ダイソーの石粉粘土でブタの蚊遣り器を作ってみました。
こんなの↓(左)。
蚊遣りブタとドイツ語で挨拶を交わしているのは以前友達に貰った木彫りのブタ。ドイツのものです。(サッカーのドイツユニを着ています。確か、前々回のW杯の頃に貰ったんだっけかな。ブログ主が家の中であちこちに動かすので時々行方不明になっていますが、ひょいと出てきます。 )
おせちのミニチュアの説明がまだ終了してしていませんが、季節を外さないうちに「夏の風物詩」をテーマにしたミニチュアをでき次第ご紹介していこうと思います。おせちの説明はその合間に挟みます。
左の画像はWikimediaから直接表示していますが、蚊遣り器と言えばやっぱりこの形ですね。
中には蚊取り線香を線香立てに立てるか上から吊しますが、この蚊遣りも中にちゃんと蚊取り線香が入っています。
ミニチュアの蚊遣りブタは胴の空洞になっている部分を作るのにちょっと頭を悩ましましたが、結局、100均で見つけた極太のストローを内側に仕込んで作ることができました。
石粉粘土は硬化後に削ることができるので、あとから軽くサンドペーパーをかけて、上からややアイボリーがかった白のアクリル塗料で薄く色を付けていますが、石粉粘土そのものも乾くとオフホワイトで同じような色をしてします。
蚊取り線香はダイソー樹脂粘土の緑+黄(+白)で作り、薄いアルミ板(アロマ用のロウソクの容器)で作った線香立てに立てています。
粘土の表記についてはNo.268の記事、粘土の種類についてはNo.269の記事をお読み下さい。
ところで、ドイツではブタは幸運のシンボルとされていて、ブタの置物をプレゼントする習慣があります。それは知っていたのですが、理由は知らなかったので、あらためて調べてみました。
元々、ヨーロッパでは豚は神聖な動物だそうですが、更に中世のドイツでは面白い習慣があったそうです。
それは、祭りなどで行われる競技の最下位(ブービー/booby)に子豚を贈るというものです。
ここでちょっと注釈が必要ですが、日本ではブービーと言えば最下位から二番目の競技者を指します。従って、最下位の者は「ブービーメーカーと呼ばれますが、これは和製英語で、英語の本来の意味では最下位がブービーで、ブービー賞とは本来「最下位賞」です。
それでも、日本でのブービーの表彰を想像すれば分かりますが、ブービー賞の表彰はある意味“からかい”の意味がありますね。アメリカなどでは木製のスプーンが典型的なブービー賞(booby prize)の賞品だそうで、“take the wooden spoon”(最下位になる)という慣用句があります。
ブタが木のスプーンのような“取るに足りないもの”かどうかは分かりませんが、ブービー賞の豚と幸運がどう結びつくかというと、(贈られるときはきまりが悪くても)育てやすく、成長すれば子どもを産んだり食料になるからだそうです。だから、ブタは「豊かさや富」(独:Wohlstan 、Reichtum)の象徴です。
そう言えば、日本でも貯金箱のステレオタイプと言えば、ブタの貯金箱ですね。
ちなみに、ドイツ語で“Schwein haben”(豚を持っている)という慣用句は「運がいい」という意味です。
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