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沖縄(歴史)

2025/12/05

【沖縄】玉城知事「沖縄は日本、両国とも承知」

まずは『八重山日報』の記事から。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/db4552209a499cb85bb6fbb95a71e89973a24dd8
「沖縄は日本、両国とも承知」 中国メディア宣伝で玉城知事

12/3(水) 20:01配信
八重山日報

 沖縄が日本であることを疑問視する宣伝を中国メディアが活発化させている問題を巡り、玉城デニー知事は3日、県議会代表質問で「いろいろな論評があることは承知しているが、沖縄は日本国の一県だ。そのことは日中両国とも十分承知の上での現在の外交状況と考えている」と述べた。

 この問題を取り上げた小渡良太郎氏(自民)は「センシティブな事柄について、以前から知事がなかなかコメントしないことが散見されている」と、尖閣諸島周辺海域で中国艦船が領海侵入を繰り返している問題についても知事の見解をただした。

 玉城知事は「一義的には海上保安庁にしっかり対応していただきたい」と回答。小渡氏が「国内向けに求めていることを聞いているのではなく、知事がどう考えているか県民に示してほしい」と迫ると「質問の内容が同じなので答弁も同じ内容になる。海保に対して毅然とした対応で安全を保っていただきたいと政府に申し上げている」と述べた。

* * * *

 

最後の段落は、恐らく、尖閣諸島周辺をうろつく中国船をさておいて、そこで漁をする方が悪いかの様な事を言ったことに関するやり取りかと思います。

https://www.sankei.com/article/20251024-IOVINIUWBRPVZGEUT7NRQAFHNA/?757655
産経: 沖縄・玉城デニー知事、尖閣で操業の日本漁船に「安全・安心な領域での漁を選択して」
2025/10/24
>沖縄県の玉城デニー知事は24日の定例記者会見で、尖閣諸島(同県石垣市)周辺で操業する日本漁船について、「ぜひ安全・安心な領域で漁を行うことを選択した方がよろしいのでは」と述べた。...

 

それはともかく、玉城デニー知事にしては、「沖縄は日本の一県だ」という発言はまともだと思います。

しかし... 

 

20251203_matsumoto

 

松本哲治氏は保守の市長として人気のある方ですが、「琉球は日本ではなかったが、沖縄は日本です。」という発言には驚きました。

廃藩置県で「沖縄県」になる以前の「琉球国」はまるで独立国かの様な歴史観をお持ちのようです。

琉球国が1609年以来薩摩国の支配下にあり、幕藩体制に組み込まれていた事は、禁教令が行き渡っていたことや、2度目の首里城焼失の時に薩摩から木材を援助して貰った事など、江戸からの命令で作成された地図に琉球が描かれている事などから明らかです。

Wikipedia: 首里城>二度目と三度目の焼失
二度目の焼失は1660年(万治3年)のことであり再建に11年の年月を要した。1709年(宝永6年)には三度目の火災が起き正殿・北殿・南殿などが焼失した。この時は財政が逼迫しており、1712年(正徳2年)に薩摩藩から2万本近い原木を提供されている。1715年(正徳5年)再建。

 

実は、「沖縄はいつから日本か?」という話題になると、むしろ「琉球王朝ロマン」に洗脳されている沖縄県民の方がやっかいです。この辺は、韓流ドラマの華麗な王朝絵巻に毒された韓国人とよく似ています。

 

 

  


 

 

 

2025/12/03

【中国】中国官営メディア「琉球は中国の属国だった」

『共同通信』と韓国の『中央日報』の記事をご紹介しますが、先に回答らしきものを言ってしまえば、シナという中華思想であり華夷秩序の国と交易するためには、「冊封」関係になる必要がありました。そして、交易形態は所謂「朝貢貿易」です。中国はこれを以てして、琉球は「我々の属国だった」と言っているのです。

※冊封: 古く,中国で冊をもって爵位を授けること。また,その書状。冊封の対象は内臣(国内の臣)にとどまらず,外臣(周辺国の君主)にも及んだ。〔大辞林〕

※朝貢貿易: 中国が中華思想に基づいて他国と行なってきた貿易形態。明代に確立。他国は明に対し朝貢の形をとり,年度・数量・人数・経路・入国地点・取引商人・貿易品目・日数などを厳重に規定された。〔大辞林〕

 

「属国」という表現はさておき、「属国であったから我々の領土」というのは、馬鹿馬鹿しい論理です。

このロジックなら、朝鮮はもちろん、ポルトガルやオランダもチャイナの属国です。また、足利義満が始めた「勘合貿易」〔日明貿易〕も「冊封」関係による朝貢貿易なので、”日本も中国のものだった” と言う事になってしまいます。

以下はWikipedia「日明貿易」より。

当時の明王朝は、強固な中華思想イデオロギーから朝貢貿易、すなわち冊封された周辺諸民族の王が大明皇帝に朝貢する形式の貿易しか認めなかった。そのため勘合貿易は、室町幕府将軍が明皇帝から「日本国王」として冊封を受け、明皇帝に対して朝貢し、明皇帝の頒賜物を日本に持ち帰る建前であった。

 

 

* * * *

https://news.jp/i/1368487069901144282?c=39550187727945729
共同通信:中国紙、琉球属国の「証拠」掲載 台湾有事答弁、日本揺さぶり狙う
2025/12/02

琉球王国が歴史的に中国の属国だったとする記事を掲載した2日付の中国国営英字紙チャイナ・デーリー(共同)

【北京共同】2日付の中国国営英字紙チャイナ・デーリーは「琉球王国が歴史的に中国の属国だったことや日本による琉球侵略」を示す「重要な証拠」が遼寧省の博物館で公開されたとの記事を1面に掲載した。高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁以降、中国メディアは沖縄県の日本帰属に疑義を呈する報道を続けており、日本を揺さぶる狙いとみられる。

 公開されたのは中国の明王朝が1629年に琉球王国に下した勅書の複製。琉球王国の王位継承時期に出され、新しい王に属国としての義務を守るよう促す内容だとした。記事は勅書によって中国と琉球王国の朝貢関係が浮き彫りになったと強調した。

***

https://japanese.joins.com/JArticle/341676
中央日報:中日間の対立が続く中、中国官営メディア「日本の琉球は中国の属国だった」報道
2025.12.02

中国官営の新華社通信は11月29日、遼寧省大連で旅順博物館が最近「明が琉球国王に勅書を下す(明諭琉球國王敕)」という展示を再び開き、各界の関心を集めていると報じた。

報道によると、今回の展示は旅順博物館の収蔵庫に保管されている、かつて明朝が発した勅書を紹介している。明の崇禎帝2年(1629年)に作成されたこの勅書には、琉球(沖縄の旧称)の国王・尚寧が死去すると、明の皇帝が王世子である尚豊の王位継承が妥当であると命を下した内容などが記されていると同通信は伝えた。

関連の研究を続けてきた旅順博物館の元副館長、韓行方氏は新華社通信に対して「この勅書は琉球が中国の属国であるという重要な歴史的事実を示した」とし、「琉球の歴史と日本の侵略史研究に重要な証拠を提供した」と語った。

11月の高市首相の発言以降、中国政府の激しい非難とともに、日本への旅行・映画・公演などの中断が相次ぎ、両国間の対立が深まる中で、中国は沖縄をめぐる歴史問題まで取り上げ、日本への攻勢を繰り広げている状況だ。

 

* * * *

◆「琉球は『日清両属』の国」の誤り

一般的に、1906年に薩摩国が琉球国を支配下に置いた(=属国化)事は知られています。それ以降は少なくとも幕藩体制に組み込まれ、例えば、禁教令も琉球まで行き渡り、宗門改も行われていました〔※後述〕。

※宗門改(しゅうもんあらため): 江戸幕府がキリシタンの禁圧・摘発のために設けた制度。各家・各人ごとに宗旨を調べ,檀那寺に信者であることを証明させ,その結果が毎年村ごとに宗門人別帳として作成された。1873年(明治6)廃止。宗旨人別改。〔大辞林〕

 

薩摩は琉球内に番所も置いて役人も配置していました。例えば、首里城の南殿は薩摩の役人の詰め所です。要するに、琉球には日本の法律が及んでいたわけで、一度たりともシナの法律で管理されたことはありません。江戸時代の間、琉球は交易のために ”独立国” を装っていただけです。

1629年の明王朝からの勅書なんて、「でっ?」という話です。

 

 

 

 

◆虚構に満ちた ”琉球王国” の歴史

さて、それでは薩摩国の支配下に入る前の琉球国は、「琉球王国」、「琉球王朝」などと呼ばれるような国だったのでしょうか?

長崎純心大学准教授の石井望(いしゐ のぞむ)先生が「X」にポストされていた画像をお借りします。

 

20251202_ryukyu

 

上記画像の『琉球王国は存在せず 復帰50年に嘘を正す』と題したコラムより、年表部分をお借りします。特に★部分(ブログ主が付けた物)にご注目ください。

 

20251202_ryukyu_chronicle

 

14~15世紀の琉球は、内地の戦国時代と同様に、諸豪族が争っていた時代でした。

このうち有力な豪族が「三山」と(北山・中山・南山)と呼ばれる3つの豪族です。

この時代に現れたのが明の鄭和(ていわ)という宦官でした。

※鄭和: 1371~1434頃
中国,明代の武将。雲南出身のイスラム教徒。永楽帝に宦官として仕え,1405年から33年まで前後七回にわたって南海遠征を行い,東南アジア・インド南岸・西アジアを訪れ,南海諸国の朝貢・通商貿易を促した

 

琉球の諸豪族は統一されていませんが、三山が鼎立しているという体(てい)で、明との交易を行っていました。

1429年には「三山統一」が為されたことになっていますが、1500年には、現在の石垣島を根拠地とするアヤケアカハチと中山との間で戦争も起きています〔オヤケアカハチの乱〕。

中山に於いても、1406年に尚巴志(しょう はし)が中山王武寧を攻め滅ぼし〔=第一尚氏〕、この第一尚氏もまた1469のクーデターで滅ぼされています〔=第二尚氏〕。この第二尚氏が薩摩に組み込まれながらも明治まで続くのですが、こうした争いの歴史を知らないと、「薩摩に併合される前には『琉球王国』という統一国家が続いていた」というファンタジーに騙されます。

 

◆おまけ:辺野古(へのこ)の民間行事『キリシタン』

琉球へも禁教令が行き渡っていたと上述しましたが、辺野古には「キリシタン」という民間行事が残っているそうです。

この一年に誕生した子どもの健康を祈る辺野古の民俗行事だそうですが、元々は毎年の宗門改でキリシタンがいないことを分かると村でお祝いしたもの。琉球まで禁教令が行き届いていた証拠であり、琉球は中国とは冊封関係にはあったが、日本の統治下でありつづけた事が分かります。

 

 

 

  


 

 

 

2025/04/12

【沖縄】琉球人は本土からやって来た (1)遺伝子解析による論文・記事まとめ

小山常実(こやま つねみ/@tamatsunemi)氏は各社の歴史や公民の教科書を比較し、この方面で著作もある方ですが、最近のブログエントリー(2025年4月11日)は沖縄の歴史に関するものでした。

このブログと共に、関連情報のリンクをご紹介するのがこのエントリーの目的です。

 

* * * *

筆者(小山氏)によると、中国が仕掛けている思想運動「沖縄独立運動」を日本の歴史教科書が後押しをしており、特に、「本土」と沖縄の祖先が同じであること、琉球語が日本語の方言であることを隠している そうです。

 

筆者の分析項目は以下の通りです。

➀沖縄・琉球と「本土」の民族としての共通性を記しているか
 ・具体的には沖縄人が九州からの移住者を主な祖先としているか
 ・琉球語が日本語の一方言であることを記しているか
➁琉球文化と日本文化との関係
 ・日本文化からの影響を書かず、三線の影響だけを記していないか
⓷1609年薩摩の侵攻をどのように記しているか
⓸薩摩及び清と琉球との関係……両属とするか、薩摩の従属国とするか


タイトルの「琉球と『本土』の先祖の共通性を説くのは2社のみ」の2社とは自由社(所謂 ”つくる会” )の『新しい歴史教科書』(2024/5/1)と(竹田恒泰氏の)令和書籍『国史教科書』(2024/6/16 )です。

ブログ主はどちらも市販本を持っているのですが、ここでは小山氏のブログから、令和書籍の記述をコピペしてご紹介させていただきます。

 

【概略】

➀琉球と日本人は同じ先祖、九州から降りてきた。為朝伝説も。
 言語学、考古学、DNAから
➁三線は書かれる。しかし、三線→三味線は書かれず。
⓷突然、琉球を支配した、という形ではない。やり取りが書かれる。琉球側のツッパリ
⓸薩摩の従属国

 

①②③に関してはまず「中世」ー「室町時代」の項に現れます。

※緑字はブログ主の補足。赤字強調もブログ主。

 琉球(沖縄県)の沖縄島は北山・中山・南山の三つの勢力に分かれて対立していました〔※「三山時代」1322~1429〕。琉球の人々の由来について興味深い記録があります。琉球王国の正史である『中世世鑑』と、首里王府で書かれた歌謡集『おもろさうし』によると、十二世紀に源為朝が琉球に現れ、その子が琉球王家の始祖・舜天(初代中山王)だというのです。琉球の正史にこのような伝承が書かれていることから、編纂者たちが琉球の成り立ちについてこのように考えていたことがわかります。

 琉球人の先祖は大陸や台湾から渡ってきたか、日本本土から渡ってきたかについては議論があります。琉球の言葉と日本語は文法と語順が同じで、漢語とは根本的に異なることから、日本から渡ってきた人たちだという有力な説がありました。また考古学でも九州南部から十世紀前後に移住してきた人と見ています。そして、この論争を決着させたのが核ゲノムDNA解析の結果でした〔※補足後述〕。

 琉球大学大学院医学研究科・北里大学・統計数理研究所の共同チームが、平成二十六年(二〇一四)、現在の沖縄に住む人の核ゲノムDNAを解析したところ、遺伝的に沖縄の人々は台湾や大陸の人々とつながりがなく、日本本土により近いという研究成果を発表しました。言語学、考古学、遺伝子学の三分野で同じ答えが出でいるので、琉球人と日本人は同じ先祖とみてよいでしょう。

 琉球三山が統一されたのは十五世紀でした。中山王の尚巴志が永享元年(一四二九)に三山を統一し、琉球王国(琉球国)が成立し、首里城(沖縄県那覇市)を王宮としました。第一尚氏王統です。その後、王の重臣だった金丸が寛正三年(一四六二)にクーデターを起こして王位に就き、第二尚氏王統に移りました。

 琉球は明の冊封を受けて、盛んに朝貢貿易を行ったほか、商船を運航して東アジアから東南アジア一帯で中継貿易をしました。琉球は東アジアの海上交通の要衝であり、特に那覇は市場としても機能し、那覇港は国際貿易港として大いに栄えました。そして、周辺諸国との交流により独特の琉球文化を育んでいきました。

 琉球では古くから漆工芸が盛んで、中国王朝や幕府、薩摩への献上品として用いられました。また染織では宮古や八重山の上布をはじめ各地で特色があり、同じように献上品とされました。琉球を代表する楽器の三線は、琉歌の伴奏楽器で、その独特の戦慄と音色は今も親しまれています。 (160-161頁)

 

次に薩摩との関わりについては、「近世」ー「江戸時代」に記述されます。

 薩摩藩は、かねてより倭寇対策を名目に薩摩の渡航朱印状をもたない船とは交易しないように琉球に求め、琉球貿易を独占しようとしたのです。しかし、琉球側はこれ黙殺しつづけたため、両者の関係はしだいに悪化していきました。琉球は朝鮮出兵の軍務負担や、日明関係修復の仲介などを求められるも、薩摩と折り合いがつかず、琉球は態度を硬化させていきました。

 そのようななか、慶長七年(一六〇二)に、難破した琉球船が仙台藩に漂着する事件が起きました。徳川家康の命令により、翌年、三九名が琉球に送還されました。家康は、難破民の送還を名目に、日明関係の仲介など、琉球に政治的要求を突きつけようとしたものと見られます。

 琉球は家康に対して返礼をしませんでした。幕府は薩摩藩を通じて何度も謝恩使を派遣すべきことを伝えましたが、当時の琉球の中枢にいた謝名利山が頑なにこれを拒みました。そして、ついに幕府から薩摩藩に「琉球征服」の命令が下りました。

 しかし、琉球は薩摩からの最後通牒も無視しました。そして、慶長十四年(一六〇九)、薩摩藩は琉球に出兵して沖縄諸島以南を薩摩の従属国とし、奄美諸島を薩摩の直轄地としました。それでも琉球はその後も清の冊封を受けつづけ、形式上は清と薩摩の両方に属することになりましたが、清の主権が及ぶことはありませんでした。琉球は幕府に琉球使節を派遣したほか、琉球が清に朝貢して得られた物資と情報は薩摩藩を通じて幕府にもたらされ、琉球が薩摩藩から入手した日本の銀や海産物などは清に輸出されました。 (217頁)

 

* * * *

◆DNA研究

2013年 Ancient Ryukyu: An Archaeological Study of Island Communities(古代琉球:島嶼コミュニティの考古学的研究)

  • Richard Pearson 著 〔→ 2023年12月07日 参照〕

 

2014年09月16日 : Genome-Wide SNP Analysis Reveals Population Structure and Demographic History of the Ryukyu Islanders in the Southern Part of the Japanese Archipelago (ゲノムワイドSNP解析から明らかになった日本列島南部の琉球島民の集団構造と人口動態史 )〔学術雑誌『Molecular Biology and Evolution』〕

  • 琉球大学プレスリリース〔PDF〕: ゲノム多様性データから明らかになった先史琉球列島人の移動における取材について

  • 琉球新報: 現代沖縄人DNAの遺伝系統「日本本土に近い」
    >琉球大学大学院医学研究科の佐藤丈寛博士研究員、木村亮介准教授、北里大学、統計数理研究所の共同研究チームが、現在の琉球列島に住む人々の核ゲノムDNAを解析した結果、遺伝的に琉球列島の人々は台湾や大陸の人々とつながりがなく、日本本土により近いという研究成果を発表した。

【補足】台湾の原住民は「オーストロネシア語族」のルーツと判明している。

※ かつてはマレー・ポリネシア語族と呼ばれていたが、台湾諸語との類縁性が証明され、オーストロネシア語族と呼ぶようになった。

Austronesian_languages

2021年11月11日 Triangulation supports agricultural spread of the Transeurasian languages 〔『Nature』〕

 宮古島市にある「南嶺の長墓遺跡」の先史時代の人骨をDNA分析したところ「100%縄文人」だったことが、マックス・プランク人類史科学研究所(ドイツ)や県内研究者などの学際的チームの研究で分かった。従来、先史時代の先島の人々は台湾やフィリピンなどの南方に由来するとされてきた(南方説)が、北側の沖縄諸島から来たことを示す研究成果。先史時代の先島は奄美・沖縄諸島と接点がないとされてきた説も覆す。英科学誌ネイチャーに掲載され、日本時間11日に発表された。

 同研究所のマーク・ハドソン氏が長墓遺跡で発掘した先史時代(先島では約4千~千年前)と近世(17~19世紀)の人骨を分析した。近世の人骨は現代沖縄人とほぼ同じ約20%の縄文DNAを持つが、先史時代は100%だった。先史時代の宮古島では縄文文化を示す土器などは確認されていないが、縄文ゲノムが存在したことは大きな発見だとしている。

 今回の学際的研究では日本語や韓国語、モンゴル語などの「トランスユーラシア言語」の起源は新石器時代の中国・西遼河地域の農耕民までさかのぼり、農耕民の移動により言語と農耕が拡散したことを示した。

 また、言語学や考古学の観点を合わせると、中世(グスク時代、11~15世紀)に九州から「本土日本人」が琉球列島に移住してきたことが推定できるという。

 共同研究者の高宮広土鹿児島大教授は「結果として、琉球方言の元となる言語を有した農耕民が本土から植民した。著名な『日本人二重構造論』を否定するという点で大変貴重だ」と解説した。

 研究に協力した宮古島市教育委員会の久貝弥嗣氏は「DNAを使って人の移動を分析したのは貴重。通説は南との関係性が考えられていたので、インパクトがある。DNAと遺跡から出ている資料をリンクさせて研究する必要がある」と話した。

 研究チームは先史時代の八重山の人々がどこから来たのかは今後の分析が必要だとしている。久貝氏は「宮古、八重山、沖縄の人骨などの資料を総合的に調べていけば、琉球列島全体の人の移動が見えてくるのではないか」と話した。

 

2023年07月20日 Demographic history of Ryukyu islanders at the southern part of the Japanese Archipelago inferred from whole-genome resequencing data(全ゲノム配列解析データから推定された日本列島の南部に位置する琉球列島の人々の集団史)

琉球大学: 全ゲノム配列解析により見えてきた沖縄島と宮古諸島の集団の形成過程

>琉球大学医学部先端医学研究センターの小金渕佳江特命助教(現・東京大学大学院理学系研究科)、琉球大学大学院医学研究科の松波雅俊助教、今村美菜子准教授、前田士郎教授、石田肇名誉教授、木村亮介教授の研究チームによる研究成果が、人類遺伝学の学術雑誌「Journal of Human Genetics」誌に掲載されました。
>本州日本から琉球列島への移住がグスク時代〔※グスク=城/12世紀末~/三山時代も含まれる〕にあったと想定されるが、沖縄と宮古の祖先集団で本州日本からの移住率が異なる可能性が示唆された。

 

2023年12月07日 PLOS Genetics:Exploring the genetic diversity of the Japanese population: Insights from a large-scale whole genome sequencing analysis (日本人の遺伝的多様性を探る: 大規模全ゲノムシーケンス解析からの知見)

産経:日本人2段階で「下戸」に 1万人ゲノム解析し判明
2023/12/8
>日本人約1万人のゲノム(全遺伝情報)を解析した結果、酒に弱い「下戸」となる遺伝子変異がある人の割合が、約2万年前と約7500年前の2段階で増えたことが分かったと、国立国際医療研究センターなどのチームが7日付の国際科学誌「プロスジェネティクス」に発表した。はっきりした理由は不明という。

※ 記事中には言及がないが、表に「沖縄に住む人の祖先では九州から移動した時期に減少」とある。〔つまり、沖縄の人は酒に強いらしい〕

  • この論文の中で、先行する2013年の論文に言及している。

lthough the Ryukyu Islands are separated from Kyushu Island by a significant distance, the agricultural culture known as the Gusuku period began 800 years ago, and it is believed that this agriculture was introduced by migrants from the mainland [5].

【和訳】琉球諸島は九州本島からかなり離れていますが、グスク時代と呼ばれる農耕文化は800年前に始まり、この農業は本土からの移住者によって導入されたと考えられています

脚注 5:Pearson R. Ancient Ryukyu An Archaeological Study of Island Communities: University of Hawai’i Press; 2013.

 

* * * *

次回エントリーは、『【沖縄】琉球人は本土からやって来た (2)考古学・言語学による分析』を予定しています。

 

 

  


 

 

 

 

2023/11/14

【沖縄も...】「蝦夷地は日本ではない」かのような文科省の教科書検定

3年程前、教科書に掲載された江戸時代の日本地図が検定により、白く塗り直された(=本州等とは違う色)事が話題になりましたが、現在は更に改悪された事が分かりました。

https://special.sankei.com/a/life/article/20190413/0002.html
北海道以北を「領土外」扱い 小学教科書の地図、検定で修正
2019.4.13
来年度から使用される小学校の教科書で、江戸時代初期の日本を赤く塗った地図が文部科学省の検定により、北海道以北を白くする修正が行われた結果、北方領土を固有の領土とする政府見解と矛盾しかねない内容になっていることが13日、分かった

 

上の報道があった後で、北海道で医療法人を経営する中村恵子氏が書いたのが『江戸幕府の北方防衛』(2022/2/21)という本です。

蝦夷地を防衛する為に松前藩と東北諸藩の武士たちが北方警備に当たっていた事を書いた本で、江戸時代の北海道は日本でした。

 

* * * *

https://www.zakzak.co.jp/article/20231114-GJ37DHKRVVLWBOUEFEDJOIMUVU/2/
「蝦夷地は日本ではない」かのような異様な刷り込み 文科省の教科書修正報道 執筆動機「誰もやらないのであれば私が」
2023.11/14 11:00
中村恵子(なかむら・けいこ)

拙著『江戸幕府の北方防衛』(ハート出版)が発売された直後、ロシアがウクライナ侵略を始めた(昨年2月24日)。このため、本書は注目を集め、アマゾンのベストセラー1位(分野別)となり、現在3刷りとなっている。

執筆動機の1つ目は、北海道の郷土資料館や博物館の歴史年表で、江戸時代の蝦夷地(現北海道)が「アイヌ時代」となっていることに気が付いたことである。蝦夷地の歴史から、江戸幕府と松前藩などがすっぽりと抜けている北海道の時代年表を素直におかしいと思ったのである。

なぜなら、江戸幕府や松前藩、東北6藩(仙台藩、秋田藩、庄内藩、南部藩、津軽藩、会津藩)による、「北方防衛の事実」を知っていたからである。

私は、北海道内にある、史跡・松前城や、江差町郷土資料館、江戸幕府がロシア、諸外国から2度、蝦夷地・樺太・千島を守るために直轄にしたときの政庁史跡・五稜郭内の復元箱館奉行所、警備していた仙台藩白老元陣屋跡、秋田藩増毛元陣屋跡、庄内藩ハママシケ元陣屋跡、南部藩室蘭陣屋跡、津軽藩斜里陣屋跡、野付半島会津藩士北方防衛顕彰碑などを訪ね歩いていた。

執筆動機の2つ目は、あたかも「江戸時代の蝦夷地が日本ではない」ことを刷り込むかのように、文科省の教科書検定によって、東京書籍小6『新しい社会歴史編』の教科書が修正されたとの報道があったからだ。〔後略

20231114_textbook04
▲『ch桜北海道』の動画よりキャプチャ

* * * *

 

この事は『ch桜北海道』で中村氏ご自身が解説したほか、本社の『チャンネル桜』でも取りあげました。

 

  1. 【ch桜北海道】更に改悪された江戸時代の北海道以北地図(東京書籍小6「新しい社会歴史編」)[R5/11/7]
     
  2. 【特別番組】ここまで来たか!反日教科書の驚くべき実体-チャンネル桜北海道番組より『更に改悪された江戸時代の北海道以北地図(東京書籍小6「新しい社会歴史編」』より[桜R5/11/9]

 

後者(2)の番組は冒頭に水島総氏が実際の教科書を見ながら解説しており、続いて『ch桜北海道』の動画(1)が放送されます。

 

ブログ主が驚いたのは、北海道だけではなく、今後、沖縄(琉球)も江戸時代は日本では無かったかのようにされる予兆があるからです。

 

20231114_textbook02
▲「廃藩置県後の日本」の地図〔東京書籍〕

 

下はWikipedia『廃藩置県』で使われている『1872年(明治4年12月)の地方行政区画 (原文:使府藩縣明治四年(十二月))』

 

Modern Japan prefectures map in 1872

はいはん‐ちけん【廃藩置県】
明治4年(1871)7月に行われた地方制度改革で、全国の藩を廃して府県が置かれ、中央集権化が完全に達成された。同年末には北海道のほか3府72県が置かれた。

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

 

琉球国は日清両属()のような形になっていたので、他藩とは異なり、廃藩置県(1871年旧暦7月14日/8月29日)では「県」とはなりませんでした。従って、間違いではないのですが、後述する教科書の記述と併せて見ると、疑念が生じるのです。

琉球国は1609年から薩摩藩の支配下〔附庸(ふよう)国=従属国〕となります。強大な薩摩は大隅国(今の鹿児島県の東部、大隅半島および種子島・屋久島などの大隅諸島、奄美大島を含む)も同様に支配していました。首里城には薩摩の役人が詰めていました。

「日清両属」とは言われるが、江戸幕府の支配下に在り、清に統治された事はない。

1872年に一旦琉球国を政府直属の「藩」に昇格し、『琉球処分』と呼ばれる清との冊封関係を断ち切る処理を経て、1879年に沖縄県が設置されます。

 

下図も東京書籍の同じ教科書です。

 

20231114_textbook03

 

明治維新と北海道・沖縄

明治政府は、蝦夷地を北海道と改め、役所を置いて開発を進めました。アイヌの人々は土地や漁場を次第に失っていき、日本語や日本式の名前を名乗ることなどを強いられました。こうした中で生活が苦しくなっていったアイヌの人々への差別も強まっていくようになりました。

また、政府は琉球が日本の領土だと主張して琉球藩を置き、琉球国王を藩王としました。そして1879年に中国(清)や琉球の人々の反発をおさえ、沖縄県を設置しました。国王は東京に移住させられ、琉球王国は滅びました。

 

廃藩置県に抵抗したシナ系の官吏が反発し、脱清人(清に脱出)がいた事は事実ですが、かなり悪意のある書き方がされています。

【沖縄】琉球は日清両属にあらず!(3)尚泰王による清への援軍要請「なかった」

 

 

 

  


 

 

 

2023/08/13

【沖縄】琉球は日清両属にあらず!(番外編)韓国人が「起源主張」をするのは朱子学のせい?

前回までは石井望先生の沖縄県政記者クラブでの記者発表を元にまとめましたが、これ以外にも別の会場で講演をされています。

 

動画の後半、質疑応答の部分で聴講者のお一人が「中華思想はいつ頃始まったのか」という質問をされました。別に韓国(朝鮮)とは関係無いのですが、これがとても興味深かったのでメモしておきます。

1:21:53

 

* * * *

外の広い世界を知らなかった時代には素朴な自国中心主義もあるが、チャイナの中華思想とは、北宋の時代、日本の平安中期から始まる。無理やりに屁理屈を言って、嘘をついてでも自分たちが偉いと言い切るという事。

北宋以後の中華思想ってのは何なのかと言うと、インドに対して敵愾心を燃やして、悔しいという気持ちで朱子学に至るが、だいたい朱子学は仏教に対して非常に敵愾心を燃やす事が有名。

インドに対する劣等感は後漢に始まり唐の時代の終わり近くまで続くが、西遊記では三蔵法師はお釈迦様に「野蛮国からよく来たな」と言われ、言われた側の三蔵法師は喜ぶ。

初めて中華思想を持ち出すのが、韓愈(かんゆ/768~824)で、仏舎利をインドから持ってきて 五重塔に納める事に、異民族の骨を拝むとは何事かと激怒する。。結果、王の逆鱗に触れて左遷されてしまう。但し、この頃はまだ中華思想は流行らない。

これが再発見されるのが北宋の後半くらい、蘇軾(そしょく/=蘇東坡/1036年1月8日 - 1101年8月24日)によって。西洋諸国が来ても、その先進文化を認めない。西洋から優れた文化が入っても、「元々それはチャイナにあったものだ」と言い張る

これがかなり激烈な形を取るのが南宋時代の朱子学〔創始者:朱熹〕。朱熹は古典文献を漁って、そこに何か1ついいことが書いてあると、それを100倍くらいにして良い事だと言う。星座の観察をしたと言うことが書いてあれば、「チャイナ古代人宇宙論を持ってい た」と話を広げる。

捏造こそが中華思想であり朱子学。北宋から南宋にかけて生まれたのが中華思想。

* * * *

 

シナ人に憧れ、名前までシナ風に創氏改名してしまったのが朝鮮人。特に異民族の王朝である清になった時に清を見下し、我こそがシナ人の本流だと精神勝利して、小中華と名乗ったのが朝鮮人。朝鮮の儒者は朱子学タリバン(原理主義者)でした。

 

  


 

 

 

2023/08/12

【沖縄】琉球は日清両属にあらず!(4)シナの「属国」とは「シナに従属していない国」である

前回のエントリーの続きです。 

 

34:52辺り

以前のエントリーで、琉球は、シナ(明→清)との冊封関係にあったと同時に1609年以来は薩摩の支配下(附庸国/ふようこく)にあったと書きました。薩摩藩を通じて幕藩体制に組み込まれた琉球は検地も行われ、禁教令は与那国島まで徹底していました。

明らかに日本の支配下にあったわけですが、果たして、明や清に支配されていたと言えるでしょうか? 例えば、清の法令が琉球まで及んでいたでしょうか? 答えは否です。

では、冊封関係にあったとはどういう事なのか? これを理解するにはシナの外交制度を知る必要があります。

 

◆属国とは属国ではない!?

「属国」とは、例えば岩波国語事典によると、「他の国に従属している国家。他の国の支配を受けている国。独立していない国」とありますが、琉球はシナ(明・清)の征服されたり支配を受けていた訳ではありません。

下は、『山川出版』の教科書にある地図ですが、直轄領藩部朝貢国が色わけされています。

 

20230812_zokkoku01

 

図中の台湾に1683年と書かれているのは、明の復興の為に清に抵抗していた鄭成功(ていせいこう)が一旦は台湾を支配するも、「清軍は安平より上陸、鄭克塽が清国に降伏した。鄭氏王室による東寧王国は22年間で終了した」年です。〔Wikipedia:鄭氏政権_(台湾)

しかし、図中に追記した様に、清の支配は西半分にしか及ばず、東側は ”化外の地” 〔化外:王化の及ばない所。教化の外〕とされていました。

 

この図で重要なのは「藩部」と「朝貢国」の区別で、一般に属国と呼ばれるのは「朝貢国」です。

 

20230812_zokkoku02

 

シナは、属国と藩部を明確に分けていました。管轄する役所も礼部、理藩院と異なります。

シナは、貿易国を臣下と見なし、交易も貢ぎ物とその返礼という形を取っていたのですが、誰も、オランダやポルトガルをシナに支配されていた国と思わないのと同様、琉球もシナに統治されていた訳ではありません。

 

◆琉球はシナの「不征十五カ国」の1つ

皇明祖訓』によると、地続きの西北辺境の地とは度々戦っていたが、以下の国は征してはならないと、15ヶ国を挙げています。この中に日本や大琉球(沖縄)、小琉球(台湾)が入っており、清もこれを踏襲していました。

 

20230812_fusei15

 

これで、石井望先生の講義内容まとめは終わりですが、韓国人の「起源主張」癖に関係する面白い話があったので、次回はそれについて書きます。

 

  


 

 

 

2023/08/10

【沖縄】琉球は日清両属にあらず!(3)尚泰王による清への援軍要請「なかった」

前回のエントリーの続きです。 

 

これに関しては、昨日の石井望先生の記者会見を受けて、『八重山日報』が記事を書いています。

尚泰王の援軍要請「なかった」 石井氏、中国の宣伝戦に反論』より、会見内容を要約した該当部分のみ引用させて頂きます。

 

* * * *

「密書」は尚泰の名義で、明治9(1976)~12(79)年にかけて作成されたとされる。

 石井氏は①尚泰は明治5年に天皇から琉球藩王に任命され、明治7年に盛大な祝宴を開くなどして喜んでいるが「密書」には強制的に藩王にされたと記され、矛盾している②「密書」にも具体的な援軍要請は記されていない③尚泰の孫〔〕が「密書」は偽造と書き残している―と説明。

 「密書」は尚泰とは無関係に、琉球の不平士族が勝手に作成したものと結論づけた。

 琉球国がしばしば「日清両属だった」と言われることについても、清国が「属国」と位置付ける国はいずれも制度上で実際の統治が及ばないことが基準となっていると強調。琉球国が清国に服属した歴史的事実はないとした。 

※尚球 著『廃藩当時の人物』〔リンク先は『国立国会図書館デジタルコレクション』〕

* * * *

 

「琉球処分の年表」と「関連人物」も再掲しておきます。

 

20230809_ryukyu_chronicle01

 

20230809_ryukyu_chronicle02

 

次回は、ブログ主自身が一番重要だと考える「琉球は日清両属にあらず!」です。

 

  


 

 

 

2023/08/09

【沖縄】琉球は日清両属にあらず!(2)琉球処分と脱清人(だっしんにん)

前回のエントリーとは前後しますが、改めて「脱清人」と「琉球処分」〔琉球の廃藩置県〕について、石井望 長崎純心大学准教授の講義をまとめておきます。

 

 

◆琉球処分

琉球は、シナ(明→清)との冊封関係にあった為と薩摩の支配下(附庸国/ふようこく)にあった事で、廃藩置県のプロセスはやや複雑でした。

附庸国の「庸」とは、本来「土」へんが付くそうで、突き固めて造った塀=城壁=城という意味で、簡単に言えば付属する国です。

琉球が薩摩の支配下に置かれたのは1609年以来で、これもまた沖縄の言論界では ”薩摩の侵略” という事になっていますが、戦国時代の延長のような17世紀の出来事です。これを侵略云々言うと、先島諸島の人達は、「オヤケアカハチの乱」(1500年)を持ち出します。

そして、琉球方言は紛れもなく日本語であり、(事実かどうかは別として)琉球王の祖先は源為朝(1139~1170)とされていて、琉球渡りを含めた源為朝の一代記は『椿説弓張月』(ちんせつゆみはりづき/曲亭馬琴作、葛飾北斎画)という読本(よみほん)になっています。

薩摩藩を通じて幕藩体制に組み込まれた琉球は検地も行われ、禁教令は与那国島まで徹底していました。

  

明治4年(1871)7月に「廃藩置県」が行われ、北海道のほか3府72県が置かれますが、琉球に関しては薩摩の附庸国から政府直轄〔既に徳川幕府は無いので天皇直轄〕の琉球藩に昇格させます。これが明治5年の事です。この事は慶事として、首里城では大宴会が行われます。〔※後掲の年表参照

そして、明治12年(1879)、琉球藩は廃藩置県となり、沖縄県となりました。この一連のプロセスを『琉球処分』と言います。

 

◆琉球士族の不満→脱清人

しかし、明治8年(1875)、清国への朝貢停止が命じられると、既得権益を失う事になる琉球士族の不満が爆発します。しかし、彼等自身が戦うわけではなく、清に脱出して(脱清人)、援護を要請します。

結局、清が兵を出すことはありませんでしたが、そのままシナで客死した脱清人を葬ったのが玉城デニーが訪問した「琉球国墓地」跡地です。

これが中国にどういうメッセージを送る事になるか、彼は分かっててやったとは思いますが、”明治政府に琉球を盗られた” 事になっている中国に、”琉球を取り戻す” 口実を与える事になります。

 

◆廃藩置県は農奴の解放であった

話は脇に逸れますが、琉球では土地の私有が認められず、特に離島は重い人頭税を課せられていたため、廃藩置県は農奴の解放でもありました。その為、琉球最後の王、尚泰が亡くなった時に、祝いの綱引きが行われた程です。沖縄県の不手際で消失した首里城を沖縄サミットの為に再建する時に、一部から「搾取の象徴」と反対の声があったのもこういう理由からです。

 

20230809_touyamakyuzo01

 

沖縄メディアなどが、”琉球王朝” などと呼んで琉球時代を美化し、”平和で楽しく暮らしていた琉球を、明治政府が無理やり併合した” という歴史の捏造をするのは、まるでどこかの国を彷彿させます。

閑話休題。

 

以下は、動画からキャプチャした画面に追記したもので、「琉球処分の年表」と「関連人物」ですが、ここで問題となるのは、琉球最後の王、尚泰王が密使に持たせて清に送ったとされる3通の密書です。

石井望先生の見解は「偽書である」との事ですが、これについては次回のエントリーでまとめます。

 

20230809_ryukyu_chronicle01

 

20230809_ryukyu_chronicle02

 

次回に続きます

 

  


 

 

 

【沖縄】琉球は日清両属にあらず!(1)玉城デニーの外患誘致

玉城デニー沖縄県知事が7月3~7日の日程で訪中し、4日、北京市郊外の「琉球国墓地」跡地で ”墓参” しました。ここは琉球の廃藩置県に反対して清に援護を求めて脱出した「脱清人」(だっしんにん)が葬られた場所で、林世功りんせいこう/大和名:名城 春傍(なしろ しゅんぼう)〕も葬られています。

林世功自身は清に対する「援軍要請」は行っていませんが、他の脱清人と共に清に挙兵を依頼したイメージが造られており、玉城知事の墓参は『外患誘致』と見なされる危険性があるどころか、既に中国はこれを利用して、「中国内の琉球探訪」ー「北京の琉球殉教者」〔在中国寻找琉球 ー 理在北京的琉球烈士〕という動画を作成し、玉城デニーを脱清人と重ね合わせて報道しています。

つまり、「日本に占領された琉球を解放する為に援軍を要請する玉城デニー」というメッセージを中国に送ったことになります。

 

沖縄県民、こいつ、どうにかせえよ。

 

動画「在北京郊外,竟然埋着一位如此壮烈的琉球义士」〔北京郊外に、こんな勇敢な琉球殉教者が埋葬されている〕サムネイル機械翻訳

 

上記動画の字幕機械翻訳〔翻訳:仲村覚(一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラム 理事)〕

20230809_kankyujiho02

 

次回、脱清人についてもう少し補足します。

 

  


 

 

 

2023/06/09

【沖縄】香港メディア「沖縄は元々独立国であり、かつて中国の藩属国」

韓国の『中央日報』が、香港メディア『香港星島日報』の報道を紹介していました。

中国は、「尖閣は台湾の一部→台湾は中国の一部→∴尖閣は中国の一部」という三段論法で尖閣諸島の領有を主張するだけでなく、「琉球は独立国であり、中国(清)の属国であった」という論法で沖縄と日本という対立構図を作って切り離そうとしています。

後者に関しては、「そんな馬鹿な論理が...」と思われるでしょうが、実際に沖縄の中に「琉球独立」を主張する活動家がおり、また、沖縄の言論界は、「明治政府が琉球を強制併合した」という言説を創り上げようとしています。

cf. ブログエントリー:

 

以下、中国の論法を知るという意味で、中央日報の記事をご紹介します。

留意しておく事として、恐らく過去にもこういう中国のプロパガンダを韓国メディアや韓国の言論界はたれ流してきたのでしょう。『李承晩学堂』の先生方レベルでも、これとほぼ同じ事を言っているのを時々見かけます。韓国人も中国と同じ認識なのだと思います。

これを危惧するのは、「日本人は琉球に酷い事をした→朝鮮にも同じ事をやったはず」という反日歴史観の強化に利用される事です。

 

* * * *


https://www.joongang.co.kr/article/25168336#home
인민일보 1면 톱이 '시진핑 오키나와 발언'...日 "무슨 일" 촉각
2023.06.08 05

https://japanese.joins.com/JArticle/305307
「沖縄はかつて中国の藩属国」主張の香港新聞…内心は台湾に干渉するな?
2023.06.08 16:38

中国の習近平国家主席による異例の沖縄発言に続いて、親中性向の香港新聞が8日、沖縄はかつて中国の藩属国(朝貢国)だったとし、その地位について再議論する必要があると主張した。日本が「台湾有事は日本有事」と主張して台湾問題に介入すると、中国が沖縄の地位を問題にして牽制に入る姿だ。

同紙は習主席の沖縄発言を掲載した4日付の人民日報の記事内容を紹介した後、「これは習近平主席の執権後に初めて『琉球・沖縄』に公開的に言及したものであり、外部の関心を引いた」と評価した。また、日本が占有している尖閣(中国名・釣魚島)は中国領土だとし、習主席はさらに中国と沖縄の根源までも強調したと伝えた。日本メディアが習主席の発言を領土問題でなく解釈として慎重に反応すると、これに追加で対応したとみられる。

また星島日報は10年前に沖縄の主権に問題を提起した人民日報の関連記事に言及した。「10年前に人民日報が中国社会科学院の学者、張海鵬氏と李国強氏の『下関条約と釣魚島問題を論じる』を掲載した」とし「釣魚島の中国回帰(返還)だけでなく歴史上解決されていない沖縄問題についてもまた議論する時になった」という当時の記事の要旨を取り上げた。

星島日報は習主席の沖縄発言を日本の台湾介入に対する牽制と結びつけた。「日本が最近『台湾有事は日本有事と同じ』とし、李国強氏(実際は張海鵬氏)が『沖縄の地位を再議論する問題を提出すべき』という文を発表して米国の覇権に反撃しているが、これは沖縄の自決を支持するものであり、沖縄を中国所有に修復するためのものではない」と付け加えた。

これに先立ち中国社会科学院の近代史研究所長、中国史学会会長を歴任し、現在は社会科学院の学術委員である張海鵬氏は5月、「沖縄の地位を再議論する問題を提出すべき」「戦略上『沖縄再議論』は実現の可能性を持つ」という文を相次いで発表し、「台湾海峡の緊張、日本と韓国が米国のしがみつく状況で正式に沖縄の地位問題を再提起するのは非常に戦略的」と主張した。

 

  

  


 

 

 

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