【ドールハウス工作】 No.264 ミニチュア傘の作り方
ミニチュアの傘を作ってみました。
こんなの↓。
左下にいるカエルは川崎大師の近所の民芸品店で見つけた陶器製の置物で、「お金が返る」という、所謂縁起物です。カネゴンの相棒にピッタリですね。
黒い傘(①)は1/12スケールで実物に換算すると半径62.5cmくらい(実際の半径は52mm)、白い傘(②)で57.5cm(48mm)くらいです。
ミニチュア傘は村上一昭氏のドールハウス本に作り方が載っているのですが、これをヒントに、もう少し簡単に作る方法を考えてみました。閉じただけの傘(①)と完全に畳んだ傘(②)とでは少し作り方を変えています。
以下、作り方のご紹介です。
【型紙の作り方】
コンパスと分度器を使って円(ex.半径52mm)を描き、40度毎に線を引いて正9角形を描きます。下図を参照して下さい。
【傘①の作り方】
この9角形を布に写し取り、切り抜いて周囲にほつれ止めを塗ります。
次に、上の図のように(布の表側=傘の外側から見て山折り、谷折りで折り目を付けます。
ブログ主は“指アイロン”=指先で強くプレスするように折り跡を付けましたが、折り跡はしっかりと付けた方がいいので、丁寧にやるならアイロンを掛けた方がいいでしょう。
中心に傘の柄(え/柄の素材については後述)が通るくらいの穴を目打ちなどで開け、木工用ボンドを塗った柄を挿して、傘をすぼめるように接着します。
この時のコツは、布の裏側、傘の下の方に当たる部分にもボンドを塗っておき、ひだを整えるようにすぼめていきます。下のような鶴首タイプのピンセットで押さえるようにするとひだを作りやすいと思います。
【傘②の作り方】
同じ型紙を使いますが、布を9角形に切り取ったあと、三角形を一つ切り取り、切り口どうしを接着します。
これは9角形のままだとボリュームがありすぎて畳みにくいからです。
この合わせた部分は谷折りにするので、片側の表側に爪楊枝で細く布用ボンドを塗って、もう片側を貼るといいでしょう。
ブログ主は下のボンドを使っています。(本来の使い方は最後に上からアイロンを掛けるのですが、アイロンは掛けずに使っています。)
ブログ主は使ったことがありませんが、布用ボンドだけでなくほつれ止めも100均にあるので、それでもいいかと思います。
布と柄の接着方法は①と同じで、①の状態くらいになったら、本物の傘を畳むように、柄の周りに巻くようにして、リボンや細く切った布で留めます。この白い傘はハンカチで作ったので、縁(かがってある部分)を細く切って使っています。
最後にボタンに見立てたデコパーツ(ネイル用のラインストーン)などを貼って完成です。
下は、本の通りに作った傘です。
本に書いてあることなので詳しくは説明しませんが、布の柄(がら)を見ればどのように作ったか想像は付くかと...
【傘の柄について】
①はアートフラワー用のフローラルテープ巻きワイヤー(#20)、②はアルミ棒(1.2mmΦ)を使っています。アルミ棒はホームセンターで見つけたものですが、針金のように巻いたものではなく、40cm位の長さで切り揃えたホビー用のもの。③の柄は竹ひごです。これもホームセンターの工作材コーナーなどで見つかります。
①のワイヤーは白いテープを巻いたものなので、木の柄のような色合いに塗装しています。
【アートフラワー材料】地巻ワイヤー♯20(白)36cm(100本) |
持ち手の部分はフローラルテープ(①は焦げ茶、②は白)を巻いています。
フローラルテープというのは、アートフラワーで茎などを作るのに針金に巻き付けるテープですが、巻くときにテープを伸ばしながら使います。
針金を中心にしてこよりを縒(よ)るような感じで巻き付けます。
面白いのは、テープとは言っても、セロテープやマスキングテープ等と違い、紙などに貼れるほどの粘着力はありません。フローラルテープどうしだけがくっつきます。
紙のような素材感なので、上からアクリル絵具などで色を塗ることもできます。
③の竹ひごの太さは1.5mmくらい?凧などの工作に使うごく普通の太さのものを木部用ニス(ステイン)で少し濃い色に着色しました。
ここでは持ち手部分にスエード調の2mm幅くらいのリボンを巻いていますが、細い凧糸をボンドで巻きつけ、上から色を塗ってもいいかと思います。
③の傘の先端は丁度良いサイズのハトメがあったので、傘の先端キャップのように付けています。
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