【北朝鮮スパイ】ミニドキュメンタリー『パリのスパイ』(6)
公開:2023-01-25 17:40:05 最終更新:2023/01/26 5:18(画像差し替え)
大変興味深い動画を教えて頂きました。「미니다큐 : 파리의 스파이」(ミニドキュメンタリー:パリのスパイ)という1年ほど前のもので、今までこのスパイシリーズで書いてきたものと内容は重複しますが、自動字幕+機械翻訳で視聴しながらメモを取ったので、せっかくなのでキャプチャの保存も兼ねて、ブログエントリーとして記録しておきます。タイトルの「(6)」という数字は「北朝鮮スパイ」シリーズの(6)という意味です。〔(5)はこちら〕
いつか、韓国の工作員と日本国内の反日活動家が繋がった時に役に立つかも知れません。それ程、この動画で語られる組織や人物については日本語の情報が少ないのです。
以下は、ナレーションそのままではなく、意訳したり要約したりしたものです。〔敬称略〕
* * * *
ブノワ・ケネディ(Benoit Quennedey) は 1976年生まれ公立行政学校で学んだエリートで、2000年代からフランスの上級公務員として活動していたが、特に韓国に非常な関心を示した。
その一つが水曜集会。日本を糾弾し、慰安問題の真相解明を要求している集会だ
ケネディはパリで初めて開かれた水曜集会を始め、様々なイベントに参加した。
彼は水曜集会だけでなく、朴槿恵政権発足後、無効を主張するパリのロウソク集会にも参加した。
セウォル号関連イベントにも。セウォル号の真実糾明を求めて、オランド大統領にセウォル号問題を取りあげるよう促した。左派陣営はこれを、「外国人でさえ批判している」と利用した。
しかし、2018年末にフランス諜報機関の国家安全保障総局に逮捕される。
フランス当局は2018年3月からケネディを極秘裏に監視し、北朝鮮の高位者と定期的に接触しているのを掴んだ。
核の科学者や技術者と北朝鮮とを結びつける事をしていただけでなく、北朝鮮偵察総局とも接触していた。
ブノワ・ケネディは北朝鮮の忠実なスパイであった。
彼には反逆罪が適用された。
しかし、この事件をもう少し掘り下げると驚愕する事実に繋がる。
ケネディは2005年から平壌を7回訪問した。公式イベントにも顔を出し、2012年に平壌で開かれた金日成誕生100周年記念式典に出席、2018年には北朝鮮樹立70周年記念式典にも参加。
閲兵式には貴賓席に座って参観。彼の胸には金日成バッジが付いていた。
ケネディが初めて北朝鮮と関わるのは、1960年代にフランス急進左派によって作られたフランスコリア親善協会(Association d'amitié franco-coréenne)に参加してからだ。ここで言うコリアは大韓民国の事ではない。
2005年になるとケネディはこの組織の加盟会員として活動を始める。その後、彼は何度か北朝鮮を訪れるが、その過程で本格的なスパイ活動を始めたと推測される。
ケネディは2017年にこの親善協会の会長となる。
彼は北朝鮮を好意的に紹介する本を紹介したり、様々な記念行事を開催して北の理論政治活動を広げた。
ところで、彼と共に政治活動に参加した韓国人や韓国人団体は重なる。
慰安婦団体の正義連(挺対協)と希望ナビ(蝶)だ。
正義連は水曜集会を海外でも行った。そして、2013年にフランスで初めて開催された水曜集会にブノワ・ケネディが登場し、激しく日本を糾弾し、メディアが注目した。もちろん、尹美香も一緒だ。これ以降、彼は着実に慰安婦関連イベントに参加するようになる。
▲右から2人目は金福童だと思われる。
▲画像は2014年。元慰安婦と共に座った尹美香(ユン・ミヒャン)の背後にいてモザイクがかかっていないのがブノワ・ケネディ(Benoit Quennedey)氏。右端がチョ・ドクウォン氏。
この写真は2014年の水曜集会関連でパリで撮影された物だが、右側のこの男性は韓国左派陣営で尹美香以上の存在感を持つ活動家、チョ・ドゴォン(チョ・ドクウォン)だ。
彼は90年代初めから幾つかの地下組織活動に加わってきた。92年、公安当局は国家保安法違反で拘束、93年から懲役8年の刑に服役する。
出所後もチョ・ドクウォンは北朝鮮関連活動を止めなかった。
「21世紀コリア研究所」〔2003年7月3日創立、後に「コリア連帯」に発展〕を作って連邦統一・駐韓米軍撤収の活動を続ける。そんな中、2005年にフランスに逃亡。その後はフランス在住。2009年には、ファン・ヘロと結婚。
彼女は国家保安法慰安で1年6ヵ月の服役をしている。出所後の99年には密入北をして、更に2年6ヵ月の懲役刑。2003年、チョ・ドクウォンが21世紀コリア研究所を設立した頃から彼らは共に活動している。
2011年に金正日が亡くなると、その葬儀に参列して、そのまま海外に逃亡。
その後フランスで新たにコリア連帯を組織する。
彼らを監視していた当局関係者によると、当時のコリア連帯の収入源は統合進歩党の後援金だったそうだ。統合進歩党は2014年、朴槿恵政権時に強制的に解散された政党で、統合進歩党の国会議員、李石基(イ・ソッキ)の内乱煽動事件と北朝鮮式社会主義を推進するという理由で解散させられた。
コリア連帯はまさにこの統進党から資金を受け取って動く組織だった。実際、コリア連帯の核心組織員の多くが統進党の幹部出身だ。
ところが、2014年、統進党の解散で問題が生じた。そこで彼は2つの旅行代理店を作って資金を稼ぐ。
2014年、希望ナビと挺対協等が「欧州平和紀行」を実施。
ヨーロッパを回りながら歴史を学ぶという趣旨だが、このプロジェクトをコリア連帯と旅行代理店Sが実行する。
このポスターにはブノワ・ケネディの写真があった。
欧州平和紀行はその後毎年実施される。一見問題はないプロジェクトのように見えるが、しかし、この旅行は学生を募集し、革命戦士を育てるという試みだ。
ヨーロッパを旅行して歴史を学び、ヨーロッパに慰安婦問題を知らせるという趣旨で、安い参加費用で学生を募集している。
実際に参加した女性によると、キャンプ場などで寝泊まりしながら、ヨーロッパの有名観光地で水曜集会を開いたとのことだ。この中から反米親北の性向の強い者を5~10人選んで2週間の講習会を開催する。過去の主体思想派運動圏で行った思想教育と同じだ。
※日本人なら、「ピースボート」との類似性に気付くであろう。
2016年、ついにコリア連帯が崩壊する。最高裁判所で利敵団体と認定された。主な活動家は国家安全保障法違反で実刑判決を受ける。
ケネディはコリア連帯の同志達を救う為に孤軍奮闘する。国家保安法違反によって拘束された会員の釈放を求めるデモを行い、朴槿恵退陣を叫んだ。
しかし、彼も2018年にスパイの容疑で逮捕される。
しかし、チョ・ドクウォンとファン・ヘロはまだフランスで活発に活動している。
彼らは機関紙『21世紀民族日報』を運営している。この機関紙はコリア連帯が北朝鮮のメッセージや指令を会員に伝えるために作られたインターネットメディアだ。
欧州平和紀行はその後も続いている。
もう一つ、モク・スジョン(목수정)というフランス在住の随筆家について。
彼女は朴槿恵政権が誕生した直後からブノワ・ケネディと共に朴槿恵退陣を要求するデモに参加しており、このデモを主催したのが民衆民主党である。この頃から政治的な活動を開始するのはケネディと似ている。
2014年にはブノワ・ケネディの活動を紹介する記事を『オーマイニュース』に寄稿している。この中で、彼の所属する組織を「北朝鮮・フランス親善協会」と書いた『朝鮮日報』を激しく非難している。
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002008057
"국정원이 나를 투사로 만든다"... 어느 프랑스인의 고백
[목수정이 만난 파리의 생활좌파들 11] 브누아 켄더(Benoit Quennedey)
「国情院が私を闘士にする」… あるフランス人の告白
[モク·スジョンが出会ったパリの生活左派たち]ブノワ·ケネディ(Benoit Quennedey)
14.07.02 08:19l최종 업데이트 14.07.02 17:45
목수정
また、彼女はチョ・ドクウォンの妻 ファン・ヘロとも関係がある。
モクは2004~08年迄、民主労働党の政策研究員だった。2004年にファンは民主労働党の委員長に立候補している。民主労働党は民主労総が支持母体だ。
2017年大統領選挙では共に民主党の党内候補の李在明の後援会長で、党内の対立候補である文在寅を批判していた。
* * * *
最後に「民衆民主党」を中心とした組織・政党の系譜図を貼っておきます。〔Ver.1.2→Ver.1.3に差し替え〕
旧日本大使館前の慰安婦像を守っている「反日行動」は民衆民主党と同一、または下部組織ですが、朴槿恵政権で解散させられた「統合進歩党」の系譜にある事が分かります。左翼政権の誕生を阻んで大統領になった朴槿恵大統領、彼女によって組織を潰された事や、金正恩の斬首作戦も計画していた事を考えれば、彼女がどれ程憎まれていたのか。罪をでっち上げまでして彼女が弾劾された理由が分かります。
上の図は動画に出てきた相関図(下図)を参照にブログ主が作成したもの。
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