【佐渡金山】『朝日』によるネガティブキャンペーンが始まった【無宿人、遊女】
朝日新聞が立て続けに佐渡金山の記事を書いています。
https://www.asahi.com/articles/ASS7T2RC1S7TUPQJ00FM.html
遊女や無宿人はどこへ 世界遺産めざす佐渡金山が置き去りにしたもの
2024年7月27日
https://www.asahi.com/articles/DA3S15994930.html
(多事奏論)遊女と無宿人 佐渡が守った記憶の行方は
2024年7月27日
https://asahi.com/articles/DA3S15997388.html
(社説)佐渡島の金山 光も影も伝える遺産に
2024年7月30日
上の2つは有料記事で同じ記者が書いています。更に、社説でも取り上げるというしつこさ。
この件については『note+』に纏めておきましたが、キーワードは「無宿人」と「遊女」。
簡単に言うと、
①江戸時代に無宿人が水替人足として佐渡に送られた。
水替人足とは江戸時代(特に佐渡鉱山で)坑内の水を汲み出す仕事をした人夫で、後述しますが、謂わば強制連行、これは朝鮮半島出身労働者のイメージ。
②相川には江戸時代から「水金遊郭」という遊郭があった。
朝日の記事では、「13歳で客を取った」、「虐待されて死んだ」等の逸話があるそうで、これは慰安婦のイメージ。今年5月に相川郷土博物館から遊女の展示が消えたとも書いていて、佐渡が負の遺産を隠蔽していると言いたいのかも知れません。
要するに、佐渡金山あるいは佐渡島を「人権侵害」の象徴にし、「日本は昔から酷いことをしてきた。(だから、植民地支配も... )」と言いたいのでしょう。
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【無宿人とは】
『大辞林』によると、無宿人(無宿者)とは、江戸時代,人別帳から名前を除かれた人。貧農や下層町人から無宿となるものが多く,江戸中期以降,大都市およびその周辺で多数出現した。帳外(ちょうはず)れとも言われるそうで、必ずしも犯罪者という訳でもないそうです。
『佐渡金銀山史の研究』(長谷川利平次 著/1991年)によると、彼らは都市にたむろする失業者で、20~30代の若者で、世をすねた「ひねくれ者」だそうです。
で、これを厄介払いするために佐渡に送る事を考えたのは1772年から老中になった田沼意次で、佐渡の人手不足からではないそうです。(単に人手不足なら近場から集めることもできた) 目的は江戸の治安対策と不良の矯正だったらしいです。
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