【『弥助』問題】トーマス・ロックリーは吉田清治かアイリス・チャンか?
この問題は既にネットで詳しい人達が論じているので、ここでは現在起きている騒動の概略を書くにとどめます。
核心部分を簡単に言うと、①織田信長が召し抱えたという「弥助」という黒人がいて、②その弥助が武将として活躍した、武士のトップにまで上り詰めた(征夷大将軍?)、③戦国時代、日本の武将に間に黒人を奴隷とする事が流行った... という、①は詳細が不明ながらも、そういう黒人がいた事は分かっているのでまだしも、②、③という ”トンデモ説” 迄、まるで事実かのように既成事実を作る ”プロジェクト” ... 敢えてプロジェクトと呼びますが... が進んでいるのです。
※③については正確を期すために別途説明(エントリー追加)。
これが多くの人に可視化されたのは、通称「アサクリ」(アサシンクリードというゲームのシリーズ)で、弥助を彷彿させる黒人武士が活躍するゲームが、歴史考証に基づいた事を宣伝文句にしていたので、ゲームファンが問題視した事です。
現代史には疎いが基本的には歴史好きの日本人を舐めすぎたのでしょう。
掲題のトーマス・ロックリーというのは、現在、日本大学の法学部で准教授... と言っても英語教師のようですが、弥助のファンタジー小説をまるで史実かのように書いた本の著者です。
この人物は嘗てALT(外国語指導助)として日本で英語を教えていただけで、多少日本語はできるのでしょうが、弥助の存在を知って文献を調べて ”歴史書” を書く程の日本語の実力があるのか疑問です。(彼は、自分の本に合う様にWikipediaや大百科事典「ブリタニカ」の改竄も行っていました。)
済州島で女性狩りをしたという ”小説” を書いた吉田清治か、”南京大虐殺” を告発する本を書いて用済みになったら消された(と、ブログ主は思っている)アイリス・チャン。このトーマス・ロックリーはどちらだろうか?というのがブログタイトルの意味ですが、とても、トーマス・ロックリーなんて輩が一人でできる ”弥助ブーム” とは思えないのです。
慰安婦問題がヒントになったのかもしれませんが、先だって出版された『Japan Holocaust』といい、トーマス・ロックリーといい、日本人を、”他民族を奴隷にして虐殺する様な残酷な民族”キャラに仕立て上げる事で得をする人達がいるのだと思います。
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弥助については、かなり以前から外国の掲示板で話題にはなっていたのは事実です。それでも、詳細が一切伝わっていない謎の人物というロマンとして語られていた印象です。
それが、ブログ主は知らなかったのですが、NHKが2021年にBSプレミアムの1時間半の番組で、様々な推察がまるで事実のような印象を与える番組を作ったり、この1年ほどは、外国人がAIで作った ”黒人の武将の写真”(もし織田信長の時代なら、16世紀に写真があった事になる!)がSNS上で流布されたり、今年のサンパウロ(ブラジル)のカーニバルで弥助をモチーフにした山車(だし)?が優勝したりと、同時多発的に弥助を既成事実化する活動が起きていたので、さすがにトーマス・ロックリー一人でできる事では無い、ブームの仕掛け人がいると思う様になりました。
https://www.sankei.com/article/20230303-R3UKZTDM3ZIRDJG5PZZ5G5ADKI/
産経:黒人侍「弥助」題材で優勝 サンパウロのカーニバル
2023/3/3
>ブラジルの最大都市サンパウロのカーニバルで、サンバの精鋭14チームによるコンテスト形式のパレードが3日までに行われ、16世紀の日本で織田信長の家臣となった黒人の侍として知られる「弥助」を題材にしたチームが優勝した。関係者は「差別されることの多い黒人の若者らを力づける演出にした」と語った。
偶然にしてはできすぎなのです。
もしかしたら、静かなブームだった弥助を、BLM(ブラック・ライブズ・マター)を仕掛けた勢力が目を付け、それを更に ”日本を悪魔化したい” 勢力が目を付けたのかも知れません。
ロックフェラーだのロスチャイルドだのを持ち出すつもりはありませんが、相当の資金力も必要です。
この問題、これだけでは終わりそうもありません。
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NHKが特別番組を作ったと書きましたが、この番組でコメントを求められたらしい歴史学者の岡美穂子先生(東京大学史料編纂所准教授)が直後に批判をブログに書かれた様で、そのブログエントリーは既に削除されているのですが、画像で保存していた方がいました。
念のため、このブログにも保存しておこうと思います。この番組の概要はNHKのアーカイブスからは既に消えていますが、どんな番組だったのか想像できます。
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日本大学のトーマス・ロックリー氏プロフィールの魚拓(wayback machine):https://web.archive.org/web/20240718140811/https://researcher-web.nihon-u.ac.jp/search/detail?systemId=b821967215ac2300740660f458cd5cad&lang=ja
いずれ消されるでしょうから、ウェブ魚拓を撮っておきました。
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反日自虐史観の教科書で有名な『東京書籍』がトーマス・ロックリー氏をプッシュ。
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