【ラムザイヤー論文】ラムザイヤー教授を攻撃していたエイミー・スタンレー教授、ツイートを消して謝罪
産経新聞系の英字紙『Japan Forward』に麗澤大学准教授のジェイソン・モーガン(Jason Morgan)先生の寄稿文が掲載されました。三部作ですが、その内の一つに、ハーバード大学のエイミー・スタンレー教授が過去のツイートを消して謝罪したという記述がありました。
エイミー・スタンレー教授〔以下、A教授と表記〕とは、他の5人の教授と共にラムザイヤー論文〔以下、R論文、R教授と表記〕で参考とした資料の引用の仕方に誤りがあるなどと反論文をWeb上に掲載しただけでなく、Twitter〔現「X」〕上でもR論文を激しく攻撃し、彼等の主張を発信していました。
Amy Stanley, Hannah Shepherd, Sayaka Chatani(茶谷さやか), David Ambaras, Chelsea Szendi Schiederの各教授達です。ハッキリ言って、ここらは二度と生半可な知識でラムザイヤー教授やR論文を誹謗中傷できないよう、叩きのめしておく必要があると思っています。
ここではその記事をご紹介すると共に、A教授等が、R論文の存在が世間に知れた後で、Wikipediaの改変工作を行っていたという事実を記録するのが目的です。
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Japan Forwardの記事は『The Comfort Women: Moving Past the Emotion to a New and Open Academic Debate』(慰安婦問題: 感情を超えて、新しく開かれた学術論争へ)と題するもので、2023年8月13日付けです。
この記事は以下のように始まります。彼等は6月に行われたシンポジウムも妨害していたようです。
2023年6月初旬、東アジアの学問の自由グループが慰安婦の歴史について公開討論会を開いた。残念ながら、多くの討論者が出席を拒否した。その代わりに、彼らはこのイベントについて根拠のない主張、時には全くのデマをネット上で繰り返した。
対照的なことが浮かび上がる。一方では、開かれた討論と自由な学問的探究が、東アジア史に関する学問を前進させている。他方で、アメリカや韓国の一部の人々は、ある学問的な結論をあらかじめ論外と決めつけようとし続けている。アメリカの学者たちは、自分たちが好む路線に従わない見解を「デプラットフォーム(deplatform)」しようとする。
この3部構成のシリーズでは、現在進行中の慰安婦論争を検証する。そして韓日関係の未来は、自由で開かれた意見交換にかかっていることを示す。
「deplatform」とは、Twitter(X)やFB等のプラットフォームから切り離す(de-)、つまり、都合の悪い意見や人を排除する事で、分かりやすい例では、Twitterがトランプ全大統領のアカウントを削除した事は記憶に新しいと思います。キャンセル・カルチャーのWeb版とでも言えばいいのでしょうか、この場合は学術雑誌『IRLE』からR論文を消し去ろうという行為です。
以下、記事を要約または意訳しながらご紹介します。〔記事の該当箇所を探しやすいように、原文の出だしを冒頭に括弧書き。〕
〔In 2021,〕2021年、A教授と4人の友人が、アジア太平洋ジャーナルでR教授の論文の引用チェックを発表した。
〔"The Professor Stanley group〕「A教授グループは、ツイッターで非常に率直だった」とR教授は強調する。その後、彼女はこの夏に慰安婦問題の古典(吉見義明教授や秦郁彦教授の本)を読むつもりだと友人に話して〔ツイートして〕いた。つまり、彼等はほとんど慰安婦問題に関する知識が無かった。
〔On January 19, 2023,〕2023年1月19日、A教授はR教授を "明らかなデータの改ざん、捏造 "と虚偽の告発をした。
2023年2月、私〔=モーガン教授〕はR論文を出版した学術誌の編集委員会が、R教授の研究は不正ではないと断言していることを指摘した。その後、A教授は謝罪し、ネット上の証拠を削除した。
「彼らはバブルの中で生きているようだ。「なぜ公衆の面前で、しかも誰もが見ることのできる場所で、こんな馬鹿げたことをするのか?A教授は結局、彼女が攻撃した主な年である2021年と2022年のツイッターの投稿をほとんどすべて削除した。彼女の友人の中にも同じようなことをした人がいる。
「しかし、それがさらに奇妙なのです」とR教授は続ける。「彼らは大人です。証拠隠滅は決して良い考えではないことを、誰かが教えてくれなかったのでしょうか?私はスクリーンショットを撮った。他の人たちは、Aグループの投稿を『Wayback Machine』〔=Googleが保管したキャッシュ〕から復元し、インターネットに再投稿している。
「 消せば増える」の法則発動w
この後、モーガン教授は明るい兆しもあると述べています。
〔A hopeful sign〕このエッセイを執筆している最中に、学問が花開く希望の兆しが見えてきた。2023年6月の東アジア学問の自由イベントの若手メンバーの一人が、(匿名を条件に)私に手紙をくれたのだ。
「もし韓国の急進左翼が私を認めたら、私の人生を壊そうとするかもしれません。私は以前、ひどい経験をしました」とその聴衆は書いた。
まだ、実名では発言できないが、徐々に口を開く若い研究家が出てきた、と言う事です。
この方かどうかは分かりませんが、R論文に対するパッシングの嵐の中、韓国で教鞭を執る2人の教授が米紙『The Diplomat』に「学問の自由を守れ」という寄稿文を送ったのです。この文はまもなくして消されてしまったのですが、過去のエントリーに保存しています。
Wikipediaの改変工作については次回に続きます。
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