【韓国】尹美香（ユン・ミヒャン）の元議員秘書、北朝鮮のスパイか！？（3）

前々回、前回のエントリーの続きなので「（3）」としました。

前回ご紹介した『カロセロ研究所』の動画のキャプチャに翻訳をつけてみました。

尹美香（ユン・ミヒャン）と秘書のチョ・ジョンフン氏（元『統一ニュース』記者→「金福童の希望」運営委員）、モンダンヨンピル代表のクォン・ヘヒョ氏（俳優）が、「朝鮮総連（朝鮮学校）」と言うキーワードで密接な関係にある事が分かると思います。

【図-1】

2016年にベトナムで北朝鮮の工作員と接触している所を撮影され、2020～2022年には乱数表で北と連絡を取り合っている証拠を押さえられたそうで、国情院はかなり長い間、この男をマークしていた事が分かります。

乱数表はクラシックな方法で、日本でも80年代にはよく、北のラジオ局がひたすら数字を読み上げるのを受信する人がいましたが、連絡を取り合う者同士が同じ本を持っていて、数字は「何頁のどこ」を意味し、そこにある文字を繋ぎ合わせるとメッセージになる、という方法です。

【図-2】

【図-3】

【図-4】

少し時系列を整理しておくと、チョ・ジョンフン氏が北朝鮮戦もの『統一ニュース』の記者をしていたのは2008年～2020年〔前回エントリーの記事では2010年～〕で、2020年5月に尹美香氏の議員室補佐官（議員秘書）になっています。〔【図-3】〕

記者時代は、例えば、2018年12月21日に大阪の中大阪朝鮮初級学校を訪れた尹美香を取材した記事を書いています。大阪在住だったのでしょうか？

https://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=127290
김복동의 희망, 재일 조선학교에서 만나다
나카오사카조선초급학교 방문기
金福童の希望、在日朝鮮学校で会う
中大阪朝鮮初級学校訪問記
2018.12.22
大阪=チョ·ジョンフン記者

「在日同胞たち、頑張ってください。 一生懸命勉強して立派な人になってください。」

日本軍性奴隷被害者で女性人権活動家のキム·ボクドンさんの希望だ。 93歳のキム·ボクドンさんは今、病魔と戦っている。 これまで自分が被害者でありながら、コンゴとウガンダ、イラク、ベトナムなど武力紛争下での性暴力被害者たちに平和を込めた蝶を飛ばしながら支援してきた祖母は、今やその最後の蝶の羽ばたきを、自分の体も支えられない状況にもかかわらず在日朝鮮学校につなげている。〔後略〕

記者の傍ら、2016年5月16日に設立された「金福童の希望」という組織の運営委員も務めます。

金福童（キム・ボクドン／キム・ボットン）氏の名前を冠した基金は主に朝鮮学校の支援に使われています。2018年6月には尹美香と共に千葉の朝鮮学校に自ら奨学金を手渡しに来日しました。

https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20180609/505748
千葉日報：韓国から来日の元慰安婦が訴え　「死ぬ前に謝罪して」
2018年6月9日 18:29

一方、俳優のクォン・ヘヒョ氏が「モンダンヨンピル」を映画監督や歌手といった芸能界仲間？と共に設立したのは2011年。東日本大震災での朝鮮学校の窮状を支援する為のようですが、設立メンバーはそれ以前から朝鮮学校と関わっていたようです。

http://japan.hani.co.kr/arti/PRINT/7748.html
地震に襲われた朝鮮学校に‘希望’伝える
登録:2011-04-06 10:28

東日本大地震で被害を受けた朝鮮学校を助けるために‘モンダンヨンピル(ちびた鉛筆)’を発足した俳優クォン・ヘヒョ氏、映画監督キム・ミョンジュン氏、歌手イ・チサン氏(左から)が4日、ソウル、大学路の東崇アートセンター前で会い、写真撮影のためにポーズを取っている。〔画像省略〕

〔中略〕モンダンヨンピルを結成するまでに4人は各自の持ち場で長年にわたる朝鮮学校との縁を結んだ。クォン・ヘヒョ氏は2002年、金剛山で‘在日本朝鮮大学校’の学生たちと会った後から、イ・チサン氏は2000年の大阪公演の時に彼の歌を聞いて涙を流した生徒たちに接した後から、アン・チファン氏とキム監督も各々1991年に朝鮮大学校公演と2007年<私たちの学校>製作の後から、朝鮮学校を時々訪ねて交流してきた。クォン氏は今年10月にも北海道朝鮮学校訪問計画を立てている。〔後略〕

クォン・ヘヒョ氏は『私の心の中の朝鮮学校』（2012/6/22、HANA出版）という本も日本で出版しています。

以下は本の紹介文です。

ドラマ「冬のソナタ」「私の名前はキム・サムスン」などで日本でもおなじみの韓国の俳優、クォン・ヘヒョが日本に存在する朝鮮学校に対する思いを綴った文章と、生徒たちがハガキ大のキャンバスに描いた絵からなる絵本エッセー。

クォン・ヘヒョは、俳優としての活動のかたわら、東日本大震災で被災した朝鮮学校の支援活動を行う人々の集まり「モンダンヨンピル(ちびた鉛筆)」の共同代表を務めています。

2002年に出会ったまま忘れかけていた朝鮮学校の生徒たちの記憶を、韓流スターとして日本を訪れた際に思い出した彼は、その後のふれ合いを通じて朝鮮学校の存在の意味について考えるようになります。そして東日本大震災で被害を受けた学校と生徒たちを支援するにいたった彼の想いが、穏やかな筆致で綴られています。〔後略〕

---