【兵庫県文書問題】弁護士団体「自由法曹団」が「週刊誌に情報漏洩した人物に対する告発を取り下げろ」と言い出しのは...
※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。
※このエントリーを最初に公開したとき、編集途中のものを公開してしまいました。手違いで、最終的な編集が繁栄されていない、一世代前の文のまま公開していたので、一旦非公開にして手直ししました。
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時系列に沿って、まずは兵庫県が、元県民局長の公用PCの中身を週刊誌等に漏洩した人物〔※既に立花孝志氏の暴露により氏名は公表されている〕が氏名不詳のまま刑事告発した記事から。 〔日経の記事だが、元記事は協同通信。〕
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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF02A560S5A600C2000000/
兵庫県元幹部の私的情報漏洩、容疑者不詳の告発状受理 県警
2025年6月2日 19:16 (2025年6月2日 20:17更新)
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を告発した元県幹部の私的情報が漏洩し、SNS上で拡散した問題で、容疑者不詳の地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで県が提出した告発状が2日、県警に受理された。県の第三者委員会は5月に公表した調査報告書で漏洩元は特定できなかったが県職員の関与の可能性が高いとし、県警が捜査を進める。
私的情報データは元県幹部の公用パソコン内にあったとされ、昨年11月以降、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏らがユーチューブやX(旧ツイッター)に投稿し、拡散された。
告発の対象はこの情報を漏洩した人物や、元副知事が元県幹部を聴取した際の音声データなどを漏らした人物ら。音声データの内容は週刊文春電子版で報じられており、県警への告発は取材源の秘匿を脅かす恐れがあるとの指摘も出ている。
専修大の山田健太教授(言論法)は「県や知事の情報漏洩の責任を明確にすべきところが、告発によって県が被害者になってしまった」と指摘。報道機関へのデータ提供も告発対象にしたことで「組織内で不祥事が起きても情報提供をためらう人が出てくるのではないか」と懸念を示した。
斎藤氏は「県として捜査に協力していく」とのコメントを出した。〔共同〕
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これに対し、共産党系弁護士団体である「自由法曹団」から、「兵庫県は刑事告発を取り下げろ(被疑者を捜索するな)」という要求を6月10日に公に発しました。〔記事後述〕
立花孝志氏の14日の漏洩者名暴露はこれが原因だと立花氏はYouTubeで語っていますが、情報提供者の承諾を得ずに公表したのはいかがかと思います。
ただ、既に公表されてしまった以上、次の一手を考えると、この方こそ真の公益通報者として我々は護る必要があり、むしろ、この方からの情報提供を適切に扱わなかった奥谷百条委員会委員長や文春を批判すべきでしょう。
兵庫県が訴えた以上、警察は対処するしかありませんが、立花氏によると、既に1ヶ月前に警察には名前を教えていたとの事で、そうすると捜査も行われていたと思うので、立花氏が背景事情を公開した事で、兵庫県警やメディアが断片的な情報をリークして印象操作する機先を制したとも言えます。
情報提供者は、「事実を伝えたかっただけ」みたいな感じで、良い意味で開き直ってほしいです。後述する神戸新聞の記事ではそのようなことを仰った様です。
「なんでこんなにダラダラするのか。全部情報を出して、みんなに審判を仰いだらいい」
立花氏の暴露を擁護するのではなく、上記は「事ここに至っては... 」という事を書きました。
兵庫県の問題は、分かっている人は大凡の全体像は分かっていて、それ故に斎藤知事支持派である人も、やもすれば「黒幕は○○」、「○○利権が原因」という単純な陰謀論を語る方もいたのですが、おそらくは、県民局長のちょっとした復讐劇(告発文)をきっかけに、様々な思惑のある人々が便乗した...という所ではないかと思います。
県民局長の告発文の動機は、せいぜい人事上の不満と、これから仲間に入るOB会に対して披露する手柄話を作りたかった程度では無いかと。
県民局長が ”脛に傷を持つ身”(公用PCの中に恥ずかしいデータがあった)だった事で墓穴を掘って自滅しただけでしょう。しかし、一旦動き出した歯車が止まらなかった... 。
その間に新たに自滅した人達も個人的な理由で自滅しただけのように思えます。竹内英明県議とか、加古貴一郎氏とか... 。
これらの事の因果関係が正確に分からない為に斎藤知事のパワハラのせいにしたり、立花孝志氏の ”犬笛” によるSNS攻撃のせいにしたりされていますが、ここは原点に立ち返り、県民局長の告発文が本当に ”善意の告発” であったのかで戦う必要があります。そしてその鍵は言うまでもなく公用PCの中身。
県民局長の告発文が善意の告発などではなく、個人や県内企業に対する名誉毀損を含む、斎藤知事に対する攻撃の、”愉快犯”的な嫌がらせ文書であった事を証明することに注力する必要があります。
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以下はソースをメモとして。
◆自由法曹団の声明
朝日以外にも神戸新聞やNHK等が報じています。
https://www.asahi.com/articles/AST6B2TQFT6BPIHB00SM.html
「兵庫県は刑事告発の取り下げを」 情報漏洩めぐり弁護士団体が声明
2025年6月10日
兵庫県の内部告発文書の週刊誌報道をめぐり、県が容疑者不詳のまま地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで刑事告発したことについて、弁護士53人でつくる自由法曹団県支部が10日、県には告発の取り下げを、県警には捜査の自粛をそれぞれ求める声明を出した。
県支部は「今回の告発は公益通報を萎縮させ、知る権利や報道の自由を実質的に損なわせるものだ」と主張している。
「週刊文春電子版」は昨年8~9月、県が告発者を元西播磨県民局長(故人)だと特定した過程などを報道した。〔以下略〕
◆立花孝志氏の暴露
- 6月14日の選挙演説(尼崎市議に立候補した福井かんき氏の応援演説)
- 立花孝志チャンネル(2025/06/15): 自由法曹団との闘いが始まった!立花孝志が告発者の氏名を公表した理由!
- 文化人放送局(2024/12/04): 【文化人特番】【一般ライブ】12/4 (水) 18:30~19:15 三枝玄太郎×立花孝志
この時、立花孝志氏は自分が受け取ったデータのフォルダーレベルの一覧を見せて三枝玄太郎氏に解説しているが、複数の女性との不倫の証拠に拘ってて、指を指している辺り(智子写真集?)「ここにあると思ったけど出てこなかった」、みたいな事言っている。それで、自分が受け取ったデータは完全では無いのでは?と疑っている。「100智子」と「300小説関係」の間に「200○○」フォルダがあったのではないかと思うが。
また、情報提供者から聞いた話として、「サーバー内の局長データは誰でもアクセスできる状態だった」とも言っている。
◆神戸新聞が情報提供者を取材
取材は14日という事なので、立花孝志氏の暴露の直後に接触したようです。
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202506/0019108870.shtml
神戸新聞NEXT:【独自】元県民局長の私的情報、兵庫県職員「運んだだけ」 立花氏と接触認める 演説で実名挙げられ
配信 2025年6月15日 05:15更新 2025年6月15日 12:34
兵庫県の告発文書問題で、文書を作成した元西播磨県民局長(故人)の私的情報が漏えいした問題を巡り、県職員の男性が14日、神戸新聞の取材に応じ、政治団体代表の立花孝志氏と会ったことを認めて、「私は単に(情報を)運んだだけ」と漏えい行為への関与をほのめかした。男性は同日、立花氏が尼崎市内で行った街頭演説で、同氏に私的情報を渡した人物として名前を挙げられていた。
男性は取材に対して、立花氏と会って名刺交換をしたと回答。私的情報を渡したかは「記憶にない」「何とも言えない」などと明言を避ける一方で「私はオレオレ詐欺で言ったら、出し子とか受け子みたいな末端」などとも語った。
男性は一連の告発文書問題について「なんでこんなにダラダラするのか。全部情報を出して、みんなに審判を仰いだらいい」と不満を口にした。また、立花氏に実名を挙げられたことには「当惑している」とした。
私的情報は元県民局長の公用パソコン内にあったとされ、立花氏らが昨年11月末以降、交流サイト(SNS)などに投稿し、拡散された。県の第三者調査委員会は5月、情報は県保有の情報と同一で、県職員から漏れた可能性が極めて高いなどとする報告書を公表。兵庫県警は今月、県が容疑者不詳のまま地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで提出した告発状を受理している。
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