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2024/01/10

【朝鮮語の近代化】『女学生の日記』【百年歴史さんのブログ】

百年歴史』さんのブログ「1930년대, 일제시대 여학생의 일기를 살펴봅시다(1)」〔1930年代、日本統治時代の女子学生の日記を見てみましょう(1)〕より。

元々日本語で出版された『女子学生日記』(大邱公立女子高等普通学校 編)を大邱教育博物館が韓国語に翻訳した本を紹介していました。筆者(百年歴史さん)は反日煽動の為と言います。

要するに、「ハングルを奪った」、「日本語を強要した」といった類いの煽動です。

日記には「日記は教師の『検査』を受けた」という事が書かれているのですが、これの意味を考えようと筆者は言います。

 

* * * *

機械翻訳ママ〕 すべての教科を日本語で学習しなければならない朝鮮人学生にとって、日本語の実力は最も核心的な能力だったという点を考えると、日本語を使って日記を書くということは学習能力の基礎を固める意味があったことが分かります。

しかも、日記が書かれたのが1937年ということ、正確には大邱公立女子高等普通学校であったことを考えると、まだ朝鮮人学生と日本人学生の共学制度が施行される以前の時点で、学校は朝鮮人女子学生の学校であり、その教師も朝鮮人だったということを考えると、これがどんな状況だったのか、より理解が早いと思います。

言語は道具に過ぎず、当時の朝鮮語は高等教育課程の講義を進めるほど発達していませんでした。

西欧の先進的な文物、文化に対する用語が日本語には翻訳されていましたが、それが再び朝鮮語にいちいち翻訳されなかった時点です。

つまり、そのような翻訳の必要性を論じるより、まず日本語で受け入れて消化させるのが急務だった時代です。

* * * *

 

この事で、韓国の近代文学の祖といわれる作家の一人である金東仁が、回顧録* に書いていた事を思い出しました。

要約すると、「小説の構想は日本語で考えるので問題無い。しかし、それを朝鮮語で書く場合、適切な用語を見つけるのに苦労する。」という内容です。

当時の朝鮮語で文章を書く場合、まだ十分な表現力や語彙が無かった可能性を考える必要があるように思えます。 〔*「文壇30年の足跡」(金哲 著『植民地の腹話術師たち』に収録)/原書:복화술사들 소설로 읽는 식민지 조선

ちなみにWikipediaによると、金東仁は、死後、反民族行為者に認定されているとの事です。

NAVERブログのアカウントを持っていないので、百年歴史さんの動画のコメント欄を使ってブログの感想を書いたのですが、そこに上記の事を書いたところ、百年歴史さんから丁寧な返信を頂きました。

最後に、それを紹介してそのまま終わります。ブログ主が言いたい事をまとめてくださったので。

 

* * * *

核心を指摘してくださったコメントに感謝します。

尹致昊(ユン・チホ)も一度はハングル(国文)で日記を書こうとしたことがあります。

尹致昊は初期に漢文で日記を書いていましたが、上海で留学生活をしていた時、中国人の友達が日記を盗み見られないようにする目的でハングルで日記を書いたことがありました。

しかしその時の日記を見るとほとんど、誰かに会った、あるいは、天気が晴れているか曇っているかについてのみ言及しています。

思想的で哲学的な悩みについてはハングルで書いたことがありません。 書けませんでしたから。

尹致昊はまもなくハングルで日記を書くことをあきらめて英文で書く事にし、その理由について「国語では書きたいことを全て書くことができないから」と書いてありました。

これが韓国人〔※現代の「韓国人」〕が一度も悩んだことのない問題、口語として韓国語を使ってきたので、文章語としても韓国語を自由自在に書けるのは当然のことだという錯覚です。

日常生活で自国語を不便なく使えることと、その言語で学問ができることは全く違う問題です。

韓国語が文章語としても高級課程に上がることができたのは、もっぱら近代化から日本語に助けられたからであり、その時期がまさに韓日併合期だったのです。

一方、自国語を持っていながらも高等課程以上の教育を受けるためには必ず他の言語(英語など)の助けを受けなければならない言語も地球上にまだ無数に存在します。 当時の韓国語がまさにそのような位置にあったのです。

そして韓国語はまだ英語や漢字造語の助けなしには学問ができません。 それがファクトです。

* * * *

 

【追記】金東仁の回顧録ソース

歴史認識問題研究:日韓併合期・日本人は何を考えていたか⑤(連載最終回) 鄭 大 均

南富鎮の著書にも金哲の著書にも引用されているのは、韓国の近代文学の祖といわれる作家の一人である金東仁(1900~51)の回顧録(「文壇三〇年の足跡」)にある次の文で、「漢字・ハングル交じり文」の形成がいかに「漢字・仮名交じり文」に依存したものであるかを教えてくれる。

小説を書くのに最初に直面し――つまり最初に苦心するのが「用語」であった。構想は日本語でやるから問題にならないが、書くのを朝鮮語でやろうとすると、小説に最も多く使用される「ナツカシク」「~ヲ感ジタ」「~ニ違ヒナカッタ」「~ヲ覚エタ」のような言葉を「懐かしく」「を感じた」「間違い(あるいは違い)なかった」「感じた(あるいは気付いた)」などと――一つの言葉に、それに見合った朝鮮語を見つけるために多くの時間を費やしていた。そして実際に書いてみると、それらしくもあり、また少し違うようにも思え、また読んで、確かめて、他の言葉に変えてみたりと、かなり苦労した。今は言葉に「会話体」もあり、完全に朝鮮語になったが、初めて使う時はあまりに直訳のようでかなり躊躇したのである。(金哲同書、19~20頁)

 

  

  


 

 

 

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