【”徴用工”裁判】安藤ハザマを訴えた原告、「証拠不足」で敗訴 ← えっ、今まで証拠なんてあったの?
「韓国司法も、この程度は証拠を確認しているのかw」 と分かったケースなので、覚え書きとしてブログエントリーにしておきます。
まずは『聯合ニュース』日本語版の記事をご紹介しますが、
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https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240910001200882
徴用被害者の遺族 日本企業への損賠訴訟「証拠不足」で敗訴=韓国
2024.09.10 14:35
日本による植民地時代に徴用された韓国人被害者の遺族が日本企業を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、裁判所が原告の訴えを棄却したことが、10日分かった。
法曹関係者によると、ソウル中央地裁は先ごろ、韓国人被害者の遺族10人が日本の安藤ハザマを相手取って起こした訴訟で原告敗訴の判決を言い渡した。
被害者の男性は1944年9月から45年8月まで、日本にあった安藤ハザマの出張所に動員されて働いた。
遺族は、被害者が日本に連行されて炭鉱で強制的に働かされ、粉じんによる肺疾患で苦しんだとして、計約6000万ウォン(約640万円)の支払いを求めた。
これに対し地裁は、安藤ハザマが日本政府と共謀して被害者を朝鮮半島から日本に強制連行し、過酷な条件で強制労働させるなど違法行為を行ったと認めるには証拠が不足していると判断した。
また、被害者が動員された当時の具体的な状況や動員中の行動が分かる客観的な資料が全く提出されなかったうえ、国家記録院に保存されている名簿には被害者に対する未払い金がないという趣旨の記載があると説明した。
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これ、まずすごいのは、”被害者” は1人なのに、その子孫が一人平均60万円ぽっちの金を目当てに10人も集まって訴訟を起こした事です。
しかし、実はこの記事では全く要領が得ません。
韓国語の記事をいくつか見てみましたが、「1944年9月~45年8月」ではなく「1942年~45年」と書いてあります。どうも、後者が正しいらしいのですが、そうなると徴用時期以前に自ら応募したことになります。聯合ニュースは、徴用が始まった1944年9月からとすることで、誤魔化しているのでしょうか?
もう少し詳しく見る為に、韓国語の『聯合ニュース』の記事を部分的に機械翻訳でご紹介します。
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https://www.yna.co.kr/view/AKR20240909146700004
"일본 회사 동원돼 강제노동" 유족 소송냈지만 '증거부족' 패소
強制動員遺族、日本に安堵するやいなや相手の損害賠償訴訟敗訴···「証拠がない」
2024.09.10
10日、法曹界によると、ソウル中央地裁民事203単独のイ·ソユン判事は、故林(イム)某氏の遺族10人が日本の建設会社の安藤ハザマを相手取って起こした損害賠償訴訟を、最近原告敗訴の判決を下した。
1889年に設立された株式会社間組は、地下鉄とダム、海底トンネルなどを竣工する建設会社で、2003年に安藤建設株式会社と資本業務提携を締結した後、現在は株式会社安藤ハザマに名前を変更した。
イム氏は1944年9月~1945年8月、日本宮崎県〔※미야자키현〕にあった安藤ハザマの出張所に動員されて働いた。 この時期は太平洋戦争が最高潮に達し、日本が韓半島に徴用令を下した時だ。
※他の記事によると、遠田郡小牛田町。従って、ミヤザキ県ではなく宮城県
裁判所は具体的に「遺族の主張とは違い、国家記録院の保存名簿には林氏の職種が『土工』と記載されており、安藤ハザマの事業範囲に鉱物採取業は含まれていない」とし「安藤ハザマが日本宮城県で炭鉱を運営したと見るに足る資料を探すこともできない」と説明した。
※間組は鉱山など持っていなかったw
続けて「イム氏が動員された当時の具体的な状況または動員中の行跡について分かる客観的な資料が全く提出されなかった」として「国家記録院保存名簿には林氏に対する未払い金がないという趣旨の記載もある」と付け加えた。
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未払金があるのは、終戦まで働き続け、終戦のどさくさで慌てて朝鮮に逃げ帰った人が多いので、「未収金の記録が無い=間組で働いていない」とはなりませんが、恐らく、遺族が、「1945年8月まで働いたが、給与を貰っていない」とか何とか訴えたのでしょう。
どうですか?
韓国人が全てこうだと言いませんが、盧武鉉政権時代に特別立法された救済策で、元労働者は、たとえ未払金が無くても医療補助金などの名目で補償を受けたのです。
それをろくに証拠も無いくせに一人数十万円(合計640万円)の慰謝料を貰おうという面の皮の厚さ... 。
さすが、詐欺や偽証罪が日本の何十倍も発生する社会です。
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コメント
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よもぎねこさん
コメント、ありがとうございます。盧武鉉や文在寅が官民共同の真実和解委員会で「これ以上日本に請求できない」という結論を出した事は数年前にも『朝鮮日報』があらためて報じたりしてるんですが... 、
>ホントに不思議です。
この一言に尽きます。
韓国という国の行動を倫理的に考えるのは時間の無駄だと悟りましたw
投稿: ブログ管理者 | 2024/09/15 18:16
>盧武鉉政権時代に特別立法された救済策で、元労働者は、たとえ未払金が無くても医療補助金などの名目で補償を受けたのです。
これ凄く不思議なんですが、韓国は廬武鉉時代に日韓条約の交渉記録を完全に公開し、この時日本個人賠償を韓国側が拒否した事も明らかになり、それを前提に真実和解委員会と言うのを作り、韓国政府が自称徴用工等に賠償金を支払ったはずです。
この時の責任者は文在寅でした。
ところがなぜか徴用工訴訴訟ではこの話が綺麗に消えているんですよね。
ホントに不思議です。
投稿: よもぎねこ | 2024/09/14 12:42