【”徴用工”】法治主義より情治主義:韓恵仁・アジア平和と歴史研究所研究委員のインタビューから
『東京新聞』に(ブログ主にとって)興味深い記事がありました。
インタビューを受けている韓恵仁(ハン・ヘイン)・アジア平和と歴史研究所研究委員のプロフィールは、以下の通りですが、韓国人の反日が如何に非論理的かがよく分かるものです。
>北海道大博士課程で日本史を専攻。盧武鉉政権が設置した「強制動員被害真相究明委員会」や「親日反民族行為真相究明委員会」の調査官を務めた。
* * * *
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234681
「談話の継承」は謝罪の意味をなさない 元徴用工問題が韓国に残した傷、想像以上に深い
2023年3月5日
以下、部分的に引用します。
私は2000年代に韓国政府が設置した歴史問題に関する委員会の調査員になり、強制動員の被害者や遺族に接した。日本の植民地支配が韓国社会に残した傷は、想像以上に深いと感じている。
◆挺身隊を慰安婦と誤解され苦痛に満ちた人生を…
1930年代に生きていれば、大部分の人は日本の植民地支配がずっと続くと考え、日本語も一生懸命に覚えて生きていくことを選んだだろう。でも戦争が終わって解放後は、そのような日常を生きていた自分の人生を否定しなければならなくなった。
原告の梁錦徳さんは、日本語がよくできたので朝鮮女子勤労挺身隊として日本へ行くことになり、工場で働かされた。まともな賃金は受け取れず、誰にも守ってもらえないまま韓国に戻り、挺身隊を慰安婦と誤解され苦痛に満ちた人生を送った。彼女は「金が欲しいのではない。(被告企業でない企業が拠出する)大義名分のない金は受け取れない」と訴えている。国のために奉仕したのに、結局は自分を見捨てた日本という国が謝罪してくれることを望んでいるのだ。〔...〕
梁錦徳氏が挺身隊に行った事で慰安婦と混同されて苦労したのはお気の毒ですが、挺身隊と慰安婦との混同は韓国社会の問題であり、日本のせいではありません。
別の原告の女性(金正珠氏)は、1960年代に夫に元挺身隊だったと知られ、暴力を振るわれるようになり、離婚しています。〔ブログエントリー:【慰安婦問題】慰安婦・日本軍慰安婦・日本軍慰安婦被害者、そして挺身隊〕
ところで、この事の意味を冷静に考えると、1960年代の韓国人は、「挺身隊=(or nearly=)慰安婦=売春婦」だと認識していた事が分かります。
実際に、上記の過去エントリーにも引用していますが、1966年に大法院で、以下のような判決が出ています。損害賠償を求める裁判のようです。
>〔判決要旨〕一般的に日常用語における慰安婦とは、売春行為を行う女を指すものであるため、法律が禁じている売春行為を35歳まで継続できることを前提として、慰安婦が他人の不法行為のある事故により喪失した収益損害額を算出するにあたり、このような犯罪行為を継続して得られる収益を基礎とすることはできない。〔以下略〕
更に東京新聞の記事から引用します。
◆大日本帝国の被害者は韓国人とは限らない
韓国では、日本の植民地支配は強制的で不法なものだったという考えがある。2018年の最高裁判決は、徴用を「日本の不法な植民地支配に直結した反人道的な不法行為」だとして慰謝料の支払いを命じた。植民地被害を受けた共同体の集団意識が論理的に結実したものだと思う。〔...〕
これぞまさしく韓国社会の「法治より情治」という考えが良く現れています。
赤字にした部分...言ってる事は「『国民情緒』を反映したもの」です。
原告が実際に損害を受けたのかどうかを争う裁判で、韓国人の ”集団の意識” という、戦後に作られた ”共通の歴史” が根拠になって当然だと、非論理的なことを堂々と言っています。
気にくわない相手でも、法に従って裁かれるべきというのが分からないようです。
気にくわない相手なら法を曲解して恣意的に運用する事がおかしいと思わない...これが、私が「慰安婦法を廃止せよ」と言っている方々から距離を置こうと決心した理由です。
« 「大馬は我が領土」←漢字を忘れた民族に未来はない | トップページ | 【慟哭の木】「歴史はファクトが全てではない。重要なのは哲学だ」 »
« 「大馬は我が領土」←漢字を忘れた民族に未来はない | トップページ | 【慟哭の木】「歴史はファクトが全てではない。重要なのは哲学だ」 »
コメント