【安重根】韓国人のジレンマ【売国奴高宗】
以前、「【朝鮮日報】なぜ雑犯の処刑写真が殉国烈士追悼塔「義兵処刑像」にすり替わったのか?」というエントリーでもご紹介しましたが、『朝鮮日報』記者で主に李氏朝鮮時代末期の歴史認識の誤りを正す動画を配信している朴鍾仁(パク・ジョンイン)記者という方がいらっしゃいます。
このところ、彼が動画で批判しているのはソウル大学名誉教授の李泰鎭(イ・テジン)という、元国家企画委員長で韓国歴史学会の重鎮。
朴鍾仁氏は、朝鮮が国権を失った/日本に併合されたのは... 李完用等の所謂「乙巳五賊」(いっしごぞく)と呼ばれる ”逆臣” のせいではなく、大韓帝国皇帝の高宗の責任であるという『売国奴高宗』という本をお書きになりました。
一方、李泰鎭名誉教授というのは、ひたすら李氏朝鮮時代末期を美化し、韓国の子供達に反日の歴史観を植え付けてきた元凶の一人です。最近は『知識人 安重根』(지식인 안중근)という本を書いたそうで、この本で『売国奴高宗』を批判しているため、朴鍾仁氏は動画で反論しています。
最近では、安重根の寿衣(死装束)は母チョ・マリアの手縫いなどではないと、『知識人 安重根』の欺瞞を指摘し、批判しています。〔動画〕
ただ、一連の反論動画で、「安重根は美化などせずとも英雄である」とも仰っています。
これは『売国奴高宗』と矛盾しています。
朴鍾仁氏が「日韓併合」を悪だと規定し、その主犯が高宗だと言うのなら、安重根は立派な(?)従犯または共犯者です。
はっきり言って、安重根が韓国で英雄なのは、日本人の中でも位の高い伊藤博文を暗殺したからです。
実は、ブログ主はコメント欄に「安重根は伊藤博文を暗殺した以外に何を成し遂げましたか?」と書き込んだのですが何の反応もありませんでした。
ブログ主はタブーに挑戦する朴鍾仁氏を尊敬していますが、そんな彼でも安重根を批判(→客観的に評価)できないのが韓国知識人の矛盾であり限界です。
ここで言いたいのは、朴鍾仁氏への批判ではなく、韓国歴史界ではまだまだタブーが多く、歴史を客観的に評価するのは難しいという事です。
現在、韓国では、「併合時代は韓国人の国籍は日本だった」という趣旨の発言を過去にしただけで新任の独立記念館館長が批判の嵐を受けています。
残念ながら、これが韓国。
日本人は韓国や中国との歴史論争を「歴史戦」と呼びますが、韓国国内の「歴史戦」はもっと熾烈なのです。
« 【安重根】「安重根の母親の『手紙』は日本人僧侶の捏造だった」【キムチわさび動画】 | トップページ | 【釜山】ある中学校で、日本の植民地統治を正当化する動画を流したと大騒ぎ »
« 【安重根】「安重根の母親の『手紙』は日本人僧侶の捏造だった」【キムチわさび動画】 | トップページ | 【釜山】ある中学校で、日本の植民地統治を正当化する動画を流したと大騒ぎ »
コメント