【徴用工像】巨済市の徴用工像、その後
巨済市の ”徴用工” 像は、現在こんな状態になっています。
所謂「徴用工像」は民主労総〔※日本で言えば「連合」のような労組団体を束ねる組織〕が設置の主体になっていますが、既に「像のモデルは日本人」と言って作家〔※慰安婦像の作者と同じ〕から名誉毀損で訴えられた人達が勝訴しているので、慰安婦像のようには設置が進んでいません。
巨済市に設置されかかった像も、保守活動団体の尽力で白紙になりました。動画も見ましたが、デモだけではなく、住民の方に直接呼びかけたようです。
- 【徴用工像】「モデルは日本人」と言って作者から名誉毀損で訴えられた李宇衍博士、最高裁で勝訴/巨済市の徴用工像も白紙に(2023-07-02付けエントリー)
そこで左派の市議会議員が、像を設置しやすくするために条例を改正しようとしたらしく、これも議会で否決されました。
上の画像は巨済市役所の駐車場で、数日前から設置を推進する団体がここで座り込みを始めた様子です。
上記のような状況を把握できたのは、保守団体「韓日葛藤打破連帯」(한일갈등타파연대 )のYouTube動画です。正確には、動画の説明欄の声明文〔後述〕を機械翻訳で読んで分かりました。
韓国での一般の認識は、「慰安婦」なら即 ”日帝の被害者” ですが、「徴用工」は少し異なります。
韓国では、日本で国家総動員法が制定された1938年以降に日本企業や内地(日本)で働く事を ”徴用” と呼んでおり、この言葉自体にはそれ程 ”被害者” という認識は無いようです。 (だから、”強制徴用” 等と言う摩訶不思議な言葉も作られる。)
おそらく、”侵略戦争に加担させられた” くらいの被害者イメージ。
そして、裁判を起こすような自称元徴用工(挺身隊も含む)は、”(1938年以降に)無理やり連れて行かれたか、行った先で虐待にあったり給与を支払われなかった被害者” という認識です。
従って、日本人や李宇衍(イ・ウヨン)博士のような方が、いくら、「朝鮮での徴用は1944年9月から内地との連絡船が欠航になった45年3月迄で、それ以前は自発的に日本に行ったのだ」と言っても話が噛み合いません。漢字を使わないからか、韓国人は、言葉の厳密な意味には無頓着なのです。
だから、徴用工像も、被害に遭った人達を象徴する像... になるはずだったのですが、「日本人がモデルらしい」事はある程度知れ渡っているので、それ程は支持されないのです。
以下、関連する記事と「韓日葛藤打破連帯」の声明文です。
* * * *
http://www.gjnewsplaza.com/news/articleView.html?idxno=18196
거제시청에 들어간 강제징용노동자상···건립추진위, 설치 불허에 반발
巨済市庁に入った強制徴用労働者像···建設推進委、設置不許可に反発
2024.04.19
>巨済市庁本館前の駐車場に日帝強制徴用労働者像が置かれた。
>巨済市公共造形物審議委員会が労働者像建設を再度許容されないと、民主労総巨済支部と市民社会団体で構成された「日帝強制動員労働者像巨済建設推進委員会」が抗議の表示として19日製作完了した労働者像をトラックに載せ巨済市庁駐車場に移したのだ。
>建設推進委は労働者像建設が許されるまでトラックに載せ、ここの駐車場にそのまま置くことにした。 ここで労働者像の建設を促し、宣伝戦·昼食集会を継続する計画だ。
【声明文】
巨済徴用商審議·再審不許可と条例(案)否決は全国的な反日銅像撤去につながるべきだ
昨日(4.26)巨済市議会は「公共造形物の建設及び管理等に関する条例の一部改正条例案」(改正案)を否決処理した。
今回の改正案「建立位置および基準」には「公共の価値を具現する」と明示した新設条項があるが、これは日帝強制徴用労働者像(徴用像)建立論難で12日に2回目に開かれた巨済造形物審議委員会(審議委)でも徴用像設置が否決された事案と無関係ではない。
すなわち条例改正案は徴用工設置側で「公共の価値」を口実に恣意的な基準でこの銅像を合法的に貫徹させるための事前作業であると推定され、それでも巨済市議会で熟考した結果もやはり否決されたのだ。
これにより、全国民主労働組合総連盟(民主労総)などが全国的に行っている、いわゆる「強制徴用労働者像推進委員会」(推進委)の徴用像建設事業は、「日本人のイメージ.. 相当な理由がある」〔=※日本人がモデルだと主張する事には真実相当性がある〕という裁判所の最終判決と共に、これ以上設置が不可能になった。
もちろん、だからといって推進委がこの銅像事業を放棄することを期待することは難しい。 強制動員「過去史」事業こそ、日帝の朝鮮人労役を口実に、今日の日本をまるで「悪の枢軸」のように追い込むほかない従北勢力の唯一の政治アジェンダであるためだ。〔中略〕
気になるのはこの部分です。
一方、彼らが巨済市と市議会を物理的に圧迫する用語が興味深い。 圧縮された言語で以前の「徴用像」から「労働者像」に急変しているのだ。
このような用語変化は推進委が闘争戦術を多角的に模索していることを示している。 盧武鉉政府が「太平洋戦争前後の国外強制動員犠牲者支援に関する法律」(2008.6.11施行)に基づき被害者と認定した21万8,639件を、釜山日帝強制動員歴史館(行安部傘下)に記録された国内外の朝鮮人強制動員総数782万7,355人で、約37倍ほど外縁を大幅に拡大できるためだ。 〔以下略〕
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