【兵庫県文書問題】県民局長の自殺直後の報道
ブログ主がこの問題をリアルタイムで追い始めたのは8月末くらいだったので知らなかったのですが、県民局長がお亡くなりになった直後の報道は、思っていたより、「局長がPCの中身を気にしていた」事をそのまま報道していました。
後述するニュース動画を観ると、県民局長の自死が報じられたのは1日後の7月8日(月曜日)らしく、この日、19日に初開催される予定の百条委員会の奥谷謙一委員長がインタビューに答える映像がありました。
これを見ると、奥谷氏は局長が百条委員会をプレッシャーに感じていたのだろうと話し、翌日(9日)のニュースでは県民局長の弁護士が奥谷委員長と竹内英明県議に送った手紙... その内容は、「百条委員会ではPCの中身に配慮してほしい」旨の局長の願いが書かれているもの... を報じていました。
読み上げられたのは、「プライバシーに関わる資料については貴委員会に開示されないか、適宜マスキングするなどの配慮をするよう要請されること」という部分で、男性のナレーション。続いて、女性アナウンサーが「関西テレビが入手したのは、おととい死亡した元西播磨県民局長が今月初めに百条委員会に送付していた書面。県の人事課が調査の過程で入手した文書などについて、百条委員会にプライバシーに配慮してほしいと求めていました。」と話します。
この時点では、百条委員会は「PCの中身が問われる可能性がある百条委員会が重圧で自殺した」と考えていた様です。
その後は、斎藤県知事のパワハラや処分を苦に自殺したとか、死を以てして県知事に抗議したという論調にすり替わっていくので、おそらく多くの人は忘れていると思いますが、8日と9日の『カンテレ』ニュースでは、局長が百条委員会をプレッシャーに感じ、PCの中身を公開しない様に頼んでいた事が確かに報じられていました。
ここで時系列を整理すると、
7月2日 局長の代理人弁護士が内容証明郵便で奥谷謙一委員長と竹内英明県議宛て、「百条委員会ではPCの中身に配慮してほしい」旨の書簡を発送。
7月4日 奥谷謙一委員長の手元に書簡が到着。(竹内県議は局長から直接届いた。)
- 竹内英明県議のブログより。
https://ameblo.jp/takesan110/entry-12860537168.html 〔魚拓〕
>下記データ〔註:書簡の事〕は渡瀬さんが百条委の奥谷委員長宛に7月2日に内容証明郵便で送付(7月4日到着)した文書の内容で、同じ文書が生前の渡瀬さんから私に届きました。
>この文書は、渡瀬さんが亡くなった翌日7月8日、亡くなられてから時間をおかない、朝9時半からの百条委の理事会で協議されました。
7月7日 自殺
7月8日 9:30~ 百条委員会理事会で書簡の内容を協議する。/局長自殺の一報(時間は不明)/奥谷委員長がマスコミのインタビューに応じる。
【元幹部が自殺か】知事の“パワハラ”疑惑 内部告発した元県民局長が死亡 「心理的負担あったと推察」と斎藤知事 知事を批判する「告発文」配布し懲戒〈カンテレNEWS〉
奥谷委員長「百条委員会が立ち上がってから、ご本人に対して大きなプレッシャー、重圧が掛かっていたという事はあるかも知れません。それについて私自身もよく把握してなかったという事は反省点としてある。」
7月9日 ニュースで書簡の内容(一部)が報じられる。
【知事の“パワハラ”疑惑】内部告発した元県民局長が死亡 百条委に「プライバシーの配慮」求める文書提出 知事を批判する「告発文」配布し懲戒〈カンテレNEWS〉
【手紙(書き起こし)】 ※ はニュースで読み上げた部分
謹啓
当職は■■■■氏(以下「■■氏」といいます)を代用して本書面をお送りします。
早速ですが、文書問題調査特別委員会(以下「貴委員会」といいます)において、委員の一人から、人事課調査にかかる資料はすべて開示すべきだとの発言がありました。
しかし、本件委員会の調査目的は■■氏が作成した告発文(以下「本件告発文」といいます)記載の事実の有無にありますところ、人事課調査においては本件告文作成以外の懲戒事由についても調査されており、本件告発文と関係のない資料も多数存在しておりますと、その中には■■氏のプライバシーに関するものもあり、貴委員会において資料として利用されますと著しく■■氏のプライバシー権が侵害される結果を生じます。つきましては、貴委員会の円滑な進行、プライバシー権保護及び內部告発者保護の観点から (1)貴委員会におかれましても、人事課に対して、貴委員会に提出すべき資料については貴委員会の目的に資するものに限定すること、及び、プライバシーに関わる資料については貴委員会に開示されないか、適宜マスキングするなどの配慮をするよう要請されること(2)人事課から開示された資料については、貴委員会においてもプライバシーに関わる情報についてはマスキングの上利用されること及び、外部への情報漏洩事故のないよう厳重に管理されること(3)委員会の運営に関しては■■氏の基本的人権に最大限の配慮をされることを申し入れます。なお(1)に関してはすでに当方より人事課に対して、プライバシーに係わる資料については十分に配慮するよう申し入れいたしましたところ、人事間から■■氏に貸与されていたパソコン内のデータファイルのリストを見せられ、開示に支障があると考えるのであれば資委員会に申し入れるようにと言われました。確認したところ全て本件告発文の真偽の究明には関係のないものでしたので、人事課に対しては当該データファイルの開示を求めないよう申し入れいたします。
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