【日本語・韓国語】なんで「全くの嘘」のことを「真っ赤な嘘」って言うの?
これはたまたま、ある韓国人のコメントで「日本語でも『真っ赤な嘘(새빨간 거짓말)』って言うんですね」というのを見かけたので、もしかしたら、日本語からの転用では無いかと思って調べたら、その通りでした。
ほぼ確信を持って言えるのは、「真っ赤な嘘」の「真っ赤」の部分はある種の誤用というか混同で、元は「まっかえ/まっかいさま」(真返様/真反様)だと、『明鏡国語辞典』(電子辞書)で知ったからです。
本来の意味は「前後や裏表がまったくの逆」で、誤用が起きたのは江戸時代以降らしく、「真っ返様」の用例には18世紀初期の近松門左衛門の浄瑠璃が挙げられていました。従って、誤用が起きたのはこれ以降でしょう。
まっかえ‐さま【真っ返様】 ‥カヘ‥
正反対。まっさかさま。まっかいさま。浄瑠璃、曾我会稽山「三日前から仕過しの僭上は―」
広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店
「真逆の事を言う」=真っ赤な嘘という事ですね。
なお、英語で「red lie」という表現はありませんが、「white lie(罪のない嘘)」や「black lie(悪意のある嘘)」はあります。でも、これは今はポリコレ的にアウトかな?
韓国のHEYNEというアイドル(?)が「RED LIE (새빨간 거짓말)」という歌を唄っていますが、英語の間違いを指摘された時に、日本人のせいにされたりしてw
よく、韓国語の名詞の語彙は6~7割が日本語と言いますが、たとえ、それぞれの単語が朝鮮語固有語だとしても、日本語から直訳の慣用表現も併せたら、更に日本語の影響が大きいように思います。
ところで、韓国人も「何故、嘘と真っ赤が結びつくのか」疑問に思うようで、韓国では政府の「言論外来語審議共同委員会」が運営するサイトで『Yahoo!知恵袋』みたいな事をやっていて、誰かが質問していました。
以下はその機械翻訳です。
https://www.korean.go.kr/front/onlineQna/onlineQnaView.do?mn_id=&qna_seq=19613&pageIndex=12532
「真っ赤な嘘」の由来が気になります。
作成者ヤン·ジュヒ 登録日2009年11月18日 再生数1,521
明確な嘘をよく「真っ赤な嘘」と言いますが、
嘘と赤がどうやって一緒にくっつくようになったのか気になります。
日本語の慣用句から取った言葉だという話もあり、インターネットには諸説が飛び交うだけで正確な由来が分かりにくいんですよ。
教えてください~~^^
【回答】慣用句(その他)
回答者オンラインカナダラ 回答日2009.11.19.
おはようございます
「真っ赤な嘘」は「明らかになるほどとんでもない嘘」という意味を表す慣用句ですが、「慣用句」は2つ以上の単語から成り立っていて、それらの単語の意味だけでは全体の意味が分からない特殊な意味を表す語句なので、お問い合わせいただいた慣用句「真っ赤な嘘」の「真っ赤」と「真っ赤だ」の意味関連性について因果的に申し上げることは難しいです。 ただし、「明るい」と「赤い」は語源的に同じ単語畑に属する言葉なので、「明るい」と「赤い」が意味的に無関係な単語ではないという点は参考にしてください。ファイルで投稿した、「明るい」の語源情報を参考にしてみてください。
ま~た、適当な嘘こいてるw
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