【兵庫県文書問題】百条委員会報告案「県民局長の処分撤回を」←また情報漏洩?
※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。
昨日(2月18日)夕方、朝日新聞が『告発した元県民局長の処分撤回を提言 兵庫百条委の報告書案が判明』とweb版記事を出したのを皮切りに、各社同様の記事を出しました。
例えば、
産経:パワハラ疑惑「おおむね事実」「懲戒処分の撤回を」 兵庫百条委の調査報告書案判明
2025/2/18
斎藤元彦・兵庫県知事の告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)の調査報告書案の内容が18日分かった。各会派の意見を踏まえた「統合案」として同日の協議会で示され、文書に記された斎藤氏のパワハラ疑惑については「おおむね事実だった」と記載。告発者を懲戒処分とした県の対応も、公益通報者保護法に照らして問題があり「大変遺憾」と指摘するとともに、懲戒処分の撤回を提言した。...
◆度重なる情報漏洩
「”また” 情報漏洩」と言うのは、1月22日にMBSが「【独自】斎藤知事の『パワハラを認定へ』兵庫県の百条委員会が調整 業務時間外の多数チャット、公用車から降ろされ叱責など 』〔画像/web記事は既に削除済み〕という記事を出し、百条委員会の最終報告書案が漏れていたからです。
この時は奥谷健一委員長が記者会会見で抗議をし、記事の撤回を求めましたが、MBSは、『斎藤知事の「パワハラ認定へ」報道は「裏が取れている」 民放が訂正に応じずと百条委員長』〔産経 2025/1/23 14:53〕などと強気で、よほど信頼の置ける筋から得た情報だと推測されました。
そして今度は朝日や産経が報じる様に、調査報告案が再び漏れたのです。
※『SAKISIRU』の新田哲史氏情報によると、昨日(2月18日)、百条委員会協議会が開催され、その後におしゃべり県議が漏らしたとの事。朝日新聞が抜け駆けしたので、他の新聞社も続いたとの事。
◆県民局長に対する懲戒処分の是非は問わないはず
昨年12月25日の百条委員会で、奥谷委員長は、県民局長に対する兵庫県の処分の是非はこの百条委員会の審議の『対象外』だと言っていました。
上野栄一県議(ひょうご県民連合)が片山前副知事に対し、「(局長のプライバシー情報には触れない事になっているのに、)10月25日の百条委員会で何故、公用PCの内容について言及しようとしたのか?」と質問し、片山氏は、「プライバシーを話したのではなく、内容を述べて、懲戒処分の理由を言いたかった」という趣旨の反論をします。
すると、奥谷委員長が片山氏を遮って、「それは勘違いで、この委員会では『懲戒処分の妥当性』は範囲外」と言います。
これは、今回漏れた 最終報告書案と矛盾 します。
▼百条委員会の該当のシーン
正確な情報は動画で皆で確認しようず🙄
— nyao (@nyao_nyao_nyao) February 18, 2025
「懲戒処分の妥当性は審査外」「処分は争わない」
片山元副知事を激詰めした朝日新聞の島脇健史の記事か。非公開の協議会の内容なのに誰が情報漏洩させたの? https://t.co/d2FWGPbCfa pic.twitter.com/ubL9fytSTS
◆今回の情報漏洩は奥谷委員長?
元々、報告書を纏めるに当たって、奥谷委員長は、「1から委員会で議論するのは大変なので、自分が ”叩き台” の様な案を作り、それを元に最終報告書をまとめる」という趣旨の事を言っていました。
実際に、各会派の意見は割れていて、読売(2025/02/09付け)では、『兵庫県議会の百条委、主要4会派の見解判明…知事パワハラ疑惑・内部告発への対応巡り意見割れる』という記事と共に、各会派の意見を纏めた表が公開されていました。
この時、立憲民主党系の「ひょうご県民連合」がパワハラ認定をすべきという意見だったので、前述のMBSのスクープの出処は上野栄一県議辺りだろうとささやかれていました。
いずれにしても、最終報告書が作られる過程で、都度、マスコミに情報が流れていた事になりますが、今回の情報漏洩の出処は奥谷委員長なのでしょうか?
◆百条委員会の方向性を決めているのは「理事会」では?
憶測ですが、奥谷委員長では無いと思っています。
弁護士資格を持っている奥谷委員長は他の県議と比較して頭は良いので、10月25日の百条委員会での自分の発言を忘れているとは思えません。
そして、委員長をしているからといって、奥谷氏が百条委員会を取り仕切っているとは思えません。
以前、維新の増山誠県議が「公益通報者保護法に関して、別の意見も聞きたい」と新たな専門家... そのお一人は徳永信一弁護士ですが... を呼びたいと要請したところ、「この場では決められないので理事会に諮る」と言って終わったことがあります。
そう、実際に百条委員会を仕切っている/方向性を決めているのは、委員のテーブルの後ろに控えている古参議員達なのです。
これはブログ主の意見ではありません。
以下、『現代ビジネス』の記事を引用しますが、これは世間一般(一般企業)でもママある事で、若手に議論をさせて報告を受けて文句を言う... みたいな会議体の二重構造です。
https://gendai.media/articles/-/142116?page=3
2024.11.26
現代ビジネス:元兵庫県会議員が提言する、四面楚歌の斎藤元彦知事に残された「新党結成」とは異なる意外すぎる一手
三戸 政和
日本創生投資代表
p.3より
かつて田中真紀子元外務大臣が「外務省には伏魔殿がある」と語ったが、地方議会における伏魔殿はまさにこの「理事会」に当たる、と筆者は認識している。東京都知事として改革派の知事をうたった猪瀬氏が、都議会議員のドンに背後を突かれたことを覚えている方もおられるだろう。そのような環境が、地方政治にはまだ残っているのである。
通常、このような理事会には、各主要会派の古参議員(5期以上)と中堅議員(2~3期)が参加し、重要な議題の方向性が密室で決められる。古参議員が議論を主導し、中堅議員はそれに従って、その後の実務を進める構図だ。
今回の百条委員会で「矢面」に立たされたのは、自民党会派3期目の奥谷委員長である。ネットでは「反斎藤の急先鋒」のように受け止められている奥谷氏だが、実は彼は委員長という立場にありながら、実質的な決定権はほぼ持たず、理事会の指示に従うしかない状況にあることは、あまり理解されていない。
先の参考人招致についても百条委員会で「私では決められない」とし、理事会に持ち越したことが、その現実を物語っている。
また、奥谷委員長や百条委員会に出席している中堅議員には、斎藤知事を厳しく追及するよう求められる「圧」がかかっているはずだ。その結果、委員会を観た人から「追及が過剰」「言い方が厳しすぎる」といった批判を受ける結果となっている。
旧民主党の竹内議員においては、有権者からの家族への攻撃もはじまり、議員辞職へと繋がった。この姿勢は彼ら自身だけの判断ではなく、背後に控える古参議員たちの圧力も大きいのだが、そこが理解されることはなかった(竹内議員は5期目であるが、追及能力が極めて高いため、このポジションに選出されたと筆者は見ている)。
実は、彼らの裏に控える古参議員たちの姿の一部を、カメラ中継で確認することができる。百条委員会の奥谷委員長の後ろや脇に位置する議員傍聴席に座り、悠然と高みの見物をしている姿が映ることがあるのだ。...
奥谷健一委員長を庇うわけではありませんが、表では委員長という役目を言いつかって、陰では古参議員や理事会やの圧を受けているのだろうと想像します。
先に書いたように、MBSのスクープ(?)に対し、奥谷委員長が記者会見で「MBSを出禁にする」とまで言ったのに、その後もしれっとMBSが取材している事も奥谷委員長には決定権がないことを伺わせます。
恐らく、マスコミに都度リークして奥谷委員長や百条委員会を牽制しているのもまた古参議員達ではないかと想像します。
◆結論は3月に
いずれにしても、年度内(3月)に出るという報告書が見物です。
仮に、斎藤知事のパワハラ認定や県民局長の処分撤回を求める意見が出されても、それに拘束力はありません。
報告書に沿った措置を斎藤知事が行わない場合、再び県議会は斎藤知事に対して不信任決議を出せるでしょうか?
既に知事は選挙で県民の付託を得ています。
斎藤知事は議会の解散をすることができます。県民から厳しい目を向けられている現在の県議達は県議会選挙に耐えられるでしょうか?
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