【韓国】2025年度の歴史教科書から「(米の)収奪」の記述が消える
まずは韓国語の記事をご紹介します。
https://www.pennmike.com/news/articleView.html?idxno=92020
2025학년도부터 사용될 새 高校 한국사 교과서 7種, 일제시대 '산미증식계획' 관련 서술 대폭 개정
2025学年度から使用される新しい高校の韓国史教科書7種、日本統治時代の「産米増殖計画」に関する記述を大幅に改訂
박순종 객원기자
2024.12.18
朝鮮における米の生産増大を目的とした日本の産米増殖計画に関する「強制性」の認識が反映された「収奪」という表現が消え、「移入·移出」ないし「搬出」などの表現に代替される。
「朝鮮から日本への米の搬出は正当に行われた売買の結果」と指摘される。...
このブログをお読みになっている日本人の読者には多くの証拠を示す必要は無いと思いますが、1931年6月16日付けの『東亜日報』をご紹介します。内地(日本)が台湾や朝鮮の米の移入制限をすると言っているが、それには絶対反対という朝鮮の立場を報道する記事です。
つい数ヶ月前も「日本統治時代、朝鮮人は日本国籍だった」とある長官(候補者)が発言しただけで国会が大荒れになりましたが、多くの韓国人にとっては「日本に併合され、朝鮮は日本の一部だった」という歴史認識は許しがたいものであるからで、たとえ異なった認識を持っている方でも、それを口にしたら長官の様に袋だたきに遭うのは分かっているので、真実を述べることは難しいのです。
当然、この記述変更も左派は問題視しています。
「朝鮮米は取引によって日本に移出された」という認識が歴史教科書に書かれるだけでも大騒ぎなのですから、従って、慰安婦問題や ”徴用工” 問題など、一朝一夕に解決するものではありません。
以下は、この歴史教科書を批判する『ハンギョレ』新聞の記事です。
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https://www.hani.co.kr/arti/culture/religion/1175059.html
“뉴라이트, 프레임 바꾸고 실증주의 왜곡”
「ニューライト、フレームを変えて実証主義を歪曲」
2024.12.27.
〔前略〕ハンギョレマルグル研究所が26日午後、ハンギョレ新聞社青岩ホールで「ニューライト〔※新右翼〕歴史認識と言語問題」という主題で開いた研究発表会は、ニューライト勢力が韓国近代史を歪曲する論理構造とその虚構性および弊害を細かく分析し、対応方案を模索した席だった。〔中略〕
全南大学英米文化研究所のナ·イクジュ研究員は「ニューライト認識のフレームと隠喩」で、ニューライトの経典になった著作「反日種族主義」が私たちの社会で確立された歴史認識のフレームを変えようとする戦略を素顔で表わした。 フレームは「世の中に対する信頼、事物を眺める方式などに対する構造化された特定の心的体系」だ。 ナ研究員は、ニューライトのフレームのすり替えを△抵抗→テロ、△収奪→輸出、△性奴隷→売春婦、△有機的因果関係→直接的因果関係、△民族主義(文明化した近代)+種族主義(未開の原始)」の5つに分けて調べた。
ニューライトは日帝侵奪に対抗した「抵抗」の脈絡を消し、行為だけに焦点を合わせた「テロ」と叙述する。 植民地女性たちを欺瞞·拉致·買収·略取して日本軍性奴隷にした蛮行は被害当事者たちが「戦争特需を利用して一役買った個人の営業」だったと罵倒する。 韓半島の穀物を日本に持ち帰った「移出」は収奪ではなく正常な商取引である輸出だと強弁する。 彼らは日帝植民統治当局の統計を根拠に自分たちの主張を「実証主義学問」と包装する。 しかし「輸出」過程の強圧、制度と政策を通じた収奪には口をつぐむ。 カトリック大のイ·チャンボン教授(英文学)は「正常な輸出なら韓国の国富につながり、その収益が韓国民草の生活の質向上に寄与すべきだったが、そうではなかったという事実関係の反論を補強する必要がある」と注文した。〔攻略〕
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最後が面白いですね。
「そうではなかったという事実関係の反論を補強する必要がある」
統計学的に実証した『反日種族主義』の執筆陣からいくら議論を申し込まれても逃げ回っていたいたのは、反論する為の証拠が無かったからだとよく分かります。
韓国は、『一致した意見が真実になる国』なのです。
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