の「ひょうご県民連合」がパワハラ認定をすべきという意見だったので、前述のMBSのスクープの出処は上野栄一県議辺りだろうとささやかれていました。

いずれにしても、最終報告書が作られる過程で、都度、マスコミに情報が流れていた事になりますが、今回の情報漏洩の出処は奥谷委員長なのでしょうか?

 

◆百条委員会の方向性を決めているのは「理事会」では?

憶測ですが、奥谷委員長では無いと思っています。

弁護士資格を持っている奥谷委員長は他の県議と比較して頭は良いので、10月25日の百条委員会での自分の発言を忘れているとは思えません。

そして、委員長をしているからといって、奥谷氏が百条委員会を取り仕切っているとは思えません。

以前、維新の増山誠県議が「公益通報者保護法に関して、別の意見も聞きたい」と新たな専門家... そのお一人は徳永信一弁護士ですが... を呼びたいと要請したところ、「この場では決められないので理事会に諮る」と言って終わったことがあります。

そう、実際に百条委員会を仕切っている/方向性を決めているのは、委員のテーブルの後ろに控えている古参議員達なのです。

これはブログ主の意見ではありません。

以下、『現代ビジネス』の記事を引用しますが、これは世間一般(一般企業)でもママある事で、若手に議論をさせて報告を受けて文句を言う... みたいな会議体の二重構造です。

 

https://gendai.media/articles/-/142116?page=3
2024.11.26
現代ビジネス:元兵庫県会議員が提言する、四面楚歌の斎藤元彦知事に残された「新党結成」とは異なる意外すぎる一手
三戸 政和
日本創生投資代表

p.3より

かつて田中真紀子元外務大臣が「外務省には伏魔殿がある」と語ったが、地方議会における伏魔殿はまさにこの「理事会」に当たる、と筆者は認識している。東京都知事として改革派の知事をうたった猪瀬氏が、都議会議員のドンに背後を突かれたことを覚えている方もおられるだろう。そのような環境が、地方政治にはまだ残っているのである。

通常、このような理事会には、各主要会派の古参議員(5期以上)と中堅議員(2~3期)が参加し、重要な議題の方向性が密室で決められる。古参議員が議論を主導し、中堅議員はそれに従って、その後の実務を進める構図だ。

今回の百条委員会で「矢面」に立たされたのは、自民党会派3期目の奥谷委員長である。ネットでは「反斎藤の急先鋒」のように受け止められている奥谷氏だが、実は彼は委員長という立場にありながら、実質的な決定権はほぼ持たず、理事会の指示に従うしかない状況にあることは、あまり理解されていない。

先の参考人招致についても百条委員会で「私では決められない」とし、理事会に持ち越したことが、その現実を物語っている。

また、奥谷委員長や百条委員会に出席している中堅議員には、斎藤知事を厳しく追及するよう求められる「圧」がかかっているはずだ。その結果、委員会を観た人から「追及が過剰」「言い方が厳しすぎる」といった批判を受ける結果となっている。

旧民主党の竹内議員においては、有権者からの家族への攻撃もはじまり、議員辞職へと繋がった。この姿勢は彼ら自身だけの判断ではなく、背後に控える古参議員たちの圧力も大きいのだが、そこが理解されることはなかった(竹内議員は5期目であるが、追及能力が極めて高いため、このポジションに選出されたと筆者は見ている)。

実は、彼らの裏に控える古参議員たちの姿の一部を、カメラ中継で確認することができる。百条委員会の奥谷委員長の後ろや脇に位置する議員傍聴席に座り、悠然と高みの見物をしている姿が映ることがあるのだ。...

 

奥谷健一委員長を庇うわけではありませんが、表では委員長という役目を言いつかって、陰では古参議員や理事会やの圧を受けているのだろうと想像します。

先に書いたように、MBSのスクープ(?)に対し、奥谷委員長が記者会見で「MBSを出禁にする」とまで言ったのに、その後もしれっとMBSが取材している事も奥谷委員長には決定権がないことを伺わせます。

恐らく、マスコミに都度リークして奥谷委員長や百条委員会を牽制しているのもまた古参議員達ではないかと想像します。

 

◆結論は3月に

いずれにしても、年度内(3月)に出るという報告書が見物です。

仮に、斎藤知事のパワハラ認定や県民局長の処分撤回を求める意見が出されても、それに拘束力はありません。

報告書に沿った措置を斎藤知事が行わない場合、再び県議会は斎藤知事に対して不信任決議を出せるでしょうか?

既に知事は選挙で県民の付託を得ています。

斎藤知事は議会の解散をすることができます。県民から厳しい目を向けられている現在の県議達は県議会選挙に耐えられるでしょうか?

 

 

  


 

 

 

2025/02/17

【兵庫県文書問題】共産党県議、岸口県議のメモを事実だと認めてしまう!?

※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。

 

2024年11月1日にホテルオークラで立花孝志氏が宮城そういち市議(千葉県四街道市)同席の下で岸口みのる兵庫県県議(維新)から受け取ったとされる ”メモ” 〔← 画像リンク〕。

これに対し、共産党の庄本えつこ県議が百条委員会の奥谷委員長に対し、2月14日、「百条委員会における情報漏えいなどの不当行為に対する調査・告発の申し入れ」を行いました。

日本共産党兵庫県会議員団
http://hyogo.jcp-giin.net/policy/2384
百条委員会における情報漏えいなどの不当行為に対する調査・告発の申し入れ
2025年02月14日

記事

 

この事で、「庄本えつこ県議があの文書の内容を事実だと認めた!」と、Xでは騒いでいます。

ここまで、それ程の間違いは無いのですが、少し情報を整理したいと思います。

なお、”岸口メモ” に関しては以下のエントリーにまとめています。

 

◆”岸口メモ” は百条委員会とは関係ないのでは?

まず、読みやすい様にメモを文字起こしします。

○ 百条委員会を主導した井戸派県会議員が、マスコミに一方的な情報のリーク及び根拠の乏しい無記名アンケートによって、元県民局長の自殺を知事の責任に見えるように印象操作
□ 黒幕(主犯格)は竹内(県民連合)、藤田・長岡(自民)、丸尾(無所属左派)。知事失職が彼らの最終的な狙い。
□ 竹内(県民連合)と産経新聞女性記者との緊密な仲は有名。竹内は元局長と同じ姫路西高校で以前から情報交流を実施
□ 加えて、迎山しほ(県民連合)も齋藤前知事を貶めるために竹内と結託。竹内と迎山は当初から稲村擁立を画策
□ アンケートは丸尾(無所属左派)。虚偽・捏造可能な無記名アンケートを考案

○元県民局長は過去10年以上にわたって複数の職員と不倫。この間、人事課長、教育次長、職員局長など職員の強力な人事権を有する職を歴任していた。(証拠はすべて公用パソコンにあり)。

○百条委員会委員による職員への脅し 竹内による職員への脅しのライン。文書の調査項目に関して竹内お気に入りの新聞社からの職員の取材対応が気に入らず、『この期に及んで姿勢を誤れば証人尋問に呼ぶことになる』と百条委員会の強制力を背景に職員に圧力をかけるほか、特定の新聞社だけ優先的に資料を出すように職員に指示。

 

この内容を一読して、ゴシップのような事も含まれているこれらの情報が百条委員会で知り得た事とは思えません。

公用PCの中身についても書かれていますが、片山前副知事が言及しようとしたら慌てて奥谷委員長が止めに入るくらいなので、百条委員会で議論されてはいません。

つまり、「百条委員会の情報漏洩」とは言葉の選択ミスですが、この文書に書かれている事の幾つかは、ある程度の事情通(県議レベル)なら知っているレベルの話である事を認めてしまったのです。

県議は兵庫県庁職員(公務員)と違って、百条委員会外の情報に対する守秘義務はないし、更にあの文書を以てして情報漏洩だと言われて、奥谷委員長もさぞや困っている事でしょう(笑

恐らく、庄本えつこ県議は、自分が百条委員会で知ったことと、それ以外で知ったことの区別がついていないのです。

 

百条委員会は弊害もありますが、如何に兵庫県議の多くがレベルが低いか、有権者の目に晒されるという効果がありました。

 

 

  


 

 

 

2025/02/13

【兵庫県文書問題】増山誠県議(維新)に対する圧力

12日、維新の兵庫県議、増山誠氏が「X」に以下の様なポストをされていました。(緑字はブログ主の補足

ポイントは2点あります。

  • 1月18日の投稿を削除する様要請があった事。
  • 百条委員会で言及した公用PCの中身に対する削除要請。

 

* * * *

午後6:51 · 2025年2月12日 〔魚拓

先日〔※1月18日の投稿について、兵庫県議会の〇〇振興議員連盟の会長である山本敏信県議から呼び出しを受け画像の文書により注意がありました。

※下線部分は恐らく「一般社団法人 兵庫県私学振興議員連盟」。増山議員もメンバー。

私の投稿に(ある団体)の名誉を貶める意図はありませんが、「意図の如何によらず誤解を招く表現」との指摘でしたので画像を削除して再度投稿します。

また同投稿の公用PC内の文書に言及した部分について、財務部(発出元は人事課)の指摘を受け百条委員会で奥谷委員長から、削除の要請がありました。

私が人事課に問い合せたところ、人事処分の根拠となる文書が何らかの形で公開された場合に指摘する事になっているとの回答でした。

私が本内容を百条委員会で発言したのは、クーデター計画がどのような内容であったかを明らかにする為であり、これを規制することは県民の知る権利を害するものと考えます。

財務部(人事課)として指摘することは理解しますが、人事課の懸念と百条委員会の重要性を比較すれば、事実解明や県民の知る権利が優先されると考えます。

公用PCの内容を発言した部分を議事録から削除する動きもあるようですが、百条委員会という県民に開かれた公開の場で審議しているので、財務部(人事課)からの指摘があったからと言って、文書問題の核心とも言えるクーデター計画に関する発言を軽々に削除する事は百条委員会の趣旨を蔑ろにする行為であると思います。

最後になりましたが、前回の百条委員会は体調不良で欠席となり皆様に大変ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。

以下山本県議の要請に応じ修正して再掲

【兵庫県幹部OBの再就職に関して】 
※以下の文章は百条委員会で私が発言した内容を書き起こしたものです。

●令和3年9月12日 
(斎藤知事が就任して間もない時期の記述)

(当時現職の)荒木副知事から元西播磨県民局長に連絡があった場面

「井戸さんから、(荒木副知事は)粘って(県に)残れと言われている。」

井戸前知事と金澤前副知事から(西播磨県民局長に)連絡があった場面

「金澤前副知事は(ある団体の理事長)が面倒を見ることになったようだ。顧問として。」〔※〕

※下線部分修正前は、「S氏(私立学校理事長)」

20250212_masuyama01_hosoku

 

などと記述があり、井戸前知事が退任後も県人事への干渉をしている様子が伺えます。

【発言部分は以上】

この記載内容を事実確認すると

●荒木前副知事は2021年7月新たに斎藤知事が当選された後も「進退伺い」を出さず、2022年3月まで8か月間に渡り副知事として在職した

●金澤前副知事はこの文書が作成された後、予定通り(ある団体の) 顧問として就任した

※下線部分修正前は、「S氏が理事長を務める私立学校の顧問」

 

またこれに関連して
●元西播磨県民局長は退職後に金澤前副知事が顧問として就任した(ある団体)に再就職する予定であった

● 斉藤知事が65歳以上の定年年齢を厳格に適用する改革をしたため、現在では県の外郭団体において役員待遇で給料をもらっている66歳以上のOBは「ひょうご農林機構」の荒木前副知事だけ

ということが判明しています。

ある団体には兵庫県から補助金を支出しています。

※再掲ここまで

 

添付文書

* * * *

 

1月18日のX投稿に添付されていたのは以下の文書。

  1. 私学振興議員連盟会長の名前による「要望書」
  2. 高校生徒1人当たり公費支出額の公私比率

 

話の流れから想像すると、発端は「県立大学無償化」なのでしょう。

斎藤県知事は教育無償化という ”維新” ぽい政策を推進しているようです。

2の資料を見ると、兵庫県が高校の助成金に於いて格別公立と私立に差があるわけではない様ですが、私学の立場では、商売敵である公立学校だけ無償化に進む流れを警戒しており、私学に対する助成金を増やせという要望があるのでしょう。

受験者が公立校に集中する事で受験料収入が減るし、ロジックとしては理解できます。

 

 

  


 

 

 

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