【徴用工像】痩せこけた朝鮮人労働者のイメージはどこから来たか
先のエントリーで、李宇衍(イ・ウヨン)博士が名誉毀損民事訴訟において勝訴した記事をご紹介しましたが、その勝訴の要因は、①李博士の主張内容は意見表明、②主張には公益性が認められる、③真実相当性がある、ということでした。
記事によると、③の真実相当性では、「1926年(大正15年)の『旭川新聞』に掲載された、救出された痩せこけた労働者と「徴用工像」が類似していると認識できる」と判断されたのが大きかったようです。
では、何故、あの写真が「朝鮮人労働者」として韓国で広く知られるようになったのか?
今は変えられたそうですが、一時はあの写真が、「国立日帝強制動員歴史館」の入り口に堂々と飾られていました。
軍艦島の真実 - the truth of gunkanjima(@gunkantruth)さんのツイートで分かりましたが、どうやらネタ元は、「映像が語る『日韓併合』史」(編著 辛基秀/1987年)らしいという事です。
写真のキャプションはこうなっています。
No.525 北海道中川郡安平志内のタコ部屋で虐待された土木労働者。北海道開拓にはたくさんの朝鮮人労働者や囚人労働者が使われ、逃亡を企てたり反抗的な労働者はヤキを入れられた。(1926年「旭川新聞」に掲載)
この本で日本人労働者が朝鮮人労働者にすり替えられ、これが一人歩きしてしまった、というのが「軍艦島の真実」さんの推察です。
著者は、
>1931年京都市生まれ。神戸大学経営学部卒業、同大学院中退。記録映画『江戸時代の朝鮮通信使』『解放の日まで』『高槻地下倉庫作戦(タチソ)』などの作品を発表、高い評価を受ける。1974年より映像文化協会代表、天理大学非常勤講師などを歴任。...
という経歴の方のようです。
これがどういう経緯で韓国側の ”研究者” に伝わったのかは不明ですが、これもまた、”日本発” と言えそうです。
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