【韓国】韓国人「鯛焼きの起源はアムステルダムのワッフル!」
韓国には「鮒パン」(붕어빵/ブンオパン)という鯛焼きによく似た食べ物があり、大きさは鯛焼きの1/3程度のようですが、3個で100円くらいと、屋台で買う、庶民の気軽なおやつのようです。
少し前までは鯛焼きの起源を主張する声もありましたが、日本への旅行客が増え、日本で生活に根付いた鯛焼きを見て、そうも言えなくなったからかどうか分かりませんが、正直に日本から伝わったと言うようになりましたが、「ワッフル→今川焼き→鯛焼き」と、今度は「起源はワッフルだ」という記事を時々見かけるようになりました。
恐らく、「日本もパクった」あるいは、「外国のものが日本経由で来ただけ」という事にすれば、精神が安定するのでしょう。
以下は『国民日報』(국민일보)の記事です。
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https://m.kmib.co.kr/view.asp?arcid=0924280903
[한마당] 붕어빵의 변신
[ハンマダン] 鮒パンの変身
入力2023.01.03.午前4:12
江戸時代の長崎は西洋と交流する関門だった。 西洋の商人たちが大手を振って回った. そうしながら食べ物も広がった。 オランダパン〔※ 빵:韓国語の発音も「パン」。スポンジケーキの類いもパンと呼ぶ〕を意味するオランダパンがそうだ。〔※「오란다빵」(オランダパン)で検索するとカステラをパン生地で包んで焼いたパン、「오란다」(オランダ)で検索すると岩おこしのようなお菓子が出てくる。砕いたアーモンドを水飴で固めたお菓子らしい。〕
18世紀にアムステルダムで流行したストリートフード「ストロープワッフル」もこの時伝えられた。 〔※何を根拠に断定?〕 日本人は薄い小麦粉の生地を型に流し、小豆を入れて作った。
最初は今川橋近くの露店で売っていたことから今川焼きと呼ばれた。 丸い形が江戸時代の金貨大判に似ており、大判焼きとも呼ばれた。 日本人が一番好きな魚である鯛の型に焼いた鯛焼きが登場したのは19世紀末だという。 鯛が日本語でタイである。 その後、鯨焼き、シラーカンス(生きている化石と呼ばれる魚)焼き、鯉のぼり焼きに発展した。 パンダの形をしたパンダ焼きも出てきた。〔※シーラカンス焼きは静岡県沼津のサーフショップが考案したものらしい。パンダ焼きはパンダの形をした人形焼きで、パンダが日本に来て以来の最近の物である事は言わずもがな。〕
韓国に入ってきたのは1930年代だ。 大判焼きが「オバントック」〔※トック(떡は餅)〕として紹介された。 最初は餡がいっぱいのユニークな料理だった。 ところが6·25戦争直後、援助小麦粉があふれ出ると、プルパン〔※풀빵:円形の鯛焼き〕に変身し、代表的な庶民の食べ物になった。 プルパンを菊の型に入れると菊パン〔※국화빵〕、魚の形にすると鮒パン、中に卵を入れると鶏卵パン〔※계란빵〕だ。 そのうち鮒焼きがライバルたちを破り、国民のおやつになった。 冬には誰もが訪れる「旬の魚」として愛されている。〔以下略〕
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オランダのワッフルが今川焼きとか鯛焼きの元祖であるとは何を根拠にしているのでしょうか?
もし、今川焼きや鯛焼きの元祖がオランダから来たワッフルであれば、長崎辺りが発祥の地になっていそうです。
ちなみに、ワッフルはフランス語で「ゴーフル」で、調べたら、”日本で「ゴーフル」と呼ばれる菓子は、昭和初期に凮月堂(ふうげつどう)一門によって開発されたもの” だそうです。〔Wikipedia『ゴーフル』より〕
今川焼きは江戸時代に生まれたらしい事くらいしか分かりませんが、小麦粉の皮で餡を包んだお菓子なら、奈良時代に仏教と共に伝わっています。〔→清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)、餢飳(ぶと):菓子司「亀屋清永」HP〕
また、日本語の「パン」はオランダ語ではなくポルトガル語が語源なので16世紀に伝わった言葉でしょう。漢字を充てると「麺包」などと書くようですが、古くは「蒸餅・麦餅」と呼んだそうです。〔新明解国語辞典〕
オランダ語のパンは「Brood」と言うそうで、ドイツ語の「Brot」同様、英語の「bread」と同じ仲間の単語です。
論理的に考えると、オランダからパンとワッフルが同時期に伝わったいうのはどう見ても韓国人の創作でしょう。
ブログ主は、慰安婦とか日本統治時代が酷い時代だったとかいう話は、教科書にもそう書かれてきたので、信じ込むのは理解ができます。ある意味、現代韓国人は嘘を教え込まれた被害者と言え、同情もできます。
しかし、ブログ主が嫌悪するのは、この記事のような捏造です。どうして韓国人はいとも容易く嘘をつくのでしょうか? しかも、食べ物の分野だけでなく、「ジョンイジョブキ」〔折り紙〕とか、「コムド」〔剣道〕とか、ありとあらゆる分野に嘘つきがいるのですから呆れます。
よく中国人と争っている「キムチ」の起源争いも、現在日本人も「キムチ」と認識する漬物の形にしたのは韓国人で、仮に原形の塩漬け野菜が中国起源でも、あのように発達させた経緯を誇ればいいのに、文献が無いからか、ただ起源を「声闘」〔声高に言い張るだけ〕するだけだから、中国人にからかわれるのでしょう。
ところで、この記事を読んで気付いたのは、パン以外には、日本では〔朝鮮も〕、「焼き菓子」を総称する言葉が無かった事。だから、「~焼き」と呼んで済ませたのでしょう。 また、朝鮮語も日本語も「餅」と言う言葉で代用した場合もあった事です。そして、朝鮮では「~焼き」という言葉は定着せずに、「パン」か「餅」かでカバーしてきたようです。
ふと気になって、中国語を調べて見たら、洋風の焼き菓子のようなものには「酥(そ・す)」を充てるようで、有名な台湾のパイナップルケーキは「鳳梨酥」(フォンリースー)と言うようです。意味は「牛・羊・馬などの乳を煮詰めた乳製品」、「脂気の多いもろいお菓子」 〔『漢字源』より〕だそうで、そう言えば、横浜の中華街で売られている中華菓子は「~酥」という名前で、皮に油を練り込んだようなパイ風のものが多いように思われます。
語源を辿るというのは即ち歴史を辿るという事で、こういう事に真摯でない韓国人が多い事がブログ主を戸惑わせます。
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以下は、鯛焼きについて調べていて見つけたサイトです。リンクだけ貼っておきますが、なかなか興味深いのでお薦めです。明治時代に「文字焼き」という、鉄板に小麦粉を溶いた生地をたらして文字や絵を描いて焼くお菓子があったそうで、これが「もんじゃ焼き」〔東京の下町の子供の食べ物〕になったというのは目から鱗でした。
【第1回】たい焼きにはたくさんの兄弟がいた
【第2回】200年前、江戸時代の「たい焼き」の姿
【第3回】たい焼きが「3次元化」した歴史的理由
【第4回】今川焼とたい焼きの関係性
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