【韓国(後朝鮮)】日帝による「空間テロ」とは?
現在、韓国の文化財庁はソウル市内の ”日帝が毀損した” 建築を「再現」する事業を行っています。
下は『ハンギョレ』の記事です。
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https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/1091902.html
일, 조선 ‘왕의 계단’ 콘크리트 때려부어…궁궐유산 ‘테러’
2023-05-16 18:17
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/46752.html
日帝、朝鮮の「王の階段」をコンクリートで覆い…宮殿遺産への「テロ」
2023-05-16
尊く厳かだった建築物は、テロと虐殺を被った現場だった。
朝鮮の王と大韓帝国の皇帝が宮殿外に出る時だけ歩いた月台(ウォルデ)〔※〕の壮大な階段と石道は、半分以上が粉々に砕けていた。破片の傷痕に雑石交じりのコンクリートがやみくもに塗りたくられ、その上に数百の重い線路と枕木が置かれた。
※月台:宮殿の正殿前などに造られた、一段高くなった空間。
先月25日、文化財庁が取材陣に開放したソウル光化門(クァンファムン)前の世宗路(セジョンロ)の月台発掘現場は、戦慄するものだった。100年前、日帝が朝鮮王朝の厳かな建築物に対して犯した空間的テロの実状が、一つひとつ明らかになった。
光化門前の世宗路の南側に48.9メートル進んで突き出した月台御道階段の中央部を破壊し、その上に雑石とコンクリートを打設して線路の基礎部とし、線路の枕木を敷いた跡があらわになっていた。線路は光化門の東側に曲がり安国洞方向に延びた跡をそのまま残していた。反対側には、孝子洞側に曲がる路線がY字型を成して交差していた。〔後略〕
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空間的テロwww
よくもまあ、いろんな悪態をつく言葉を思いつくものだと感心します。
普通なら、クスッと笑って終わる記事なのですが、実は見事な ”ブーメラン” となっているので取りあげてみる事にしました。
『朝鮮日報』の朴鍾仁(パク・ジョンイン)記者がルポしていたのですが、韓国政府は「日帝が毀損する前の姿を復元する」と言いながら、「(正確に復元すると)通行に不便だから」とか「見た目が悪いから」、「日帝期の建物だが便利だから(残す)」、「本当は2階建てらしけど、事務所用に3階にしちゃえ」等々、デタラメな復元をしており、まさしく、『おまいう』(おまえが言うな)だからです。
- 動画: [박종인의 땅의 역사] 113. '역사 없는 민속촌, 테마공원 서울〔113.歴史のない民俗村、テーマパーク ソウル〕
- 記事: ‘원칙 무시’ 문화재청이 테마공원으로 전락시킨 궁궐들 [박종인의 땅의 歷史]
李氏朝鮮末期の雰囲気をなるべく再現しようと、建物の一部を復元したり、それっぽく再現するという程度のプロジェクトならそれでも構わないでしょうが、施設毎に復元する基準年を決めて、その時代の姿に戻すという計画だったのに、上述のような理由で適当に造っているのです。
つまり、韓国人がよくやる、見栄えの良いように、あるいは都合が良いように歴史を捏造・改竄するのと同じです。
簡単に、どれ程杜撰かを説明すると、
まず、文化財庁は、景福宮(경복궁)は1888年時点、徳寿宮(덕수궁)は1907年、昌慶宮(창경궁)は1908年を基準としました。
景福宮の慶会楼〔下図〕は、本来、塀が東西南北、四方を取り囲んでいましたが、日本統治時代に撤去されました。しかし、観光客が写真を撮るのに都合が良いように、二方の塀しか再現しませんでした。
▲出典:Wikipedia『慶会楼』
確かに、このアングルから写真を撮るのには塀は邪魔でしょう。
また、景福宮内にある、洋風の管理事務所は日本統治時代の1915年に博物館の倉庫として建てられたものですが、使い勝手が良いのか、取り壊さないそうです。〔下図〕

まあ、これ以外にも、「日帝残滓」と言って、独立後に幾つかの建造物が取り壊されましたが、何故か洋風建築だけは気に入っているようで、結構残しているんですよね。
徳寿宮の大漢門(덕수궁 대한문)は、本来は広い月台が付属していましたが、元通りにすると、前を走る道路を迂回させないとならないので、月台を短く変更しました。
光化門前の月台を日本統治時代に潰した事を「空間的テロ」と呼ぶなら、これは何なのでしょうか。
韓国語で「復元」(복원)と「再現」(재현)にどのような語感の違いがあるのかは分かりませんが、途中から、「復元ではなく、最大限の再現だ」と言い換えているそうです。
他にも例えば、出所が不確かな地図を根拠に、『高宗の道』を再現しましたが、これも朴鍾仁記者が「高宗도 모를 '고종의 길'」〔高宗も知らない「高宗の道」〕と題した記事で、3分の1ほどしか再現できていないと批判しています。
それに対する文化財庁の弁明「‘고종의 길’ 최대한 역사적 근거 찾아 복원」〔「高宗の道」最大限歴史的根拠を探して復元〕。
しかも、この道は、高宗が女装してロシア大使館に逃げ込んだ時に通った道で、事実を知ってみれば、「そんなみっともない物を再現する必要があるのか?」と、読者も疑問を呈しています。
まだ、批判する人がいるだけ健全ではありますが、正直言って、日本人がこれを知っても「ああ、いかにも韓国らしい」とクスッと笑う程度の話です。
とにかく「日帝憎し」が行動原理となる後朝鮮人らしいやり方です。
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