【韓国語】「猫の首に鈴を付ける」、「綺羅星の如く」、etc. は日本語の慣用句
最初に書いておきますが、日本語の中に多くの外国語由来のことわざや慣用表現、特に中国語由来の四字熟語があるように、韓国語に日本語由来の慣用表現がある事自体を揶揄するものではありません。
下は、ある韓国人の方のFacebookへの投稿から一部抜粋〔※〕して機械翻訳&意訳したものですが、
実は「猫の首に鈴を付ける」〔고양이 목에 방울 달기〕は日本式の慣用表現だ。
それだけだろうか。
耳にたこができる
出る杭は打たれる〔모난 도리 정 만는다〕
肝が大きい
手に汗握る
全部日本から来たんだよ。
日本製の残滓を清算しよう、韓国語から日本式の表現をなくそうとする人間が多いが、
残業〔잔업〕、綺羅星〔기라성〕、始末書〔시말서〕、忘年会〔망년회〕、残飯〔잔반〕、見出し〔견출지:画像を検索したら、インデックスシールでした。〕、斜陽〔사양:「日が傾く」というだけでなく、「没落」の意味。〕といった用語だけではなく、慣用表現も事実、ほとんど日本から入ってきたもの。
もともと朝鮮式表現のようで、諺から由来したような言葉もほとんど日本から来たものだらけ。
と書いていて、更に先を読めば、日本語を取り入れて韓国語の表現が豊かになったのであり、外来語を積極的に取り入れる事は悪くない事だ、という事を仰りたいようです。
上記慣用表現の中には元々は外国の寓話から来た慣用句「猫の首に鈴を付ける」〔イソップ童話〕もあり、調べれば、もっとあるかもしれませんが、日本語で慣用表現として定着した後で朝鮮半島に紹介されたなら、”日本から来た慣用句” と言って良いでしょう。
面白いのは、「綺羅星」。
ネット辞書で調べたら、「綺羅星」という見出し語に、
현관들이 기라성처럼 늘어서다
顕官〔=高官〕が綺羅星のごとく並ぶ
という例文があり、「綺羅星」という表現が韓国語にある事が分かりましたが、「綺羅星」は誤用から生まれた単語です。
「綺羅星の如く」は、正しくは、「綺羅星(きらぼし)のごとく」ではなく、「綺羅(きら)、星(ほし)の如く」です。
これは日本でも良く間違える人がいます。
「綺羅」は「美しく、華やかな衣装の事」で、「綺羅星の如く」は、「立派な人、華やかな人達が、夜空に輝く星の様に一堂に会している」という意味であり、
ex. トップスターが綺羅星の如く集まっている
「綺羅星」という言葉は誤用から生まれたものです。
面白いのは、日本と韓国で別々に同じ誤用が定着している事です。
もしかしたら、日本統治時代から既に誤用があったのかもしれません。
* * * *
※原文
사실 고양이 목에 방울 걸기는 일본식 관용표현이다.
근디 그것만 있을까
귀에 못이 박히도록은?
모난 돌이 정 맞는다는?
간이 크다는? 손에 땀을 쥐다는?
다 일본에서 온거여.
일제 잔재 청산하자 우리 말에서 일본식 표현 없애자고들 하는 인간들 많은디
잔업, 기라성, 시말서, 망년회, 잔반, 견출지, 사양 같은 용어 말고
관용표현도 사실 대부분의 일본에서 들어온 것. 원래 우리 조선식 표현인거 같고 속담에서 유래한 것 같은 말들도 대부분 일본에서 온것들 투성
参考:『My Identity』さんのブログ: 왜 우리말의 일제 잔재청산이 안될까 〔なぜ韓国語の日帝残滓清算ができないのか〕
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