【韓国】「今月の独立運動」
韓国政府は毎年「今月の独立運動家」という事で毎年12人の独立運動家を選んでいるそうで、今年は活動家ではなく12の事件・出来事を「2025年 今月の独立運動」(2025년 이달의 독립운동)として選びましたが、親日派が関わった運動が含まれていたり、安重根の伊藤博文暗殺事件〔韓国では「義挙」と呼ぶ)が無いなどと左派が批判したそうです。
こういう事をどこまで一般国民が支持しているのかは分かりませんが、国のシステムとして「反日」が組み込まれているのが良く分かります。
『カイカイ反応通信』さんより、『JTBC』のニュースの訳をお借りします。
安重根の義挙を消して親日派の行跡掲載…韓国政府に注がれた苦言=韓国の反応
2025年01月08日
国家報勲部は昨年まで、その年ごとに我々が記憶しなければならない独立運動家を選定してきました。今年からは人物の代わりに歴史的な事件を掲げ議論が続いています。安重根義士の物語を描いた映画「ハルビン」の監督や俳優も批判の声を上げました。
チョ・ソヒ記者です。
(記者)
最近、映画「ハルビン」の観客300万人突破を記念した席でウ・ミンホ監督は政府に向けた批判を浴びせました。
ウ・ミンホ|映画「ハルビン」監督 「毎年、今月の独立運動という冊子を発刊しています。ところが、今回の光復80周年記念の冊子に安重根のハルビンの挙事が消されたそうです」
政府はその年ごとに「今月の独立運動家」12人を選定してきましたが、光復80周年の今年は人物の代わりに歴史的事件12件を選びました。
ところが、そのうちの10件が国内の独立運動で、ハルビン義挙をはじめとする代表的な独立運動が抜けました。
ウ・ミンホ|映画「ハルビン」監督 「安重根将軍だけでなく、李奉昌、尹奉吉、洪範図将軍の行跡まで消され、その代わりに親日派の行跡が上がったそうです」 〔以下略〕
* * * *
以下は、『中央日報』に掲載されていた毎月の独立運動です。
https://www.joongang.co.kr/article/25301221
2025년 광복80주년 기념,'이달의 독립운동' 사건중심 12건 선정·발표
2025年光復80周年記念、「今月の独立運動」事件中心12件選定·発表
2024.12.19 09:42
▶1月=「国債補償運動」
1907年、日本によって強制的に負った借金1300万ウォンを国民の力で返そうとする国権回復運動で、民族の経済的自立の意志を象徴する。
▶2月=「新幹会創立」
1927年、民族主義者と社会主義者が連帯して創立した最大規模の民族運動団体で、当時の会員数が4万人余りに達した。
▶3月=「三·一運動」
1919年日帝植民支配に抵抗した最大規模の民族万歳運動で、大韓民国臨時政府樹立の原動力になった。
▶4月=「大韓民国臨時政府樹立」
1919年3·1運動を契機に大日本帝国の国権侵奪と植民統治から独立し、民主共和国を完成するために1919年4月11日に樹立された。 1945年に光復を成し遂げるまで、独立運動の求心点になった。
▶5月=「槿友会創立」*
1927年5月に結成された全国的女性運動組織で、女性の地位向上と植民支配解放のための宣伝活動と啓蒙運動を繰り広げた。
▶6月=「6·10万歳運動」
1926年、学生たちが中心になって日帝に抵抗した民族独立運動で、新幹会と光州学生抗日運動の踏み台になった。
▶7月=「光復会組織」
1915年7月、大邱で結成された抗日独立運動団体で、独立軍養成および軍資金募金と親日勢力処断、日帝の金品輸送奪取などの独立運動を展開した。
▶8月=「日の丸抹消事件」
1936年ベルリン五輪男子マラソンで優勝した孫基禎(ソン·ギジョン)選手の写真から、胸についていた日の丸マークを削除した事件だ。 日帝植民統治に対する抵抗の象徴であり、抗日民族精神を鼓吹する重要な契機になった。
▶9月=「韓国光復軍創設」
1940年9月17日、重慶で創設された臨時政府の正規軍として、対日宣戦布告を発表し、抗日闘争と自主独立の意志を全世界に知らせた。
▶10月=「ハングルの日制定」
韓国語と文に対する日本の監視と弾圧にもかかわらず、学者たちは研究と教育を通じてハングルを守るために努力した。 訓民正音頒布を記念して1926年11月4日に制定された「カギャの日」は1928年「ハングルの日」に名前が変わり、光復後10月9日に日付を変更し今まで続いている。
▶11月=「光州学生独立運動」
1929年11月3日、光州地域の学生たちの主導で起きた全国的万歳運動だ。 3·1運動以後、最大規模の民族抗日運動であり、日本による植民地時代最後の全国的抗日運動でもある。
▶12月=「十三道倡義軍結成」
1907年12月、京畿道楊州で組織された最大規模の連合義兵部隊で、全国に広がっていた義兵勢力1万人を集めて結成した。 日帝統監府の撃破と国権回復を目標にしたソウル進攻作戦は失敗に終わったが、このような試みはその後抗日運動に火をつける導火線になった。
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