【佐渡金山】ユネスコ諮問機関による「情報照会」とは?
まずは産経新聞の社説をご紹介します。
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https://www.sankei.com/article/20240613-53DSU3XHXZMD3IWRUEVQWYVAFM/
<主張>佐渡金山 歴史を歪めず世界遺産に
2024/6/13 05:00
政府が世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」(新潟県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が補足説明などを求める「情報照会」を勧告した。
登録内定には至らなかったが、佐渡金山の世界的価値を認める内容だ。政府は地元自治体と連携し、登録実現へ万全を期してもらいたい。
勧告には、登録▽情報照会▽登録延期▽不登録―の4段階がある。佐渡金山は今回、「(登録を)考慮するに値する価値を有する」と評価された。その上で、明治以降の遺産が多い一部地域の除外▽遺産保護のための緩衝地帯の拡大▽商業採掘を再開しない確約〔※〕―の3点について補足説明を求められた。
※佐渡金山は江戸時代の幕府直轄地から明治時代には官営の佐渡鉱山(皇室財産)となり、明治期に三菱(現 三菱マテリアル)に払い下げられて今に至っている。
勧告を踏まえて内容を一部見直し、適切に説明すれば、7月に開かれるユネスコ世界遺産委員会で登録が決議される可能性は十分ある。昨年は情報照会の勧告を受けた6件が全て同委員会で登録決議された。
林芳正官房長官は会見で「登録に向け、政府一丸となって対応する」と述べた。地元自治体とも早急に協議し、しっかり対応してほしい。
一方、今回の勧告では補足説明とは別に、「配慮すること」として「全体の歴史を現場レベルで包括的に扱う説明・展示戦略」も求められた。これを受けて韓国外務省当局者が「韓国の立場が十分反映されれば(登録を)妨げない」との考えを示したのは問題だ。場合によってはなお妨害するつもりなのか。
韓国側はこれまで、佐渡金山は戦時中の「強制連行の被害現場」だとして登録に反発し、その言い分を認めるよう訴えてきた。しかし当時の朝鮮半島出身者には給与も支払われており、韓国側の主張は言いがかりである。日本政府は令和3年、「強制労働には該当しない」との答弁書を閣議決定している。
そもそも日本側が推薦する佐渡金山の文化的価値は江戸時代までだ。「全体の歴史」を説明するにしても、閣議決定に沿った内容でなければならず、「韓国の立場」でないのは言うまでもない。
佐渡金山は、独自の技術により江戸時代の17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った鉱山遺跡だ。その歴史と文化的価値を歪(ゆが)めることなく、世界遺産にしなければならない。
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今回、世界遺産登録を目指す佐渡金銀山は、西三川砂金山(にしみかわさきんざん)と相川鶴子金銀山(あいかわつるしきんぎんざん)の2つの資産で構成されており、その価値として江戸期の手掘り採掘に限定しています。
全体像はこちらのサイト(『文化遺産の世界』)のレポートが詳しく分かりやすいです。公式サイト『「佐渡島の金山」を世界遺産に』はこちら。
観光スポットとして見所が多い、と言うか、写真などでよく見るのは相川金銀山周辺が多く、「道遊の割戸」と呼ばれる特徴的な山〔上図〕もここにあります。江戸時代の坑道跡である宗太夫坑〔江戸時代の作業風景を人形で展示している観光コース〕もこの近くにありますが、コンクリートの廃墟となっている「北沢浮遊選鉱場」や「道遊坑」は近代の遺産です。
江戸時代以前から継続的に金を採掘し、戦時中は重要な物資である銅や鉄、亜鉛、石炭等を採掘。20世紀末まで活動していたので、当然と言えば当然ですが。
その為、韓国メディアが佐渡金山〔※〕を話題にする時は、たいてい、北沢地区にある近代的な施設跡を映像で紹介します。
※韓国では佐渡金山と呼ばずに「佐渡鉱山」と呼ぶ。李宇衍(イ・ウヨン)博士によると韓国語では「金山」がなじみのない言葉だからだそうだが、”戦時中に朝鮮人労働者が搾取された現場” というのを強調したいのではないだろうか。
「世界遺産検定」のサイトからお借りして勧告の内容をもう少し詳しく書くと、
①相川鶴子金銀山に含まれる相川上町の北沢地区を世界遺産エリア(プロパティ)から外し、緩衝地帯(バッファーゾーン)とすること
②相川鶴子金銀山の緩衝地帯を沖合に拡張すること
③世界遺産範囲内での商業採掘を今後行わないことを示すこと
だそうで、北沢地区はコアゾーンで無くなるものの、遺産を補完するエリアとして保護・保全の対象になります。これに関しては地元の皆さんも納得しているようで、『新潟日報』には、
という記事がありました。
「全体の歴史を現場レベルで包括的に扱う説明・展示戦略」を配慮すべしという勧告は、観光客の立場からしても尤もな話で、閉山に至るまでの通史は展示されるべきでしょう。
問題は、韓国がこれに便乗して ”朝鮮人労働者の被害” を展示しろと言ってくる事で、既に今年4月には尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日韓国大使が佐渡を訪れ、
- 朝日新聞(2024年4月5日):佐渡金銀山遺跡は「マイナスの歴史も表示を」 徴用工めぐり韓国大使
>戦時中に朝鮮半島出身の徴用工が厳しい環境下で働いていたことに言及し、「マイナスの歴史もあるわけだから、全体の歴史をそのまま表示する必要がある」として、現状の展示には不備があると指摘した。
>犠牲者の慰霊碑についても「残念ながら欠いている」とし、「そういうことがきちんとできれば、登録に大きな支障はなくなる」と述べた。
などと世界遺産登録への協力をチラつかせながら脅しています。
しかし、佐渡にはその時代の資料も多く残されており、朝鮮人労働者に対しても手厚い福利厚生があった事も分かっているのですから、むしろこれをチャンスとして、事実を展示すれば良いと思います。
また、世界遺産登録は全会一致が慣例とは言え、2/3の賛成で決定するのですから、姑息な裏取引などせず、堂々と来年7月21~31日にインドで開かれる世界遺産委員会を迎えて欲しいと思います。韓国と中国がどれほど買収するかは分かりませんが、反対した国には今後報復してやればいいのです。
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- デイリー新潮:世界遺産登録に難クセ 「佐渡金山」を突破口に「日本統治不法論」を認めさせたい韓国
鈴置高史
鈴置高史氏の指摘する事は重要です。
タイトルが示すとおり、軍艦島でもそうでしたが、佐渡金山での ”徴用工” 問題を利用して、韓国は日本統治が不法なものであったという既成事実を作ろうとしています。
仮に朝鮮半島出身労働者が「徴用」〔←強制性があるが合法〕だったとしても、これは一般に言う「強制労働」とは異なりますが、その為に、わざわざ「強制徴用」と呼んでみたり、最近では「強制動員」と呼んで、あまり「徴用」という言葉を使わなくなってきています。
彼らはなんとしても『不当な植民地支配』という ”最強のカード” が欲しいのです。
既に、彼らは日韓基本条約を事実上破棄していますが、それの裏付けを創作しようとしています。彼らが創ってたファンタジーの歴史を既成事実化したいのです。
【参考】zakzak(2024.6/14):佐渡島金山の世界遺産登録で「反日」再燃のきざし 日本政府はオドオド…申請対象「江戸時代まで」の小細工も 全歴史を示す好機に 室谷克実
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