【『弥助』問題】疑問その2:岡美穂子氏はなぜアフリカ外交を気にするのだろうか?
以前のエントリーで「X」上の「岡 美穂子.」(@mei_gang30266)というアカウントが本人かどうかという疑義が生じた旨書いたのですが、やはり、恐らく本人だろうと判断しました。ここではその理由は省きます。
その上で、岡美穂子氏の7月22日付のポストに注目しました。
私の炎上を心配してくださった政府関係者に拠ると、このような日本のネット社会のことが、とくにアフリカ諸国に知られたら、現在日本が進めているアフリカでの外交や事業に影響が出ることを強く危惧しているとのこと。「歴史」を玩具にして、国益を損ねようとしているのは、果たして誰なのでしょうね。
彼女のポスト内容が事実とすると、①政府関係者がSNSに於ける岡美穂子氏の ”炎上” を心配し、彼女自身が、②日本政府とアフリカ諸国との外交を心配している... 。
この時点で「政府関係者」とは誰なのか、ある程度答え合わせは済んでいますが、何故、学者である彼女が、今回の ”弥助騒動” によるアフリカ外交への影響を憂慮しているのでしょうか?
ここで、彼女が何らかの形でアフリカとの外交に関わったのではないかという想像ができます。
もう一つ、元NHKの池田信夫氏の7月25日付ポストをご紹介します。
上の岡氏のポストを引用して、”「政府関係者」は、アフリカで「黒人侍」の展覧会を開いた外務省らしい” と発言しています。
そして、池田氏は続くリプライで、”外務省は ... アフリカ各国を回って「黒人侍」の展覧会をやっている” と書いています。
例えば、2018年にはカメルーンで「弥助展」を開催しています。
展覧会の話題ではありませんが、2016年7月21日付の『Japan's ODA-related Stories from Africa』(日本のアフリカODA関連ストーリー)という報告の中で以下の様に書いています。
7. The Relationship between Mozambique and Japan
The Japan-Mozambique relationship dates all the way back to the 16th century when Yasuke, a samurai warrior from Mozambique, became a retainer to one of Japan’s most famous daimyos during that turbulent period. In this century, Japan in turn supports the sustainable development of Mozambique in numerous ways, including the restoration of the Saint Sebastian Fortress in the Island of Mozambique, the UNESCO world heritage site, which was also built in the 16th century.
機械翻訳:
7. モザンビークと日本の関係
日本とモザンビークの関係は、16世紀、モザンビーク出身の武士であった弥助が、日本の最も有名な大名の家来となった激動の時代にまで遡る。今世紀、日本は、ユネスコの世界遺産に登録されているモザンビーク島のサン・セバスティアン要塞の修復をはじめ、さまざまな形でモザンビークの持続可能な発展を支援している。
外務省が「弥助」をアフリカ諸国との外交のネタに使っているのは確かなようです。そして、そのこと自体をブログ主は否定や批判するつもりはありません。ただ... 少し ”盛りすぎて” 、「黒人侍弥助」のデマに加担してしまったように思えます。
もう一度岡美穂子准教授のポストを引用すると共に別のポストもご紹介します。そこでも、「彼ら」... おそらく弥助で喜んでいるアフリカ人を心配しています。
私の炎上を心配してくださった政府関係者に拠ると、このような日本のネット社会のことが、とくにアフリカ諸国に知られたら、現在日本が進めているアフリカでの外交や事業に影響が出ることを強く危惧しているとのこと。「歴史」を玩具にして、国益を損ねようとしているのは、果たして誰なのでしょうね。
2024/07/22
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彼等にとって、ロックリーさんの著作が、歴史や日本への関心を形成するバイブルであるのだとしたら、それを否定するのは、彼等をとても傷つけることであり、それに対する防衛として、ネットの中で「歴史戦」が展開されているのでしょう。
2024/07/22
この発言は、SNSで言われている、
「弥助はサムライなどでは無く、単なる使用人、せいぜい織田信長の荷物持ち」
みたいな意見を受けてのものだと思われます。
引用されているポストはゲームの発売を中止させようとする動きに対してのものでしょう。
彼ら(アフリカ人)を傷つけるから弥助を黒人侍のままにしておいてあげて欲しい... 文脈としてはそういう意見ととれますが、これが学者としての態度と言えるのでしょうか?
岡美穂子氏は監修などの形で「弥助展」に関わったのではないでしょうか?
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