【在日コリアン】在日朝鮮人が国に帰らない理由
在日韓国人に関する興味深い記事が『朝鮮日報』と『集英社オンライン』に掲載されていました。
この2つの記事をご紹介するつもりですが、本国(韓国)で言う「在日”韓国人”」という言葉には注釈が必要です。北朝鮮も韓国も互いに「国」として認めていないので、韓国政府は北朝鮮の ”人民” も韓国国民という扱いであり、日本に住んでいらっしゃる ”コリアン” は、韓国籍を選択した方はもちろん、朝鮮籍のまま(日本国籍を失った後も韓国籍を取らない人達)でも韓国人で、範囲は日本語の「在日コリアン」の ”コリアン” と同じです。
さて、表題の「在日朝鮮人が国に帰らない理由」を先に書くと、それは「日本が居心地がいい」からです。
生まれついての日本人だって、進学や就職など、様々な挫折があったり不満があったりしても、おいそれと日本を脱出しないのは、何だかんだ言って「日本が住みやすい」からでしょう。それと同じなのです。
一部の在日コリアンは、参政権をよこせだの、朝鮮学校に補助金を出せだのと、「差別ガー」と言いますが、本当は日本が好き( ≒ 居心地がいい)というのはプライドが許さなくて言えないので、それを隠すためやプライドを保つために言っている のだと思います。
こう考える根拠は、韓国籍のある在日コリアンが韓国に移住しても、本国人とは完全に平等で無く、差別されている事を『朝鮮日報』の記事が教えてくれたからです。 その差別の実態は在日韓国人3世の豊璋(ほうしょう)氏の『それでも韓国に住みますか』にも詳しく書かれています。
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◆韓国に住む在日韓国人は出産・養育費の支援は無し、健康保険料などは本国人よりも高い
https://www.chosun.com/opinion/column/2024/10/25/3GKTFMZMGNG3FPOXM3TTQ2CGBA/
[광화문·뷰] 부자와 빨갱이 사이 '투명인간' 재일 교포
2024.10.25.
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/11/05/2024110580170.html
「金持ち」と「アカ」の間…透明人間の在日韓国人【コラム】
2024/11/10
このタイトルが意味するのは、嘗て日本との経済格差がかなりあった時代は、在日韓国人と言えばまず「金持ち」、また、朝鮮総連に代表される親北の人達は「アカ」で、この2つのイメージの間の普通の韓国人がいる、という事で、彼らを「透明人間」と呼んでいます。
ブログ主が驚いたのは、本国に於ける在日韓国人が、例えば ”半チョッパリ” などと馬鹿にされるようなヘイトスピーチ的な差別ではなく、社会保障の分野などで、外国人と同様な扱いをされるという事です。
>韓国籍の在日韓国人(26万人)が韓国で暮らそうと思ったら「在外国民用」住民番号をもらわなければならない。韓国語ができなくても兵役に服するが、出産・養育費の現金支援、住宅および融資面での恩恵からは排除され、医療保険料も高い。「不完全韓国人」だ。在外国民に適用される包括規定が、特殊地位にある彼らにもそのまま適用されてしまうからだ。
>在日韓国人は在外国民参政権排除(2007)、保育料支援排除(2018)について違憲訴訟を提起し、どちらも勝訴したが、差別感を振り払うことはできていない。彼らが教師になるのを、「法」は阻まないが、現実では教育学部に入学する時点で道をふさがれる。
保育料支援排除というのは、韓国に住む在日韓国人が本国人並みの学費支援を受けられない事は差別だとして裁判で違憲判決を勝ち得たものです。
https://www.mindan.org/old/front/newsDetail66c8.html
韓国居住の在日3世の子…学費支援「除外」は違憲
平等権侵害と憲法裁が判決
(2018.1.31 民団新聞)
憲法裁判所は25日、韓国内に居住し、保育園や幼稚園に通う在外国民の子どもに保育料と幼児学費の支援が行われないのは、憲法が保障する平等権の侵害に当たると提訴していた在日3世女性の訴えを、裁判官の全員一致で認めた。... この訴えは、海外の永住権を持つ在外国民ということを理由に保育料と幼児学費の支給を国に拒否されたことに対し、2015年に起こされた。...
ちなみに、在日コリアンの社会保障が日本人並みになったのは1980年代です。(国際人権規約や難民条約批准によるものなので、恐らく特別永住者だけでなく、日本在住外国人にも適用されていると思います。)
朴斗鎮(パク・トゥジン)著 『朝鮮総連:その虚像と実像』より。
在日朝鮮人の権利獲得運動は、日本が一九七九年に「国際人権規約」を批准し、八一年一〇月三日に「難民条約」に加入したこともあって、八〇年代には大きく前進した。八〇年からは公営、公社、公団住宅へ入居する権利が得られ、八二年には「国民年金」や「児童手当」なども適用されるようになった。もともと在日朝鮮人が目指していた運動は、こ 諸権利の獲得をめざす運動であったといえる。
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◆韓国に行けば指紋の押捺は義務
もう一つの記事は毎日新聞の記者でもあった在日3世の2023年3月から約1年間、韓国で留学生活を送った韓光勲(はん かんふん)氏。1992年大阪市生まれだそうで、韓国での経験が短いからか、ヘイトスピーチレベルの差別話が多い様に思われます。
https://shueisha.online/articles/-/251863
在日コリアンは日本でも韓国でも差別される? 日本では選挙権もなく国家公務員にはなれない、母語は日本語で
2024/11/13
ブログ主が気になったのは、指紋押捺。
>僕の母(1961年生まれ)は韓国籍であることが理由で、日本の企業には就職できなかったし、「外国人登録」のために指紋を押さなければならなかった世代だ。
在日外国人の指紋押捺制度は、2012年に廃止されました。外国人登録法に基づく制度なので、在日コリアンに限定した制度ではありませんが、現在では特別永住者のみが非対象になっているそうです。〔Wikipedia:指紋押捺拒否運動〕
従って、ジャーナリストの崔碩栄さんの様な所謂 ”ニューカマー” の韓国人は指紋の登録が必要です。
崔さんは「指紋捺印と身分証携帯義務は韓国では当たり前」と書かれています。
当然、在日韓国人が韓国へ移住した場合も指紋の登録をさせられます。恐らく、韓光勲氏もも住民登録の際にでも強制されたはずです。
ここで、韓国で何年もの間ビジネスをしていらした豊璋氏の『それでも韓国に住みますか』から、引用します。
>「住民登録証」であろうとかつての「居所申告証」であろうと、カードを作る際には全部の指の指紋登録が必須となるのにも驚いた(住民登録書は10本の指2回、印鑑証明にも人差し指の押捺が必要だった)。在日はかつてあれだけ日本で「指紋押捺は差別だ!」とデモしていたのだが、韓国では全国民が18才の時に指紋押捺を「強制」されているわけだ。「人権だ、何だ」と言ったあの在日の反対運動はいったい何だったのか……。
この書き方を見ると、日本で印鑑の押印求められる様に、何か申請する都度指紋を採られるようです。
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更に言えば、在日コリアンの活動家的な人達は一見「愛国主義」に見えますが、実は「大韓民国」を嫌っており、日本で韓国や韓国人の評判を落とす工作活動をしているのです。
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