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2017/03/07

【ドールハウス工作】 No.321 和菓子のミニチュア:紫陽花、水無月、羊羹、青梅、大福、どら焼き、他

この記事では、 和菓子のミニチュアの最終回として、作り方をご紹介していないミニチュア和菓子をまとめてご紹介します。

 

まずは、前回画像にあったけれどもご紹介をし忘れた紫陽花から。

 

Miniature_frame_wagashi04

 

フレームの全体像はこちらです。(クリックすると画像がポップアップします。

 

以下の作り方の説明で、粘土の表記についてはNo.268の記事、粘土の種類についてはNo.269の記事をお読み下さい。

 

 

 

 

紫陽花(あじさい)

紫陽花というのはあくまでも「お題」なので、練り切りで作る場合もあるでしょうでしょうが、ここでは「錦玉」(きんぎょく)を使ったものをイメージしました。

「錦玉」というのは寒天と砂糖、水飴を煮詰め、冷やして固めたものです。全体を寒天で固め、例えば水に遊ぶ金魚などを表現したものなどは「錦玉羹」(きんぎょくかん)とか琥珀羹(こはくかん)とか呼ばれます。煮詰めて固めたものは干錦玉(ほしきんぎょく)と呼ばれ、干菓子として扱われますが、要するに寒天です。

 

【紫陽花の作り方】

今回、「すけるくん」という粘土を使ってみました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ねんど 透明粘土すけるくん
価格:1263円(税込、送料別) (2017/3/5時点)


この粘土は硬化前はかなり柔らかく、硬化すると透明度が高くなります。弾力性は多少残るようです。

ミニチュアフードのゼリーやフルーツ作りに最適、だそうですが、硬化前は不透明な白なので、絵の具などをどのくらい混ぜれば期待通りの色になるのかがちょっと分かりにくく、慣れないと使いにくいです。

また、透明度も仕上げに専用のコート液かニスを塗らないと、それほどの透明度でもありません。(無色の「おゆまる」程度の透明度→No.311 餡蜜の寒天参照。)

ここではタミヤのクリヤー系の塗料を混ぜたのですが、少なかったようで、あまり良く発色しませんでした。

薄くのばして硬化させて立方体にカットしたものを、白+少量の黄土で作った白餡の球の周りにボンドで付けました。

葉は和紙をカットしたものです。

 

なお、その後、あまり使い道のない「すけるくん」はダイソーカラー粘土を緩めるのに使っています。カラー粘土は着色料が混ざっているせいか、白い粘土より保存できる期間が短く割とすぐに硬くなってしまうようです。すけるくんは不透明な粘土と混ぜてもほとんどカラー粘土の色を変化させずに柔らかくなるだけなので、練りやすくなります。

 

Miniature_frame_wagashi05

 

水無月(みなづき)

「水無月」というのは以前も説明しましたが、夏越の祓(なごしのはらえ)という毎年6月晦日に行われる大祓の神事で、神社では参詣人に茅(ち)の輪をくぐらせて祓い浄めますが、この時に戴くお菓子です。

三角形(尖った角)や小豆は邪神を払うと考えられており、白いういろうの上に甘く煮た小豆を載せて固めたもので、三角形に切り分けます。

外郎の部分は前回ご紹介した久寿餅(くずもち)同様、モデナを平たく伸ばして作り、四角くカットしてから、小豆(青+赤+黒の粘土で作成)をボンドで貼り付けました。小さな四角にカットしてから三角形に切っています。

 

羊羹(ようかん)

羊羹自体は水無月の小豆と同様の粘土の混色で作ります。

竹の皮に包まれた羊羹は、バルサ材を端材を羊羹のサイズにカットし、竹の皮(ネットで見つけた画像をPCで加工して薄い包装紙にプリントしたもの)で包みました。

中央に結んでいるのはラフィア(raffia:ラフィアヤシの繊維。手芸店のフラワーコーナーなどで見つかる)を細く割いて縒ったものです。

 

Miniature_frame_wagashi06

 

青梅(おうめ)

青梅も紫陽花同様、これといった決まりはなく、あくまでも「お題」ですが、練り切りで白餡を包んだものが多いかと思います。外側が薄い求肥で包まれていたり、白餡に梅ジャムを練り込んだものもあります。

粘土は緑+黄+黄土(+白)を混色(→No.320/【粘土や絵の具を混色して緑色を作るときのヒント】参照)して丸くまとめ、爪楊枝でちょんと突いてくぼませて、線をいれました。

 

豆大福(まめだいふく)

粘土を混色して餡(水無月の小豆参照)を作り、丸くまとめ、豆(赤エンドウ)も同じ粘土で作っておきます。

モデナにダイソー白を少量加えて薄くのばし、餡と豆を包み、ベビーパウダーをまぶします。

 

栗鹿子(くりかのこ)

栗鹿子は周囲に栗だけを付けたものもあるようですが、ここでは普通の鹿子に栗を添えたものをイメージしました。

栗は黄+黄土(+白)の粘土で作り、栗の形にまとめます。

餡の球を作って上に栗を載せ、周囲にボンドで小豆を付けました。

 

銅鑼焼き(どらやき)

銅鑼焼き(どらやき)とは、小麦粉・卵・砂糖を原料とした銅鑼形に焼いた皮2枚の間に粒餡(つぶあん)を挟んだ和菓子ですが、原料の割合は「三等割」と言って同じ分量なのだそうです。

皮はフワフワした感じを出すためにモデナソフトにダイソー黄色を混ぜたものを使いました。

丸く薄くのばした皮で餡をはさみ、硬化したら茶色の絵の具で焼き色を付けます。

 

 

 


 

2017/02/23

【ドールハウス工作】 No.319 和菓子のミニチュア:くず餅

前回ご紹介した、ミニチュア和菓子を額に飾ったものの中から、今回はくず餅をご紹介します。

Miniature_frame_wagashi04

 

フレームの全体像はこちらです。(クリックすると画像がポップアップします。

 

 

 

 

くず餅は葛粉から作るもの、小麦粉のデンプンから作るものがありますが、後者は川崎大師の名物で、「久寿餅」という字を当てています。

言い伝えによれば、1830年~40年頃、麦の栽培が盛んだった大師河原村(川崎大師の辺り)で、久兵衛という人が偶然作った食べ物だそうです。(2011/03/08 読売新聞地方版より)

 

このミニチュアはおせち料理同様、以下の本に載っています。

 

作り方はシンプルなので説明すると、くず餅自体はモデナをそのまま使用し、黒蜜はデコソース(ダイソーのチョコレートソース)あるいは、下のような製品のチョコソースをそのままかけています。

モデナのややグレーがかった色(硬化前は真っ白ですが、硬化すると透明感を帯びてグレーがかります)がピッタリでした。

 

本にはなぜか「きな粉」の作り方が書いていなかったので、石粉粘土(ダイソーのもの)に黄土色のアクリル絵具を混ぜて硬化させたものを使ってみました。デコソースが乾く前にヤスリで削ってかけます。

皿の作り方はNo.312を参照して下さい。

 

ミニチュアの説明はこれで終わりで、下は、最近近所の和菓子屋「和尚」(No.314参照)で見つけた早春の練り切り。

紅白の梅をイメージしたものと桃をモチーフにしたものです。

Nerikiri_ume2

 

Nerikiri_momo

 

 


2017/02/15

【ドールハウス工作】 No.318 和菓子のミニチュアを100均フォトフレームに飾る

和菓子のミニチュアを100円ショップで購入したフォトフレームに飾ってみました。

こんなの↓。

Miniature_frame_wagashi01

 

フォトフレームは100円ショップ・セリアで購入したもので、木製のように見えますが、樹脂製です。

 

 

 

 

別の角度からもう一枚。

 

Miniature_frame_wagashi02

背景の麻布は同じくセリアで購入したジュート(麻)バッグからとったものです。裏(内側)がビニールコーティングされているのでカットしても端がほつれたり布目がよれたりしないので扱いやすかったです。

 

下は、以前フレーム部分だけご紹介した別の作品。

Miniature_frame_wagashi03

 

まだご紹介していない和菓子もあるので、作り方などは次回以降説明をします。

 

 

 


 

2017/02/12

【ドールハウス工作】 No.317 5月の歳時記:こどもの日のミニチュア

今回はこどもの日(端午の節句)のミニチュアです。

またまたカネゴンが唄っています。

 

Miniature_kodomo__no_hi01

 

avatar_cold_sweat 縮んでるんかい...

 

ミニチュアはこんなの↓。

 

Miniature_kodomo__no_hi02

 

作品だけの画像はこちら↓。

Miniature_kodomo__no_hi03  

 

 

 

 

粽(ちまき)と柏餅、花菖蒲のミニチュアです。

こどもの日は端午の節句と言いますが、端午の節句の「端午」とは、「端」は初、「午」は五で、五月の初め、すなわち上旬の五日の意味だそうです。(広辞苑より)

端午の節句の由来や、柏餅や菖蒲との関係は以前の記事『こどもの日になぜ柏餅を食べるの?』で書きました。

材料となる粉は、柏餅は上新粉と米粉、粽は上新粉とくず粉を使うようです。(レシピを公開している和菓子屋ではこう書いてあったのですが、店によっては異なるかも知れません。

※和菓子の材料については『【和菓子に使う粉の種類】上新粉、もち粉、白玉粉等の違い/生菓子・半生菓子・乾(干)菓子とは/ミニチュア花びら餅』を参照して下さい。

 

と言うことで、ミニチュアの説明です。

 

【粽・柏餅のミニチュアの作り方/粘土の混色】

(粘土の表記についてはNo.268の記事、粘土の種類についてはNo.269の記事をお読み下さい。)

  • 粽: (見えないので粘土はなんでもいいが、)白を細長いしずく型にまとめる。
  • 柏餅: 皮(餅)は白、餡はNo.311(あんみつのミニチュア)の餡を参照。

 

粽を巻く竹の葉は100均で買っておいた紙紐(ペーパーヤーン)を使いました。それをラフィアを割いて縒(よ)った紐で巻きました。包み方は実際の粽の作り方をネットで検索して参考にしました。

Miniature_kodomo__no_hi04

 

柏餅は餡を完全に餅でくるんだもの、餅を2つ折りにして餡を挟んだもの、がありますが、餅でくるんだタイプなら餡の粘土は使わなくてもよいかと思います。

餡を挟んだものなら、餡を俵型に丸めて少し押しつぶしたものを、楕円形に伸ばした餅で包みます。

柏餅の葉(柏の葉)はPCのドローイングソフトで加工し、Wordに貼り付けてダイソーの色画用紙に印刷(No.267参照)、はさみで切り抜いてスタイラス(鉄筆)で葉脈を付けて餡を包んだ餅に貼りました。

  • 柏葉画像のダウンロードはこちらから。(商用不可。個人使用に留めて下さい。)

 

 

【花菖蒲のミニチュアの作り方/粘土の混色】

  • ショウブ: 青+赤(+白)

下の花びら4枚はしずく型に伸ばし、スタイラスで少しウエーブをつけて紙巻きワイヤー(ダイソーで購入)に貼り付けます。

白、黄の絵具で色を付けたあと、上の花びら4枚を貼り付けます。

葉は和紙(ダイソーで購入)を細長く葉の形に切り、ワイヤーに貼ります。

花器はスチレンボード(底)+紙で作成。(No.316の半月盆と同様の作り方) 白く塗り、透明なマニキュアを塗ってコーティングしたあと、黄土色の粘土を丸めて剣山に見立て、菖蒲を挿します。

剣山の粘土が硬化したらレジンを流すのですが、その前に菖蒲の株元(葉)をマニキュアでコーティングしました。レジンはUVレジンを使いました。

 

 

 


 

2017/02/04

【ドールハウス工作】 No.316 100均フォトフレームを100均アイテムで和風にアレンジ/半月盆の作り方

今回は、前回ご紹介した半月盆の説明をする予定ですが、併せて、和菓子のミニチュアを飾るためにアレンジしたフォトフレームをご紹介します。

シンプルな木製のフォトフレームを華やかな和風にイメージチェンジしたもので、言ってみれば、“なんちゃって蒔絵風”。

こんなの↓。

 

100yen_photo_frame_arrange01

個々の和菓子は別の記事でご紹介するつもりなので、今回はフレームだけです。

 

 

 

 

これは何年も暖めてきたネタですが、和風のものを作る機会がなかったので、今回初めて試してみました。

 

下はもう少しアップにした画像。

100yen_photo_frame_arrange02

 

 

100均フォトフレームを和風にアレンジ

今回使用した素材です。

100yen_photo_frame_arrange03

 

セリアで購入したシンプルな木製のフォトフレーム、ダイソーの和風柄のネイルシール、そして、近所の100均で以前買った金色のラメ。このラメはネイル用品として売られていましたが、他の100円ショップでもネイルコーナーや手芸コーナーにレジン関係の材料と共に置いてあることが多いようです。

 

【作り方】

  1. フォトフレームを好みの色で塗る。(ここでは黒)
  2. ネイルシールを貼る。
  3. ラメを撒く辺りにニスを塗り、ニスが乾く前にラメをパラパラと撒く。
  4. 上から全体にニスを塗る。

 

3のニスはラメを撒く部分に筆で塗りました。4のニスはブラシで塗ってもいいのですが、ブログ主はプラモデル用のスプレー式トップコートをスプレーしました。

 

 

持っているのがツヤ消しタイプだったので、アクリル塗料の光沢が消え、全体にツヤ消しになってしまいました。

再度ツヤ出しニスを塗ってもいいのですが、これはこれでいいかとそのまま。

 

スプレーはその他にも半光沢や光沢もあります。

 

ミニチュア半月盆の作り方

 

下は前回の記事でご紹介した半月盆です。桜餅や花見団子が乗っています。

 

Miniature_wagashi_spring03

 

下は作成途中の画像です。

Miniature_hangetsubon

 

【作り方】

  1. 工作用紙にコンパスで好みのサイズの円を描き、半月盆の形に切り抜いたものを型紙とする。
  2. これを1mm厚スチレンボード(スチレンペーパーの両面に紙を貼ったもの)に写し取り、ハサミでカット。
  3. 縁はハガキくらいの厚さの紙を2mm幅にカットし、周囲に貼る。

上の急須と湯飲み茶碗が載っているお盆なら縁の紙は巻き始めと巻き終わりを重ねても構いませんが、半月盆は重なりがない方がいいので、目立たない角から巻き始めます。

 

Miniature_hangetsubon02

 

縁を巻き終わって余分な部分をカットする時に巻き初めと平らになるようにします。

後は好みの色を塗ります。ここではフォトフレーム同様、ネイルシールとラメで飾りました。

 

 

 


 

2017/01/29

【ドールハウス工作】 No.315 桃と春の和菓子のミニチュア/桜餅、草餅、花見団子

ブログ主のミニチュアの世界では一足早く春がやって来ました。

カネゴンもご機嫌で歌なんぞ唄っています。

 

avatar_kanegon_cold_sweat あかりをつけましょ ぼんぼりに~♪

 

Miniature_wagashi_spring01

 

avatar_cold_sweatでも、背景、桜なんだけど...

 

と言うことで、まずは桃の花のミニチュアです。

 

 

 

こんなの↓。

Miniature_wagashi_spring02_momo

作り方は後ほど。

 

こちらは春の和菓子と共に飾ってみました。

 

Miniature_wagashi_spring03

 

桃の節句と花見の季節の和菓子、桜餅、草餅、花見団子です。

急須と湯飲み茶碗のミニチュアはNo.314でご紹介したもの。

 

実物の花見団子は上新粉(※)を水でこねて蒸し、更に臼でついて団子にします。三色の色については諸説あるようですが、寒い冬が終わり、木や草の新芽が吹いて桜が咲く季節を表していると言われます。

※和菓子の材料については『【和菓子に使う粉の種類】上新粉、もち粉、白玉粉等の違い/生菓子・半生菓子・乾(干)菓子とは/ミニチュア花びら餅』を参照して下さい。

 

桃の節句は別名草餅の節句とも呼ばれ、邪気を祓う効力があると言われるヨモギを使った餅を作るそうです。(※【追記】参照)

※【追記】現在は草餅というとヨモギを使った餅ですが、平安時代では3月3日にハハコグサ(母子草)を摘んで草餅を作ったそうです。ハハコグサは春の七草の一つ、御形(おぎょう、ごぎょう)です。和泉式部(平安中期の歌人)の歌に、「花の里心も知らず春の野にいろいろ摘める母子餅(ははこもちひ)ぞという歌があります。

 

こどもの日になぜ柏餅を食べるの?』にも書きましたが、五月の節句には菖蒲(しょうぶ)とともに屋根を葺いたそうですが、抗菌植物というのが共通しています。

桜餅は『【和菓子歳時記】年中行事と和菓子、月ごとの和菓子/旧暦と二十四節気』に書いたように、関東と関西では材料や見た目が異なります。関東では小麦粉の焼き皮、関西では道明寺粉を使ったものです。

 

【桃のミニチュアの作り方/粘土の混色】

(粘土の表記についてはNo.268の記事、粘土の種類についてはNo.269の記事をお読み下さい。)

  • 桃の花: 白+赤

枝は銅線で作りました。方法はNo.304でご紹介したブドウと同じです。

花はレザークラフト用の型抜き(シェイプパンチ)を使って薄くのばした粘土を抜きました。

型抜きは、小:H3mm×W3mm/中:H4.5mm×W4.5mm/大:H7mm×W7mm の3種類があり、このうちの小を使っています。この型抜きはゼラニウムや紫陽花を作る時にも使ったものです。


型から取るとき、型の口に貼り付いた粘土をスタイラス(鉄筆-実際に使用したのは100均のドットペン?)で押し、中心をくぼませました。

つぼみは粘土を丸めただけ。 

開花した花は、中心に黄色い絵具で蕊(しべ)の雰囲気を出しました。さらに緑色の和紙で葉を作り、付けました。葉がないと梅に見えてしまいます。

花器はウッドビーズで、茶色と白のアクリル絵具で釉薬がかかったように塗りました。気分は浜田庄司風。

 

【春の和菓子のミニチュアの作り方/粘土の混色】

  • ヨモギ団子: 白+緑+黄土+シーナリーパウダー(ジオラマに使う木くずを材料としたもの)
    餡はモデナペースト(こちらを参照)にアクリル絵具の赤+青+茶+黒を加えたもの。
     
  • 花見団子: 白+緑+黄土/白/白+赤
    竹ひごを削って作った串に団子(緑)を一つだけ刺し、残りの団子(白、ピンク)はボンドで付ける。団子の直径は3mmくらい。串は長めに残しておき、皿に盛るときにカットすると作業しやすい。
     
  • 桜餅(関東風): 皮は、白+赤+黄土、餡はNo.311(あんみつのミニチュア)の餡を参照。
    細長い俵型に丸めた餡を楕円形に伸ばした皮で包む。
    桜の葉はフローラルテープ(こちらを参照)を葉の形にカットしてボンドで付ける。
     
  • 桜餅(関西風): 白+赤(+モデナ)
    葉は関東風桜餅と同じ。

桜餅と花見団子を載せている半月盆については、別の回にご紹介します。

 

 

 


 

2017/01/14

【ドールハウス工作】 No.311 あんみつのミニチュア【和菓子】

あんみつのミニチュアを作ってみました。

こんなの↓。

Miniature_anmitsu01

 

 

あんみつのミニチュアは下の図書にも掲載されていますが、寒天の素材、具(トッピング)の内容とか作り方はブログ主独自のものです。

粘土の着色は絵具ではなく、ダイソーの樹脂粘土を使っているのはこれまでの通りです。(粘土の表記についてはNo.268の記事、粘土の種類についてはNo.269の記事をお読み下さい。)

 

【ミニチュアあんみつの作り方ワンポイントメモ】

上の画像では寒天が見えませんが、ちゃんと入っています。

Miniature_anmitsu02

 

  • 寒天(①): おゆまる(プラスチック粘土)を刻んだもの(下の商品画像の白?透明?の単品)
  • 餡(②): 赤+青+茶(+モデナ) ダイソー粘土が硬く、モデナは色に余り影響を与えないので緩める目的で加えた。
     
  • リンゴ(③): 白+黄+緑 黄色と緑はごく少量。
     
    Miniature_anmitsu03
    櫛形の皮をむいたリンゴを作り、同じ粘土を薄くのばして皮(兎の形)をハサミで切り抜いてリンゴに貼る。粘土が柔らかい場合、少し置いてからカットするとよい。硬化したら絵具で赤く塗る。
     
  • バナナ(④): No.301の記事参照。
     
  • サクランボ(⑤): 赤(+モデナ) 竹の枝先を柄にした。
     
  • ミカン(⑥): モデナ+黄+赤/実際の混色は 黄+赤+白+モデナ で、作業はまずごく少量の黄と赤でオレンジを作って白で色を薄くし、量を増す&透明感を加えるためにモデナを加えた。
    ミカンの形に粘土をまとめ、縫い針を押しつけて線を描く。
     
  • 求肥(⑦): 白+赤(→ピンク)+モデナ、白+緑(→黄緑)+モデナ
     
  • 器: 下記の商品の中の一つ。
     

 

盛りつけは、器に多目的ボンド(クリアータイプ)を希釈したものを楊枝ですくって垂らし、寒天を入れます。 (ボンドの希釈方法はNo.240の記事を参照して下さい。)

更にボンドを垂らし、トッピングを載せますが、トッピングは個々に木工用ボンドを付けて載せてもよいかと思います。

希釈したボンドは割とすぐに溶剤が揮発して元の濃度に戻ります。塗りやすい(垂らしやすい)というだけなので、注意して下さい。

 

クリヤー系ボンドについて ~GクリヤーとGPクリヤーの違い~

多目的ボンドはGクリヤーとかそういう名前の100均でも手に入るもので十分ですが、透明性や硬化の速さで上のようなウルトラ多用途S.Uはおすすめです。

Gクリヤーとは別にGPクリヤーというものがありますが、違いは後者はポリプロピレンやポリエチレンも接着できることです。ポリプロピレンは例えばクリアーファイルの素材で、このような柔軟性のあるプラスチックの多くはポリプロピレンです。あと、無印良品のケース類にポリプロピレンのシリーズがあります。→Googleのポリプロピレン製品の画像検索結果ポリエチレン製品の画像検索結果

ウルトラ多用途S.Uは無印とプレミアムソフト、プレミアムハードという種類があり、無印はやはりポリプロピレンやポリエチレンの接着はできません。接着ができるのはプレミアムソフトです。(コニシのデジタルカタログ『ボンド DIY製品カタログ』←かなり使いづらい)

ミニチュア工作では、Gクリヤーとか無印S.Uくらいで十分かと思います。

 

最後に(接着が弱そうなものの補強&保護のため)ニスを塗ります。

 

粘土用ニス

 

粘土に限らず、こうした小さなものにちょこっとニスを塗る場合、タミヤのマニキュアタイプのニスが便利です。

ブログ主は粘土で作った個々の具材にもあらかじめニスを塗ります。(目立たないところに針を刺してそのまま硬化させると着色やニス塗りが楽です。発泡スチロールや掃除用のメラミンスポンジに刺して硬化を待つといいでしょう。) 

これは、ニスを塗らないで余った具材などを保管しておくと、乾燥が進むのか、脆くなることがあるからです。

また、最後に補強のためにももう一度塗ることが多いです。

あんみつの場合、赤エンドウをコーティングしたかったのですが、求肥はツヤを出したくないのでツヤ消しニスを塗ります。但し、ミカンはツヤが欲しいので乾いてからグロス(ツヤだし)で上塗りしました。

透明のマニキュア(トップコート/100均で買えます。)はグロスの代用になります。

 

 

 

 


 

2017/01/01

【ドールハウス工作】 No.308 花びら餅と水仙のミニチュア

新年あけましておめでとうございます。

今年最初のミニチュア工作の投稿です。

前回ご紹介した花びら餅のミニチュアに小物を合わせてコースターに飾ってみました。

 

こんなの↓。

Miniature_hanabiramochi_and_narciss

 

 

コースターは裏返して使っています。

花びら餅は、実物はこんなお菓子で、茶道の初釜(はつがま)には欠かせない主菓子(おもがし)です。

(よい画像がないので、商品画像を使いました。)

本来は、濃茶(こいちゃ)なんですが、ここでは薄茶(うすちゃ)を添えました。

 

花びら餅の外側の「皮」は求肥(ぎゅうひ)なので、前回の記事の通り、原料は白玉粉、つまりもち米(うるち米ではない)の粉です。

大福餅の皮のような滑らかでもっちりした皮ですね。

実際の花びら餅は、薄い円形の求肥(ぎゅうひ)を二つ折りにした間に、牛蒡(ごぼう)の蜜漬、白味噌、小豆(あずき)の汁で染めた菱形の求肥を挟んだものが有名ですが、ここ(ミニチュア)では、味噌は省略して皮の内側にピンクの粘土を挟んでいます。

 

【作り方ワンポイントメモ/粘土の混色】

(粘土の表記についてはNo.268の記事、粘土の種類についてはNo.269の記事をお読み下さい。)

  • ゴボウ: 白+黄土+黄
  • 花びら餅(皮): モデナ+白(1.5:1くらい)
  • 花びら餅(ピンクの求肥): 白+赤+黄土(白と赤でピンクを作り、そこに黄土色を少し混ぜて落ちついた色にする)

ゴボウは混色した粘土を1mmくらいの薄さにのばし、硬化したら幅1mm、長さ15cm位に細長くカットします。

花びら餅の皮は、“透け”感が欲しいのでモデナをメインに、ダイソー樹脂粘土の白を加えました。

丸めた粘土1cmΦくらいの大きさに薄く広げます。これに、丸く押しつぶしたピンクの求肥とゴボウを重ねて2つに折りたたんで完成です。

 

粘土工作の道具-1 -粘土を伸ばす道具-

 

ブログ主が粘土を平たく伸ばす際によく使う道具です。

Tools_for_clay01

 

粘土を均等に押しつぶしたり平たく伸ばしたりする場合、粘土板(ブログ主はスチレンペーパー=紙の貼っていないスチレンボードを使っています。ダイソーやセリアでも売っています。)の上に粘土を載せて、その上にクッキングペーパーを被せ、透明な蓋(100均のビーズが入っていた容器の蓋)で押しつぶすか、クッキングシートを半分に折って間に粘土を挟み、同様に押しつぶします。

上の画像のように粘土が透けて見えるので、丸く均等に広がっているか確認しながら押しつぶすことができます。

クッキングシートとは、クッキーなどを焼くときに天板の上に敷くシートで、シリコンが吹き付けてあり、くっつきません。ワックスペーパーは本来「蝋(ろう)引き」の紙ですが、ワックスペーパーの名前で呼ばれることもあります。100均で手に入り、気軽に使えるので、ブログ主は塗装の際にも、下に敷いて使っています。

花びら餅の皮は丸めた粘土をクッキングシートで挟んで上からプラの蓋で押し、1cmΦくらいに広げます。

ブログ主は、プラスチックの蓋の四隅を指で押して潰すことが多いのですが、本当は粘土の中心を押した方が均等に潰せます。

 

これ以外に、厚さを均等にする場合、クッキングシートに挟んだ粘土の左右にヒノキ棒の切れ端を置いて、ローラー(100均で買ったクッキー伸ばし器)を使い、上からコロコロします。

ヒノキ棒は1mm厚、2mm厚~と様々な厚さのものがあり、ミニチュア工作ではよく使うので、端材を利用しています。

 

 

その他のミニチュア、特に水仙の作り方は次回ご紹介します。

 


 

2016/12/27

【和菓子に使う粉の種類】上新粉、もち粉、白玉粉等の違い/生菓子・半生菓子・乾(干)菓子とは/ミニチュア花びら餅

まもなくお正月。

正月の和菓子として代表的な花びら餅のミニチュアを粘土で作ってみました。

Miniature_hanabiramochi02

 

初釜(正月最初に行う茶事)には欠かせない和菓子です。(他のミニチュアと合わせた作品はこちら

 

 

ミニチュアはもう少し小物を加えて「作品」の形にしようと思っていますが、とりあえず単品で。

もとは宮中の正月行事に使う御焼餅(〔女房詞-にょうぼうことば〕おやきかちん)で、白く円い餅に菱形の赤い餅をはさみ、その中に白味噌のついたゴボウの小片を入れて包み、半円形として焼いたものだそうですが、これが形を変えて現在の和菓子の形になったのは明治期で、皮には求肥(ぎゅうひ)が使われています。

 

ブログ主はミニチュアフードを作る時にはまず作り方を調べるのですが、大前提として何でできているか、つまり材料は重要な情報です。

例えば、花びら餅に使われる求肥(ぎゅうひ)。

求肥と言えば、あんみつに入っているピンクとかグリーンの、あってもなくてもいいような(すみません... あれ、あんまり好きじゃないもので...)お餅のようなものというのは知っていますが、この原料は?と聞かれたらよく分かりません。

最近、和菓子に興味を持っていて本を読んだり、(例によって)新聞の切り抜きなどを整理しているので、基礎知識みたいなものを覚え書きとしてまとめておこうと思います。

 

buhin_dango 和菓子に使う粉の違い-上新粉、もち粉、白玉粉等はどう違う?-

洋菓子は小麦粉以外にもそば粉やアーモンドパウダーとか様々な「粉」を使いますが、これらはそもそも原料が異なります。

でも、和菓子で使われる主な「粉」の原料は基本的に「米」。

 

 

Buhin_kome 米と一口に言っても、「うるち米」(一般的にご飯として食べる米)と「もち米」に別れ、更に、製法、つまり、加熱してから粉にするか、加熱しないで粉にするか、更に粉にする工程の違いによって様々な「粉」になり、

新粉(しんこ/上質なものは上新粉※)、もち粉(もちこ)、白玉粉(、道明寺粉(どうみょうじこ)等と名称が異なります。

 

Shinko

※「(上)新粉」の「しんこ」は本来下の漢字が使われるのですが、環境依存文字で、一般的には「新粉」の文字が当てられます。

意味は「こまごまとした飯粒」。造り(右側)の「参」のような部分は「まぜる」という意味。

 

 

・うるち米(白米)を原料とするもの(加熱しない)

【上新粉】 うるち米を日光に乾かし、臼でひいて粉にしたもの。

  • 主な和菓子: 団子、柏餅、外郎(ういろう)…葛粉も加える、素甘(すあま)

【上用粉】(じょうようこ) 上新粉よりさらに粒子が細かい。

  • 上用(薯蕷)饅頭…祝い事につかわれる紅白饅頭等。薯蕷(しょよ)=山芋をすりおろしたものを加えて作る。本来は山芋の薯蕷から「しょよまんじゅう」だが、「じょうよまんじゅう」、「じょうようまんじゅう」とも呼ばれる。
    ちなみに、栗饅頭(下図/右)のような硬い皮は小麦粉で作られる。

Kohaku manju - white bun - march 2014 Kurimanju


 

・もち米を原料とするもの(加熱しない)

【白玉粉】 もち米を水洗いして乾燥させてから粉にしたものが「もち粉」で、白玉粉は水に浸したもち米を臼で挽き、多量の水を加えて攪拌沈殿をくり返して精製。この沈殿物を脱水した後日干しして破砕し、粉にする。この作業は昔は厳寒の季節に清流で行ったので「寒ざらし粉」と呼ばれた。

もち米そのものに比べて、タンパク質や脂質、繊維質が少なく、デンプンが多いのでなめらかで味が淡泊になっている。

  • 主な和菓子: 求肥(もち粉も使われる※)、白玉団子、大福餅
     
    ※求肥(ぎゅうひ/求肥飴のこと)…白玉粉を蒸し、あるいは水とあわせて熱を加え、これに白砂糖と水飴とを加えて練り固めた、柔軟で弾力ある菓子。求肥糖。求肥。牛皮(唐から渡った時、「牛皮」という文字を忌んで「求肥」と改めたという)。

 

・もち米を原料とするもの(加熱する)

【道明寺粉】 もち米を蒸した上、熱風で乾燥させ、細粉、または粗挽きにした粉。元は道明寺(大阪府藤井寺市道明寺)で考案された道明寺干飯(ほしい/乾燥して貯えておく飯。水に浸せば、すぐに食べられる。)を挽いた粉。

  • 主な和菓子: 桜餅(京風-下図/左、関東では小麦粉・白玉粉を練って薄く焼いた皮で餡を包む-下図/右)、椿餅

Sakura-mochi 001 Sakura-mochi 003

 

【寒梅粉、みじん粉】 もち米を蒸したのち餅生地とし、それを焼いて乾燥させてから粉末としたもの。道明寺粉を砕くと「みじん粉」、もっと砕くと「極みじん粉」、炒って焦がすと「焦がしみじん粉」、白焼きにして砕くと「焼きみじん粉」、そして「焼きみじん粉」を細かくしたものが「寒梅粉(かんばいこ)」と呼ばれる。「寒梅粉」は、練ると糊のようになり、人形創りや工芸品の接着剤としても使われる。
うるち米を用いたものは「並寒梅粉」とよばれ、下級の菓子材料となる。

  • 主な和菓子: 打ち物/型に打ち込んで作った落雁(ラクガン)などの干菓子。例えば生砂糖(きざと、きざとう)と呼ばれるものは、寒梅粉に砂糖と蜜を合わせて練り、抜き型で抜いたもので、「松葉」や「銀杏(イチョウ)」のような薄く繊細なものが作れる。

 

・米以外の粉

【葛粉】 葛の根からとったデンプンで、冬季根を掘り砕き、水を加えて沈殿させ、これを何度かくり返して製した粉。食用。奈良県吉野産の吉野葛は有名。(現在、葛の生産は少ないので、ジャガイモやサツマイモ等から取ったものを代用することも多い)

  • 主な和菓子: 葛切り、葛湯、葛饅頭・水饅頭(餡をゼリーのような半透明の葛で包んだもの)、葛餅、蕨餅(わらびもち/岡太夫〔おかたゆう〕の異称も←狂言「岡太夫」より)

 

 

 

 

buhin_dango 和菓子の分類-生菓子、半生菓子、干菓子(乾菓子)

【生菓子】 できあがりの状態で水分を30~40%以上含むお菓子のこと。

  • 主な和菓子: 茶席で主菓子(おもがし)として使われる練り切りやこなし、柏餅、草餅、水羊羹、団子

Wagashi closeup 14


 

【半生菓子】 生菓子と干菓子の中間に位置する菓子で、水分が10%以上30%未満のお菓子のこと。

  • 主な和菓子: 最中

【乾菓子】 水分が10%以下のもの

  • 主な和菓子: 落雁、おこし、煎餅、ボーロ

Rakugan,Inashiki-city,Japan


 

【参考】

 

ミニチュアの花びら餅については、回をあらためて記事にします。

 

 


 

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