【兵庫県文書問題】(ようやく)内部通報調査結果を発表/第2の”怪文書”があった?/百条委員会で新たな弁護士参考人
※兵庫県庁問題の時系列はこちらのブログエントリーにまとめています。
昨日(11日)は様々な動きがありました。概略は以下の通りです。
1.午前11時頃から兵庫県で記者会見があり、4月4日の内部通報に関する正式な調査結果発表が行われた。
- 基本的には7月20日(紙面は21日)に日経が報じた内容と同じ。パワハラと言えるものはなかった。おねだりに関しては贈与と貸与の区別が付きにくいものがあり、今後は明確なガイドラインを設ける。
- 何故ここまで発表が延びたのかは、「斎藤知事に有利になるから」という理由。詳しくは、過去のブログエントリー参照。
2.午後3時頃、知事の定例記者会見に於いて上記の件に関する記者との質疑応答。
3.午前、百条委員会開催。この席で、「公益通報者保護制度」に関して別の弁護士を参考人招致する事を発表。但し、増山誠県議(維新)が要請した徳永信一弁護士と野村修也教授ではなく、多数決で自民党が推薦した結城大輔弁護士(のぞみ総合法律事務所)に決定。
- 冒頭、増山県議がTBS『報道特集』の偏向報道に苦言を呈した。
- 次回(25日)には結城大輔弁護士と斎藤知事を招致する。
* * * *
以下、ソース(記事、動画)や補足です。
1.内部通報の結果発表記者会見
上記動画には知事の記者会見も含む。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/2c8b3ed2d91bdec7f19aff97fb3bb5c60601a883
【速報】兵庫県知事のパワハラ疑惑「あったという確証までは得られなかった」 県の担当部局が調査結果を発表 ”おねだり”疑惑については「誤解を招くケースがあった」
12/11(水) 15:00配信 ABCニュース
兵庫県の元・西播磨県民局長が4月に県の公益通報窓口におこなった内部通報について、県の担当部局による調査結果が発表されました。斎藤知事の贈答品「おねだり疑惑」については「これまでの慣例で判断されてきたため、誤解を招くケースがあった」とし、「パワハラ疑惑」については「あったという確証までは得られなかった」としています。
元局長は3月中旬に斎藤知事のパワハラや贈答品受領に関する疑惑など7項目について告発する文書を作成して配布し、4月4日には同じ内容を県の公益通報窓口に内部通報していました。
兵庫県はこの通報に対する調査の結果を待たず、5月7日に元局長を停職3カ月の懲戒処分にしていて、斎藤知事はこの対応を「問題はなく適切だった」としています。
■”おねだり”疑惑は「誤解を受けるケースがあった」 パワハラ疑惑は「あったという確証までは得られなかった」
県の公益通報制度を所管する「財務部」は、斎藤知事ら関係者への聞き取りや、必要書類の提出を求めるなどの調査を進め、7月ごろには結果を取りまとめていました。
内部通報の内容は非公表が原則ですが、関係する県の部局に「是正措置」を求めるような重要事項は、調査結果を公表出来るという規則があり、今回の発表に至ったということです。
「おねだり疑惑」については、
- 企業などからの贈答品の受け取りがこれまで慣例で判断されてきたため、知事が意図しない受け取りにつながったケースがあった、
- 「貸与を装った贈与ではないか」と誤解を受けるケースがあった、
などと指摘し、
「パワハラ疑惑」については
- 知事自身が職員に強い口調で指導することがあったと認識していた
- 「知事から強く叱責を受けた」と認識する職員が一部いたが、パワハラとまでは確認出来なかった
- よって、パワハラがあったという確証までは得られなかった
などとする調査結果をまとめました。
■県財務部以外に「第三者委」と「百条委」の調査も
元局長の告発文書にはほかにも「(2021年の)知事選での違法行為」や「政治資金パーティ疑惑」「優勝パレード疑惑」といった項目がありますが、県の財務課はこれらの項目について、「是正措置を求めるような問題はなかった」との認識を示しました。
元局長の告発文書をめぐっては、県議会の百条委員会と弁護士からなる第三者委員会でも調査が続けられていて、百条委員会は「年度内を目標に」、第三者委員会は「来年3月上旬をメドに」報告書がまとめられる見通しです。
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2.斎藤元彦知事記者会見
なお、ABCの記事では「4月4日には(3月12日の怪文書と)同じ内容を県の公益通報窓口に内部通報... 」とありますが、記者会見では、朝日新聞の記者が、「4月4日の内部通報直後、県民局長が文書を報道機関に配った。それは五百旗頭氏の件を除いた物。」という発言がありました。
となると、局長は第2の怪文書をばら撒いた事になります。
これだけでは、内部通報の文書と報道機関に配った文書が同じかどうかは分かりませんが、五百旗頭(いおきべ)氏の件とは、”斎藤知事の人事に関して五百旗頭氏が怒りのあまり急死した” という様な、真実相当性も真実性もないものなので、内部通報文書にあっても無くても、調査結果は変わらなかったでしょう。
<切り抜き>
— 雪雀 (@yukisuzume11111) December 11, 2024
朝日新聞が暴露した元県民局長の『四月文書』の中身
やはり『三月文書』と『四月文書』は違った。
そして斎藤知事は『四月文書』の中身は公益通報なので見ていない。
地味に重要な情報。#斎藤元彦 #兵庫の躍動を止めない pic.twitter.com/PFgJLOnwOD
3.百条委員会
- 兵庫県議会インターネット配信:【兵庫県議会】令和6年12月11日 文書問題調査特別委員会(百条委員会)
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