【佐渡金山】地元佐渡で世界文化遺産登録を邪魔する日本人達(1)
前々回のエントリーでご紹介した『ハンギョレ』の記事に、荒井眞理氏という佐渡市議会議員の名前が出てきました。
彼女について調べて行く内に、今年4月に発足した「佐渡の朝鮮人労働者の足跡を記憶する会」という団体の存在が分かり、「相川キリスト教会」が一つの拠点になっている事が分かりました。荒井眞理議員も、自身のHPによると「日本キリスト教団 佐渡教会牧師」です。
まずは、『新潟日報』の記事をご紹介します。
* * * *
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/59314
佐渡金山の朝鮮人労働者、市民ら学ぶ
島内で集会
2022/5/8 11:00 (最終更新: 2022/5/8 12:18)
市民らが参加した佐渡金山の朝鮮人労働者について考える集会=7日、佐渡市
佐渡金山で働いていた朝鮮半島出身者について考える集会が7日、新潟県佐渡市の相川キリスト教会で開かれた。約30年前に訪韓し、佐渡金山の元労働者らに話を聞いた市民が当時を振り返った。
市民らでつくる「佐渡の朝鮮人労働者の足跡を記憶する会」が主催した。世界遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」を巡っては、戦時中の朝鮮人労働者の問題で日韓政府の主張が対立している。会は4月に発足。集会には約20人が参加…
残り242文字(全文:451文字)
* * * *
ここで、心に留めておく事としては、30年前から朝鮮人の強制労働という前提で活動している人達が佐渡にいる、という事です。
佐渡金山の歴史を繙(ひもとく)く上で、『佐渡県史』や『相川町史』も一次資料が引用されていて重要な資料ではあるのですが、この執筆陣の中に朴慶植の『朝鮮人強制連行の歴史』(1965年)に影響を受けた筆者が紛れ込んでいて、強制連行や強制労働を描写した記述がなされています。
この路線で30年前から活動していた研究者や活動家が、佐渡金山が世界文化遺産登録をされるかも知れないという事になって、再び活動し始めた、というのがこの会なのだと思います。恐らく、久々にスポットライトを浴びて、今ははしゃいでいるのではないでしょうか。〔→ブログエントリー:【佐渡金山】『戦後日本における朝鮮人戦時労働研究史』(勝岡寛次氏報告)2.「朝鮮人強制連行の歴史」が佐渡金山史や相川史に与えた影響〕
これで、尹鐘洸氏の厚生年金加入記録の照会の日付が27年前〔平成7年=1995年〕という理由も分かりました。
1995年当時なら、一般労働者の未払金等の補償〔清算〕はなされていませんでした。70年代、朴正煕政権で元軍人の一部に補償をしただけだったので。聞き取り調査をした当時に彼らが求めていた「補償」の範囲は不明ですが、天引き貯金は独身者なら現代価値で百万円の単位であった人もいたので不満は分かります。
このエントリーの続編で、「裁判を起こそうとしたが、韓国政府から横槍が入った」と書きましたが、当時の政府は日韓請求権協定で解決済みだと知ってしたのでしょう。
この教会での集会の様子は韓国『KBS』で報道されていました。〔動画:사도광산 강제동원, 일본 정부 외면했지만 주민들이 기록 보존 / KBS 2022.08.14.〕 日本のNHKに当たるような公共放送局で、NHKが、一部の映像にヤラセ疑惑がある軍艦島のドキュメンタリ『緑なき島』を使わせているのもこの局です。ニュース番組は「ニュース9」と言うらしく、これもNHKと似ていますねw
以下はニュース動画の文字起こしの機械翻訳です。
* * * *
https://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=5532599
日本政府は強制動員に背を向けたが、住民が記録保存…「過酷すぎる」
강제동원, 日 정부는 외면했지만 주민이 기록 보존…“너무 가혹”
入力2022.08.14(21:15)
修正2022.08.15(07:45)
ニュース9
[アンカー]
日本による植民地時代朝鮮人強制動員現場の佐渡鉱山は、日本政府が強制動員期間を除いて世界遺産登録を推進した場所です。
ところが歴史に背を向けようとする日本政府とは異なり、これを直接調査し追慕する人々がいました。現地の住民たちです。
彼らをユンジン記者が会ってみました。
【レポート】
朝鮮人強制動員の痛い歴史を秘めている佐渡島。
掘り出した鉱物を選別していた選鉱場は、日本の有名漫画映画の背景になるほど有名なところです。
しかし、強制動員時期に運営された施設であるため、日本の世界文化遺産登録申請の対象から外されています。
佐渡鉱山に動員された朝鮮人は1200から1500人ほど、日本政府と地方自治体の無関心の中で、彼らの痕跡は急速に消えています。
ここは朝鮮人強制徴用労働者117人が泊まったと知られた寮の跡です。
このように茂みだけが生い茂ったまま放置されています。
共同炊事場も形が分かりにくいです。
正確な位置でも知られているのは島の住民たちの調査のおかげです。
「(第2寮まではかなり遠いですね。) はい、あちらの前まではそうですね」
約30年前、朝鮮人名簿が発見されると、住民たちは私費で韓国まで被害者を探し回りました。
小杉邦夫/佐渡住民:「たばこ配給名簿から韓国から来た人がいることがわかりました。 労働環境が大変だったということを人々に聞いてから、これは調査する必要があると思いました」
林道夫/佐渡住民:「私たちが実際に働いていた(朝鮮人)鉱山労働者の話を聞くまで、彼らの事情はどこにも残っておらず、誰も調査していません。」
1940年から2年間、佐渡鉱山で働いていた朝鮮人1000人余りのうち10人が死亡し、148人は島を脱出しました。
韓国政府が認めた被害者140人余りのうち半分が肺疾患などの後遺症に苦しめられました。
住民たちは4月「使徒朝鮮人労働者を記憶する会」を作り、被害者たちの証言を共有しました。
荒井眞理/佐渡市議会議員:「(被害者)証言は非常に重要なので、9月に開かれる市議会でも『証言に耳を傾けよう』と改めて強調するつもりです。」
日本政府は来年、世界文化遺産の審査に再び挑戦する計画ですが、強制動員の歴史を含める可能性はなさそうです。
佐渡島でKBSニュースのユンジンです。
* * * *
調べたところ、小杉邦男氏は元市会議員、林道夫氏は称光寺(時宗)の住職のようです。この2人に関しては次回もう少し詳しく見る事にします。
なお、記事には「(世界遺産には)強制動員の歴史を含める可能性はない」と書かれており、ブログ主も何故「江戸期」に限定するのか、正確な理由は分からなかったのですが、8月16日の『虎ノ門ニュース』の西岡力教授の解説で分かりました。
明治以降は外国の技術が導入された為、佐渡金山をユニーク〔独特〕なものたらしめるのは、江戸時代の日本独自の技術だからだそうで、決して、”強制動員” で攻撃されるのを避けるためではありません。
« 【台湾】慰安婦像前で式典 馬英九前総統「日本政府は謝罪を」←国民党の肉体慰労隊は? | トップページ | 【佐渡金山】地元佐渡で世界文化遺産登録を邪魔する日本人達(2) »
« 【台湾】慰安婦像前で式典 馬英九前総統「日本政府は謝罪を」←国民党の肉体慰労隊は? | トップページ | 【佐渡金山】地元佐渡で世界文化遺産登録を邪魔する日本人達(2) »























































test

コメント