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武漢肺炎・新型コロナウイルス

2021/12/16

【新型コロナ】昨年8月には東京のビジネスマンの46.8%が免疫を得ていたとする論文について

前回のエントリーでご紹介した韓国の医学ライターの記事に出てきた、掲題の論文が見つかったのでリンクを貼っておきます。

Dynamic Change of COVID-19 Seroprevalence among Asymptomatic Population in Tokyo during the Second Wave.”(東京の無症状者におけるCOVID-19血清有病率の第2波における動的な変化)

という2020年9月23日に発表された論文で、但し、リンク先には査読を待っていると書かれています。

血清有病率(Seroprevalence)とは、ある集団における血清検体に基づいて特定の疾患の検査で陽性となった集団の割合のようで、要するに新型コロナの免疫を持った人の割合と言う事でしょう。

なお、この論文については医学サイトに記事を見つけたので、そちらもご紹介します。

Tokyo citizens may have developed COVID-19 herd immunity, say researchers”(東京都民はCOVID-19の群発免疫を獲得している可能性があると研究者らが発表)という2020年9月24日付けの記事です。

これによると、研究チームは、夏の間、SARS-CoV-2の血清反応陽性率を推定するため、東京都内の11カ所に分散する大企業の健康で無症状の従業員1,877名を登録したとのことです。

期間は、2020年5月26日から8月25日の間で、第2波と重なっています。

平均年齢40.8歳の615人が1回の検査を受け、そのうち350人(平均年齢42.5歳)が2回の検査を受けた結果、夏にかけて血清陽性率が劇的に上昇し、血清反応率は、調査開始時の5.8%から、夏の終わりには46.8%という予想外の高率になった、との事です。

 

 

  


 

 

 

2021/12/15

【新型コロナ】2020年8月に東京の一般サラリーマンの46%以上が抗体を持っていた【K防疫 vs. J防疫】

公開:2021-12-15 16:09:12  最終更新:2021/12/16 6:27

掲題は、韓国の「食品医薬品安全処」(日本の厚労省に相当)で審査委員であった方が、K防疫について批判した文の中に書いてあった事です。

医学メディアに掲載された『K防疫 vs. J防疫 何が違うのか』(K-방역 vs J-방역, 무엇이 차이를 만드는가?)という記事で、この医学ライターの経歴など詳しい事は不明です。

実は、この記事は『シンシアリーのブログ』で知り、翻訳の一部はシンシアリーさんのブログで読んだのですが、全文読んでみたら、なかなか興味深い事が書いてあるので、かなり長いのですが、全文をご紹介しようと思います。

この方の言いたい事は、韓国の防疫は政治であり、専門家チームの意見を無視したが、日本政府は専門家の意見に耳を傾けて政策を決定しているというもので、これによると、韓国の専門家チームも、既に市中感染が広まった昨年6月頃には「ゼロコロナ」は無理だと判断してたそうです。ゼロコロナとは、ウイルスの撲滅です。しかし、それに基づいた提言を政府が聞かなかったそうです。

また、日本の、「濃厚接触者や症状がある人を対象に検査する」方式と、韓国の、「大規模に検査をして陽性者を見つける」方式を『モグラ叩きゲーム』に喩えて、結局前者の方が “勝利した” とまで言っています。

いつものように、機械翻訳をした後、誤訳を訂正し、分からない所は機械翻訳ママにしています。小見出し(◆~)はブログ主が便宜的に付けました。

 

* * * *

http://www.medicaltimes.com/Users/News/NewsView.html?mode=view&ID=1144563&REFERER=NP
K防疫 vs. J防疫 何が違うのか?

カン·ユンヒ元食薬処審査委員
記事入力 : 2021-12-1305:45

こんな言葉がある。「最後に笑う者が本当の勝者だ」。コロナが発生して2年が経った昨今、韓国と日本のうち誰が笑っているのか。 むろん、日本がすべてうまくやったというわけではなく、今後も変動性が残っている。 ただ、韓国と日本国民いずれも大きな苦痛を経験しているのに、同じ時点でこのように大きな違いがある理由が何かについては問わなければならない。

◆隠れているモグラも叩こうとする韓国、飛び出したモグラだけ叩く日本

コロナ防疫において韓国が選択した戦略は、診断試薬の早期開発による3T(Testing-Tracing-Treatment)戦略だった。 多くの先制検査で無症状確定者まで見つけ出し、疫学調査基盤の密接接触者をすべて隔離し、角度に1、2ヵ所ある拠点病院で治療をするのだった。 モグラゲームで言えば、飛び出そうが飛び出まいが、一旦全部をぴょんハンマーで打ってすべてのモグラを無くすという政策だった。

一方、日本は有症状者中心の防疫政策を駆使した。 臨床的に有意な症状がある場合、制限的に無料でコロナ検査を実施し(もちろん本人が望めば検査は可能だが有料)、同居人程度を一緒に検査し、必要な場合は近くの指定医療機関(韓国でいえば町内病院)で診療するシステムだった。 モグラゲームで言えば飛び出す子だけを捕まえ、静かな子は放っておく戦略だった。

初期には当然、すべてのモグラを捕まえる韓国がリードした。 新天地集団感染の危機を奇跡的に克服した韓国は、すべてのモグラを捕まえることができると意気揚々としていた。 海外入国者が入国しても捕まえられるし、入国者の隔離は不要だ」と話した。 その結果、海外入国者から始まった梨泰院クラブ集団感染が発生し、以後、疫学的なつながりが見られない感染が増加し始めた。 すなわち、コロナ感染が地域社会に広まったのである。

◆自然免疫を得た日本

しかし、韓国政府は防疫戦略を変えていない。 教会で集団感染が発生すれば、教会を閉鎖させ、クラブで発生すればクラブを閉鎖させた。 「あと2週間がヤマ場」と叫びながら、同様の政策を押し通した。 その結果、20年7月、一般人を対象にしたコロナ抗体陽性率は0.03%だった。 一方、有症者中心の防疫政策を取る日本の場合、発表された論文によると、2020年8月に東京の一般サラリーマンを対象にしたコロナ抗体検査の陽性率は46.8%だった。 このデータは、韓国は静かな感染をほとんど経験せず、自然免疫を獲得した者はほとんどおらず、日本は相当数が自然免疫を獲得したことを意味する。 ご存知のようにワクチンによる免疫は3-4カ月有効で、自然免疫は1年以上有効であることが立証されている。

今年、韓国政府は「接種率80%、11月には集団免疫」を叫び、ワクチン接種率を上げるのに全力を尽くした。 筆者は株式取引をしないが、株式取引の大原則の一つが一つの銘柄に集中しないことだという。 しかし、この原則は、実は大半の政策にも通じる。 現在、コロナ防疫に比較的成功している国のうち、どの国も一つの防疫政策にこだわっている国はない。 結局、国のワクチン政策によって十分な情報なしにワクチンを接種し、重症の副作用を経験した被害者が発生することになり、疾病管理庁の「因果関係なし」通知書を受けた人たちは訴える所がないため、国民請願を出し、この内容が連日マスコミに報道されている。 にもかかわらず、政府の政策は全く変わっていない。 一方、ワクチン接種率が15%にも満たない状態で日本は立派に五輪を開催し、おかげで私たちは金軟景選手の最後の五輪を一緒に楽しむことができた。 正直、筆者はその時感じた。 なぜなら韓国の3T戦略、ワクチン戦略では五輪どころか忘年会もできない状況だと。

そのため、政府の目標どおり、今年11月に韓国は集団免疫を達成したのか。 しかし、水槽(수조)を投資〔し、数千人の重症の被害者を量産した政策が失敗したにもかかわらず、謝罪する人はおらず、なぜ政府は青少年ワクチン接種やワクチンパスなどワクチン関連政策だけを押し通すのか。 筆者の前のコラムで、「食薬処の暴れん坊、剣舞(칼춤で、ボツリヌス、トキシン製剤会社はみな潰れる」と言ったが、政府のワクチン剣舞〔には、「国民のストレスが大きすぎる」(もちろん筆者はワクチン無用論者では全くない、必要なところに使うべきだけ)。

◆専門家の声を無視する韓国政府

それでは韓国と日本の違いはどこから始まったのだろうか。 「What makes the difference?」これは、両国で防疫政策を決定する主体が異なるためだ。 我が国は政府という行政組織が決める。 ところが、韓国では政府に専門家がほとんどいない。 食薬処で働いてみたら確かに分かったよ。 医薬品の安全の責任を負わなければならない組織に医薬品安全専門家が一人もいなかった。 実際に一人の専門家がいれば、その専門家が他の専門家を育てて成長することができる。 しかし、食品医薬品安全処にはその一人の専門家がいないため、医薬品安全ではただの一歩も進むことができないのだ。 そのため、食薬処のコロナワクチンの安全性管理も全くないのだ。

◆ゼロコロナは無理と判断した専門家チームの声は封じられた

しかし、政府の防疫初期には、外部の専門家で構成された中央臨床委員会という専門家グループがあった。 中央臨床委員会が1-2カ月ごとに科学的な根拠に基づいてブリーフィングをした時、国民は安定感を得ることができた。 しかし、昨年6月ごろ、中央臨床委員会が「コロナが地域社会の感染に拡大した時点で、コロナの終息は不可能で、コロナと共存する防疫政策に切り替えるべきだ」という意見を示すと、突然予定されていた中央臨床委員会の説明会は取り消され、その後、中央臨床委員会の声が消えた。 同中央臨床委員会は、国内でのワクチン接種を開始する前から、ワクチンでは集団免疫を達成できず、ワクチンは高危険群にのみ有効だという意見を示していた。

すなわち、韓国の防疫政策は専門家グループの意見を無視したまま、政治的に進められた。 政府ブリーフィングで専門家グループの意見は消え、いわゆる「一介の専門家」と呼ばれる数人の医師が出始めた。 以前、ある俳優が出演した広告が多くて「000の一日」という言葉があったが、この少数の個人専門家たちがそうだ。 朝にはこの放送に出て、夜にはあの放送に出る。 しかし、韓国国民は一介の専門家という人々の意見に何気なく従う、そんな国民ではない。 誰が専門家かを見分ける国民であり、自ら専門家になる国民である。 結局、もはや政府のいかなる政策も受け入れられていない。 防疫が政治に変質した韓国は、政府の政策に専門家グループの後押しがないからだ。

◆専門家の意見が反映する日本政府の政策

一方、日本の防疫政策は誰が決めたのだろうか? もちろんこの点については触れていないが、筆者が確信するに、保健医療の専門家たちが決定したに違いない。 すなわち、日本は保健医療専門家が防疫政策を主導し、政治が介入しなかった。 筆者がこれを推定できる理由は、日本は保健医療システムの政策を決定する際に医療専門家の意見を尊重しながら政策を展開してきたためである。 例えば、日本の食薬処〔=厚労省〕はある薬物の許可に医療専門家の意見を決定的に反映する

一例としてドライアイの治療剤としてcyclosporine製剤が欧米許可になったが、日本眼科学会の反対で許可されなかった。 当然、韓国は許可になり、韓国の食品医薬品安全処は、薬物の許可時に一般的に医療専門家の意見を最初から問わない。 日本の食薬処は、いつもの機能通りコロナワクチンの安全性をモニタリングし、独自のデータを基に10月14日、モデルナワクチンを30歳未満には接種しない措置を取った。 一方、韓国は11月17日になってようやくモデルナの年齢制限をしたが、当然韓国は能動監視をしなかったため、独自のデータを基盤とした措置でもなく、他の国がそうするのでやむを得ずそれに従う措置であった。

韓国と日本の昨今の状況を見守りながら、リーダーの重要性を悟る。 筆者がかなり前に嫌いなリーダーの類型に対するアンケート調査結果を見たことがあるが、1位が無能なリーダー、2位が性格破綻リーダーだった。 専門家グループの意見を無視したまま、自らも気が抜け、国民も気が抜け、結果も惨敗の防疫政策を進めてきた韓国政府は、性格破綻のリーダーだろうか。 無能なリーダーなのか? 政府は今からでも中央臨床委員会を再び呼び、専門家主導の防疫政策に切り替えなければならない。 それだけが国民からの信頼を回復できる唯一の道だ。

* * * *

 

なんとも日本をずいぶん高く評価してくれたものです。この記事には現時点で6件のコメントがあり、4件は筆者を批判、2件は評価するものでした。

元々、韓国のK防疫とは、①GPSやカード利用履歴等を使った行動追跡とそれを利用した②クラスター潰しでした。①は、好むと好まざるとにかかわらず効果はあり、台湾もすぐにオードリー・タン氏の指揮の下、同様のシステムを構築しました。(その人の行動経路を地図上で確認できるようなシステムでした。)台湾は、それと共に徹底した水際対策を行ったので、そもそも市中感染が少なく、初期段階でコロナの封じ込めに成功しましたが、K防疫と同じやり方です。ここまでは良かったのです。

大邱(テグ)市の教会(新天地教会)での大規模感染も、大規模なPCR検査で封じ込めましたが、人数が多いだけで、実際は範囲を絞ったクラスター追跡で封じ込めたものです。〔→国家基本問題研究所:【韓国情勢】誤認されている韓国のコロナ検査の実態 西岡力

クラスター追跡ができる内は良かったのですが、経路不明の市中感染が広がると、韓国では、“引っ込んでいるモグラ”も叩き始めました。ドライブスルー方式など大規模に無料のPCR検査を実施し、それによって市中感染を未然に防ごうという方式です。

これは、「知らずに感染者の発生した場所にいた人に対してアラームを送り、PCR検査を促すというシステム」が始まりだと思います。光化門広場での反文在寅デモを見に行った産経の黒田勝弘記者にもアラームが来た(恐らく、その中に感染者が出たのでしょう)と言っていたので、範囲を広げすぎました。国民の間にも、自覚症状がなくてもPCR検査を受ける事が自然となりました。

一方、日本の方式は、“飛び出たモグラ” (=自覚症状があり発熱外来を受診した人)と(陽性判明後に)その周辺だけを調べるので、後手と言えば後手です。しかし、市中感染拡大後にPCR検査で広範囲なスクリーニング(ふるい分け)調査をするのは、砂浜で砂粒をより分けるような非効率的な方法なので、いくら “ケンサーズ”(共産党や立憲民主党、マスメディアと言ったPCR検査至上主義者)が「韓国に学べ!」と言っても、政府は耳を貸しませんでした。

ネット上でも、PCR検査とはどういうものかを説明し、PCR検査が偽陰性を大量に生み出す害悪を説く医師が、ワイドショーなどに騙されないようにと警鐘を鳴らしていました。そして、一般の日本人の多くが、ケンサーズ達は、医療崩壊により政権を失脚させようとしているのだと悟ったのです。日本の場合は、2類に指定された新型コロナ患者は病院に入院させる事が法律で決まっているからです。

ちなみに、昨年の4月頃は、ドイツも「大規模なPCR検査」をコロナ対策の3つの柱の1つにしていました。但し、この頃は、PCR検査を受けられる基準は、「熱や咳などの症状があり、2週間以内に下記のいずれかの場所(として、イタリアとかスイスの○○地域とか列記)を訪れた者」としていました。当初はスキーリゾートで感染する若者が多かったからです。その後、ドライブスルー方式等で広範囲にテストし始めました。また、ニュースで見た限りでは、軽症者は自宅で療養し、かかりつけ医が電話やパソコンカメラなどでサポートしていました。

 

シンシアリーさんも書いていますが、福島の原発処理水の海洋投棄に関して、韓国の専門家は当初「韓国への影響は少ない」という論文を書いていました。しかし、いつの間にか、その論文はサイトから消されました。

韓国でも正論を述べる専門家はいるのです。が、このライターのような文も主要メディアには載らず、主流な意見とはなりません。

 

ところで、タイトルにした「2020年8月に東京の一般サラリーマンは46%以上が抗体を持っていた」という研究ですが、ブログ主は知りませんでした。これが事実なら、「東京の」というのがミソでしょうね。恐らく、満員電車でクラスターが発生したのでしょうが、どのみち追跡できないし、「経路不明」で処理されていたのでしょう。【追記】この論文を見つけました。但し、査読されていないようです。

 

 

  


 

 

 

2021/12/10

【精神的勝利】韓国:日本の第5波が収束したのは、検査をせずに感染者が野放しになったので自然免疫を得たためだ!

以前のエントリーでご紹介した『朝鮮日報』の『韓国の接種率は日本とほぼ同じなのに感染者数は36倍…専門家が挙げる4つの理由とは』にも書かれていましたが、韓国では、「(日本では検査が有料のため)検査を受ける人が少なく、自然に集団免疫を得た」という説が流布しています。

そして、「ウリ達は素晴らしい『K-防疫』の為に却って自然免疫は得られなかった」と結論づけます。

これを『精神的勝利』と呼びます。

人の生死が関わっている事なので、コロナ関連ではあまり揶揄はしたくないのですが、こういう記事を読むに付け、「勝手にすれば?」と思います。

以下は、ハンギョレの記事です。

 

http://japan.hani.co.kr/arti/international/41941.html
知らず知らずに集団免疫?日本の「新型コロナ急減」ミステリー
登録:2021-12-09 20:26 修正:2021-12-10 07:33

日本新型コロナ急減、専門家も首をかしげる
一日の新規感染者100人台を維持 
「ワクチン・危機感などが重なって減少したもよう」


 韓国の新型コロナ感染者と重篤・重症患者が急増し危険水準に駆け上がるなかで、ワクチン接種率がほぼ同様の隣国日本は一日の新規感染者が100人台に減るなど安定傾向を維持している。新型コロナ感染者の急減原因をめぐり日本の専門家たちも明確な答を出せず「コロナミステリー」という言葉まで出ている。

 9日、日本の厚生労働省の資料によれば、日本での新型コロナは東京五輪(7月23日)を基点に急増し、8月26日(2万5038人)の後から急減を始めた。わずか一カ月後の9月27日(1148人)には20分の1水準の1千人台に急減し、10月下旬には200人台、先月1日からは100人台に激減した。感染者が減少し死亡者も大幅に減少した。死亡者がは先月初めから多い日でも5人、半分程度は「0人」だ。画期的な対策が出てきたわけでもないのに、新型コロナの状況が急速に良くなっているわけだ。

 専門家たちは、一つの要因が決定的影響を与えたというより、種々の状況が重なって新型コロナ感染者が減少したとの意見を出している。まず、ワクチン接種率だ。感染者が多かった8月末に40.7%(2回目完了)だったワクチン接種率が、速度を上げて今月8日基準では77.3%まで増加した。7~8月に全国的に緊急事態が発令され、病床が不足し自宅療養中に死亡する患者が出るなど、日本社会全体で危機感が最高潮に達し、市民が急いでワクチン接種を受けた。合わせてマスクを着けてソーシャルディスタンスをとるなどの防疫対策をさらに徹底しなければならないというムードが形成された。

 ワクチンの種類も原因に挙げられている。韓国は初期に高齢者を中心にアストラゼネカ製を接種したが、日本はさらに効果が優れていると言われるファイザー製とモデルナ製のワクチンだけを接種した。最近の韓国の感染者と死亡者のうち、高齢者やアストラゼネカ接種者のブレイクスルー感染者が多いという点から見て、関連性があるのではないかとの分析だ。

 10代のワクチン接種率が高いことも韓国と日本の大きな違いだ。韓日の2回目のワクチン接種率は韓国が80.8%、日本が77.8%でほぼ同等だが、10代だけを見ればそれぞれ15.4%、71.9%でかなりの差がある。もちろん10代の人口は比率が少なく、両国間の大きな差を説明するには限界があるとの指摘もある。最後に出てくる話は、知らず知らずに日本社会が「集団免疫」を達成した可能性だ。日本は、新型コロナパンデミックが発生した初期、韓国のような徹底的遺伝子増幅(PCR)検査をしておらず、「自然免疫」を持つ人が増えた。こうした状況で8月にワクチン接種率が50%を超え、社会全体の耐性が強まったということだ。この仮説が正しいならば、現在の韓国を危機に追い立てたのは、徹底したK-防疫のせいということにもなる。恐るべき「防疫の逆説」になるわけだ

 

面白い人達ですね。

 

 

  


 

 

 

 

【新型コロナ】青少年への防疫パスポート導入で、文在寅大統領、訴訟の動き

韓国では、現在導入されている『防疫パスポート』を来年2月から青少年にも適用する事を発表したことで、文在寅大統領を訴える動きがあります。〔記事後述〕

以下は、『WoW!Korea』の記事です。

* * * *

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ab258a3a5a9d0ae76aa167e4b09b5003b09a6ce
大人より高い若者の新型コロナ発生率 若者にもワクチンパス導入か=韓国報道
11/25(木) 18:02配信

18歳以下のワクチン接種率を高めるため、政府が青少年ワクチンパス(接種完了確認制)を導入する案を検討している。早ければ今週末に関連計画が出るものと見られる。ワクチンパスが導入されれば、ワクチン未接種者は感染高リスク施設の利用や大規模な行事への参加が制限される。(中略)

政府が青少年ワクチンパスを導入しようとするのは、18歳以下のワクチン接種率になかなか進展が見られないためだ。防疫当局によると、24日0時時点で12~17歳のワクチン接種完了率はわずか16%に過ぎない。ワクチンの副反応を心配し、接種を避ける人がそれだけ多いということを意味する。(後略)

* * * *

 

『防疫パスポート』というのは、「ワクチン接種済み」(6ヵ月有効)だけでなく、PCR検査による「陰性証明」(2日間有効)を含む証明で、テレビで見ましたが、その人のQRコードをスマホに表示して入り口で読み取り機にかざし、認証を受ける仕組みだそうです。

この認証は「大衆利用施設(다중이용시설)」で必要とされ、調べて見た所〔〕、「大衆利用施設」とは、体育レジャー施設、マルチ商法(訪問販売)、銭湯業、一般飲食店カフェ、教育施設(幼稚園学校塾など)、百貨店マート市場、インターネットカフェ、理美容施設、映画館公演場、ゲームセンター、遊園地、葬儀場結婚式場、地域福祉施設、考試院、産後養生院〔以上、機械翻訳ママ〕とあるので、要するに、不特定多数の人が出入りする施設はほぼ全て対象となっており、ワクチン接種率が全体で8割と高いとは言え、2割は接種していないので、この方達は街の臨時検査所に列を作ってPCR検査を受けなくてはなりません。

 

https://www.korea.kr/news/visualNewsView.do?newsId=148885384
어떤 곳이 다중이용시설인가요?/どこが大衆利用施設ですか?

체육여가시설, 다단계(방문판매), 목욕장업, 일반음식점/카페, 교육시설(유치원/학교/학원 등), 백화점/마트/시장, PC방, 이미용시설, 영화관/ 공연장, 오락실, 놀이공원, 장례식장/결혼식장, 지역복지시설, 고시원, 산후조리원

 

これに加えて、「どうやらワクチンが効いてないらしい」事に気付いた国民が臨時検査所に来るので、早々に検査所が閉め切られて不満が出る事態も起こしています。〔ハンギョレ(韓国語):검사 시작 20분 만에 마감…확진자 급증에 선별진료소 북새통/検査開始20分で締め切り…。確定患者の急増で選別診療所がごった返している〕

 

ブログ主だけでなく、多くの日本人は、むやみやたらにPCR検査をする事には批判的ですが、上記のように韓国の場合は、日常生活を送るために必須となってしまっているので、方針転換は難しいでしょう。そもそも、PCR検査数は、『K-防疫』の自慢の一つになっており、一般韓国人の間でも、相変わらず、「日本は検査をあまりせずに、感染者数を低く出して誤魔化している」という反日種族主義が根強いので、勝手にしろ、としか思いませんが。

  

ブログ主は、この状況から鑑み、韓国の感染者数が指数関数的に増えず、時間を掛けて階段状に増加するのは、PCR検査のキャパシティ(検体採取/分析)の限界値がその日の感染者数になっているのではないかと疑っています。〔ネットで、『リボ払い』という表現を見て、上手い事を言うなと思いましたw〕

以下は、『中央日報(日本語版)』からの引用です。〔韓国、3日連続で7000人以上…「ブースターショット、3カ月に短縮」検討(12月10日)

江南区保健所で検体分類作業をしているチョンさん(61)は「一日4200人の検体を分類しているがすでに最大値を超えた。今もとても大変だ」とため息をついた。ソウルのある選別診療所関係者は「検体の分類を1時間に300~350件ずつしなければならないが、非常に多いため時々検体バイアルに間違って入れたり検体が一つずつ残る場合がある」と明らかにした。

 

◆遅れた若年層へのワクチン接種

それはともかく、韓国では、12~15歳のワクチン接種が始まったのは11月1日からで、11月29日付『Wow!コリア』の記事『文大統領「5~11歳の児童にもコロナワクチン接種を検討」=韓国』によると、“韓国では、今月1日から12~15歳以下の青少年に対するワクチン接種が始まった。青少年の接種率(12~17歳)は24日現在で42.7%だ” そうです。

ブログ主には意外でしたが、日本では18歳以下への接種は比較的進んでおり、現時点で12~19歳の7割が2回の接種を終えています。〔日経のサイトよりキャプチャ〕

 

20211206_vaccine_nikkei

 

◆広まるワクチン不信

韓国ではワクチン接種が完了したのに、ブレイクスルー(突破)感染が相次ぎ、また、副反応への恐れから、ワクチン不信が広まっています。

ワクチンを打たないとなると「陰性証明」(2日間有効)を取得するために頻繁に検査を受ける必要があり、青瓦台の国民請願サイトでの反対署名が集まっていたり、デモも起こっているようです。

 

20211209_korea_antivaccine

 

そもそも、『防疫パスポート』も、コロナ感染が沈静化しない内に『ウィズコロナ』に踏み切った政府に問題がありますが、飲食店業がこれ以上持たない状況でもあったため、苦肉の決断ではあったでしょう。誤算は「ワクチンが効かなかった」事です。

実際には接種開始初期に打った高齢者層や未接種の若年層に感染が広まったようですが、「ワクチンが効いてないらしい」というイメージが広まった事が『防疫パスポート』への不信に繋がっていると思います。

こうした不満が高まっている中、文在寅大統領は全く国民に説明をしません。〔シンシアリーのブログ:韓国、新型コロナ3日連続で7000人台・・韓国紙「なんで大統領は姿を見せないのか(12月10日)〕 12日からはオーストラリアに国賓訪問もするそうです。

以下は、文在寅大統領を訴えるという高校生を報じる『東亜日報』の記事と文在寅大統領豪州訪問の記事です。

 

https://www.donga.com/news/Society/article/all/20211209/110707588/2
“청소년 방역패스 위헌” 고교생, 헌법소원 내고 文대통령 고발 예고
「青少年防疫パス違憲」高校生、憲法訴願を出し文大統領が告発か
記事入力 2021.12.09. 午後 2:40

ある高校3年生がワクチン接種を終えた人のみ多重利用施設に出入りできるようにする「防疫パス」を青少年にも適用するとした政府の方針は違憲だとして、憲法訴願を出すことにした。

ユーチューブチャンネル「ヤン·デリム研究所」を運営するヤン·デリム君(18)は9日、「(訴訟に参加する)国民452人の代理人であるチェ·ミョンソン弁護士と10日午後2時、憲法裁判所の正門前で記者会見を行う予定だ」と明らかにした。

Y君らは「防疫パスがワクチンの効果性と安全性に対する疑問が大きくなっている状況で、青少年を含む一般国民に事実上ワクチン接種を強制するものであり、明らかに違憲」と主張した。

続いて「ワクチン接種なしには食堂·カフェだけでなく学習塾、読書室の出入りも制限され、基本的な学習権まで侵害される。 ワクチン接種を強制するのは国家による暴力」と強調した。

また、「ワクチンを接種しても感染を心配しなければならず、副作用も懸念される状況であれば、国民一人ひとりにワクチンを接種するかどうかを選択する自由は当然与えられるべきだ」と述べた。

さらに、文在寅大統領と金富謙(キム·ブギョム)首相、権徳喆(クォン·ドクチョル)保健福祉部長官、鄭銀敬(チョン·ウンギョン)疾病管理庁長を職権乱用権利行使妨害などの疑いで、来月検察に告発する予定だ。 また、ワクチンパス政策に対する損害賠償請求訴訟も検討している。

政府と防疫当局は最近、防疫パス義務適用業種を拡大する一方、12-18歳の青少年に対する防疫パス適用を来年2月1日から施行すると予告している。

* * * *

https://news.yahoo.co.jp/articles/96188098f424f4c702c0129ec1517ef8e2e3dde1
文大統領がオーストラリア国賓訪問へ 13日に首脳会談
12/7(火) 16:56配信

【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官は7日の記者会見で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日から3泊4日の日程でオーストラリアを国賓訪問すると発表した。13日に同国のモリソン首相と首脳会談する。

 朴氏はオーストラリア訪問について、「原材料や主要鉱物などに関する安定したサプライチェーン(供給網)を構築し、炭素中立(カーボンニュートラル)関連技術や水素経済、防衛産業、宇宙・サイバーなど未来の主要分野での両国の協力を強化する契機になる」と説明。「朝鮮半島平和プロセスに対するオーストラリアの支持を改めて確認できるだろう」とも語った。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/07

【オミクロン変異株】日本の水際対策・『特段の事情』とは?

公開:2021-12-07 08:09:27  最終更新:2021/12/07 12:41

以前のエントリーの続きです。

日本は、オミクロン株に対する水際対策として、11月29日に入国を強化しました。主なポイントは以下の通りです。

  1. 外国人の入国禁止(国を問わない)
  2. 日本人等の入国規制強化(待機期間の変更)
  3. 1日の入国者数を11月26日から引き上げた5000人から3500人に引き下げ(『特段の事情』を除く)
     
    参考:新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応(厚生労働省/11月29日)

 

参考までに、『青山繁晴チャンネル』の動画外務省サイトからキャプチャを添付します。

 

20211202_aoyama_omicron

 

20211129_mofa_omicron

 

問題は、以前から疑念を抱かせていた『特段の事情』というものです。

外国人が入国できないはずなのに、数字上は日に何百人も外国人が入国していたり、中国人が観光しているとか、留学生が入国しているとかは、この『特段の事情』が抜け穴になっているのでは?という疑惑が囁かれていました。

12月1日の『プライムニュース』(BSフジ)に出演された佐藤正久参議院議員も『青山繁晴チャンネル』の青山繁晴参議院議員も、このことを話題にしており、やはり“ザル”であった事を認めました。(部会で分かったようです。)

そもそも、この「特段の事情」には「外交上人道上公益性」という事情によるもので、例えば、音楽家は「公益性」というカテゴリで入国を許可されていたのだそうです。

日本でコンサートを開くのであれば、本人だけでなく、当然、スタッフも入国します。オペラだとオーケストラも一緒なので大人数になります。

青山繁晴氏の動画によると、官僚にリストを出せと仰ったそうなので、他にも様々なケースがあるのでしょう。

こうした事も今回は厳しくしたそうで、フィギュアスケートの大会が中止となったり、ボクシングのタイトルマッチが延期になったのも、このせいかもしれません。

 

なお、外務省サイトのキャプチャに「検疫所の待機施設での待機時間の変更」とあるように、入国した外国人は強制的に待機施設(指定ホテル)に移動させているようです。

中央日報日本語版に、成田から中部国際空港(セントレア/愛知県)に移動させられた韓国人の記事が出ていました。〔記事後述〕

 

なお、現在のような措置を軽減した時は、日本だけ無事ではいられません。第5波がワクチン接種と重なったので一気に収束できましたが、第6波はいずれ訪れるでしょう。その間に、医療体制などを整えなければなりません。

 

* * * *

https://japanese.joins.com/JArticle/285439?servcode=A00&sectcode=A00
成田空港で入国した韓国人を340キロ離れたホテルに隔離…「他の国も同じなのか」尋ねると
2021.12.06

日本政府は成田国際空港から入国した韓国人を数百キロメートル離れたホテルに隔離したことについて、宿泊施設不足の懸念を考慮した措置だったと説明した。

6日、韓国メディア「聯合ニュース」によると、厚生労働省の担当者は成田国際空港から日本に入国した韓国人を中部国際空港の近くのホテルに隔離した理由について「成田空港側に確保した国家施設(隔離用宿舎)が非常に不足する懸念が大きくなったため」と回答した。

入国者隔離関連の業務を行うこの担当者は「韓国から来たすべての航空便に対して行われたわけでなく、あくまでも一部の航空便」に限定した措置だと付け加えた。

担当者は、韓国以外にも他の国家・地域を出発して成田空港に到着した入国者が中部国際空港の近くのホテルに6日間隔離するよう指定された事例が他にもあったかどうか聞かれると「回答を差し控えたい」と答えた。続いて「隔離場所はその時その時の状況によって決めている」と説明した。

仁川(インチョン)空港を出発して今月3日に成田空港に到着した韓国人Aさんは直線距離にして約340キロメートル離れた愛知県常滑市にある中部国際空港に隣接するホテルに隔離された。

Aさんは14日間の隔離期間のうち最初の6日間をこのホテルで過ごさなければならない。現在、日本政府はオミクロン株の流入リスクを評価して国・地域別に施設隔離期間などを別々に設定している。韓国など12カ国からの入国者は全体隔離14日間のうち最初の6日間を検疫所指定の宿泊施設で過ごさなければならない。

Aさんは日本到着後、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の検査、待機、国内線乗り継ぎなどの手順を踏みながら、仁川空港を離陸してから約10時間後に宿舎に到着した。

日本政府はオミクロン株の流入を遮断するとして世界の外国人の新規入国を先月30日から禁止した。ただし、韓国企業駐在員やその家族のように中長期在留者で日本に居住している人が再入国許可を受けて一時的に日本を離れた場合は日本の住居地に戻れるように例外的に入国を認めている。

 

【追記】340キロと聞くと一瞬驚きますが、成田周辺の指定ホテルが一杯で、空路で “最寄り” の中部国際空港周辺の施設に収容したというだけでしょう。しかし、韓国人は相変わらず大騒ぎしています。〔カイカイ反応通信:空港から340kmのホテルに韓国人を隔離した日本…「施設不足のため」=韓国の反応

 

  


 

 

 

 

2021/12/06

【新型コロナ】日本の第5波は何故見事に収束したのか?

ブログ主は単に、「ワクチン接種が教科書通りの効果があった」のではないかと漠然と思っていました。海外、例えば、英国やイスラエルといった先進国でも、ワクチン接種が進む(=免疫を得る)事ににより、一時的には感染者数を減らす事に成功しているからです。

専門家ではないので、自分の知識でこれを説明する事はできませんが、納得できる専門家の意見があったのでご紹介します。

小野昌弘氏という英国在住の免疫学者・医師で、時々日本のテレビにもリモートで出演されるので、ご存知の方も多いかと思います。

寄稿文のタイトルは『デルタの「死滅・自壊」が第5波収束の原因ではないといえる理由』(Yahoo!/11月11日)というもので、ブログ主は知りませんでしたが、「デルタが「死滅」「自壊」して第5波が収束したという話が流布」していたそうで、それに反論するものです。

ここでは、第5波収束の原因について述べられている部分を引用します。

 

* * * *

ワクチンが効果を示すとき、重症化の抑制とともに、感染の確率も相当程度減らす。だからワクチンで免疫ができている人が相当程度増えると、人から人への感染の連鎖をあちこちで断ち切ることができる。

さらに重要なこととして、コロナに対する免疫がもっとも強力になるのは、ワクチン接種をした人がコロナに感染したその直後であることも分かっている。ワクチン接種なしで感染したときも一時的な免疫はできるが、これでは免疫の減衰が早く、治癒後にワクチン接種が必要になる。

つまり大流行を自粛で抑制にかかったタイミングでちょうどワクチン接種をようやく広く行き渡らせられたことが今回の第5波の収束を形作ったと考えられる。別の言い方でいうと、自粛で人と人との接触が制限されて流行が広がりにくくなったところで、多くの地域でワクチンあるいは感染(あるいはその両方)による免疫を持つ人がふえたおかげで免疫が盾になって人と人の感染の連鎖が切れた。これが流行の収束を後押しした可能性は高い。

* * * *

 

これを読んで、ワクチン接種状況を調べて見たのが下の図です。本当は、新規感染者数のグラフと合わせられれば良かったのですが、そういうグラフが見つからなかったので、ワクチン接種状況のグラフに書き込みました。

 

20211202_graph

 

ワクチン接種状況はこちらの『Our World in Data』のサイトから、感染者数のグラフは『Worldometer』のサイトを参照しています。比較として、他国(米・英・独)のグラフも表示しました。

6月24日はだいたい第4波と5波の中間地点で、実際に上昇傾向を見せるのは7月上旬(10日頃)からです。

ワクチン接種の開始は他国より遅れましたが、4ヵ月という比較的短期間で一気に接種が進み、人口の7割に達しましたが、英国やドイツは現時点でも7割弱(68%位)に留まっています。

ちなみに、ブログ主も第5波真っ只中の9月・10月にワクチンを接種しました。それ以前は、何度か予約を取ろうとしては最寄りの接種所では一杯だったのですが、「40~50代限定・夜8時まで・土日も可」というので予約が取れました。政府から“尻を叩かれ”ていたのだと思いますが、自治体も努力しました。

 

短期間で接種率が増えただけに、理論的には、現時点では日本人は、ほぼ一様に強い免疫力を保持しているはずです。それを証明するのは、重症患者数や死亡者数の低下です。

下は『Worldometer』の日本のページから得た感染者数(上)と死者数(下)のグラフですが、第5波は第3波や第4波に比べて死亡者数が減っています。なお、第4波の5月19日の死者数が227名と突出しているのは、神戸市が3月1日以降の人数をまとめて報告したからです。〔神戸新聞NEXT:神戸市、コロナ死者121人をまとめて発表 業務逼迫で確認進まず(5月18日)〕

 

20211208_covid19_graph01
20211208_covid19_graph02

 

それに加えて、ウィズコロナ(規制解除:10月25日頃~)が始まっても、基本的にはマスクは着用して、恐らく、習慣となった手洗いや消毒も皆続けている事でしょう。また、日本は他国と違って、土足の文化ではありません。

免疫力が高まったとは言え、発症や重症化を抑えるだけでウイルスを伝播しない訳ではないので、「他人に移さない」努力を続けているのが日本人です。

こうした、現在考えられる最上の“防疫マニュアル”に沿って(偶然の部分もありますが)実行した日本の現状を、「謎だ」と言っている方が、ブログ主には「謎」です。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/03

【オミクロン変異株】日韓の水際対策

日本では、11月28日に成田空港に到着したナミビア人の30代男性外交官、次いで、11月27日にペルーからドーハ(カタール)経由で入国した20代男性がオミクロン変異株に感染している事が報道され、また、韓国ではほぼ同時期の11月24日にナイジェリアから帰国した牧師夫婦が感染している事が分かりました。

ちなみに、日本の2件に関し、前者はモデルナ、後者はファイザーを接種済みとの事です。

12月1日のBSフジ『プライムニュース』では、佐藤正久氏(自由民主党外交部会長 参議院議員)と岡部信彦氏(新型コロナ対策分科会構成員 川崎市健康安全研究所所長)がご出演され、日本の水際対策等について説明されていました。

このエントリーでは、韓国の事情と併せて、「水際対策」についてメモしておこうと思います。〔11月29日に発表された、外国人の入国禁止などについての「水際対策」は別のエントリーで扱います。〕

 

佐藤氏によると、国際空港での検査は「抗原定量検査」が行われているそうです。これは約30分ほどで結果が分かり、3時間以上掛かるPCR検査とほぼ同程度の精度〔※1〕があるそうで、通常は、これで疑わしければPCR検査を行うそうですが、今回の2件のオミクロン変異株発見は、既にオミクロン変異株が問題となっていたので、ゲノム解析をして見つかりました。

※1:岡部氏によると、精度は「PCR検査>抗原定量検査」だそうで、抗原定量検査で陰性でもPCR検査で陽性になったケースはあるそうです。但し、PCR検査は、岡部氏の言い方を借りると、「人に移さないレベレでも引っかかってしまう」そうです。

但し、同じ飛行機に乗っていた乗客は陰性と判定されて自宅などに行ってしまったので、もし、彼らから新たにオミクロン変異株の感染者が出れば、その家族等、濃厚接触者を追跡しなくてはなりません。それなら、いっそのこと、指定の宿泊施設を設定し、空港からそこに直行させて、国毎に決まっている待機期間〔※2〕、隔離する方が良いというのが佐藤氏の意見で、ブログ主もその方が合理的だと思います。台湾もこの強制隔離を行っているそうです。

※2:10日間〔アンゴラ〕、6日間〔英国、イスラエル、オランダ〕、3日間〔オーストリア、オーストラリア、チェコ、ドイツ、etc.〕

なお、飛行機の場合、その席の列とその前後2列の乗客を濃厚接触者と判断するそうですが、現在は搭乗客も少なく、また、伝播性の強いウイルスの場合、全部の検体を解析した方が良いかと思われます。

 

* * * *

韓国では現在迄に、11月24日にナイジェリアから帰国した40代の牧師夫婦、この夫婦を空港に迎えに行った30代のウズベキスタン人男性、夫婦の10代の子供と、同じくナイジェリアから帰国した50代女性2人の計6人がオミクロン変異株に感染している事が分かっています。牧師夫婦はワクチンを接種済み、50代女性2人は未接種だとのことです。

女性2人については詳細は不明ですが、牧師夫婦は仁川空港では無く、翌25日に自宅近くの検査所でPCR検査を受けて陽性と判明。韓国の防疫庁によると、WHOがオミクロン変異を新たな変異として指定した28日以後から検体をゲノム分析してオミクロン変異株だと30日に発表したそうです。

当初、この夫婦は空港から「防疫タクシー」で帰宅したと嘘をついたため、ウズベキスタン人の存在が分からず、この知人も、自らPCR検査を受けて29日に陽性と判明したとの事です。〔最初は陰性と判定されたが、症状が出て再度検査して陽性と判明。〕

ここで疑問なのは、なぜこの夫婦は空港での検査をすり抜けたのか?ということですが、韓国では、ワクチン接種済みの場合、検査が行われないそうです。〔←下線部は『5ちゃんねる』で見つけた情報なので真偽は不明。しかし、空港の検査に関しては全く問題になっていないので、少なくとも、行われないケースがあると言える。

本来は、この水際対策の“漏れ”が議論されるべきだとは思いますが、韓国では、夫婦と知人男性が宗教関係者で、特に男性は28日に地域の協会で外国人対象のセミナー(411人が参加)に参加していたりと接触範囲が広いため、牧師夫婦の嘘が話題の中心になっているようです。〔カイカイ反応通信:韓国で初確認のオミクロン株感染夫婦、嘘をついていたことが判明…地域社会の接触者だけで90人=韓国の反応

  

ところで、ブログ主は「防疫タクシー(방역 택시)」というのが気になりました。そこで調べて見た所、運転手が自治体から支給された防疫服を着ているそうで、自宅隔離中の人や外国からの入国者を乗せるために1年以上前から導入されているとの事です。

日本では、「公共の交通機関を使わないよう」指導しているだけですから、アイディアは韓国の方が良いと思います。尤も、徹底されていないのでは意味は無いですが、下の記事のように、1年間で10万人の利用者があった(と言う事が本当なら)そうなので、実績もある事になります。

 

* * * *

http://www.kookje.co.kr/news2011/asp/newsbody.asp?code=0300&key=20210222.22002006583
코로나 환자·격리자만 태우는 전담택시, 부산서 첫 등장

コロナ患者·隔離者だけを乗せる専門タクシー、釜山で初登場
2021-02-21
リラソフト「トマトタクシー」32台、16区·郡保健所に移送支援

釜山の企業が運営する地域プラットフォームタクシー「トマトタクシー」が、全国で初めてコロナ19確定者及び自家隔離者専門タクシーを運行する。 自車のないコロナ症状の発現者にタクシー乗車などを薦めていた釜山市も、専担タクシー運営によって負担を大きく軽減するものと見られる。

全国で初めて紹介される「コロナ19」感染者専用の「トマト防疫タクシー」が発足を翌日に控えた21日、釜山市影島区(プサンシ·ヨンドグ)の影島保健所前で遺贈箱の移送を準備している。

郷土企業(株)リラソフトは22日から、コロナ19の感染者や感染の疑いがある者、自家隔離者を16の区·郡の保健所に移送する「トマト防疫タクシー」を運営すると発表した。 防疫タクシーは計32台で、保健所の駐車場や周辺に2台ずつ待機し、連絡を受けると、速やかに移動する。 先週末、モデル運営を行った防疫タクシーは、初日の22日、新羅(シルラ)大学で自家隔離中の外国人学生30人あまりを乗せて、沙上区(ササング)の保健所に移動することから運営を開始する。

これらタクシーには、車の外観には、防疫タクシーであることを知らせる文句が書かれている。 車両内部にはコロナ19感染予防のため、運転席と後部座席を塞ぐ飛沫遮断の仕切りが設置された。 仕切りにはマスクの着用や手の消毒などを知らせる案内文が貼られた。 このタクシーの搭乗者は運転席を基準に対角線後部座席に座れば良い。

防疫タクシーを運行する運転手らは、受取人や自家隔離者移送などについての教育を徹底的に履修した。 報恩タクシーのキム·ソンス労組委員長は「今月8日から防疫タクシーに投入される運転手を相手に防疫守則教育を実施した。 市が仕切りを設置し、KF94マスクと使い捨て防疫服などの物品を支援することにしたため、コロナ19感染の恐れは最大限遮断されたとみている」と述べた。 現在、ソウルでは仁川(インチョン)空港の海外入国者だけを対象にする特別輸送専担タクシーを運営しており、1年近く10万人を乗せても記事が感染した例はなかった。

防疫タクシーの運賃は一般タクシーと同じ(基本料金3300ウォン133m当り100ウォン)で、保健所に到着して検査を受ける時間料金は免除である。 トマトタクシーコールセンター(1668-1982)またはトマトアプリで「防疫タクシー」サービスを要請すれば平日はもちろん週末も24時間利用できる。

防疫タクシーとは、釜山市がフラットフォームタクシーのトマトタクシーへの協業を提案したもので、報恩産業や保健所などと協力して進める事業だ。 タクシー運営による国·是非の支援はないが、市がマスクと防疫服などを支援する。 リラソフト関係者は「郷土企業として地域に必要な仕事を探していたところ、提案を受けて参加することになった。 地域コロナ19が一日も早く鎮静局面に入ることを願う」と述べた。

 

 

  


 

 

 

 

2020/08/24

【COVID-19】現役外科医の古川俊治参議院議員が分かりやすく解説【YouTube】

青山繁晴・自民党参議院銀のYouTubeチャンネル『青山繁晴チャンネル』に古川俊治参議院議員がゲストで登場。

 

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青山議員の秘書の質問に答える形で、新型コロナウィルスに関する疑問を素人にも分かりやすく解説しています。

古川議員は現役の医師で弁護士(おまけにMBAも)という方ですが、現状どこまで解明されているのか?、ワクチン開発の見通しなど、現状分析をしています。

 

【動画とキーワード】

 

ロングインタビューを25分程度に分けてupされており、まだ続くようなので、新しい動画がupされたら追記していきます。

 

 

  


 

 

 

 

2020/06/20

神奈川県が1億3千万円で中国製の不良品マスクを購入。県は発注の経緯を明らかにせよ。

神奈川県が4月に東京都内の貿易会社を通じて中国から50万枚もの不良品マスクを購入、医療機関に配布することができないまま保管されていることが分かりました。(記事後述【記事-1】)

調べたところ、4月24日付で決裁申請が県知事宛に提出されています。(画像はPDFの一部をキャプチャしたもの)業者に対しては6月29日迄に代替品を納入するよう要請。業者も応じる姿勢ですが、今後、複数の県議が業者選定の経緯を追及していくとのことです。

 

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まだ記憶に新しいのですが、4月上旬、特にヨーロッパが衣料品に逼迫している頃に中国から輸入したマスクが不良品だというニュースが相次いで報道されていました。

以下に見出しだけ拾ってみますが、3月末~4月上旬のことです。

 

『中国からの医療支援に欠陥品多く、支援の動機を疑えとEU警告』Newsweek 2020年4月1日
『中国製マスクや検査キット、欧州各国が使用拒否 「基準満たしていない」』BBC 2020年03月31日
『フィンランド、中国から購入した200万枚のマスク「全部不良品」』04月09日

 

そして、中国当局も対策に動き、4月3日はマスクの輸出許可基準を厳しくしました。(【記事-2】)

ここで当然考えられるのは、基準に満たない不良品が中国国内に大量にだぶついたはずです。

4月中旬~神奈川県が不良品を大量に購入した頃、有名人(芸能人やスポーツ選手など)が個人でマスクを購入し国内の自治体に寄贈する行為が目立ちました。こうした寄贈品の品質については報道はありませんが、まともなマスクだったのでしょうか?(不良品だったとしても、厚意の品についてはなかなか報告されないように思います。)

また、この頃は、日本の街に品質も不確かで高価なサージカルマスク(あるいは家庭用マスク)も並んでいました。(ブログ主が、パッケージに「飛ぶナメクジを除去します」と書かれたマスクの画像を拾ったのは4月28日頃。)

 

* * * *

 

なお、神奈川県がマスクを発注した「越洋通商」について少し調べて見たところ、HP(http://www.yueyang-trading.com/jp/index.html)がありました。

また、吉林省延吉市に在住で、個人で情報を発信されている方のブログに、『延吉河南で日本の食材や雑貨品を豊富に取り扱う店を発見!』(2017年7月12日付:https://tems.info/yanji/seikatsu/3589/)というエントリーを見つけました。タイトル通り、延吉市内に日本の食品を売る実店舗を持ち、また、現在は閉鎖されていますが、ネットショップ(http://www.yueyang-shop.com/)もあったようです。(キャッシュには、「このページは 2020年4月1日 18:02:17 GMT に取得されたものです。」との表示。)したがって、マスクの取り扱い実績があったかどうかは不明ですが、実体のない会社という訳ではありません。

一応、この企業は代替品の納入を約束しており、不良品を掴まされた被害者の可能性もあるので現時点でこの企業を非難するつもりはありませんが、神奈川県がサンプルを確認していたのか等、オファーを出してから契約に至る過程は明らかにする義務があります。

 

* * * *

 

ところで、たまたまこのエントリーを書いている時、BS1で地上波のETV特集『マスクが消えた日々』(6月6日放送)の再放送をやっていたのですが、それによると、十分なマスクがあった頃、家庭用のマスクの価格は12円/1枚、医療用のN95マスクは4円だったそうです。なぜ、そのように医療用マスクが安いのかと言うと、医療現場では医療関係者が使うものなので、マスクは純然たるコスト。現場のコスト削減のため、価格競争が起こり、医療品を扱う企業はマスクは採算割れで販売していたそうです。恐らく、他の商品で利益をカバーしていたのでしょう。

日本はマスクの8割が海外製で、中国での感染拡大に伴い、1月頃から中国製のマスクが当局に管理されるようになり、2、3月には全く入荷できなくなり、ピークで70円程に高騰し、5月下旬には10円程には下がったそうです。

 

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【記事-1】


https://www.yomiuri.co.jp/national/20200619-OYT1T50153/
50万枚の中国製医療用マスク、性能不備で1枚も配れず…県が購入した経緯を追及
2020/06/19

 新型コロナウイルスの感染者受け入れ病院などに配るため、神奈川県が購入し、4月下旬~5月上旬に納品された中国製の医療用防護マスク50万枚の一部に不良品が見つかり、一枚も配備できないまま保管されていることが18日、分かった。県内で1日あたりの新規感染者が2桁に上る日が続き、入院患者も多かった時期に、医療現場にマスクが届かなかったことになる。

県によると、県内の医療機関では、4月には医療用防護マスクの在庫が減り、切迫した状況にあった。そのため、県は4月16日、通商会社「越洋通商」(東京)から約1億3000万円で中国製の50万枚を購入する契約を結び、4月30日と5月7日に納品された。

 しかし、5月25日に第三者機関を通じてマスクの性能などを検査したところ、後日、サンプル8枚のうち5枚が高性能のN95マスク相当の機能を有していないことが判明。県は中等症患者を集中的に受け入れる「重点医療機関」などにマスクを配備する予定だったが、不良品が混在していると判断し、中止した。現在は、国からのマスク配備などもあり、在庫に問題はないという。

 県は越洋通商に対し、代替のマスクを6月29日までに納品するよう要請している。同社側も応じる意向を伝えてきているというが、納入が遅れたり、再び不良品が混じっていたりした場合は契約を解除し、代金の返還や違約金を求める。

 このトラブルを巡っては、複数の県議が「県がなぜ越洋通商を選び、契約したのか、経緯を確認していく」と語っており、開会中の議会で追及する構えだ。

 県の担当者は取材に、「契約当時は国内メーカーから調達できる状況になく、緊急を要したため、この会社と契約した」としている。

 

【記事-2】


https://www.jomo-news.co.jp/news/domestic/international/204393
北京共同『中国、マスクの輸出基準を厳格化 国際社会から「低品質」指摘受け』
2020/04/03

 【北京共同】中国政府は今月1日から、マスクや人工呼吸器など、新型コロナウイルス対策で使う医療製品の輸出許可基準を厳しくした。中国が提供する支援物資の品質が低いとの指摘が国際社会で出ていることを受けた措置だ。製品の安全性を保証して「良いイメージを確立する」(商務省)と説明している。

 医療用のマスクや防護服、人工呼吸器、ウイルス検査薬、体温計の輸出基準を厳格化。輸出前に中国政府が出す登録証を取得するよう、企業に義務付けた。

 スペイン政府や地元メディアによると、スペインでは中国企業から購入した検査キットが不良品だと判明し、5万8千個が返品となった。

 

 

  


 

 

 

2020/05/13

【武漢ウイルス】欧州で多くの死者が出た一因は「老人介護施設」?

このところ、ブログ主は「医療システムの整ったドイツでなぜあれだけたくさん死亡するのか?」という理由を調べていて、当ブログにも気になったことを書き留めてきました。

その過程で気付いたことがあります。

それは、ヨーロッパでは「老人介護施設」で亡くなるケースが非常に多いこと。

LTC(International Long-Term Care Policy Network)という団体がレポートを提示しているのですが、例えば4月2日付のレポートによると、フランスでは死亡者の5割がケアホームの入所者です。(リンクなどは後から追加します。下の表はPDFからキャプチャしてブログ主が赤線でマーキングしたもの。

 

20200402_ltc01

 

「Approach to measuring death」の欄に「Confirmed + Probable」とあるのは、死亡者数をカウントする際に「陽性確定」(Confirmed)だけでなく、「コロナウイルスに感染したと思われる」(Probable)を加えたものらしいので、死者数(22,614)がこの時点のコロナによる死亡者数の公式発表とは一致はしていないかも知れません。

他国を見てもケアホームでの死亡者の占める割合はかなり高く、例えば、殆ど外出規制などを行わなかったスウェーデンの死亡者の1/3は老人ホームから出ています。

ドイツでは「施設」の括りにホームレスや刑務所なども含まれているので老人ホームだけの数字は不明ですが、全死者数に占める施設内死者の割合は34%です。

いずれにしても、ヨーロッパ各国では「高齢者」というファクター以外に「介護老人施設入居者」の死亡者が3割~6割というレポートが出ています。

 

一方、日本はと言うと、日本でも特別養護老人ホームでのクラスターは報告されていますが、(ニュースをずっと見ていて)感覚的にここまで多いようには思えません。

尤も、日々公表させる死亡者数だけでは、ここにケアホームの入所者がどれほど含まれているのかは分かりませんが。

 

この、「なぜヨーロッパでは老人ホームでの死者数が多いのか(日本は少ないのか)」という疑問を説明する記事を見つけました。

 

 

「何故、日本は老人ホームでの死者が少ないのか?」という命題に対する考察ですが、簡単に核心部分を要約すると、

 

日本は嘗ては病院が老人ホームの役割を果たしていた。現在では、その分離が進んでいるが、欧州ほどでは無く、病院と老人ホームの連携がとれているから

 

ということが書かれています。

そして、実体験を踏まえて以下のように推察しています。

 

スウェーデンなどで見られるように、日本に比べると、欧米では高齢者施設から病院への搬送が少ないことが想像される。私が訪問調査した時も、「高齢者施設では発熱くらいでは、病院に搬送しないのが普通」との説明を受けた。もちろん日本では、一時的な発熱はともかく、何日も発熱が続けば、肺炎などを疑って搬送されるケースが多い。また、海外では総じてICU(集中治療室)への入室基準が厳しく、特に北欧などでは、高齢者はICUで治療を受けることが難しい。

 

ブログ主も、実態は知りませんでしたが、老人ホームの死者が多いことから、恐らく、入所者は「適切な治療が行われずに亡くなる」か、「高度末期医療を受けない」のではないか?とは推察していました。

ただ、ブログ主が疑問だったのは、なぜ、高齢者が適切な治療を受けないまま死んでいくことがヨーロッパでは問題視されないのだろう?ということでした。

そこで考えたのは、医療システムとは別次元のこと、例えば「死生観」みたいなものが関わっているのではないか?ということです。チューブに繋がれて「死んではいない」という状態よりは「安らかな死」をを選ぶ、とかそういうものです。

これは、イタリアでは病院ではなく自宅での死を選ぶ人が多いということをニュースで知った時から考えていたことで、プライムニュースでイタリアのケースを論じた中にも出てきました。(最期を看取る)聖職者の感染が増えている事が問題になっている、というニュースを見たことがあります。

 

ただ、ブログ主にはこれ以上調べることができません。

そこで、SNSでフォローしている福田充博士(日本大学危機管理学部教授)、コロナウイルスの危機管理というテーマでプライムニュースにも何度かご出演なさっている方ですが、に上のような想像を投げてみました。

すると、思いがけなく返信を戴いたのですが、ブログ主にはこれ以上要約して説明する能力がないので、そのままコピペをしますが、医療システム以外の死亡要因からアプローチする方法があることは確かなようです。

 

ブログ主: スウェーデンの死亡者の1/3は老人介護施設からだそうです。
他のヨーロッパ諸国も要介護高齢者の死者数が多いのですが、死生観とか、医療とはまた別の次元の要因があるような気がします。

表はInternational Long-Term Care Policy Networkの4月2日付レポートより(午後10:20 · 2020年5月7日

福田博士: 死生観や医療とはまた別の要因。ありがとうございます。新しい気づきをいただきました。考えてみます。(午後9:36 · 2020年5月8日)

福田博士: 死者数を決定する変数、社会的要因は山のようにあって、それを説明変数とする重回帰分析やロジスティック回帰分析など多変量解析でいつか検証してみたいと考えています。そんなに簡単ではなさそうなのですが。(午前9:22 · 2020年5月9日)

 

 

  


 

 

 

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