在日同胞野球団
京都国際学園の優勝で、韓国人ジャーナリストの崔碩栄氏が以下の様なツィートをされていました。
崔碩栄 (@Che_SYoung)
50〜90年代には韓国の高校野球大会に「在日同胞」チームが参加していた。かつては張本勲氏も参加したことがあり、在日の高校生たちは夢を持って祖国の大会に挑んだ。
昔は日韓のレベル差は大きく圧倒的な強さを見せていた在日球児たちだが、思わぬ「祖国の洗礼」を味わうことになる。彼らを「よそ者」扱いした大会側の「おかしな判定」が続き、優勝目前で挫折するケースが多かったのだ(これは当時参加した選手たちが口を揃えて言ってる)。
昨日の試合で韓国の大統領、野党議員が祝辞を送るなど国全体がお祭りムードだが、それを見て私が苦笑いしたのはその昔話を思い出したからだ
確かに、尹錫悦大統領が祝福するわ、外交部(外務省)はお祝いのメッセージを「X」に投稿するわで、ものすごいはしゃぎっぷりでしたw 韓国メディアの関連ニュースはいくつ見たことか。但し、戦前、つまり日本統治時代に朝鮮の学校が甲子園大会に出場していた事は伝えません。
それにしても、崔さんが言う「在日同胞」チームとの落差... 。
調べて見ると、同様の事が書かれている記事が見つかりました。鳳凰大旗というのは「鳳凰大旗全国高校野球大会」の事で、韓国版甲子園大会の事です。
https://m.news.nate.com/view/20240815n02348?mid=s01&list=recent&cpcd=
[봉황傳]④ 그라운드의 이방인
[鳳凰伝]④ グラウンドの異邦人
2024.08.15 07:00
〔前略〕1956年、韓国日報と大韓野球協会は在日同胞学生野球団母国訪問競技大会を開催した。 故国の要請に対し、在日韓国人社会は日本の高校チームでプレーしていた学生たちを中心に野球団を構成し、経費を調達するために毎年募金運動まで行った。 苦労して貯めたお金で母国を訪問した在日同胞野球団は、先進野球技術と野球装備をプレゼントした。 大会は1968年11回まで続いたが、1972年からは鳳凰大旗高校野球参加に形を変え、在日韓国人チームは1974年、1982年、1984年、鳳凰大旗で3回の準優勝を果たした。
しかし、故国の野球ファンの反応はいつも冷たかった。 「チョッパリと同じような韓国人」と冷遇するのが常だった。 日本でも厳しかった若い選手たちは、さらなる差別に心を閉ざした。 結局、選手を見つけるのが難しいという表向きの理由で、在日韓国人チームの母国訪問は1997年を以後に終わった。〔後略〕
これを読んで、某元プロ野球選手のエピソードを思い出し、記憶があやふやだったので調べて見ると、見つかりました。2006.08.09付けの『朝日新聞』に掲載された記事の様で、幾つかのブログにコピペされていました。
その内の一つから、該当部分をお借りします。
https://plaza.rakuten.co.jp/peace88/diary/200610120000/#goog_rewarded
94年夏。韓国・ソウルの東大門野球場に金城はいた。韓国の高校野球全国大会「鳳風大旗争奪大会」が開かれていた。「韓国の甲子園」と言われるこの大会に、日本から在日韓国人のチームが参加。3年生の金城も、その一員だった。
最初の試合で「おかしい」と感じた。観客からは自分たちへのヤジが飛び交う。ストライクとボール、アウトとセーフ。審判の判定は不利なものばかりのような気がした。
「勝たせるな」という空気が、球場を包み込んでいた。〔中略〕
「ぼくらは敵なんやな」。
初めて訪れた祖父母や父母、そして自らの「祖国」。日本を出発する時の高揚感が、急速に冷めていく。準々決勝で敗れると、猛烈なホームシックにかかった。
祖国のことを知ってほしい、好きになってほしい。堺市に住む在日本大韓野球協会会長の韓在愚(69)、そんな思いで選手を集め、毎年韓国ヘ連れて行った。審判ともめるのは毎度のこと。かつては観客から「パンチョッパリ(半日本人)」というヤジが絶えず、ツパをかけられる選手すらいた。
「これで、母国愛って生まれるのか」。
韓は自問した。年々、選手や資金集めが難しくなった。56年から始まったチーム派遣は、97年を最後に中断している。
* * * *
この在日同胞チームは『海峡を越えた野球少年』という映画(2016年8月20日公開)にもなっています。
但し、『KANO』のような、その当時を再現した映画ではなく、82年のチームを30年ぶりに集めて韓国プロ野球の始球式に登板して貰うという企画のドキュメンタリー映画のようです。
原題は邦題とは異なり『Strangers on the Field』(フィールドの異邦人)。前述の記事のタイトルと同じでした。一応、罵声を浴びたことなども紹介されているようですが、同窓会的な内容に纏められているようです。
ところで、今回初めて知ったのですが、産経の記事によると、京都国際学園というのは 「高校の生徒約140人(女子約70人)のうち、男子生徒の約9割に当たる61人が野球部に所属しているという〝超野球校〟だ」だそうです。しかも、『カイカイ反応通信』によると、韓国籍は3人。
- 2024年08月24日 韓国人「韓国人は大喜びしてるが京都国際高校の現実を教えてやる」
スタートは民族学校だとしても、これに韓国人がはしゃぐのはちょっとどうなのよ... w とは思いました。
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