【帰還事業】脱北者による対北朝鮮訴訟、10月29日に結審
「帰還事業」で日本から北朝鮮に渡った ”帰国者” が北朝鮮経由を訴えた裁判の差戻し裁判(高裁→地裁)がいよいよ結審を迎えます。
それを報じる記事を、この裁判を支援している『自由往来の会(Free 2 Move)」が、やや意味深な書き方で「X」にポストしていました。
まずは経緯がよく分かる『弁護士JPニュース』の記事をご紹介します。
なお、引用する記事には書いていないのですが、2022年3月23日の地裁判決では「北朝鮮は未承認国〔=日本と国交がない〕のため、主権国家は他国の裁判権に服さないとする「主権免除」の原則に該当せず、日本の法律が適用できる」としました。
しかし、「勧誘~(帰国)~国内に拘束」の「勧誘」部分と「出国妨害行為」は別の2つの案件として、前者は時効〔※〕と言い渡されました。
※正確には「20年間の『除斥期間』が経過したため」で、「時効」のような中断や停止がない。
【参考】産経: 北朝鮮帰還事業訴訟、北に賠償認めずも 「総連と勧誘」認定
2022/3/23
* * * *
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3ccc03d2a7e0111b0abc24949c1ad4abe347e38
弁護士JPニュース:北朝鮮「地上の楽園」は“嘘”だった…虚偽宣伝で“帰国”した脱北者らが「現地政府」に損害賠償求める訴訟、10月29日に結審へ
2025/10/22
1959年から1984年にかけて在日コリアンや日本人妻ら約9万3000人が北朝鮮に渡った「北朝鮮帰還事業」。
「地上の楽園」と宣伝され、移住先の北朝鮮で自由を奪われ、監視と抑圧の下で数十年を過ごした脱北者らが、北朝鮮政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟が、7年の歳月を経てついに決着を迎えようとしている。
提訴時には5人いた原告のうち2人がすでに亡くなり、現在は4人。1人は訴訟を引き継ぐ人が見つからず取り下げとなり、もう1人は息子が訴訟を承継。〔... 〕
10月29日に東京地裁で差し戻し審の第1回口頭弁論が予定されており、即日結審する見込みだ。
一審は却下・棄却も…高裁が「継続的不法行為」と認定
脱北に成功した川崎さん〔※在日コリアン2世の川崎栄子さん〕ら5人は2018年8月20日、北朝鮮政府と金正恩国務委員長を相手取り、各1億円の損害賠償を求める訴訟を提起した。
訴えの内容は、虚偽宣伝により北朝鮮への渡航を決断させ、数十年にわたり出国を許さず、基本的人権を奪った「国家誘拐行為」と、脱北後も北朝鮮に残る家族との交流を妨げる「出国妨害行為」の2点だ。
なお、北朝鮮政府は訴訟に一切対応せず、裁判所は公示送達により金正恩氏宛の呼出状を東京地裁の掲示板に貼り出している。
2022年3月の東京地裁判決は、勧誘行為と北朝鮮での拘束を別個の不法行為と判断。
このうち勧誘行為については、北朝鮮政府が「朝鮮総連と共に、または朝鮮総連を通じて北朝鮮の状況について事実と異なる宣伝による勧誘を行ったことにより、原告らが北朝鮮の状況について誤信し、北朝鮮に渡航するとの決断をしたという客観的事実関係」を認めた。
ただ、勧誘行為については、民法改正前の除斥期間(不法行為の損害および加害者を知った時から20年)を理由に請求を棄却。さらに、北朝鮮国内での留置行為については日本の裁判管轄権がないとして却下した。
これに対し原告側が控訴。2023年10月30日の東京高裁判決では、原判決の取り消しと、差し戻しが言い渡された。
東京高裁は「北朝鮮での生活条件等につき事実と異なる情報を流布して北朝鮮への帰還(移住)を呼びかけて、日本から北朝鮮に渡航させ、渡航後は出国を許さずに在留させることにより、居住地選択の自由を侵害し、事前の情報と異なる過酷な状況下で長時間生活することを余儀なくされた」として、一連の行為を「継続的不法行為」と認定。〔後略〕
* * 引用終わり * *
さて、冒頭に ”意味深なポスト” と書いたのは下の投稿です。
📰 北朝鮮「地上の楽園」は“嘘”だった…虚偽の宣伝で“帰国”した脱北者らが、日本の「現地政府(北朝鮮帰還事業当時の支援関係者)」に損害賠償を求める訴訟。
— 一般社団法人Free2move 自由往来の会 (@Free2move_f2m) October 21, 2025
判決は10月29日に予定されています。
🔗 記事はこちらhttps://t.co/TP7Ve748Zv
勧誘部分は時効とされ、有罪の可能性があるのは「北朝鮮政府」だけですが、北朝鮮から賠償金を取れるとは思えません。
しかし、北朝鮮の海外資産... 例えば日本国内の朝鮮総連の資産は差し押さえができるでしょう。
『日本の「現地政府(北朝鮮帰還事業当時の支援関係者)」』とは、そういう意味なのだと思います。
実際、韓国在住の脱北者による裁判では、以下の様に報じられています。
読売:「地上の楽園」にだまされた…脱北した元在日コリアン5人、北朝鮮に慰謝料求め韓国で提訴
2024/03/15
>脱北した在日コリアン出身の5人が15日、北朝鮮政府を相手取り、1人当たり1億ウォン(約1100万円)の慰謝料を請求する訴訟をソウル中央地裁に起こした。
>原告側の代理人弁護士によると、訴状は米ニューヨークにある北朝鮮の国連代表部に送る。勝訴すれば、外国にある北朝鮮資産の差し押さえも検討するという。
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なお、原告には日本人妻である齋藤博子さんも含まれます。なぜか記者会見ではどちらかお一人しかいらっしゃらないので、ブログ主は当初、別々の裁判なのかと誤解していました。
下記の『Yahoo!ニュース』オリジナルの記事によると、原告は「男性1人、女性4人の計5人」だったそうです。かなり読み出があるルポです。
- 日本で「北朝鮮政府」を訴える―― 「地上の楽園」に騙された脱北者の闘い
2018/11/14(水) 06:16 配信
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