【兵庫県文書問題】「陳述書」の謎
※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。
まずは、夕方5時台に『サンテレビ』で放送されている「キャッチ+」という番組の7月8日の動画からの文字起こし(動画の説明欄に記述されている内容)をご紹介します。
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https://youtu.be/-_7n6sYR0wo?si=0L_HlgovxU3HOHyW
斎藤知事批判文書問題 元西播磨県民局長の男性が死亡
2024/07/08
兵庫県の元西播磨県民局長の男性が、知事や幹部職員を批判する文書を配布した問題について、この男性が死亡していたことが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、7月7日夜、男性の親族から「行方が分からない」と警察に届け出があり、警察が捜索したところ、その後、兵庫県姫路市内の民家で亡くなっているのが見つかったということです。
自殺とみられています。
この問題は、元西播磨県民局長の男性が知事のパワハラ疑惑などを訴える文書を作成し、配布したとして、停職3カ月の懲戒処分となったもので、事実関係を明らかにするため、地方自治法に基づく百条委員会が設置されています。
百条委員会では7月19日に開かれる3回目の会合で、男性の証人尋問が予定されていました。
委員会の奥谷委員長は、事実関係の確認が取れていないとした上で、7月8日午後、報道陣の取材に応じました。
百条委員会 奥谷謙一委員長
「仮にこれが事実であった場合、本当に痛恨の極みであります。元県民局長の証言が重要だったということは間違いありませんが、他の第三者、その他の物証などでも立証できる可能性もありますので、今後も我々は特別調査委員会として最大限の努力をして、真相解明に当たっていければ」
議会事務局によりますと男性はこれまで、百条委員会に出頭する意向を示していて、7月7日午前10時ごろには提出を求められた資料を事務局にメールで送付していたということです。
男性の死を受け、午後5時ごろから斎藤知事が報道陣の取材に応じました。 〔以下略〕
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ここで謎なのは、
①7月7日10時頃に送られた「資料」とは何なのか?、②奥谷氏がこの「資料」を確認したのはいつなのか?、③12日に局長夫人がメールに添付して百条委員会(?)宛てに送った「陳述書」は「資料」と同じ物か?、④「陳述書」はどのような経緯で作られたのか?
という事です。
「陳述書」とは、後述しますが、百条委員会での質問に答えるためと思われるQ&A形式の資料で、予め百条委員会から質問が送られてきていて、答えを準備した物と思われます。
奥谷氏は①の「資料」は ”提出を求めていた” ものと話しているので、「陳述書」を指していると思われますが、本当に7月7日か8日にそれを初めて見たのだろうか?という疑問があります。
仮に、予め質問事項を送っていたとしたら、その回答を7月19日予定の百条委員会の前に確認したくなるのではないでしょうか? あるいは、何度かやりとりして陳述書を完成させたのなら、既に同じ物を所有している可能性もあります。
立花孝志氏と親しい石丸幸人弁護士が動画で興味深い事を語っています。
Q&A形式で書かれたこの陳述書の形式は裁判で準備する供述書の様だと。そして、そういう物を作るのに一番慣れている職業は?... 弁護士。そして、奥谷謙一委員長は弁護士資格を持っている... と。
暗に、(どの程度までかは分かりませんが、)この「陳述書」は奥谷氏と局長の ”合作” だと仰りたいようです。
- YouTube(2024/12/06):【告発文書問題】元局長遺書は尋問準備書面が流用されていた
また、7月7日10時頃と言えば、死の直前と言っても良い時間。そのメールの文面はどのような物だったのか?
夫人が「陳述書」を添付したメールには、「百条委員会は最後までやり通してほしい」という局長の遺言が記されていますが、この言葉は本当なのか?(百条委員会から逃げた局長がそんな事を思っていたのだろうか?)というのも謎です。
また、「X」上では、そもそもこのメールは偽造では無いかという疑いがささやかれています。それは、「メール(テキストで出力されたもの)のフォームがおかしい」、「夫の死後数日でこのようなメールが送れるものだろうか?」という疑問からのようです。
ニュースから分かる時系列を抜き出し、その前後の出来事を追加したものを簡単にまとめておきます。
7月4日 局長の弁護士から竹内英明県議にPCの中身の公開を心配する書面が届く
- 百条委員会(奥谷謙一委員長?)にも同じ物が届くが、ほぼ同時期と思われる。
7月7日 午前10時ごろ 局長が百条委事務局に「資料」をメールに添付して送付
同日夜 局長を発見
7月8日 9:27~10:03 百条委員会理事会
同日午後 奥谷謙一委員長がメディアのインタビューに答え、前日に局長からのメールが届いていた事を語る
7月12日 「兵庫県議会文書問題調査特別委員会」宛、局長の夫人から14:02送信のメールが届く
- 添付文書は「陳述書」。
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◆Q&A形式の「陳述書」(1ページ目のみ)
◆局長夫人からのメール
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