韓国の統一地方選挙が混乱の内になんとか終了しました。
まずはコンパクトに報じている『時事通信』の記事をご紹介します。
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https://www.jiji.com/jc/article?k=2026060400317&g=int#goog_rewarded
韓国与党、苦い勝利 12首長当選もソウル惜敗―統一地方選
時事通信 国際報道部2026年06月04日15時41分配信
【ソウル時事】韓国で3日、統一地方選の投開票が行われ、革新系与党「共に民主党」が16の道知事・広域市長選のうち12で勝利した。4日で発足から1年を迎えた李在明政権に対する国民の支持が反映された格好だが、目玉のソウル市長選で惜敗。全体としては苦い勝利となった。
政権内の力関係に影響も 与党圧勝ムード影潜め―韓国地方選
ソウル市長選は、共に民主党の鄭愿伍前同市城東区長と保守系最大野党「国民の力」の現職、呉世勲氏の大接戦となり、呉氏が競り勝った。共に民主党の鄭清来代表は「国民の賢明な選択に感謝する」としつつ、「ソウルを奪還できず残念だ」と語った。
国民の力はソウルに加え、伝統的な保守の地盤である南東部・大邱市などの慶尚道地域で勝利し計4カ所を死守。ただ、同地域でも南部の釜山市長選で、共に民主党の田載秀前海洋水産相が国民の力の現職朴亨※(※俊のニンベンが土ヘン)氏との激戦を制し、与党の勢いを印象付けた。
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一時は大惨敗が予想された野党「国民の力」が、惨敗の中でも ”上” の結果に終わった、というべきだと思います。
しかし、この数日間は混乱の極みでした。
◆中央選挙管理委員会の失態
2日間(5月29日と30日)の期日前投票以降、「X」では不正選挙の証拠(?)写真や動画が溢れ、開票日当日(6月3日)は一部の投票所で投票用紙が足りなくなるという前代未聞のトラブルが発生して、本来は18時で締め切るはずが22時頃まで延長され、結果、まだ投票が済んでいない人達がいるのにテレビなどでは出口調査の結果が発表される事態になりました。
出口調査の結果とは、日本では投票締め切りの20時に各局一斉に獲得議席予測が出るだけですが、韓国では候補者毎の具体的な得票率予想が%で出ます。
しかし、これが悉くいい加減な数字で、例えばソウル市長選では、ほぼ全ての局が「現職で国民の力(保守)候補の呉世勲(オ・セフン)氏敗北」予想を報じましたが、開票が進むにつれ、オ・セフン氏が政権与党(共に民主党)で対立候補の鄭愿伍(チョン・ウォノ)候補を逆転して逃げ切りました。
後述しますが、国会議員補選に出たチョ・グク(曹国)氏も出口調査が大外れで落選。
投票用紙が不足したのはソウル市... それも何故か保守の強い区域で多く発生したため、なんとか投票したいと待っていた人達は投票前にスマホなどでオ・セフン氏敗北の結果予想を見てしまった事になります。
韓国の場合、少数政党や無所属候補も出馬しますが、基本的には2大政党(左で国政与党:共に民主党、右で最大野党:国民の力)の戦いなので、ソウル市長選を日本で喩えると、東京都知事選で投票前に「小池百合子敗北、蓮舫勝利」という予測を見せられるようなものです。他の泡沫候補者は、余程の注目の人物でなければ開票速報では無視されます。
韓国国民が投票用紙不足に ”陰謀論” を唱えたくなるのも無理はありません。
それと、日本でも「統一地方選挙」はありますが、日頃、五月雨式に県知事選や市長選が行われているので、全員が改選されるわけではありません。しかし、韓国では一斉にリセットされ、これが前述の様に基本的には2大政党の戦いになり、おまけに国会議員補選も加わるので、日本の衆院選や参院選に匹敵する位の ”天下分け目の戦い” の様相を呈します。
◆注目の国会議員補選2人
地方自治体(道・広域市・市、等)の首長や地方議会議員以外にも国会議員補選も14選挙区で行われ、与党が9選挙区で当選しましたが、注目候補の一人は、”むいてもむいても疑惑が出てくる『タマネギ男』” ことチョ・グク(曹国)氏。
彼は出口調査では当選の予測でしたが、開票が進むにつれて3位に転落して落選。祖国革新党(祖国と曹国は同音異義語)の代表を辞任しました。
▲どこかの局の京畿道平沢補選の出口調査結果
もし彼が国会議員になっていたら間違いなく次の大統領選挙に出馬しただろうと言われていましたが、これで遠のいたとも。しかし、李相哲教授は、「それでも(面の皮が厚いから)大統領選挙には出てくる」と予想しています。
もう一人、補選の注目候補は韓東勲(ハン・ドンフン)氏。
彼は、元国民の力の代表でしたが、尹錫悦大統領の非常戒厳令騒動で真っ先に尹氏を裏切り、それ以外にも背党的行為を行った為に除名され、今回無所属で出馬し、前評判通り当選しました。
国民の力では尹氏を擁護する派と切り捨てる派がいて、彼は後者の急先鋒でしたが、選挙結果が示すようにファンも多く、党内にも一定の支持者がいます。現在の代表、張東赫(チャン・ドンヒョク)氏は前者で、それ故、「Yoon Again(尹大統領、再び)」を叫ぶ、主に若者達から支持されていますが、統一地方選挙の惨敗でチャン・ドンヒョク代表の責任を問う声も出ています。
従って、ハン・ドンフン氏を復党させるという動きが起こるのは必至で、そうなると、国民の力の分裂が起こる可能性もあります。
◆不正選挙
断片的に「X」に流れてくる動画や画像を見ると、不正選挙が無かったとは到底断定できません。尤も、断片的故に証拠と言えるのかどうか首をかしげるものもありますが... 。
根本的な原因は、選管が、マニュアルがあるのか無いのか分かりませんが、あったとしても、それを逸脱して勝手にやっているとしか思えないものが幾つかありました。
一つ例を挙げると、開票所以外で勝手に投票箱を開けて、むき出しの投票用紙を開票所への移送の為に袋に詰め込んでいたり... 。
最初はショッピングバッグのような手提げ付きの紙袋に詰めていたのを、誰かに指摘されて、本来の紙袋(マチ付き茶封筒)に詰め直している様子が「X」で拡散されていました。
そもそも、開票所以外で開票されるのがおかしいと思うのですが... 。
下の画像は、右側に見えているショッピングバッグで運ぼうとしているのを咎められて、本来の茶封筒に詰め直している様子です。動画ではその後、茶封筒をテープで封印して割り印を押すのですが、そもそも論として、投票所で投票箱を開けている時点でおかしいだろ、と... 。
訂正: これは、他の投票所の「残余投票用紙」で、足りなくなった投票所に移送する為に袋詰めしているそうです。他の投票所からの残余投票用紙にはビニール袋に入れて持ち込まれたものもあるそうで、そんないい加減な取り扱いで良いのか?という疑問が出ている様です。
◆ソウル市長選の再選挙はあるの?
今回のソウル市長選のゴタゴタで、再選挙を求める声もありますが、最初は「再選挙だ!」と息巻いていた国民の力の代表も、とりあえず勝利したので声が小さくなりました。
一方、国民の一部は、これを機会に不正選挙を一掃すべきだから再選挙をすべきだという人もいますが、早々に中央選挙管理委員会は再選挙の必要無しという声明を出したので、これもうやむやに終わるでしょう。
韓国では、大統領の権限が強く、中央選挙管理委員会の委員長も任命するので、政権与党が権威主義的(=独裁的のマイルドな言い方)であれば、あらゆるシステム(組織)を与党有利にできるのです。
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ブログ主は、比較的日本に似たシステムである韓国の選挙のやり方が、日本の選挙を改善する/反面教師になるかと思って、不正選挙の証拠(?)を集めていましたが、結局、「雑、雑、and 雑!」というのが原因では無いかと思えてきました。

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