【韓国】「恨(はん)」、「恨を解く」とは
韓国人を説明するのによく紹介される「恨(はん)」。
これは後述するように単なる「恨み・つらみ」ではないのですが、この鬱屈した感情から解放される事を「恨を解く」と言います。これの典型的な例とも言えるコラムをご紹介したいと思います。
その前に、「恨」について。
まずは呉善花(オ・ソンファ)教授の説明。
日本では怨恨の「怨」も「恨」もだいたい同じ意味で使われていると思う。しかし韓国の「恨」は、韓国伝統の独特な情緒である。恨は単なるうらみの情ではなく、達成したいが達成できない自分の内部に生まれるある種の「くやしさ」に発している。それが具体的な対象をもたないときは、自分に対する「嘆き」として表され、具体的な対象をもつとそれがうらみとして表され、相手に激しく恨をぶつけることになっていく。(『恨と火病と疑似イノセンスと― 異常な反日行為と心の病』より)
産経の黒田勝弘氏の説明。
韓国人・韓国社会を語る時によく引用される言葉に「ハン(恨)」がある。これは他者に対する単なる恨み、つらみではない。正確にいえば「自分が本来あるべき姿になっていない現状に対する、やるせない気分」のことである。「あるべき姿」とは期待、希望、理想、夢……のことをいう。そしてそれが実現していない理由として「他者」を設定するのだ。 (『反日 vs. 反韓 対立激化の深層』より)
古田博司教授は短く、「無念と諦めの鬱屈を「恨」という。」と説明していました。 〔『朝鮮民族を読み解く』〕
つまり、本来は自己の内面の葛藤なのですが、その葛藤を引き起こす、自分が持っていないものを持っている人(ex. 日本)に対しては「嫉妬」になります。しかし、嫉妬とは「憧れ・羨望」と裏表の感情なので、例えば、日本製品や日本文化を高く評価することとは矛盾しません。
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https://www.yeongnam.com/web/view.php?key=20210624010003057
嶺南(ヨンナム)日報: [월요칼럼] 자포니즘 뛰어넘을 한류가 있다
[月曜コラム] ジャポニズムを超える韓流がある
世界美術史を読むと、ある瞬間に感情が揺れ動く。 不思議な羨望と嫉妬心だ。 19世紀末、フランスは世界美術の中心であった。 ここでさまざまな近代美術運動が起こった。 画家は既存の美術から脱却し、新しいものを探そうと必死に努力した。 その時に見つけたのが日本の浮世絵(庶民の生活を描いた風俗画)だ。 浮世絵は華やかな色彩とシンプルな構成、立体感のない平面性が特徴である。 これが伝統美術の枠から抜け出す手がかりを与えた。 当時の画家の中で日本美術の影響を受けていない者を見つけるのは難しいほどだった。 日本風を好んだモネは、着物を着た妻までもキャンバスに描いた。 晩年は日本風の庭園を作り、それを描きながら余生を過ごした。 それが有名な『睡蓮』連作だ。 ゴッホも日本美術に夢中だった画家だ。 代表作『タンギ老人』や『耳に包帯を巻いた自画像』などの作品背景には日本風の絵がある。 マネやゴーギャンなどの作品にも日本美術の特徴が垣間見える。 美術を超えて、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』やシャルル・ボードレールの作品にもその痕跡が見られる。
日本は東北アジアで最も早く西洋文化を受け入れた国である。 清国を除く他国とは交流を避け、鎖国政策を取っていた朝鮮とは異なっていた。 西洋文化を迅速に受け入れた日本の文化もヨーロッパに流れ込んだ。 特に1867年に開催されたパリ万国博覧会が日本文化への関心を喚起した。 彼らにとって東洋は神秘の対象だった。 日本文化に引き込まれざるを得なかった。 フランスの美術評論家フィリップ・ヴュルティは、この日本文化の大流行を「ジャポニズム(Japonism)」と定義した。
時が流れた。 時代が変わったと実感する。 韓流は150年前にヨーロッパを魅了したジャポニズムを超えようとしている。 ドラマを中心に韓流ブームが始まり、ポップミュージックや映画などへと広がっている。 TVを通じてヨーロッパや南米などでBTSの歌を韓国語で歌う現地人の姿も、今ではそれほど珍しくなくなった。 韓流ブームは映画『ミナリ』が再確認させた。 韓国の女優ユン・ヨジョンはアカデミー助演女優賞を受賞した。 昨年、韓国映画として初めてアカデミー賞で4部門を制覇した『パラサイト』に続く快挙だ。 BTSがまた新たな記録を樹立した。 新曲『Butter』が米ビルボード・シングル・チャートで4週連続1位を獲得し、自己記録を再び更新した。
美術も同様だ。 世界の美術愛好家たちが韓国の単色画に熱狂している。 パク・ソボ(박서보)やチョン・サンファ(정상화)など単色画家の作品が、世界的なオークションで高額で落札される。 韓国現代美術の一潮流である単色画は、わずか10年前までは西洋モノクロームの類似品という認識が強かった。 しかし、今や世界アートフェアでは誰もが「Dansaekhwa(単色画)」と呼ぶ固有名詞となった。 朝鮮白磁の「月壺」〔※李朝白磁の丸い形の大壺〕〕も世界中の人々を魅了した。 ビル・ゲイツ財団がチェ・ヨンウク(최영욱)作家の月壺の絵を3点も購入した〔※〕ことは有名だ。 昨年、オーストラリアのビクトリア国立美術館が展示のために18世紀の月壺を購入し、文化財庁が永久搬出を許可した。 私たちの文化に対する誇りを感じさせる嬉しい出来事だ。
※調べたら、本当に単なる「絵」だったw
韓国国際交流財団が発表した『2020地球村韓流現況』によると、世界中の韓流ファン人口は1億人を超えている。 韓流はジャポニズムとは異なる。 まずヨーロッパを超えて、全世界で流行している。 ジャポニズムは未知の土地への神秘感から始まったが、韓流は優れたコンテンツを基盤としている点でも差別化されている。 ふとこんな考えが浮かんだ。 もし1800年代の日本ではなく、朝鮮の絵が西洋に先に伝わっていたらどうなっただろうか。 ジャポニズムへの羨望から解放され、私たちの文化への期待が高まる。
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「恨」とは元々、内面の屈折した感情なので、その解消方法も自分が納得できれば良いわけで、『阿Q正伝』の阿Qの「精神的勝利」みたいなものでしょう。
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