【トランスジェンダー/性分化疾患】水泳と陸上の場合
覚え書きとして。
トイレやスポーツなどに於ける「女性スペース」を守る活動をしていらっしゃる滝本太郎弁護士(←オウム真理教に殺されかかったあの方)が、パリ五輪の女子ボクシングの件で、「水泳と陸上はトランス女性(身体は男で性自認は女)に対する対策はされている」という趣旨の事を「X」で投稿されていたので、調べてみました。
※旧「国際陸上競技連盟」は現在は「World Athletics(ワールドアスレティックス)」、「世界水泳連盟」は元々英語名は「World Aquatics(ワールドアクアティクス)」で、どちらも略称は「WA」なので記事を読む時に注意をしてください。なお、「ワールドアクアティクス」の日本語での略称は「世界陸連」だそうです。
◆水泳: トランス女性は排除、DSD(性分化疾患)については不明
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35220172.html
CNN:米競泳トランス選手、女子大会出場求めた訴えが棄却
2024.06.14
>トランスジェンダーの水泳選手として2022年に全米大学体育協会(NCAA)選手権の女子のレースで優勝し、話題を集めたリア・トーマス選手は、今夏のパリ五輪を含む女子エリートの大会に出場できない見通しだ。スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今週、出場を認めないとした世界水泳連盟(WA)の決定を支持する判断を下した。
>WAの方針では男性から女性に性転換した選手が女子競技に出場できるのは、12歳になる前、または思春期の成熟度を5段階で示した「タナー段階」の第2期に到達する前に性転換した場合に限るとしている。
◆陸上: トランス女性排除、DSD(性分化疾患)についてはより厳しい基準へ
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/96073
『月陸』Online:世界陸連 男性の思春期を経たトランスジェンダー選手は女子競技から除外と発表「女性アスリートのための公平性を維持」
2023.03.24
トランスジェンダー・DSDに関する規則について、下記のように発表された。
- DSD選手については、最低24ヶ月間、テストステロン値を2.5nmol/Lの制限値以下にすることが求められる。全種目についてこれが適用される。
- 400m~1マイルの種目については、これまでも最低6ヵ月間のテストステロン値抑制(5nmol/L以下)が求められていたが、24ヵ月間への変更、またテストステロン値も厳格化となる。
- これまで400m~1マイル以外の種目に出場してきたDSD該当選手については、暫定的な規定が導入される予定となっており、最低6ヵ月間のテストステロン値を2.5nmol/L以下に抑制することが求められる。
- トランスジェンダー選手については、男性の思春期を経て男性から女性となったトランスジェンダー選手を、女子競技(世界ランキングの対象種目)から除外することが合意された。
※上記の規定は、2023年3月31日から施行される。
下記の記事では、その他のスポーツの事も書いているので、その部分を引用します。
https://www.bbc.com/japanese/65060990
BBC:世界陸連、トランスジェンダー女性の女子種目出場を禁止
2023年3月24日
国際水泳連盟(FINA)は昨年6月、トランスジェンダー選手が男性の思春期の一部を経験していた場合、女子のエリートレベルの競技会への出場を認めないと決定した。それらの選手はテストステロンを減らす薬物療法を受けても、「生物学的女性よりも相対的にパフォーマンス面で有利」だとした。
FINAはまた、性自認が出生時の性別と異なる選手のため、競技会で「オープン」というカテゴリーの設置を目指すことも決めた。
英トライアスロン連盟は昨年、イギリスのスポーツ団体では初めて、トランスジェンダーの選手が出場できる「オープン」カテゴリーを新設。
同国のラグビーフットボールリーグとラグビーフットボールユニオンは、女性だけが出場する試合へのトランスジェンダーの女性の出場を禁止した。
これは、ラグビーの国際統括団体ワールドラグビーが2020年、女子のエリートレベルおよび国際レベルの試合でトランスジェンダーの女性の出場を禁止し、最初の国際スポーツ組織となったのを受けた措置。
* * * *
ところで、アルジェリアのイマネ・ケリフ選手は、今、SNS上でDSDかどうかすら疑われているようです。
と言うのは、どうもペニスがあるらしいからです。また、撮影時期も本人かも分からない少女の写真が出回っているので、却って怪しまれています。
DSDについて少し調べてみたのですが、一般的に、DSDの ”女性” は成長しても女性らしい外観は保っているようです。
アルジェリアは法的に性別の変更はできないとの事ですが、IOCはパスポートの性別で判断しているので、パスポートさえ偽ればOKです。
一方、台湾の林郁婷選手は、髪も短くてボーイッシュですが、女性と言ってもおかしくない容姿ではあります。
XY染色体を持つ ”女性” がその国の法律に従って ”女性” として生きるのまで邪魔するわけではないので、世界陸連の決定の様に、あくまでも「女子スポーツ」に於いて、科学的な数値で判断するのが良い様に思えます。謂わば、ドーピング検査のような扱いです。
【参考】
ネクスDSDジャパンの「note+」:アンドロゲン不応症(AIS)等のXY女性はなぜ女性(female)に生まれ育つのか?
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