【軍艦島の真実】NHK、軍艦島元島民との面談を許否【緑なき島】
軍艦島に関しては久々〔2023/06/22以来〕のエントリーです。
NHKの昭和30年に製作・放送したドキュメンタリ映画『緑なき島』の坑内シーンでは、韓国に誤った端島炭鉱のイメージを植え付けました。
明らかに端島とは思えない褌一丁の作業姿から、端島以外の炭鉱あるいは炭鉱跡などで演出した映像を挿入したと思われますが、NHKはそれを認めず、元島民との面会もNHK会長は拒否したようです。
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https://www.sankei.com/article/20231228-4IVXEG7Q5ZMVHDNOI53JGA6ZNY/
軍艦島元島民との面談「恐れながら辞退」とNHK 問題進展せず
2023/12/28
「軍艦島を巡る状況は、何も進展していない」。NHKが昭和30年に放送した番組「緑なき島」の炭坑映像が、朝鮮半島出身者が非人道的待遇を受けた証拠として韓国のテレビ番組や展示などで使われている問題で、長崎市の端島(通称・軍艦島)の関係者は、そう嘆く。〔...〕
番組の炭坑映像は、坑道の狭さや裸同然の作業員の様子などが「端島炭坑と異なる」と元島民らから指摘されている。NHKは韓国KBSに番組映像を提供し、子会社はDVDを一時販売。結果的に映像は「地獄島」のような印象作りに利用され、元島民の名誉を傷つけている。
NHKは元島民らの求めに応じて行った検証の結果として令和3年12月、「映像が端島炭坑以外のものであるとの結論には至らなかった」と報告した。〔...〕
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『緑なき島』の炭鉱シーンは、既にCGや博物館の人形といった二次創作物まで生み出しています。
しかし、実際の端島の坑内、作業風景は、それとは全く異なるものでした。〔下記ポスト参照〕
NHK「緑なき島」が撮影された昭和30年代の端島炭坑の実際の坑内の写真です。褌一丁で作業する人も見当たりませんし、スラ箱で石炭を運搬することもありません。坑内はすべて防爆型の定着安全電燈で裸電球はどこにもありません。採炭はコールピックです。坑道の高さは人が十分に立って歩ける高さです。pic.twitter.com/MOAJfmDHLq
— 軍艦島の真実 - the truth of gunkanjima (@gunkantruth) June 24, 2023
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ところで、下の画像はいつの時代の炭鉱だと思われますか?
この画像は、和田好幸氏のサイトから、画面のキャプチャでお借りしたもので、大きな画像は左記リンク先で見る事ができます。
『緑なき島』の炭鉱シーンを彷彿させますが、これは昭和22年(1947)に撮影された常盤炭鉱の写真だそうで、ドキュメンタリー映画が撮影される、たった8年程前です。
NHKの当時のスタッフはこのようなイメージを炭鉱に抱いていたのかも知れません。
上記写真には「褌一丁で常盤炭鉱を視察する商工省・水谷長三郎大臣 1947.06.30」というキャプションが付けられていますが、眼鏡を掛けた男性が水谷大臣です。
ブログ主は、誤った端島炭鉱のイメージは必ず払拭しなくてはならないと思っています。
ただ、端島を ”地獄島” などと歪曲するのは、褌一丁の作業姿だけでは無いと思っています。
戦争直後の浮浪児を収容した牢屋のような写真をイラスト化して軍艦島の絵本に使ったり、恐らく偽物と思われる元朝鮮人労働者の証言、更には一般的な自称元徴用工が証言する、「給料が貰えなかった」、「食事が不十分だった」、「殴られた」などという奴隷労働のイメージ...、これらが総合して、端島のイメージを歪めていると思います。
NHKに ”やらせ” を認めさせる事は重要ですが、それができた後、KBSに使わせている映像や博物館が無断使用している映像の使用差し止め、CG等の二次創作物をどうするか...。
結局は、端島炭鉱は実際には『軍艦島の真実』さんがポストしているような近代的で安全管理の行き届いた職場であり、端島での暮らしはこうだったという事を情宣する方が早いのではないでしょうか。
『緑なき島』以外の映像資料があるのかどうかは分かりませんが、実際の端島の姿を発信する動画などは作れないものでしょうか?
国から費用が出ないのであれば、クラウドファンディングに協力する人は多いでしょう。
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