【朝鮮学校】小中高と朝鮮学校で韓国人「前川喜平さん、朝鮮学校は朝鮮総連に支配を受けています」
約10年程まで朝鮮学校に通っていたパク・ユソンさんという、YouTuberとして朝鮮学校時代の思い出を語っているお笑い芸人の方がいるのですが、元文部科学事務次官の前川喜平氏の発言に反論をしていらっしゃいました。まずは記事をご紹介します。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/302632
朝鮮総連の不当支配否定 高校無償化除外巡り前川氏
2024年1月13日 19時08分 (共同通信)
元文部科学事務次官で高校無償化制度の設計に関わった前川喜平氏(69)が13日、札幌市で講演した。朝鮮学校が制度から除外された理由に上げられた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との関係について「(学校への)不当な支配は存在しない」と否定し、拉致問題などと結びつける議論を「筋違い」と一蹴した。
講演には200人超が参加。前川氏は「学校側が『自主性を侵害される介入を受けた』と思えば不当な支配」とし、朝鮮学校は当たらないと指摘。「民族教育を受ける権利は基本的人権」と強調し、無償化の適用外としたのは法の下の平等に反し「国による差別で官製ヘイト」と非難した。
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- パクユソンちゃんねる(2024/01/25):朝鮮総連と朝鮮学校の関係について朝鮮学校出身者が語ります。
話もお上手だし、動画を見て戴いた方がいいのですが、ここでは覚え書きとして、パクさんの発言をメモしておきます。
パクさんは、「あくまでも一個人の意見」と前置きして、
◆朝鮮学校と朝鮮総連は一体化
- 朝鮮学校に自習性なんてないと思ってる。
- 朝鮮総連の傘下に朝鮮学校があるが、朝鮮総連の支配下にあると考えている
- 全部朝鮮総連が意思決定している
- 朝鮮学校の運営は「教育会」〔※後述1〕が行っているとしている。教育基本法16条には、教育に対する「不当な支配」を禁じているが、この「不当な支配」の定義は「国民全体の意思を代表するものとは言えない一部の社会的勢力が党派的な力として教育に不当に介入してくること」となっており、過去にこの教育会に入った金を朝鮮総連が流用したという報道があった。
cf. 過去エントリー:【朝鮮学校】朝鮮学校無償化を求める訴訟で朝鮮学校側はなぜ敗訴したのか【教育基本法16条】 - このYouTubeチャンネルも、朝鮮総連から母校の朝鮮学校に対し、「何とかしろ」という指示があった。
◆民族教育
- 戦後、日本に留まった在日朝鮮人は約60万人おり、その子共達の教育(言葉や文化)を行う為に朝鮮半島に助けを求めたところ、金日成だけが援助をしてくれ、朝鮮学校の前身の「国語講習所」ができた。だから、金日成の肖像画を掲げて感謝を示すのは理解できるが、何故金正日の肖像画も掲げるのか? 朝鮮学校でやっている事は民族教育なのだろうか?
- 高校2年から優秀な生徒を選んで「学習班」〔※後述2〕を組織するが、これは ”赤い子” 〔←パクさんの表現。将来の幹部候補〕を育成する為のもの。この子達は週1回空手を習い、月1回学校に泊まり込んで議論をする。これは民族教育なのだろうか?
◆学費無償化について
- 生徒達は学費無償化要求のビラ配りに動員される。学費が高いのは事実なので、その活動に疑問は無かったが、先生達はあまり熱心に見えなかった。後々分かったが、朝鮮総連の幹部や専従職員の家には総連から「教育費」という名目で3万円支給されていた。正確には、幹部の子弟の月々の学費が3万円安くなる。既に一部は補助受けてるじゃないか!
- 朝鮮学校の教師は殆ど教員免許を持っていない。無償化を訴えるなら、免許を取った方がいいのではないか。
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【補足】
1.教育会
https://www.sankei.com/article/20150613-72R6HN2PN5MPXJ76DYYYCNRNDE/
産経新聞:朝鮮学校への児童・生徒への学費補助 朝鮮総連系「教育会」が納付迫る
2015/6/13
>「教育会」は、朝鮮学校の運営に関わる朝鮮総連教育局の管理の下で学校ごとに設置される組織とされ、過去には朝鮮学校への自治体補助金が朝鮮総連に流用された疑いも浮上。朝鮮総連の公式文書にも「朝鮮学校の管理運営は総連の指導の下、教育会が責任を持つ」と明記されている。
この記事は、朝鮮学校に補助金を出している神奈川県のケースでは、「北朝鮮による核実験を理由に朝鮮学校への補助金支給を取りやめたが、平成26年度から児童・生徒個人へ支給する形〔年2回、個人口座に振り込み〕で補助金を復活させ」たそうですが、その補助金を、「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と関係が深いとされる「教育会」へ納付させるケースがあった」という内容。
2.学習班
『朝鮮総連―その虚像と実像』〔朴斗鎮 著/中公新書ラクレ 新書/2008/11/1〕の中で、1960年生まれのソニア・リャン氏の『コリアン・ディアスポラ』に語られる朝鮮学校の思い出を引用していましたが、当時(著者の年齢からすると1970年代頃)、小学校4年から、「熟誠者」が選ばれたと書いています。どうも、著者(リャン氏)は「学習組」と表記しているようですが、朴斗鎮氏は「熟誠者の間違いと思われる」と訂正しています。
これが、パクユソンさんが言う「学習班」とよく似ていて、昼は他の生徒と一緒に授業を受け、夜は学校に泊まり込んで、『批判と自己批判』に取り組んだのだそうです。
引用された『コリアン・ディアスポラ』によると、朝鮮高校では、
>私達(幹部)候補生は常に自己を『敬愛する金日成主席と親愛なる金正日書記に忠誠な闘士』として、必要とあらば命まで捧げよと訓示され、地下(非公然)組織である『学習組(筆者注:熟誠者の間違いと思われる)』の空手を含む心身精錬につとめていた。
と、これもパクユソンさんの言う『学習班』とそっくりです。
学習班/熟誠者=赤い子、という訳ですね。
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関連エントリー:【朝鮮学校】三重県に「自主的財源をもって学校運営を行います」と誓約書を提出してた朝鮮学校
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