パン屋用のパンは多目に作ったので、友人にプレゼントするためにこんなものを作ってみました。パンのミニチュアは以前作ったものも使っています。
フレームには三角ビラカンを付けてあり、壁に掛けて楽しんで貰えるかと。
パンの入った木箱の部分をクローズアップするとこんな感じです。
これはもう手元にないので木箱の正確なサイズは忘れてしまいましたが、横幅は4.5cmくらい。左右に穴を開けて、たこ糸で持ち手を付けています。
額は100均のフォトフレーム(ポストカードサイズ)を使っているので、ハガキサイズのプリンター用紙(マット紙)を使って黒板のようなデザインにしてみました。これも色あせ防止にUVスプレーを掛けています。
Frisch aus dem Ofen !はドイツ語で「焼きたて!」(直訳:オーブンから出してすぐ)くらいの意味です。
周囲に書いてあるのはパンの名前で、
Toastbrot(トーストブロート/トースト用パン)、Mehrkornbrot(メーァコルンブロート/雑穀パン)、Landbrot(ラントブロート/田舎パン) 、Semmel(ゼンメル/小型の白パン) 、Roggenbrot(ロゲンブロート/ライ麦パン) 、Baguette(バゲット)、Brezel(ブレッツェル)、Croissant(クロワッサン)
ってところです。
【パンの作り方ワンポイントアドバイス】
パンのようなフワフワと柔らかい質感のものを作るには樹脂粘土だけでなく、軽量粘土(モデナソフトやタミヤの軽量粘土など)を混ぜると、表面がツルツルにならずマットな質感になります。
但し、以前にも書いたように、後で絵具で着色して質感を表現できる場合、そこまで粘土の種類は問いませんが、硬化前に予めヘラなどで質感を出しておくことは重要です。
オレンジやパンなど、表面にザラザラした細かい凹凸を付ける場合、よく「歯ブラシで叩く」と説明されているのですが、ブログ主はどうも上手くできません。歯ブラシはブラシ(毛)が均一ではなくて少しずつ束になって植えられているので、まばらに凹凸が付いてしまうからです。
そこで、ステンシル用のブラシを使ったら良い感感じに凹凸を付けることができました。
毛先を垂直に当てて叩くように跡を付けます。粘土が硬くて跡が付きにくい場合は粘土の表面を少し水で濡らして柔らかくすてからブラシで叩きます。
ステンシルとは模様などを切り抜いた型を使って染めたり描いたりする技法で、ステンシルブラシはそれに使うもので、上の商品画像の様な感じで堅めの毛が使われています。
ブログ主は別にこの画像のような高級なブラシを使っているわけではなく、ダイソーで売っているステンシルブラシで代用しています。(ダイソーブラシは実際にステンシルに使う場合は毛が抜けやすくて使い物にはならなそうですが。)
更に表面の細部を作り込んでいくのですが、ミニチュア作品を作るからと言ってミニチュア作品の真似をするのではなく、実物を観察しましょう。
左はWikimediaから直接表示しているバゲット(フランスパン)の画像です。(サイトが混み合っている場合など、表示されない場合はこのページを再読み込みしてみて下さい。)
ネットでサンプル画像はたくさん見つかるので、自分が一番美味しそうに感じる画像、特徴をよく表している画像を参考にして下さい。
バゲットで言えば、何カ所かに入った大きな切れ目が特徴ですね。
この切れ目(割れ目)を専門用語でクープ(仏語:coup de lame)というそうですが、直訳すると“カミソリの一撃”? 実際にカミソリのようなナイフでスッスッと切れ目を入れて焼くとこんな風に割れるようです。
で、クープ(割れ目)の内側は更にデコボコと荒れたような感じになっています。
粘土細工用のヘラとか爪楊枝とかを使ってこういった加工をするのですが、バゲットのクープ作りに便利なヘラをご紹介します。
ブログ主はたまたま間違えて購入したのですが、陶芸用のヘラらしく、ヘラの部分は細く、薄くなっていて、カーブの角度もミニチュアバゲットのクープの角度にピッタリでした。このヘラ、あるミニチュアのテキストで、全く同じものを使っているのを見ました。
先端も細くて鋭利なので、穿(ほじ)るように引っ掻いて荒らすと、クープの内側の雰囲気がでます。
同じもの(同じ大きさのパン)を複数作る時は、同じ分量の粘土で作るわけですが、デジタルスケールがあると便利です。
テキストなどではよく「○mm玉」と、球形に丸めた粘土の大きさで量を一定にするようですが、ブログ主はとりあえず適当に手に取った粘土で最初の1つを作ることが多いので、重さをデジタルスケールで計っておき、2個目からはその重さの粘土で作っています。
ニスはつや消しニスの方が合います。つや出しニスだとテカテカしすぎて不自然です。
最近のコメント