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【社会問題】 龍田小・中のAmazon欲しい物事件

2016/04/29

【熊本地震】龍田の件で露呈したAmazonの震災便乗ビジネス

今回の一連の騒動(熊本市の龍田小学校と中学校が“被災者支援のため”と称して総額数百万円-文房具だけでも600万円以上-の”欲しいもの”を善意の支援者に購入させた問題)で露呈したのは、Amazonの偽善的な”震災便乗ビジネス”です。

過去の記事でも書きましたが、Amazonの言う“被災者と支援者をつなぐ物資支援のサポート”とは、Amazonの機能の一つ、『アマゾンギフト』というシステムをそのまま災害時の“欲しいもの”と“支援したいもの”をマッチングさせるシステムに利用したものです。

 

アマゾンギフトとは

『アマゾンギフト』とは、欧米などで一般的に行われている、結婚祝いなどに贈り先(A:結婚する人)の欲しい物をリスト(=「ほしいものリスト」/ウィッシュリスト)にしてもらい、友人など(B)が買ってあげるという習慣に適する機能で、Aが欲しいものをリストアップして公開します。それを友人が分担してプレゼントしてあげるというものです。(下図参照)

 

Amazon_gift01

 

何らかの理由で、Aが受け取ったものを返品した場合、Aには商品相当額のギフト券が贈られます。購入した人に返金されるわけではありません。(※)

 

※Amazon公式ヘルプ: ギフトを返品・交換する

ギフトの受取人による返品の場合、受取人にはAmazonギフト券で返金します。Amazonギフト券は、返品受付センターにアクセスする際に使用されたアカウントのEメールにお送りします。

 

Amazonギフト券とは紙の商品券ではなく、メールアドレス宛にコードが通知され、これをAmazonでの買い物の際に指定するとポイント化ウェブマネー化し、支払いに充当できる、という使い方をします。

また、本来このような使い方をするシステムなので、「ほしいものリスト」には贈り先の住所や氏名などは公開する必要はありません。友人には、そのリストのURLをメールなどで連絡すればいいわけです。

今回は、A(避難所)、B(善意の支援者)という構図です。

ここまでで分かるのは、Amazonにはどうあっても売上が上がる仕組みです。しかも全く身銭を切ることがなく。

なお、この「ほしいものリスト」は非公開にすれば、自分が購入を検討している商品を登録しておいたりして、一時的な覚え書きに使えます。

 

通常の「ほしいものリスト」とAmazonがお墨付きを与えた「ほしいものリスト」

前述のように「ほしいものリスト」は誰でも作成でき、自分のアカウント(ID)に対して複数のリストを作ることも可能です。

従って、リスト名を「【被災者】○○○」などと称することも可能です。

一方、このリストにAmazonがお墨付きを与えたものがあります。今回の龍田小学校避難所や龍田中学校避難所がそれで、これはAmazonのトップページにある「たすけあおうNippon」というバナーをクリックすると表示される一覧に掲載されます。(これを「公式のほしいものリスト」と呼ぶことにします。)

しかし、ここに掲載して貰うには、Amazonの担当者に直接連絡してそのサポートを受ける必要があり、Amazonが荷物を配送できる程度の被災地でないとなりません。つまり、交通網が遮断されているような本当に困っている避難所は対象外なのです。

お墨付きを貰えなかった避難所は単なる「ほしいものリスト」として公開するしかありません。(ここでは「非公式のほしいものリスト」と呼ぶことにします。)

「非公式のほしいものリスト」はその他有象無象の「ほしいものリスト」と一緒に存在するだけで、目立たず、また、避難所を騙(かた)っているほしいものリストとの見分けも付きません。

Amazonは「ほしいものリスト」の運用についてはこう語っています。

 

Amazon、被災地「ほしい物リスト」運営の実態は 「本当に必要?」疑問の声も』(Infoseekニュース/ソース:ITmedia/2016年4月26日 12時55分

(前略)アマゾンジャパンによると、SNS上で「龍田中学校(熊本市)の物資が足りていない」との発言を見かけた同社スタッフが同校の校長に連絡し、第1弾としてリスト作成に至った。避難所の担当者に「ほしい物リスト」の使用方法を電話でレクチャーした。  

(中略)同社は、あくまで各避難所のリストを専用ページに集約しているだけで、どのような物資をリストに登録するかは、避難所の現地判断に任せているという。  基本的に被災地の判断には“不干渉”だが、リストの悪用を防ぐために「本当に必要な物資を登録すること」「理由を明記すること」などを推奨。現地に同社のスタッフも派遣し、直接アドバイスも行っている。ただ、一般ユーザーのリストと同じく、動向をトラッキングはしていないため、「どんな物品がどれくらい届けられているかは把握していない」(同社)という。(後略)

jpg: ITmedia_20160426_1.jpg

 

つまり、ほぼ野放し状態です。

このシステムに関しては、東日本大震災の時にも悪用する者が現れており、今回も当初より避難所の運営者の不安視する声がありました。

 

熊本地震  活用されず、アマゾンの「ほしい物リスト」』(毎日新聞 2016年4月23日 14時05分(最終更新 4月23日 15時35分))

熊本市の避難所名義で掲載されたリストには、老眼鏡▽トイレットペーパー▽簡易トイレ▽オムツなどが公開された。
しかし、避難所の運営者はリストの存在そのものを知らなかった。しかもリストの商品は十分確保できていた。

避難所を運営する男性(56)は「行政の力が行き届かないところを埋めてくれるサービスは非常にありがたいが、善意で支援してくれる人に間違った情報が伝われば、元も子もない。悪用されていなければいいが……」と困惑する。

 

なお、ITmediaの記事中の「同社スタッフが同校の校長に連絡し、第1弾としてリスト作成に至った。」のスタッフとは、Amazon Japanの渉外本部長/渡辺弘美 Watanabe Hiroyoshi氏で、これは小学校のアカウントを作成する際のTwitterのやりとりから明らかになっています。 実際に指導したのは部下だとは思いますが。

 

今回も、熊本市の黒髪という地名の避難所を名乗る非公式のほしいものリストに、自転車や仏壇といった、避難所生活に必要でないものが手当たり次第に掲載されていました。しかし、これが本当に黒髪の方が作成していたリストかどうかは分かりません。

また、そのリストで購入された商品の履歴が一切公開されていないため、今回の龍田小学校のリストのように、リストからすぐ消えるように、すぐに購入数が希望数に達するような少ない希望数でのリクエストを何度も行われても、全く分かりません。

こういった行為は詐欺と言ってもいいでしょう。Amazonは被災者支援と称する活動をするなら、システム改善を行うべきで、それができないのなら、被災者支援を騙るのはやめるべきです。

既に徳島県はAmazonと大規模災害発生時の支援協定を結んでいます。利益が優先の一企業、民間の運送会社を過信するのは危険ではないでしょうか。地元の商店が早期に店を再開しても、PCやスマホの前でポチポチすればタダで商品が届くのですから、地元経済の復興の妨げにもなるでしょう。

このシステムが使われるような災害が起こらないことを願います。

 

災害時に避難所の「ほしい物リスト」公開へ Amazon、徳島県と協定』 2014年09月05日 19時54分 更新

アマゾンジャパンと徳島県は9月5日、大規模災害発生時の支援協定を結んだと発表した。災害時に必要な物資を、県内の避難所ごとにAmazon.co.jpの「ほしい物リスト」で公開。Amazonユーザーに周知し、有志のユーザーに購入してもらうことで、必要な物資を避難所に届けられるようにする。

 

大量の文房具リクエストを把握しながらもなおAmazonへの提灯記事を書いたNHK

これは、前回の記事『熊本地震:避難所を装って総額600万ほどの文房具を購入させた学校をNHKが擁護!?』に書きましたが、最初の取材で既に龍田中学校が大量の文房具をリストに掲載しているのをニュースで流し、その後ネットで“炎上”しているかを知っているかのような、文房具の購入を正当化するような記事を4月26日に掲載しています。

【関連記事】

 

 

 

 


 

2016/04/26

熊本地震:避難所を装って総額600万ほどの文房具を購入させた学校をNHKが擁護!?

  1. 龍田小学校・龍田中学校のAmazonのほしいものリストを利用した詐欺疑惑
  2. 火消しをするかのようなNHKの後追い記事
  3. 火消しをしたつもりが実は墓穴を掘ったNHKと龍田小学校

1.龍田小学校・龍田中学校のAmazonのほしいものリストを利用した詐欺疑惑

前回の記事『熊本地震:Amazonの欲しいものリストを利用して避難所となっている学校が緊急性のない物資や学校備品を調達?-譜面台、一眼レフ、ビデオカメラ、他-』で書きましたが、簡単に説明をしておくと、龍田小学校と龍田中学校がAmazonの「ほしいものリスト」に楽器や家電、その他600万ほどの文房具(総額は1000万とも)を“希望”し、善意の人が購入してあげました。

この「ほしいものリスト」というのはAmazonの「たすけあおうNippon」にリンクしており、この小学校や中学校に避難している被災者を助けるという趣旨だと謳っています。

しかし、前述のように購入を希望する物品は被災者のためではなく、明らかに、学校の備品であったり、小中学生が使うには高級すぎる文房具且つ異常な数です。(下はネットからのコピペに追加したもの/善意の人に購入してもらいタダで入手した商品のほんの一部で、「ほしいものリスト」画面キャプチャは前記事にあります。)

  • Panasonicデジタルハイビジョンビデオカメラ¥73,500 3台 (¥220,500)
  • Canon一眼レフカメラEOSkiss ¥64,310 2台(¥128,620)
  • シャープ40V型ハイビジョン液晶テレビAQUOS¥59,800 6台 (¥358,800)
  • JVCポータブルワイヤレスアンプ¥48,490
  • PanasonicLEDデスクスタンド¥9,734 5台 (¥48,670)
  • YAMAHA軽量譜面台ケース付¥4,730 60台 (¥283,800)
  • YAMAHAメトロノーム ¥3,280 50台 (\164,000)
  • コクヨテープのり¥900 700個 (¥630,000)
  • 3MScotchプロ仕様はさみ¥809 700個 (¥566,300)
  • 北星えんぴつArtSet¥658 700個 (¥460,600)
  • マルマンF6スケッチブック¥537 700冊 (¥375,900)
  • ポストイット1000枚入¥394 700個 (¥275,800)
  • OLFAマグネタッチ2個入りカッター¥389 700個 (\272,300)
  • キレイキレイ薬用泡ハンドソープ¥257 300個 (¥77,100)
  • 三菱えんぴつ多色ボールペン0.5mm 350本 (¥108,150)
  • 三菱えんぴつ多色ボールペン0.5mm 350本 (¥108,150)
  • キャンパスノート5冊パック×1400セット 7000冊(\560,000)
  • トンボ 消しゴムMONO 10個パック 700セット 7000個(¥241,500) etc.

数に注目すると、700とか300,1400とか異常なのが分かるかと思います。

2.火消しをするかのようなNHKの後追い記事

これは、先週末からネット上で話題になっていて、ある意味“炎上”していたのですが、それを火消しするかのようなNHKのweb記事が今日になって出ました。

義援金だけでない お金の支援』  4月26日 14時55分

(経済部 篠崎夏樹記者 野口恭平記者)

〔一部抜粋〕...また、「欲しいものリスト」を見ていて、なぜノートや筆記用具の要望が多いのか、その理由が最初は分かりませんでした。熊本市の小学校の校長先生に確認したところ、連休明けに学校を再開しようと準備しているものの、自宅から避難している児童が鉛筆や消しゴムを全く持っていないため、友達と一緒に授業を受けるにあたって、筆記用具がとても重要だということが分かりました。...

と、NHK記者は納得しているようです。

この地区は、断水などはありましたが、家屋が全半壊といった甚大な被害はないところで、この小中学校は避難場所と言っても、一時的な退避勧告が出たときか、自主避難された方が訪れる避難所です。

ノートも鉛筆も失ってしまうような生徒が300人とか700人といった単位で出たとはとても思えません。

この「ほしいものリスト」は4月22付けの記事にある動画で映っており、テレビでも何度か流れました。このニュースでインタビューに応じ、PCを操作しているのは小学校の校長ですが、下の画像に写っているのは小学校のリストではなく、中学校のリストです。(ポストイットだのスケッチブックだのが見えます。)

Tatuda_nhk02

中学校に隠れているが、校長も文具の調達を容認していた龍田小学校

ブログ主はリアルタイムでほしいものリストの商品が追加されたり購入されていくのを見ていましたが、中学校のリストが完売したら、小学校にバトンタッチするかのようにリストに追加しだした ので、多分同一人物か一箇所かで2つのリストに掲載していたのだと思います。

実際、中学に届いた荷物を下ろしているのは中学のPTA会長と小学校の校長です。

 

Tatsuda_20160423_02_2

 

小学校のほしいものリストは、すぐに(購入希望数に満ちて)リストから消えるのを狙ったかのように「希望:30」のように比較的少ない数で掲載されていたので、ほとんどキャプチャを撮る暇がありませんでしたが、その一部は前記事にあります。

これらは完売したため、既にネット上では見られないので、明らかにネットで炎上しているか分かっていての今回の記事でしょう。

多分、トランシーバー、テレビ、ビデオカメラ、一眼レフ等の家電類、ピアニカといった楽器もどさくさに紛れて購入させた ことも知っているはずです。

数や金額の異常さ を知っているのに、それを伏せて報道し、沈静化させるかような記事を書く記者の常識を疑います。

 

3.火消しをしたつもりが実は墓穴を掘ったNHKと龍田小学校

状況証拠から龍田中学校と龍田小学校それぞれの欲しいものリストは龍田中PTA会長を中心とする計画的なものだと分かっています。

しかし、1に挙げた文房具類は中学校のリストで、龍田小校長がNHKの取材を受けたときに画面に映ったリスト(2に提示したキャプチャ)も龍田中のもの。以前の記事で書いたように、リアルタイムで龍田小のリストを見ていましたが、一つずつの商品は希望数が少ないため、リストに表示されているのはごくわずかな時間でキャプチャを撮る暇さえ無い状態でした。

つまり、世間の人(ネットでこの騒動を知らない人達)は龍田小校長も文具を購入させていたことは知らず、またNHKの記者(篠崎夏樹記者、野口恭平記者)は龍田小も大量の文具を購入させていたことは知らないはずで、記者が龍田小校長に文具のことを尋ねる必要もないし、龍田小校長も答える必要はないのです。

実際にはNHKの記者はネットで話題になっているのを知っていたのでしょうが、この後追い記事のせいで、むしろ世間に龍田小も文具を購入させていたことの言質を取ってしまったようなもので、火消しのつもりがとんだ勇み足になってしまったということです。

実際に龍田小校長は小学校の避難所の欲しいものリストには最初から積極的に関わっていることがTwitterのやりとりで明らかになっています。


【2016/04/27追記】テレビ朝日 羽鳥慎一モーニングショーでこの騒動を取り上げました。

『被災中学が欲しい物リストに高額商品…賛否』

中学の校長がインタビューに答えていらっしゃいますが、追求すべきは小学校の校長もです。

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2016/04/23

熊本地震:Amazonの欲しいものリストを利用して避難所となっている学校が緊急性のない物資や学校備品を調達?-譜面台、一眼レフ、ビデオカメラ、他-【まとめ】

この記事は2016/04/23に公開しましたが、時間が経つにつれて見えてきたものがあり、必要に応じて加筆・修正することにします。

 

  1. “被災者支援”にかこつけた物資の調達
  2. 不備の多いAmazonの特設サイト
  3. 熊本地震:避難所を装って総額600万ほどの文房具を購入させた学校をNHKが擁護!?

1.“被災者支援”にかこつけた物資の調達

NHKのニュースで、Amazonの特設サイトに避難所となっている場所が「欲しいものリスト」を公開することにより、篤志家が購入してくれるというシステムで必要な物資を調達できるというのを知りました。(web記事→『アマゾンが地震支援物資の特設サイト』 動画あり 4月22日 16時01分→リンク切れ/キャプチャはこちら 

アマゾンが地震支援物資の特設サイト 動画を再生する ネット通販大手のアマゾンは一連の地震を受け、現地のニーズに合わせた支援物資を届けようと、通販サイトの利用者が、避難所ごとに公開された必要な物資のリストを参考にして購入した商品を直接、現地に配送する取り組みを始めました。

(記事冒頭抜粋 

下は上記サイトにあるニュース映像のキャプチャで、龍田小学校の校長先生が欲しいものリストを前に説明しています。

Tatuda_nhk01

Tatuda_nhk02

 

しかし、チラッと映ったリストに違和感を覚えたので、その後、Amazonの特設サイトを見てみると、龍田小以外にも龍田中学校など、いくつかのアカウントが登録されていましたが、その中で、龍田中学校の欲しいものリストが突出して要求している商品が多いのです。

 

下は上の画面のリストを下にスクロールしてアップにしたところですが、液体ハンドソープのボトルを300個希望し、この時点で既に193個購入されています。

 

Tatuda_nhk03

(ニュース記事と共に動画が消えてしまったので念のため書きますが、上のキャプチャの校長先生は龍田小学校、リストが異常なのは中学校で、2枚目の画像は中学校の欲しいものリストです。1-2.にもまとめて掲示していますが、龍田中学校欲しいものリストp.2「tasudachu20160422-002.jpg」と比較しすれば分かります。)

 

1-1.より巧妙な龍田小学校の欲しいものリスト

但し、中学校のリストがほぼ完売状態で終了すると小学校のリストへの追加が始まりました。連絡を取り合っているか、同じ人間によって管理されているのでしょう。アカウントとパスワードさえ知っていれば、一箇所からでも更新できるのですから。

しかも、小学校のリストのほうは、中学校のような大量の希望数は目立つからか、少ない数での要求→入手(ここでリストから消える)→再び要求を繰り返すという、より巧妙な手口に進化しています。

必要数購入して貰えるとリストから消える仕組みになっているので、合計いくつ要求しているのか分かりません。

こちらも被災者が使うものではなく、リコーダー、鍵盤付きハーモニカ、タンバリンやノート、糊、絵本等でした。

小学校も中学校も音楽関係の品のリクエストが多いのも何かを示しているようです。

下は小学校のほしいものリストのほんの一部です。すぐに消えてしまうのであまりキャプチャは撮れませんでしたが、保健室で使うには不自然な黒い寝具セットなど、なぜこれを避難所として必要なのか疑問を持ちます。

 

Tatsudasyo_01

 

しかも、前述のNHKの記事を再び読み返してみると、小学校の校長は以下のように述べており、文房具の調達を把握していたことが明らかです。果たして、龍田小学校の生徒で、文房具を失うほどの被害を受けた生徒がどれほどいたのでしょうか?また、文房具くらい自分で買えないのでしょうか?

学校では来月の連休明けの授業の再開を目指していますが、今後、児童が使うノートなど文房具が必要になるとして、このサイトを通じて支援を呼びかけています。

 

1-2.緊急性に欠け、量も異常な龍田中学校のほしいものリスト

龍田中学の場合は、緊急性に疑問を感じるものが数多くありました。

例えば、吹奏楽部が使う譜面台数60台とかメトロノーム50台、さらに、スケッチブックの希望数が700冊とか、硬度が12種類揃った鉛筆セットが700セット、価格が高いコンパス700個、消しゴム7,000個(10個入り×700パック)、キャンパスノート6,000冊(5冊パック×1400)とか...(下はそのリストの最初の方です。PDFで保存して5ページくらいになったのを画像に変換しました。)文房具だけで数百万円の額になります。

 

 

シャープの液晶テレビが6台も必要なのかというのは疑問を感じ得ませんが、PTAのFacebookでは高齢な被災者の情報収集のためと説明されています。(この記事内にキャプチャ画像あり)

メトロノームや譜面台は地震で全滅したからとの説明がありますが、たとえそうでも、“避難所の被災者のため”と謳っている以上、便乗して新調しようとしているのか?とも思えます。

しばらく見ていると、善意の人が購入してあげるのか、希望数に対して「所有」(購入数)がどんどん増えていき、さらに要求する物品がエスカレート。

下はネットで拾った画像の一部ですが、一眼レフカメラ2台やビデオカメラ3台、アンプ、トランシーバーなど、次から次へと追加されては、購入して貰ったのか取り消したのか、消えていきました。(なお、発送前にキャンセルされるとリストに復活するようで、25日になって再びトランシーバーがリストに表示されました。)

 

Tasudachu20160422004

Tasudachu20160422005

Tasudachu20160422008

 

1-3.疑惑を更に深めた龍田中PTAのFacebook

これらはPTAが要求しているようです。(PTA Facebookより)

 

Tatsuda_pta_facebook

「テレビなどの高価なものをほしいものリストに上げましたがまさかご支援頂けるとは思いませんでした。」

「ほしいものリストには学校再開を見据えての子どもたちへのデジタルカメラ、デジタルビデオなどの高価な支援物資も入っています。あくまでほしいものというだけですので、ご支援頂けるか頂けないかは購入して頂けるみなさまにお任せするしかありません。
ご承知おきの上、ご支援よろしくお願いします。」

 

この文章に違和感を覚えるのはブログ主だけでしょうか。

篤志家が買ってあげているのだから、他人がとやかく言うことはできないのかも知れませんが、少なくともこれらの物資を運ぶために、物流の手がそがれ、本当に必需品を渇望している避難所との格差が広がります。

こういうのは「焼け太り」と言うのではないでしょうか?

また、この特設サイトはあくまでも「たすけあおうNippon」というサイトで、“被災者”の支援を趣旨としています。“学校が避難場所になっている=学校が被災した”とは限りません。そこで学校で使うもの、PTAや子ども達の部活のための備品を要求するのはいかがなものかと思います。

しかも、生徒数540名(龍田中学校サイトより)の学校で全校生徒数より多い700単位の高級文具とは、なんの目的があるのでしょうか。

切実に困っている被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。


【追記】その後の経緯

2016/04/23 16時頃: これらの要求リストはPTAが主体でやっていたことだとFacebookで発言。(但し、龍田中学のPTA会長と一緒に笑顔で荷物を受け取っている龍田小校長の画像がFBで公開されていました。現在は削除済み/画面キャプチャは保存済み)

 

Tatsuda_pta_facebook02

「Amazonの仕組みでほしいものということでしたので入(い)る入(い)らないは別にしてリスト化した次第です。」 うーん、いらないものまで要求したのですね。

2016/04/24: PTAのFacebook削除

龍田小 本村真也校長、龍田中 芦原陸雄校長 龍田中PTA会長 清水康孝


2.不備の多いAmazonの特設サイト

ブログ主は寡聞にも今回初めて「ほしいものリスト」を利用して援助物資を送ったり・受け取ったりできることを知りました。

ただ、「ほしいものリスト」自体は知っていて、Amazonに限らず、ネット通販のサイトでは、購入(よく「買い物カゴに入れる」という表現をします)する前に、他の商品と比較するために一時的に“お気に入り”のような意味で商品を登録したり、今すぐ必要ではないけれど、ついでがあったら買おうというものを登録したりできる機能があり、Amazonではそれが「ほしいものリスト」という名前になっています。

このリストはデフォルト(規定値)では非公開ですが、公開することもできます。だから、誰でも「ほしいものリスト」は作ることができるのです。

一方、今回、問題になっている小学校や中学校の「ほしいものリスト」はそれとは少し違います。

まず、Amazonのトップページの下の方にある「たすけあおうNippon」というロゴをクリックすると、現在は即、下のような熊本地方の震災の名の下に登録された被災地(避難場所)が表示されますが、ここに表示してもらうにはAmazonのサポート(ここでは営業マンのような意味)に個人的に連絡を取り、サポート(これはサービスのような意味)してもらわないと登録してもらえないのです。

 

Wishlist01

 

ヘルプ(説明のページ)もなく、ツテがない避難所にはどうしていいか分からないでしょう。(問題の中学校ではPTA会長が担当者を知っていたと言うことで、スムースに登録できたようです。)

だから、ここに登録されていなくても、検索すれば、例えば下のような「ほしいものリスト」も見つかります。

 

Wishlist02

 

タイトルには「【被災地】熊本県南阿蘇村立南阿蘇西小学さんのほしい物リスト」と書いてあります。並んでいる物は安価な石けんや日用品で、思わず買ってあげたくもなりますが、前述のように、誰でも作れる「ほしいものリスト」なので、実際にこの場所の被災者が作ったリストかどうかは判断できません。

このリストが本当に避難場所のものであったら失礼ですが、切実な物なら、いつ希望数に満ちるか分からない物資を待つだろうか?という疑問が浮かびます。

また、送付先もはっきりしません。例えば、送付先(住所、代表者氏名、電話番号)が明記されており、必ずそこに送られるという確証があれば別ですが。被災地であるとの証明ができるよう、そういった情報を“公開する”という機能があればまだよいのですが。

調べてみたところ、実際、東日本大震災にかこつけた詐欺のような「ほしいものリスト」も数多くあったようです。

実際に他の避難所の名前で作られたリストでは単にほしい物を書き連ねたようなリストになっています。(下図/【被災地】熊本市中央区黒髪校区

 

Kurogami_wishlist

 

そして、そもそも論として、Amazon(実際は宅配業者)が個別に配達できるなら、ある程度の復旧はなされていて、国や自治体からの支援物資も届いていいはずでし、苦労して商品をかき集めて店を再開した商店の妨げにもなります。

確かに、今回の震災では、耐震化を施していた「指定避難所」が破損して使えなかったり、各避難所の人数確認が遅れたりして、一部の避難所を除いては運ぶルートは確立できているのに適切に物資を配分できないのが大きな問題ですが、一(いち)私企業のシステムを過信するのは問題があると思います。

Amazonには本当に困窮している避難所かどうかを判断する能力はありません。(もちろん、そんなことは期待していません。)たとえ“たかり”であっても避難所の名を使ってリストに登録すれば、Amazonで買い物してくれるのですから当然でしょう。

購入された商品の履歴を公表していないので、各アカウント(避難所)が総額どのくらいの商品を受け取ったのかも分からないし、配送先住所も非公開にできる仕様になっています。

なお、問題の避難所は物資を直接配送させるのではなく、佐賀にあるAmazonの配送センター留めにして、そこからは地元の配送業者に運ばせるようにしていたそうです。穿った見方をすれば、この方法なら、学校ではなく、一部は個人の自宅、一部は買い取り業者などに流れても知っているのは当事者のみ、ということも可能です。

Amazonのシステムについては別の記事『【熊本地震】龍田の件で露呈したAmazonの震災便乗ビジネス』にも補足記事を書いています。

 

3.熊本地震:避難所を装って総額600万ほどの文房具を購入させた学校をNHKが擁護!?

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