【朴鍾仁記者コラム】巷間流布される閔妃と大院君の写真は偽物(2)大院君の写真を検証する
前回の続きです。このエントリーでは大院君の写真を扱います。
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※機械翻訳による誤字などは極力修正しますが、日本語としてやや不自然でも意味が分かれば機械翻訳ママ。
撮影者はスミソニアン学者
「マゴジャを着た大院君」と「シースルーを着た女」の撮影者はピエール·ルイ·ジョイ(Pierre Louis Jouy)という米国人だ。 壬午軍乱の1年後の1883年5月、初代駐韓米国公使プートとともに朝鮮に来た。 ジョイは米国スミソニアン博物館所属の鳥類学者だ。 朝鮮から人類学的研究と標本収集のために入国した。(Peter Juhl、「朝鮮に来た最初のスミソニアン、ピエール·ルイ·ジョイの生と作業(The Life and Work of Pierre Louis Jouy, The Smithsonian's First Man in Korea)」、王立アジア学会韓国支部学会誌95集、2021)
1891年度スミソニアン年次報告書にジョイの研究成果が載っている。 429ページから488ページまで、彼が撮影したり収集した写真、収集した器物の写真と説明が挿入されている。 434ページと435ページの間に人物写真が載っている。 ここに上の<写真⑤>が載っている。 「図版10(Plate X)」番号がついたこの写真説明はこうだ。 「朝鮮の女官(Korean Serving Woman in The Palace):夏の服装。 頭には宮廷女性特有の装飾がある。 上着はいつも白で、スカートは青だ。 王族だけが赤い服を着ることができる」そして写真出典は「ピエール·ルイ·ジョイ撮影(From a photograph by Jouy)」。この報告書に載せられた写真の中で8枚に「ジョイ撮影」という説明が付いている。
ところが、この<写真⑤>と清のマゴザを着た大院君の写真<写真④>は背景と照明が同じだ。 これもまた、撮影者がジョイという意味だ。 この大院君の写真は、米ハーバード大学博物館に所蔵されている。 「清国」の服飾をしたこの写真は朝鮮民俗学報告書であるスミソニアン報告書には抜けている。
※単なる「朝鮮の民俗」写真という事らしい。
大院君?正体不明の男!
大院君は1882年8月27日、清の軍によって天津に拉致された。 1885年10月5日に帰国した大院君は、直ちに高宗によって雲峴宮に幽閉され、外部との接触が禁止された。 ジョイは1883年5月、朝鮮に来た。 同年11月、釜山に行って税関で働きながら慶尚道地域の植物と鳥類を研究した。 1886年夏、元山に向かった標本採集踏査を除いては慶尚道を離れたことがない。 同年11月、ジョイは米国に帰国して帰ってこなかった。
大院君の中国滞在時期とジョイの活動時期を比較すると、ジョイと大院君が会う機会はなかった。 このため、大院君の撮影は不可能だった。 1900年、韓国学研究組織である「王立アジア学会」がソウルに設立された。 フォーク、ベルナドゥ、ローウェルのように、ジョーイと同時代に朝鮮を訪れた人々とは違って、ジョーイは94回発行された同学会の学会誌に一度も登場しなかった。(以上、Juhl、前論文)大院君のように「言及価値の高い人物」をジョイが会って撮影したとすれば、どんな形式であれこの学会誌に記録されていなければ正常だ。
1882年9月、清の天津で撮影した大院君の写真<写真⑥>と比べると明らかだ。 大院君の幽閉を決めた直後、清政府が記録次元で撮影した写真だ。 日付と場所まで確定した「本当の大院君」の写真だ。 厚い下唇を除けば、目元と鼻筋、耳の位置、耳の形がすべて違う。 1880年夏に制作した61歳記念肖像画<写真⑦>と天津の写真は、これらの要素が似ている反面、マゴジャを着た男と肖像画の中の大院君は同一人物とは見難い。
〔画像省略〕<写真⑦>大院君61歳記念肖像画(1880年)。 /ソウル歴史博物館
その上、マゴジャを着た社内写真は日本企業が写真葉書で作って販売したが、タイトルは「大院君」ではなく「朝鮮風俗、朝鮮人服装(CUSTOMS OF KOREAN)」だ。<写真⑧>英単語のスペルが間違っているのはよくあることだった。 このようなすべての否定的な脈絡と関係なく、ジョイがマゴジャを着た大院君を撮影した可能性もある。 しかし、すべての歴史的情況を見れば、違う可能性がはるかに大きい。
〔画像は④で紹介した物〕<写真⑧>マゴザを着た男の写真で、日本のメーカーが制作した写真葉書。 「朝鮮風俗、朝鮮人服装」となっている。 /イドンス提供
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