【ドイツの『韓国展』】乳を出した女性の写真展示に「日帝のせい」←えっ?w
ドイツのベルリンにある「フンボルト・フォーラム(Humboldt Forum)」という博物館で、『Ari-Arirang(アリ・アリラン)- Korea – Fascination Hermit Kingdom -(韓国、隠れた王国の魅惑)』と題された展覧会が10月13日から開催されました。しかし、その展示物は韓国人の ”プライド” をズタズタにする内容らしく、非難囂々です。
『ハンギョレ』が噛みついたのはこの写真。
女性は美しく、良い写真だと思うのですが、「朝鮮の後進性を強調するたもの」としておかんむりのようです。
そして、なぜか「日帝のせい」と、我々がとばっちりを受けていますw
【2023/10/23追記】20日、この写真は撤去されたそうです。
https://s.japanese.joins.com/Jarticle/310479
中央日報:「息子を産んで自慢」…胸をさらけ出した朝鮮女性の写真、独博物館から撤去
2023.10.23
>20日(現地時間)、ドイツ・フンボルトフォーラム内にあるアジア芸術・民俗学博物館は韓国遺物特別展「アリアリラン」から「水を汲む女性」という説明書きがついた胸をはだけた朝鮮女性の写真を撤去した。
* * * *
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1112555.html
정부 10억 지원한 전시에 ‘조선 폄하’ 일제 시선 담겼다
https://japan.hani.co.kr/arti/international/48123.html
韓国政府が1億円支援した展示会に「朝鮮蔑視」…日帝の視線が加わる
2023-10-19
- ベルリンのフンボルトフォーラム特別展、女性写真の説明に誤り
- 「朝鮮王朝、息子だけが相続…胸を見せて息子の誕生を暗示」
- 日本人が意図的に撮影したスタジオ写真の可能性
在ドイツ韓国大使館韓国文化院がドイツ・ベルリンのフンボルトフォーラムで開催した「2023韓国遺物特別展アリアリラン」。展示写真のなかには、水甕を掲げて胸をさらけ出した「水を汲む女性」という題の白黒写真がある=ベルリン/ノ・ジウォン特派員//ハンギョレ新聞社
韓国政府が約10億ウォン(約1億1000万円)に達する予算を支援したドイツ・ベルリンの有名博物館の韓国特別展に展示された一部の写真の説明に誤りが含まれていることが明らかになった。特に、日本人が朝鮮女性を撮影した「演出写真」が、ドイツ人が実際に撮影した写真であるかのように展示されており、日本の「帝国主義的な」視線が投影された姿が朝鮮王朝の現実だとする誤解を呼び起こす可能性が強いとみられる。
文句言うなら博物館のキュレーターに言え!w
一旦ここまでの引用で説明を加えると、この写真(前掲の写真)はモデルを使って撮影した事は間違いありません。〔←後述〕 しかし、「乳出しチョゴリ」とでも検索すればたくさん写真が出てくる様に、こういう風習があったのは事実です。写真が無い時代の朝鮮の絵画にも描かれているし、朝鮮末に旅したイザベラ・バードが下図のようなスケッチを残しています。
単に、朝鮮固有の風習だと、外国人の目を引いたのでしょう。
▲イザベラ・バードのスケッチ:桂川長岡京さんのポストより拝借
もう1枚、1800年前後に描かれた絵をご紹介します。
しかし、韓国では未だに「日本人による捏造」と信じている人も少なくなく、また、事実を認めている人でも、「(朝鮮を貶める為に)日帝や欧州人が殊更に強調して広めた」と反論/批判しているようです。
- 百年歴史さんの動画(日本語字幕版/2020/08/29):日本の捏造?朝鮮女性の胸が露出した真実.
字幕無し動画は何故かセンシティブ動画として警告が出ています。
それは兎も角、古い絵画にも胸を露わにした女性が描かれています。韓国語のみの動画のコメント欄には、「日本人捏造説は嘘だったのか」というものがあるので、多くの人がまだ信じているのでしょう。
なお、動画によると、胸を出す習慣は朝鮮戦争の頃迄は残っていたそうです。
韓国人に限りませんが、どうも ”あちら側” の人達は、事実を否定できなくなると、その動機や目的(=ex. 朝鮮を貶める為)を捏造するのです。そして、論点をずらします。良い例が、日本統治時代の鉄道敷設です。単なる近代化の一環に過ぎない事を、「効率よく収奪する為」と決めつけます。学校を作った事も、「文字くらい読めた方が効率良く搾取できるから」と捏造します。そして、学校でそう習って無批判に受け入れ、それが事実だと信じているのです。
記事を続けます。
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ベルリンのフンボルトフォーラムにあるベルリン国立アジア美術館と民俗学博物館は、12日(現地時間)から展示会「2023韓国遺物特別展アリアリラン」を開催している。韓国の国立中央博物館が貸し出した絵画4点と、プロイセン文化遺産財団の民俗学博物館が所蔵する朝鮮王朝時代の朝鮮の遺物1800点あまりから120点を選別し、来年4月中旬まで7カ月間続く。
これに投じられた韓国政府の予算だけでも約10億ウォンに達する。フンボルトフォーラムは、ドイツなどの植民主義問題を深く扱うという目標を掲げ、2021年9月に開館した。
白黒写真「水を汲む女性」の解説文章には「(1904~1907年に北京のドイツ公使館に勤務した)アドルフ・フィッシャーが1905年に約5週間朝鮮を訪問した際に直接撮影したもの」という説明が添えられている=ベルリン/ノ・ジウォン特派員//ハンギョレ新聞社
展示に含まれる写真のなかには、水甕を掲げて胸をさらけ出した「水を汲む女性」(Water Bearer)という題が付けられた白黒写真がある。「(1904~1907年に北京駐在ドイツ帝国公使館に勤めていた)アドルフ・フィッシャーが、1905年に朝鮮を約5週間訪問した際に直接撮影したもの」という紹介と、「朝鮮王朝時代の中頃から、息子だけが相続でき家系を継いだ。そのため女性たちは特に息子を生むのを誇らしく思った。下層の女性たちは、母乳の授乳のために露出した自身の胸を見せ、息子の誕生を暗示した」という解説が添えられている。
だが、この写真はフィッシャーではなく、1900年代初期に日本人が演出した写真である可能性が高い。1907年、京城写真館・日韓書房が出した『韓国風俗風景写真帖』にこの写真が含まれているだけでなく、この写真の「モデル」と推定される女性が、その写真帖に胸を出したまま両班や庶民の服装などをして何回も登場するからだ。
『韓国風俗風景写真帖』でググると古書がたくさん検索されます(『朝鮮風俗風景写真帖』のタイトルもある)が、ある古書店の商品ページに、下の写真を見つけました。床が一致するので、同じ場所をスタジオのように使ったようです。モデルを使って朝鮮の風俗を再現した写真だと思われます。
▲婦人の便器洗い/水汲女
Adolf Fischerは東洋美術の研究家で蒐集家でした。この写真は土産用絵葉書としても売られていた〔下図〕ようですが、展覧会に使われている写真を見ると、細部(暗部)まできれいにプリントされているので、土産用絵葉書ではなく、原板を購入したのかも知れません。彼自身も写真を撮影したとケルン美術館の解説にあったので、ドイツ側がフィッシャーが撮影したものと勘違いしている可能性があります。
▲絵葉書:e_takaquさんのポストより拝借
▲ケルン美術館のサイト
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日本人が、朝鮮女性を「対象化」すると同時に、朝鮮文化が「劣っている」ということを暗示するために意図的に撮影した演出写真である可能性が高い。
※前述の「動機の捏造」
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2005年に『朝鮮から来た写真はがき』と題する著書を出した江原大学文化人類学科のクォン・ヒョクヒ教授は、「この写真は日本人写真館の朝鮮風俗写真だ」とし、「様々な写真を撮影した後に現像して、主に外国人にコレクション用として販売したもの」だと述べた。
また、「水を汲む女性の写真の後ろに植木鉢が置かれていることからみて、スタジオで作業したと思われる」とし、「長衣(頭からかぶり体の上半身を覆う女性用の服装)を着た(別の)写真も、スタジオで撮影されたもの」だと説明した。
フンボルトフォーラム=在ドイツ韓国文化院提供//ハンギョレ新聞社
息子だけが相続できたという解釈も正確ではない。高麗大学歴史教育科のクォン・ネヒョン教授は「朝鮮王朝時代の中期ではなく、後期にあたる17世紀後半、相続において息子と娘で差が生じ始めたが、それより前は徹底した均分相続だった」とし、「その後も娘は差別されたが、相続はずっと行われた」と指摘した。
「胸を出すのは跡継ぎを生んだ事を誇る為」と言う説に対しては、近年異論が出ている様で、2008年に論文が書かれています。(所々空白になっていて)全文は読めなかったのですが、「単に赤ん坊に乳をやるのに便利だから」という論考も書かれているようでした。
- 조선 여성의 ‘젖가슴 사진’을 둘러싼 기억의 정치: 그녀들의 ‘미니저고리’가 ‘아들자랑’이 된 사연
"The Bare Breast Bragging about Having a Baby Boy" : The Politics of Memory on the 'Women's Breast Pictures' in Joseon
以下は、それ以外の展示物に関する批判です。
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その他にも、第1次世界大戦中にドイツの捕虜収容所に捕えられていた朝鮮人戦争捕虜が歌った歌「アリラン」の録音が、「人気の韓国民謡」として紹介され、バックミュージックで流れている点、日本人女性の頭飾りと推定される遺物が、韓国のかんざしとして紹介されている点など、様々な問題と誤りが発見された。
▲聯合ニュース『독일 훔볼트포럼 한국유물특별전서 日머리장식 한국비녀로 소개』(ドイツ フンボルトフォーラム韓国遺物特別展で、日本の簪を韓国の簪として紹介)より
今回の展示を総括した主体は、フンボルトフォーラム韓国館のキュレーターとベルリン国立アジア美術館と民俗学博物館だが、在ドイツ韓国大使館の韓国文化館が展示予算を出してキュレーターの採用に参加するなど、直接・間接的に関与した。
ハンギョレが、国会の外交統一委員会所属の野党「共に民主党」のキム・ギョンヒョプ議員を通じて、韓国の文化体育観光部から提出を受けた資料によると、文化体育観光部がフンボルトフォーラム内の韓国館の運営を支援するために投じた費用は、合計で9億2200万ウォン(約1億円)だ。特に展示を担当した韓国館専門の担当キュレーターの3年分の賃金は、韓国政府が負担している。キム・ギョンヒョプ議員は「大使館と韓国文化院は直ちに責任を持って博物館に問題提起し、支援事業の全面的な再検討に乗りだすべきだ」と述べた。
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”ぶっちゃけた” 言い方をすれば、「1億円も金を出したのだから、もっと格好いいものを展示してくれ/ちゃんと考証してくれ」という不満なのだと思いますが、それなら、韓国人がもっと監修に関わるか、展示してほしいものを貸し出せば良かっただけのことです。
なお、このフンボルト・フォーラム博物館に対しては、計画の段階から韓国人は文句をつけていました。それは展示スペースの問題。「これでは中国の属国みたいじゃないか!」と。
▲2021.01.05『독일 홈볼트포룸, “한국은 중국의 속국ㆍ일본 식민지” 논란 발언 속 개관』(ドイツのフンボルト・フォーラム、「韓国は中国の属国·日本植民地」論議発言の中で概観)より。
実際、そうだったし (´・ω・`)
この件に関する韓国人の反応
カイカイ反応通信(2020年07月30日):「韓国は中国と日本の属国」…ドイツの有名博物館のとんでもない歪曲=韓国の反応
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