【韓国の統一教問題】TM(True Mother)報告書とは/韓国の統一教、終わりの始まり
◆TM(True Mother)報告書とは
現在、韓国では『TM報告書』なるものが話題になっています。TMとは「トゥルーマザー=真の母=韓鶴子総裁」の意味で、韓国の統一教(家庭連合)を裏切って韓国検察に協力しているユン・ヨンホ世界本部長なる人物(教団を首になる前は「No.2」の存在と言われていた)が書いた3千2百ページ余りの報告書ですが、日本では『ハンギョレ』の報道〔【独自】「安倍首相、選挙支援に非常に喜んだ」旧統一教会、内部報告文書で言及〕が報じられて、「応援した議員、自民党だけで290人」、「高市氏の名前が32回登場」等といった言葉で自民党政権を攻撃しようとしています。
報告書には「高市早苗氏は神奈川出身」という明らかな誤情報も含まれていて、日本の統一教や韓国本部も「信憑性が無い」という声明を出しています。
ここでまず押さえるべきポイントは、ユン・ヨンホ氏と統一教は対立した立場である事です。そして、ユン氏が統一教を首になったのは、簡単に言えば「横領」に近い事をしたからです。
次に、このTM報告書は、韓国『YTN』の報道(2025/12/29『3천여 쪽 통일교 'TM 특별보고'...수사 열쇠 될 수 있을까 / YTN』)によると、
- ユン・ヨンホ前世界本部長が2017年から2023年迄、いわゆるトゥルーマザー、真の母親と呼ばれる韓鶴子総裁に報告するために作成したもの。
- 統一教の内部事情に詳しい関係者は「各国本部と傘下団体が活動内容を報告し、ユン前本部長が取りまとめた後、主要部分を選んで韓総裁に報告したもの」。
だそうです。
従って、次に押さえるべき点は、TM報告書は、各国本部の報告をユン・ヨンホ氏のフィルターを通して書かれた物である事。場合によっては、捏造はお手の物の韓国検察なので、報告書に書かれていない事もメディアにリークしている可能性はあります。
但し、「高市氏が神奈川出身」はともかく、「応援した議員、自民党だけで290人」(←複数の選挙の累計ならそれ程不自然な数では無い)、「高市氏の名前が32回登場」(←文脈が分からないので何とも... )や、安倍元総理に日本の会長が会った時にはお礼くらいは言われるでしょうし、ユン・ヨンホ氏の全くの創作では無く、「各国本部の報告書が元になっている」事は確かだと思います。そして、そういう言葉が出てきたからと言って、何か問題はあるのでしょうか?
◆韓国・統一教のお家騒動?
ブログ主は韓国の「統一教とは?」という様な動画を幾つも観て、コメント欄も読んだのですが、日本と韓国とでは統一教に対するイメージはやや異なります。
韓国では「宗教団体」という面だけでなく、「企業」という側面もあり、分かり易いのは「メッコール」というコーラに似た飲料で、韓国人は統一教傘下の企業の製品と知りつつ、子供の頃から親しんだ製品だそうです。
一方、宗教団体としての統一教は、クリスチャンが多いせいか、「文鮮明氏が(イエス・キリストを超える)メシア」みたいな教義は受け入れがたく、「エセ宗教≒カルト」という認識の方が多い様です。
恐らく、韓国人は自分の信仰を明らかにする方も多い〔※歴代大統領もWikipediaを見ると宗教を明らかにしている〕ので、統一教も異端とは思いつつも、宗教の一つ... 好きでは無くても自分に関係ないので興味は無い... という認識程度なのだと思います。
ここで、「そもそも論」に戻ると、「ユン・ヨンホ世界本部長なる人物は何をしたいのだろうか?」という疑問を持ちます。
日本では大して関心が無いので報道されませんが、統一教の創始者である文鮮明氏〔2012年9月3日死去〕以降、統一教では「後継者争い」という問題がありました。
文鮮明氏と妻の韓鶴子女史の間には7男7女の子供がいて、可能性のある後継者候補は、文鮮明氏死去の頃に生存していた三男文顕進(ムン・ヒョンジン、문현진、1969年生)氏、四男文國進(ムン・グクチン、문국진、1970年生)氏、七男文亨進(ムン・ヒョンジン、문형진、1979年生)氏の3人でした。
しかし、紆余曲折があり、韓鶴子氏が「独生女」〔←中国語の意味としては「一人っ子/一人娘」らしいのですが、非信者にはよく意味が分かりませんw〕として自らを神格化し、息子達を中枢からは排除しました。それ自体は信徒は受け入れた様なのでどうでも良いのですが、文鮮明氏の死後ずっと、お家騒動の ”火種” はくすぶっていた様です。
そして最近は、韓鶴子氏は後継者として(?)、40代で亡くなった長男の文孝進(ムン・ヒョジン、문효진、1962年 - 2008年)氏の子供2人である文信出氏と文信興氏を公式の場に立たせました。
アメリカで「サンクチュアリ教会」を創設した七男はともかく、実の息子達を差し置いて、長男の子供達に家督を譲ろうする韓鶴子氏... 。
韓国の現政権与党「共に民主党」が政敵の野党である「国民の力」やその大統領であった尹錫悦夫妻への攻撃に、統一教のお家騒動が利用された様に思えます。
韓国の「統一教とは」みたいな動画や報道を見ても、解説者は、「文鮮明氏健在の時にはNo.2の側近(ユン・ヨンホ世界本部長)が教団を裏切るなどあり得なかっただろう」と言っていました。
つまり、韓鶴子氏の存在や、彼女が長男の子供達を後継者に選ぶ事を面白くないと思っている人達がいるのです。
失礼ながら、韓鶴子氏を盲目的に支持する末端の信者は長男の子供達も支持するでしょうが、利権争いをしている中枢部ではまた別の論理が働いていても不思議ではありません。
ブログ主は韓国の統一教には政治的な関心しかありませんが、文鮮明氏というカリスマ指導者を失って以降、少しずつ始まっていた統一教の崩壊が明るみに出たのではないかと思います。
韓鶴子氏もご高齢(1943年生まれの82歳)で、次の路線が決定づけられる前に動き出した「お家騒動」が現政権に利用されたものと見ています。
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