【陸軍特別志願兵】韓国のユスリタカリ 「慰安婦」「徴用工」の次は「志願兵」?【週刊新潮】
掲題は『週刊新潮』5月18日号の記事のタイトルですが、最後の「?(クエスチョンマーク)」はブログ主が付けました。
この件に関しては既に以前のエントリー(3月29日付け)で、韓国側は『多くの若者が陸軍志願兵に志願した』事実を否定していると書いたのですが、立憲民主党の松原仁衆議院議員が、「(日本)政府は多くの朝鮮人が志願した事を示す文書の正確性について何故か確認を避け続けている。」と日本政府の態度を批判するツイートをされていたので、再度取りあげます。
まずは、松原仁衆議院議員のツイートと、そこに添付されていた新潮の記事です。
今週の週刊新潮に旧日本軍への韓国志願兵に関する私の質問が掲載。
4月12日の外務委員会において示した内務省資料は、韓国が主張している徴兵の強制性を否定する内容となっている。
しかし、政府は公文書館の関連施設に保存されているこの文書の正確性について何故か確認を避け続けている。(続)
記事の冒頭を読めば分かるように、文部科学省が2024年度から小学校で使用される教科書の検定結果を公表したら、韓国外交部は熊谷直樹駐韓総括公使を呼び出して抗議しました。
韓国政府が問題としたのは、いつものように「竹島」と、「朝鮮の若者が日本軍に志願した」という部分です。
「陸軍志願兵」に多くの朝鮮の若者が志願した事は、韓国の一般国民にもある程度は知られている事実です。しかし、以前のエントリーでご紹介した記事が示すように、「形式上、志願兵として応募しても、当局が様々な方式で当事者に圧力をかけたため事実上選択の余地がなく日本兵になった人たちがいる」というのが韓国側の ”そうありたい歴史” であり、韓国政府の公式見解の様です。
なぜ、このような歪曲があるのかと言うと、実は、元陸軍志願兵にも問題があります。
実際には、彼らはエリートであり、戦後、彼らの多くが大韓民国の礎を築く人材になったのですが、独立後の韓国では、彼らは ”日帝に協力した「民族の反逆者」” でもありました。
その為、一部の途中で脱走したり脱落した元陸軍志願兵が、保身の為に「志願は本意では無かった」という嘘をつき始めます。
>「志願の自発性」という学徒志願の羞恥心が自らの心性を歪曲し、意識·無意識の世界までも拘束してしまった。 彼らの記憶と忘却の政治性は20世紀後半、民族主義歴史学と野合し、「反日民族主義歴史観」の形成と拡散に決定的に寄与した。
ただ、彼らを一概に責められないのは、韓国社会というかメディアは、米軍による統治が始まると、一斉に ”被害者コスプレ” をし始めるのです。
- 韓国の「反日歴史認識」はどのように生まれたか: 終戦から朝鮮戦争までの南朝鮮・韓国紙から読みとく 〔荒木信子 著/2023/3/31/草思社〕
これも、気持ちはまあ、理解できます。
戦時中、朝鮮人は米国の敵である日本人であり、”軍国主義の協力者” であったので、占領軍を前にして必死に保身に走ったのです。
ここが、良くも悪くも、敗戦国民から一転して戦勝国民になった台湾人とは異なる所で、彼ら朝鮮人は、敗戦国民の汚名から逃れる為に、”抗日の歴史” や ”光復軍の連合国軍参加による対日戦争” といった『神話』を創りだしていったのです。
話を日本政府に戻すと、朝鮮人が陸軍志願兵に殺到したのは事実なのですから、日本政府は韓国政府のいちゃもんには堂々と反論すべきで、松原仁先生の批判は至極尤もです。
最後に、松原仁先生のツイートからもう1枚画像をお借ります。志願兵の募集人数と合格者数が記載されている史料です。
貼付の資料には軍への志願者数と入所者数(合格者数)が記載されている。
これを信じるならば約50倍という人気の職業であったことになる。
であれば韓国の言うように強制的に徴兵を行う必要性がどうして生じるのか?首を捻らざるを得ない。
そこで大事になるのがこの文書の正確性ということになる。(続)
比較の為に鄭安基(チョン・アンギ)博士〔『反日種族主義』の著者の1人〕がまとめた表を提示して、数字を比較します。
数字は松原仁先生が提示した『年度別志願者数及入所者数』、括弧内は鄭安基博士の数字です。〔赤字は不一致〕
1938年(S13) 志望者:2,946(2,946)、入所者:406(406)
1939年(S14) 志望者:12,348(12,348)、入所者:613(613)
1940年(S15) 志望者:84,443(84,443)、入所者:3,060(2,961)
1941年(S16) 志望者:144,743(144,745)、入所者:3,208(3,277)
1942年(S17) 志望者:254,273(254,273)、入所者:4,077(5,017)
1943年(S18) 志望者:303,394(304,562)、入所者:6,000※(5,330)※「■定数」(1文字判読できず)
若干の不一致はありますが、ほぼ同じです。
韓国の保守が「反日種族主義」を打破しようとするなら、左派を批判するだけでなく、解放当時のこのような心理から繙(ひもと)いて行く必要があると思っているのですが、あまりやりたがらないようです。読者も興味が無いからでしょう。
鄭安基博士の『忠誠と反逆』も出版されてから2年以上経つのに、読者レビューが1件もついてません。
この本の紹介文を機械翻訳でご紹介して終わります。
* * * *
「黒い歴史の生きている幽霊たち、彼らが韓国戦争の真の英雄だった!」
朝鮮戦争勃発70周年を迎え、「韓国戦争の真の英雄」である「日本軍陸軍特別志願兵」たちの活躍を扱った『忠誠と反逆』を出版した。 副題は「大韓民国創軍·建国と護国の主役、日本軍陸軍特別志願兵」である。
日本軍陸軍特別志願兵は1938~1943年の間に志願者80万人余りのうち1万8000人余りが選抜(競争率45.4倍)され、日本軍兵士として訓練を受けて入隊した。 彼らは日中戦争とアジア太平洋戦争を経て、専門的な軍事知識と豊富な実戦経験を積んだ。 透徹した国家観、軍人観、死生観を内面化した。 1946年以来、彼らはいくつかの軍事学校を経て大韓民国陸軍将校に任官した。 彼らは米軍政期、建国期、韓国戦争期の大韓民国の自由と人権を守護するのに抜群の軍事的力量を発揮した。 そのため、彼らは1950~1960年代に陸軍参謀総長、合同参謀議長、内閣首班(首相)にまで昇進することができた。
にもかかわらず、陸軍特別志願兵出身者は解放後、深い沈黙と厳酷な人種の歳月に耐えなければならなかった。 大韓民国は彼らを親日派、民族反逆者、親日反民族行為者と罵倒して攻撃した。 「黒い歴史の幽霊たち」として扱った。 韓国社会は彼らの血と汗と涙が染み込み、青い夢を見た今の陸軍士官学校の校庭のどこかに彼らの痕跡を残したり記憶したりもしなかった。
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