【プチ工作】牛乳パック・日本酒パックで簡単カルトナージュ【蓋付きの箱の作り方】(ブログ記事)
この記事は以前ココログのアルバムに掲載していたものを一部編集して転載したもので、画像が小さかったり、画像番号が飛んだりしています。ご了承ください。
まずは作品サンプルです。
【作品サンプル画像】
こちらは日本酒パックを使用していますが牛乳パックでも同様に作ることができます。くるみボタンを側面につけてみました。(但し、開けるのが面倒なので、こちらの箱のように、リボンのつまみの方が便利です。リンクをクリックすると画像がポップアップします。)
以下、この箱を例にして片開きの箱の作り方を解説します。
【必要な材料・道具】
- 日本酒(牛乳)パック
- 布
- 蓋に入れるキルト芯
- くるみボタンとループにする紐(リボンのつまみにする場合は、5~6cmくらいの長さのリボン)
- カッター
- カッティングボード(カッターでテーブルなどを傷つけないために使用)
- ハサミ
- 木工用ボンド(糊については後述)
- ハケ(100均で売っているもので充分。但し、腰が強いもの)、
- 糊を溶く容器 (なんでもよいが、底が浅くて蓋のある広口の瓶なら、残った糊を保存しやすい)
【糊や刷毛について】
糊は木工用ボンドを使いますが、そのままではやや濃度が高いので、薄めて使います。また、細かい作業用に細い口のボンドがあると重宝します。
■木工用ボンドを水で薄める方法
木工用ボンドはそのままではやや濃度が高いので、ごく少量の水(スポイトで数滴垂らしながら調整)で溶いて使います。使っている内に乾いて堅くなったら更に水を加えます。
■木工用ボンドとやまとのりとのミックス
たまたま家にやまとのりがあったので1:1(若干やまとのりが少ない程度)に混ぜてみたところ問題ないので、現在はこの方法で糊を作っています。(但し、使っている内にやや固く(濃く)なってくるので、適宜水を加えています。やまとのりの代わりに障子用の糊でも可。)
ブログ主が使用している糊の容器は何かの蓋ですが、広くて浅いものなら何でもいいかと思います。容器に糊が残った場合は食品用のラップで覆っておけばあまり固まらず、2~3日は使えます。
■内側の台紙を箱に貼り付けたり、細かい作業(のりしろの始末やレースなどの飾りを貼り付ける)には、少し値段が高めですが、下のボンド(プレミアム)がお薦めです。通常のボンドと比べ、速乾性があるのでストレスを感じません。口も細いので量が調節しやすく、結局無駄が少なくなります。紙パック工作以外の布や紙を使ったクラフトにも使いやすいです。
この糊は口の部分が取り外すことができるので、なくなったら速乾用のボンド(同社のボンドなら白い容器のもの)から詰め替えが可能です。
■糊を全体に均一に塗るためにはハケを使用して下さい。ハケは糊を薄く均一に伸ばすためなので、堅めのハケが使いやすいと思います。ハケに糊をタップリ含ませて...というのではなく、柔らかい“ヘラ”のようなイメージで。
■糊の代わりに両面テープを利用するともっと簡単です。また、牛乳パックと違い、酒類のパックは内側がプラスチックになっていて糊が馴染みにくいので補助的に両面テープも使用しています。
【作り方・手順詳細】
1. 日本酒パックの底の部分を箱本体として利用します。
カッターで底から5.5cmのところで切ります。残りも一片を切り開いておきます。
2. 側面の布をカットします。(図-2参照)
図-5
3. 側面に布を貼ります。
図-7
4. 底面の処理をします。
5. 口の処理をします。
使用している布が薄ければ、左の画像のように折り込んで糊付けしても構いませんが、丁寧に処理するなら、右の画像のように斜めに切り込みを入れて、三角形の部分を先に箱に糊付けしてから、残りののりしろを糊付けします。背面ののりしろは蓋を接着するのに使うので、糊付けせずに残します。
図-10
蓋を付けない場合は、全てのおりしろを糊付けしたあと、底→側面2枚(おりしろは側面に貼る)→側面2枚(おりしろは全て折り込んだもの)を貼って完成です。(図-3b参照)
これ以降の作業は、箱の各部位のサイズを測りながら、日本酒パックを切り出していきます。画像で見ても分かるように、紙パック(特に日本酒パック)の側面はまっすぐではありません。また、使用する布の厚みによってもサイズが微妙に異なってきます。そのため、作りながらパーツを切り出すほうが効率的です。
6. 底と蓋の台紙を切り出し、合わせて布をカットします。
蓋にはキルト芯を挟みます。のりしろの貼り方は図-3aの一番右のイラストを参考にして下さい。
日本酒(牛乳)パックは微妙に膨らんでいるのですが、底と蓋は箱の四隅と合わせてまっすぐな四角形に切り出します。
箱の膨らみは内側の台紙を貼ることで、ある程度修正できます。(貼り合わせる台紙の反りを逆向きにして貼り合わせることで矯正します。11の画像(図-17)でご確認下さい。)
7. 底を箱に貼ります。
8. 蓋を作り、当て布をカットします。
当て布は本体と箱の接着を補強するのに使用します。
図-12
9. 蓋を本体に貼ります。
まず、箱本体の残りののりしろに糊を塗り、蓋を箱の背後から手前に倒すようにして載せ、上から見て正しい位置かどうか確認します。(左)
次に、蓋を静かに開いてのりしろを綺麗に伸ばして貼り付けます。(右)
8で用意した当て布を箱と蓋を接続するように貼ります。
図-14
10. 蓋にループ(またはリボン)、箱にくるみボタンを取り付けます。
図-15
ループ(リボン)を糊付けした上に、端布で補強します。リボンの場合は軽く2つ折りにして貼り付けます。端布を使って補強してください。
くるみボタンをつける場合は、箱側面に千枚通しなどで穴を開け、針金で固定します。
蓋の付け方が分かると、ペットボトル飲料の段ボール箱で整理箱を作ったり、牛乳箱を横に二つ繋げたサイズのも作れます。
【関連記事】
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11. 箱内部の底、側面を貼っていきます。
図-16
画像は、台紙を切り出す途中でサイズが合うかどうか、仮置きして様子を見ているところです。布を貼って貼り付けるにはこのくらいの“遊び”が必要です。(側面や底面のサイズピッタリでは布を貼るときつくなるという意味)
内部は、底→側面(折りしろを残したもの)→側面(折りしろを全て折り込んだもの)の順番に貼ります。
下の画像は内側を貼り終え、クリップで固定しているところです。内側の台紙を貼ることで、側面の反りが矯正されているのが分かるかと思います。
図-17
糊がある程度乾いたら、跡がつかないようクリップを外し、1日ほどおいて完全に乾かします。
【ワンポイントアドバイス】
内側の布のように薄い色の布を使う場合、紙パックの模様などが透けてしまうことがあります。その場合は、コピー紙(※)などの白い紙(※)を下地として台紙に貼ってから布を貼ります。(アイロンで接着する接着芯を布に貼っても構いません。)
※下地用の紙には書道用の半紙がお薦めです。薄くても水に比較的強くて、糊を塗ってもシワができにくい素材です。
牛乳パックの場合は、内側が白いので、そちらを表にしても構いません。
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