公開:2023-12-16 10:44:48 最終更新:2023/12/16 15:02
今年の9月頃に、新宿のある居酒屋が「中国人へ 当店の食材は全て福島県産です」という看板を店の前に出したのを中国人YouTuberが店で揉めている様子を配信し、話題になりました。丁度、福島原発処理水の海への放出を巡り、中国人の反日感情が高まり、(中国国内かららしき)イタズラ電話が市役所などに殺到していた時です。
今回、東京の東中野にある中華料理店が、中国人の入店を断る旨の張り紙を出したところ、同じYouTuberが再び配信し、それがきっかけとなり、他のYouTuberも来たり、店に嫌がらせの電話がひっきりなしに掛かったり、口コミ情報に低評価が書き込まれるなど、同じような事が起きました。
念の為書いておくと、YouTuberの傍若無人な振る舞いに怒る中国人も多かったようです。
また、このYouTuberも、元々迷惑系YouTuberという訳ではなく、たまたま反日動画が好評だったので〔=アクセス数が増えて収益になる〕、調子に乗っているようです。
ちなみに、前者の店は、普段から日替わりのお薦めなどを書く黒板にジョーク交じりの事を書いているので、それもちょっとした時事ネタだったそうです。
後者は、店主の奥様が病気の為、現在中国で流行っているマイコプラズマ肺炎を気にしての物だそうです。〔X情報〕
事の是非は兎も角、ここでは撃退方法と顛末を書いておきます。
事態を知った台湾の方が、入口に、「8964」(天安門事件は1989年6月4日)等の天安門事件を連想させるもの、プーさん(習近平を揶揄する象徴)、香港独立を支持するもの、更に「台湾独立」〔※〕を掲げておくと、台湾人のお客が行くと、「X」で助言しました。
※中華人民共和国からの独立では無く、中華民国体制からの独立を意味し、現状維持派の台湾人も当然、中国による「併呑」には反対だが、中国は「台湾独立」派をより強硬な立場と見なす。
結果、このような張り紙を貼ったようです。〔この後、もっと増えていました。〕
▲拡散されている画像で、どなたのオリジナルかは分かりませんが、お借りします。
これがどのように効果を発揮したのかと言うと、YouTuberが店を映すと、この張り紙も映り込む為、このYouTuberに反発する中国人が「政治的理由で通報」してくれ、動画が削除されたのだそうです。
これらのメッセージは、基本的には中国共産党を批判する内容であり、中国人そのものを侮蔑する訳ではないので、良い方法だと思います。
また、この件を知った有志がお店に食事に行き、料理を宣伝しました。
これらの事は店が単独ではできない事ですが、今後このような事態になったら、SNSで助けを求めれば、皆が協力して助けてくれるのですから、勇気を持って相談して欲しいと思います。
なお、店が特定の客の入店を断る事を禁じる法律は無いそうで、基本的には「店の権利」です。民法第521条に規定する「契約の自由」に基づき、店の営業にとってふさわしくないと考えられる客に対しては、店側の裁量で入店拒否できるというのが一般的な考え方、だそうです。
ただし、障害者の入店を拒否する場合には障害者差別解消法に抵触するので注意する必要があります。
また、旅館業に関してはカスタマーハラスメント(迷惑客による嫌がらせ)対策として、12月13日より『旅館業法』が変更されました。
【追記】この件が台湾のテレビでも紹介されたようですw
大いなる妙手!入口に8964と香港独立、台湾独立を貼り、
日本レストランが「小粉紅」を撃退
台湾人が巧妙なトリックを思いつき騒動を巻き起こし、ネット有名人を店から排除
機械翻訳ですが、上のようなことが書いてあるようです。
「小粉紅」というのは、直訳すると「ピンクちゃん」だそうですが、Wikipediaによると
>中華人民共和国における1990年代以降に生まれた若い世代の民族主義者のこと。 この語は「ピンクちゃん」という意味で、1990年代以降に生まれた世代は、「未熟な共産主義者」であり「完全に赤く染まっていない」という意味で中国語で小粉紅とよばれる。
のだそうです。
以下、関連記事等を貼っておきます。
* * * *
https://shueisha.online/newstopics/159370
集英社オンライン:<処理水放出>『中国人へ 当店の食材は全て福島産です』と看板に書いて炎上した飲食店店主が「ジョークだった」と心情を告白。一方、日本在住の中国人からは「普通に魚食べてます」の声も
2023.09.02
>なぜこの居酒屋は、このような内容が書かれた黒板を掲示したのか。8月31日、店主が取材に答えた。
>「あの看板は、ちょうど福島の処理水放出のニュースがあった翌日の25日に立てかけたんだけど、ちょっとした俺のジョークだったんだよ。あそこの看板には日替わりでジョークを交えたカキコミをしていて、その日も軽い気持ちで『当店の食材は全て福島県産です』って書き込んだんだけど、そんなの嘘に決まってるじゃん。あれは、俺がよくやる時事ネタのひとつだよ。...
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https://www.recordchina.co.jp/b925392-s25-c30-d0052.html
Record China:「中国人お断り」の日本の店に中国人が相次ぎ迷惑行為
2023年12月14日
東京都内の「中国人お断り」の店に中国人男性が突撃する動画が物議を醸したが、また別の中国人男性が同店を訪れる動画をSNSに投稿し、論争となっている。
「油頭四六分」の名で活動する中国人インフルエンサーが先日、都内の中華料理店に中国人や韓国人の入店を拒否する貼り紙が貼られていることを問題視。店に入り、店員を問い詰める動画が物議を醸した。「油頭四六分」は「中国人の入店拒否は違法だ」と主張し警察に通報するも、最終的に警察官からその場を離れるように促された。
騒動が物議を醸す中、13日には別の中国人インフルエンサー「東瀛小野亮」が同店を訪れる様子を撮影した動画を投稿。「東瀛小野亮」は閉店中の同店を訪れ、シャッターをたたきながら「ドア開けて!ドア開けて!おい!おい!」などと叫び、札束を投げつけて「中国人を入れないのか?」などと声を上げた。
この動画に中国のネットユーザーからは「よくやった」「店をぐちゃぐちゃにしてやれ」などと称賛する声がある一方で、「マジで中国人の恥さらし」「やめてくれないか。これは誇れることではなく恥ずかしいこと。あなたの散財とヒステリーは中国人を代表するものではない」「振る舞いがうそくさい」「再生数を稼ぎたいだけ」といった批判の声が多かった。
また、「なぜ店が開いている時間に行かないのか」「店が開いている時に同じことをしてみてくれないか」「この前の彼は少なくとも店に入って批判したが、君は何がしたいんだ」などとツッコミを入れるユーザーも少なくなかった。
「油頭四六分」の動画が物議を醸して以降、複数の中国人が同店を訪れて迷惑行為を繰り返している。
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