『韓国の歴史操作理念詐欺劇-韓国史の80%は嘘だ』というブログの筆者の主張
このブログを運営しているのは、恐らく仮名でしょうが、이방주(イ・バンジュ)という方で、ブログは最近見つけたのですが、筆者の事は以前から知っていました。
1年ほど前にこの方が出版した『韓国の歴史操作理念詐欺劇』(한국의 역사조작 이념사기극)という本(全3巻)を知っていたからです。
▲『韓国の歴史操作理念詐欺劇(3)』の表紙の機械翻訳
調べたら、この本の出版社「새미래북스(セミレブックス)」も著者が代表を務めているようです。韓国では本を出したい時に出版社も立ち上げる事はよくある事だと李相哲教授(だったかな?)が仰っていました。
著者は17年間、独力で歴史を研究されたそうで、ブログ主がこの方に共感するのは、日韓の協力の必要性も言っていますが、日本統治時代を正当に評価する事が右派が左派に勝つ為の方法だという信念を持っている事です。
韓国人にとって「親日派」とは「売国奴」と同等の言葉なので、そう呼ばれる事を非常に嫌います。その為、「親日派ではなく、嘘が嫌いだから...」などと理屈をつけます。本人が親日派かどうかは別として、「親日でどこが悪い?」とは開き直る事はできません。(1人だけ、孔子学院問題を追及されているハン・ミンホ氏がそう言っているのを見た事がありますが。)
この本の著者はこのように説明します。「(建国当初に作られた)日帝強占、収奪、虐殺という捏造国史の上に、『日本=悪党→親日派=悪党→右派=親日派→右派=悪党』という論理なので、日帝悪玉論を崩せば左派や北朝鮮は崩壊する」と。
これは単純明快です。
例えば、反日で知られている李承晩も、韓国左派に言わせると親日派です。何故なら、左派の論理では、「(大韓民国は)親日派を清算せずに、日帝強占期の親日派の子孫が建国した」からです。これを裏返すと、「北朝鮮は、抗日パルチザンの英雄(←嘘w)が建国し、徹底的な積弊清算をした(←嘘w)国」という事になり、”正統性” で大韓民国は不利になります。
著者の言う通り、「日本=悪玉論」を否定する事が、実は韓国右派が左派の攻撃を跳ね返す武器になるのですが、まだ多くの保守は日本統治時代を正当に評価する事を躊躇っています。李氏朝鮮時代の悪政は批判しても、日本統治時代はブラックボックスのままで、「李承晩閣下すごい!、朴正煕閣下のお陰!」になってしまうのです。
著者は、「日本=悪党論は、日本とは無関係な『南北戦争、左右戦争』」と言い、「米ソ占領軍によって権力を握った南北の執権層が占領軍におべっかを使い、セルフ英雄となる目的及び独立後の経済破綻による怨声揉み消しと独立の正当性確保のため、国民に<輝かしい歴史、日帝強占-収奪、虐殺-独立闘争-解放>構造の捏造国史を洗脳教育させたが、その捏造国史が北朝鮮に悪用され、その捏造国史の上に詐欺理念まで注入された巨大勢力が生まれ、政治的目的の国史捏造急増と理念対立型国民分裂で統一もできない状態」だと説明します。〔本の紹介より抜粋して機械翻訳〕
韓国の場合、建国以来の政権(李承晩~朴正煕以降の軍事政権)が「右派」(保守)という事になっているので、著者は、「反日は右派が国をまとめる為に始めた事だが、それが軌道修正されないまま来てしまったので、右派への攻撃材料として左派に利用されてしまった」と仰りたいようです。
最近、水曜集会に対するカウンターデモへの参加者が増えてきたのは良い事なのですが、「今の日本は軍国主義の日本とは異なる。生まれ変わった。(だから仲良くしなくてはならない)」というような主張をする方も現れ始めました。
韓国人に取ってはその論理が一番分かりやすいのでしょうが、「戦前の日本人や朝鮮を統治していた日本人=悪人説」を唱えている訳で、彼らを応援していた日本人... ブログ主だけかも知れませんが、が期待していた活動とは少しずれてきました。
尤も、彼らも、左派との戦いの一環(手段)として「慰安婦問題」や「”徴用工” 問題」を取りあげているに過ぎないので、集会場所の場所取りで警官と争うのも、自然な事なのでしょう。
ところで、本の紹介を機械翻訳で読んでいて、「国民を愚弄し分裂させるどんぶり鉢争い(밥그릇싸움)型国史捏造」という表現を目にしました。
日本語なら「コップの中の嵐」だろうとは想像が付きましたが、この言葉で画像を検索すると、実際に下のような画像が出てきました。
イラストは京畿道の補正予算を巡っての与党と野党の争いを皮肉った風刺画ですが、聞く耳を持たない相手である水曜集会に野次を飛ばしたり、警官と口論するのもこれに近いのではないでしょうか。もちろん、主張は正しいし、心情的には応援はするのですが...。
最後に3巻の本の要約(目次は長いので)をご紹介します。
1.
韓国は巨大な詐欺板、全体を理解するためにまず知るべき話/
隠された朝鮮の実状/聖君に化けた暴君世宗大王/
偽の英雄李舜臣と壬辰倭乱〔※朝鮮出兵〕の歴史捏造/
明成皇后〔※閔妃〕 捏造劇 (シアビ〔※義父=大院君〕に殺された悪女ミンビ) /
後進国型支配術数 民族主義詐欺劇 /
韓日併合運動をした100万人の朝鮮人たち〔※一進会の「韓日合邦を要求する声明書」の事〕/
安重根と東学/悪党になった国民英雄伊藤博文/
乙巳勒約 捏造劇 / ハーグ密使 捏造劇 /
韓国と日本の古代には言語が同じだった /
政治詐欺師たちの国民を滅ぼす甘い扇動/など···
2.
思う存分おごってもらってから収奪されたと詐欺教育をする国/被害者に成り済ます侵略の共犯韓国/南京大虐殺捏造劇/関東大虐殺捏造劇/
韓国人が知ってはいけない日帝時代の真実/
3·1運動と柳寛順烈士捏造劇/ 入れ替わった英雄、入れ替わった悪党/ 独立闘争、韓国人が知ってはならない真実/ 朝鮮人の中国人虐殺暴動/
韓国人が知ってはいけないハングルの秘密 / 韓国が発展した本当の理由 / 8千万が騙されてきた韓国独立の衝撃的な秘密 / 太平洋戦争の本当の挑発者、ついに明らかになった真実 / 韓国人が知ってはならない独島の真実など···
3.
組織的な対国民詐欺慰安婦詐欺劇/
強制徴用捏造劇/軍艦島捏造劇/
権力目的型詐欺理念マルクス主義詐欺劇/主体思想詐欺劇/
儒教詐欺劇/親日派清算コメディ劇/
地上楽園への真の進歩の道/
韓国語の消滅、日本語の消滅 /
未来革命韓日連合国家、韓米日連合国家など···
著者の歴史観でユニークだなと思った事は幾つかあります。上の項目の補足がてらにご紹介すると、
「歴史は勝者である支配者が作るが、国民(民衆)目線で見なければならない」という趣旨の事を仰っています。これによると、民衆を徹底期に苦しめた李氏朝鮮が滅びる事を邪魔した李舜臣は国民の敵であり、伊藤博文は味方である、という事になるそうです。
東学党の反乱〔甲午農民戦争〕は1894年の甲午の年に反侵略(攘夷)・反封建の目的で農民等が蜂起した戦争で、韓国史ではこれを民衆運動として評価し、最終的には李王家が引き入れた日・清の軍隊によって制圧されるため、主要人物の全琫準(チョン・ポンジュン)は英雄視されていますが、国民的英雄である安重根はこれを制圧する側でした。このように、韓国史では「日本=絶対悪」で英雄が作られます。
韓国人がよく言う「半万年の雄大な歴史を持つ我が民族...」という歴史観は主に朴正煕時代に形成されたものですが、これが ”反日種族主義” (という言葉を著者は直接使っている訳ではありませんが)の元凶の民族主義史観の呪縛に囚われる原因だという事も仰っています。
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